最終更新日:2025/4/9

(株)メイワスカイサポート

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 空港サービス
  • 各種ビジネスサービス・BPO
  • 空輸
  • 物流・倉庫
  • 陸運(貨物・バス・タクシー)

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

ANAのパートナー企業として、羽田空港で航行の安全、空の物流を担う

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飛行機や空港が好きな人には、絶好の舞台です!

羽田空港でANA便を中心にグランドハンドリング業務を担うメイワスカイサポート。飛行機や空港好きが出発点となり、この道に進んだお二人に、日々の業務ややりがい、目標などを伺った。

■野上 翔太さん 
 グランドハンドリング部/2018年入社

■横山 莉帆さん 
 グランドハンドリング部/2022年入社

先輩の横顔

「非日常の空間で、自分にしかできない仕事に誇りが持てる」と野上さん。屋外の仕事のためか、休みの日はインドア派で、映画を見て1日を過ごすこともあるそうだ。
趣味はドライブにスノーボード。ただ、コロナ禍以降、横山さんもインドア派に。休日は映画や音楽を鑑賞して過ごす日が多くなったそうだ。
野上さんと横山さんの共通点は、子どもの頃から飛行機や空港が大好きだったということ。「大好きな空港で働きたかった」という強い思いが、この仕事に就く原動力になった。

多岐にわたるグランドハンドリング業務。多くの資格を取得し、キャリアアップ(野上さん)

空港に興味を持ったきっかけは、飛行機好きの父に子どもの頃からよく空港に連れて行ってもらっていたことでした。空港は、友達同士や家族で旅に出るワクワク感や旅行帰りの人たちの心地良さそうな疲労感、あるいは引き締まった表情で出張先に向かうビジネスパーソンなど、多くの人の人生が交差する場所なので、空港ならではの独特な雰囲気に魅力を感じていました。

そんな大好きな場所で働きたいと思い、就職活動では航空業界を中心に企業を探していました。その中で当社を選んだのは、職場見学会の際、社員同士の温かい雰囲気を感じたからです。実際、入社後もそのとき感じたイメージは変わらず、仕事のオンとオフがはっきりしており、作業の合間の控室では雑談に花を咲かせることもあります。また先輩社員の面倒見の良さも、当社の長い歴史の中で受け継がれてきた社風です。困っている人がいると、自然と周りが手を差し伸べてくれます。私も、日々の業務で分からないことを教えてもらったり、車両運転などの実践でもサポートをしていただいたりと、たくさんの先輩たちに支えてもらいました。

現在担当している主な業務は、旅客機の床下部分に搭載する貨物の搭降載や搬送などです。約30人のチーム編成で、貨物搬送業務の司令塔であるコントローラーからの指示を受け、業務がスタートします。主にトーイングトラクターを運転し、貨物上屋(貨物の荷さばき、積み降ろし、保管などをする建物)から指定の航空機のスポットまで運び、航空機に搭載します。
旅客機は早朝から深夜まで運航していますので、早番、遅番、夜勤などのシフトがあり、通常4日勤務で1休というサイクルで回っています。時間帯や時期によって出動回数に差もありますが、常に厳守しなければならないのは作業の安全と時間です。少しの遅れでも大きな影響を及ぼしてしまうので、安全に飛行機を定刻通りに出発させることが、この仕事で何よりも重要なこととなります。

作業においては、貨物部門から提出された搭載指示書に基づいてコンテナを搭載しますが、まれに指示書に記載されている情報とコンテナの情報が異なっている場合があります。そのような時は、貨物部門への確認が必要となりますので、搭載までに時間がかかってしまうのですが、こういったギリギリの状況でもチーム一丸となることで無事に飛行機を送ることができると、この仕事ならではの達成感を感じますね。

憧れの「グラハン女子」。諦めずに夢をかなえ、ワクワクの毎日(横山さん)

私も、空港が好きだったことが当社に入社したきっかけです。幼い頃、地元の「中部国際空港 セントレア」によく遊びに行き、展望デッキなどから飛行機を眺めるのが好きでした。なかでも空港ならではの特殊車両を運転し、飛行機の誘導や貨物の積み降ろしなどを行っているグランドハンドリング業務がとてもカッコよく見えて、長時間飽きずに眺めているような子どもでした。高校生のとき、テレビで取材を受けている「グラハン女子」を見て、より憧れが強くなり、職業として意識するようになりました。

ところが、地元の空港で働こうと思っていところ残念な結果に…。他に選考が進んでいた他業種からは内定をいただいたので、後ろ髪を引かれながらもその業種に決めようかと悩んでいたところ、当社の求人を発見したのです。もちろん迷わず挑戦しました。当時はちょうど取り扱い業務の拡大を受けて、積極的に新卒採用を再開したところだったので、本当に「縁」を感じましたね。採用通知のメールを受け取ったときは飛び上がるほどうれしくて、人生で初めてうれし泣きしてしまいました。

入社後、はじめに空港内の施設で、飛行機の種類や構造、業務上必要な航空知識など基礎を座学で学び、その後、実践的な訓練は君津トレーニングセンターで行いました。2021年に開設されたばかりのきれいな施設に、国内では初となるドライビングシミュレーターなども導入されています。ここではカーゴトラックやパレットドーリー(台車)、コンテナドーリーの連結走行訓練を行います。ドライブシミュレーターでは空港内での運転のシミュレーションのほか、危険回避訓練などができます。
私の同期は10人で、5人ずつに分かれて研修に参加しました。もともと運転は好きなのでこの研修は楽しかったのですが、ドーリーを連結した状態での、特にバックの際は難しく、休憩時間にも繰り返し練習をしました。そして空港内で車両を運転できる「空港内車両運転許可」に合格すると、実際に空港内で走行する訓練が始まります。これは、先輩と一緒に実務を行うOJT訓練です。

これまで遠くから見て憧れていた車両を自分で運転できるわけですから、ワクワクの毎日です。また空港内の活気ある様子は仕事のモチベーションを高めてくれます。

できることを増やして、グランドハンドリングのスペシャリストに

■野上さん
航空機が地上に駐機している間に行う作業を総称して「グランドハンドリング」といいます。貨物の搭降載、搬送もその一つであり、そのほか、航空機を特殊車両で駐機スポットから誘導路まで押し出すプッシュバック業務、ターミナルと航空機をつなぐ搭乗橋(パッセンジャー・ボーディング・ブリッジ=PBB)の装着・離脱など多岐にわたります。当社でも業務拡大に伴い、PBB業務、プッシュバック業務、貨物だけでなくお客さまの手荷物なども航空機内に積み降ろしするハイリフトローダー業務なども行っています。仕事のテリトリーが増えるのは会社の成長でもあり、私たちもできる仕事が増えるとやりがいにつながります。
安全管理が徹底されている空港内での仕事は業務一つひとつに免許や資格が必要です。私も30近い資格を取得。できる仕事を増やすのは、身近な目標にもなりますし、キャリアアップにもつながります。現在目指しているのはロードマスターの資格。グランドハンドリング全体を統括する責任者です。作業工程を確認しながら、その便が安全に定刻どおりに出発できるよう指揮します。もちろん、豊富な知識も求められますが、グランドハンドリングのスペシャリストとして、極めてみたい仕事です。

■横山さん
入社2年目とはいえ、先輩の業務に協力できるよう精いっぱい頑張っています。自分のやりたかった仕事なので、辛さを感じることもないですね。子どもの頃、憧れの眼差しで見ていた現場にいるのが不思議な感じさえします。取り扱う貨物はさまざまで、家電製品や、時には子犬や子馬などの動物も。
現在はカーゴハンドリングのほか、PBB業務にも携わっています。同じPBB業務でも機種によって方法が異なるなど、実際にやってみないとわからないことも多いので新鮮ですし、勉強になります。まだまだ先輩のサポートが必要ですし、与えられた業務をこなす日々ですが、今後、さまざまな資格にもチャレンジし、できることを増やしていきたいですね。駐機場に入る航空機が正しい位置に停止できたかを確認するチョークマン、ハイリフトローダーの運転など、やりたいことはたくさんあります。
実は、身近に憧れの「グラハン女子」の先輩がいます。さまざまな業務をスムーズにこなしている姿は本当にかっこいいです。私も、その先輩のように後輩の憧れの存在になりたいですね。

学生の方へメッセージ

【野上さん】
私は内定をもらった後、早く現場の空気に慣れたいと、当社でアルバイトを経験しました。そのおかげで入社後もスムーズに仕事に入ることができました。就職活動を進めていくなかで、時には妥協も必要かもしれませんが、その時々で後悔のない選択をしてください。私は空港で働くことに迷いはなかったので、たとえ、仕事で大変なことがあっても、後悔することはありません。皆さんも、自分で選んだ道という自覚があれば、真っすぐ前を向いて仕事に取り組めると思います。

【横山さん】
私にとってグランドハンドリングは憧れの仕事でしたが、一度は挫折を経験しました。しかし、諦めきれない気持ちがあったからこそ、最終的に夢がかなったのです。皆さんも簡単に夢を諦めないでください。入社1年目はあっという間でしたが、振り返ってみると、とても中身が濃い1年でした。業務が多岐にわたり、その時点でできる仕事は任せてもらえます。資格取得に挑戦することもできるので、自身の成長が実感できる仕事だと思います。

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「安全に関わる仕事だけに、常に『報・連・相』が大切。そのためにもコミュニケーション力も必要な仕事です」と口をそろえる野上さんと横山さん。

マイナビ編集部から

メイワスカイサポートは、羽田空港におけるANAのパートナー企業として、グランドハンドリングを担う企業。今年で創業55年目を迎える老舗であり、ANA国内貨物取扱量は業界有数の実績を誇る。羽田空港は3つのターミナルを有し、世界各国、全国各地に路線を持ち、利用者数も世界でトップクラス。素敵なレストランやショップ、アトラクションなどもあり、華やかでにぎわいある場所だ。

今回、話を伺った野上さんや横山さんのように、飛行機や空港が好きでこの仕事や会社を選んだ人も多いそうだ。数ある空港の中でも羽田空港は、憧れの存在なのかもしれない。憧れといえば、横山さんのようにグランドハンドリングを夢見る「グラハン女子」も増加中だそう。もちろん、華やかさだけでなく、安全と定刻は絶対厳守のプレッシャーのかかる仕事でもある。また貨物の運搬は体力はもちろん、特殊な車両を扱うことから多くの資格も必要となるので、専門性の高い仕事に興味のある方にとっては常に成長を感じられる業種なのではないかと感じた。

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羽田空港を舞台に活躍できるメイワスカイサポート。近年は業務を拡大中で、多岐にわたるグランドハンドリング業務に携わることができる。
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