最終更新日:2025/4/11

東海運(株)

  • 正社員
  • 既卒可
  • 上場企業

業種

  • 海運
  • 陸運(貨物・バス・タクシー)
  • 物流・倉庫
  • サービス(その他)

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

創意工夫しながら、自分の責任で目標に挑戦できる

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世界とつながるダイナミズムが物流ビジネスの醍醐味

2017年に創立100周年を迎えた東 海運は、国際的なネットワークを生かして日本の物流・海運を支えている。同社で能力を発揮する3人に、入社の動機や仕事のやりがい、今後の目標などを伺った。

●田原 秀篤さん/2014年入社
京浜事業部 埠頭部 品川コンテナセンター
港湾ロジスティクス科卒業
仕事を忘れ、7歳と4歳の娘と遊ぶのが一番の楽しみ。同僚とお酒を飲んでリフレッシュすることも。

●高木 萌子さん/2017年入社
九州事業部 北九州物流部 門司営業所
国際関係学部 国際関係学科卒業
もともと走るのが好きで、最近はジムで汗を流すことにハマっている。

●乾 康平さん/2020年入社
東京陸運事業部 物流部 千葉営業所
経営学部 経営学科卒業
同期と一緒に仕事帰りのサウナでエネルギーをチャージ。最近は先輩と一緒に温泉巡りに行く。

先輩たちが語る「私のポリシー」

「私のポリシーは、人が嫌がることを率先して行うことです。これは“自分を見て評価してくれる人は必ずいる”という恩師の教えに基づいています」(田原さん)
「お客さまの役に立つサービスを臨機応変に考え、自分なりの方法で提供することを心掛けています。いつも前向きに仕事に取り組みたいですね」(高木さん)
「決してNOを言わないのが私の信念です。緊急の依頼にもなんとか対応方法を見出し、期待に応えて信頼関係を築きたいと思っています」(乾さん)

フォアマンとして本船荷役の最前線に立ち、安全な作業を監督

東 海運は港湾運送、海上運送、陸上運送、倉庫事業、国際複合一貫運送などを行う総合物流企業です。私は入社してから現在まで、京浜事業部に勤務しています。最初に担当したのは、コンテナセンターでの窓口業務です。海運貨物取扱業者などのお客さまの各種手続き業務に約半年間携わった後、コンテナターミナルでの保税業務を担当することになりました。

コンテナターミナルは指定保税地域、つまり一時的に関税がかからない状態でコンテナを蔵置できる特別な場所です。私はその保税コンテナの管理について、船会社と直接やり取りしていました。外国貨物は基本的に保税地域以外に蔵置することはできないため、細心の注意を払ってチェックしていたことを思い出します。

現在担当しているのがフォアマンと呼ばれる現場監督の業務です。外国から来るコンテナ船のスケジュールの考案、コンテナを本船に積む本船荷役、プランや作業手順の作成など、現場で荷役の指導・監督を行っています。船内作業員や輸送会社の担当者、重機を運転するオペレーターなど非常に多くの人と関わるので、時間内に安全に作業を終えるためにも、コミュニケーションの重要性を日々、痛感しています。

加えて、本船のチーフオフィサーとプランニングやコンテナの積み付けに問題がないか確認するのも私の役割です。私はもともと英語ができませんでしたが、現場で働くうちにいろいろな国の方とやりとりできるようになりました。

フォアマンは、突発的なトラブルに対処しつつ荷役作業を安全に効率良く進め、無事に出港させなければなりません。ダイナミックな物流の現場で自分が立てたプランどおりに作業が進み、入港から出港までを無事に見届けられたときは大きな達成感とやりがいを感じます。

これまでつらかったときもありましたが、チームで乗り越えてきました。上長を含め、当社の従業員は一つの目標に向かって一丸になり、ひたむきに頑張っています。この社風が当社の大きな魅力だと思います。上司や先輩が自分を導いてくれたように、今度は私が後輩を引っ張り、次世代に活躍する人財を育成したいです。

(田原さん)

日々の業務を通して自分の引き出しを増やし、お客さまに最適なサービスを提供する

大学で貿易実務について学んだ時に物流の仕事を知り、ダイナミックさに惹かれてこの業界を志望するようになりました。東 海運を選んだのは、選考を受けた会社の中で最も人の温かさを感じたからです。リラックスして、自分を正直に表現できました。私が会社選びで軸としていたのは、「ありのままの自分でいられ、能力を十分に発揮できる社風」です。当社はまさに私にピッタリでした。

入社後は福岡の倉庫に配属され、海上輸入貨物の保管や管理に従事しました。まだ通関の許可が下りていない輸入貨物を扱うので、マニュアルを作成したり、チェック項目を増やしたり、要点が視覚的にハッキリわかるような資料を作ったりして自分なりの管理法を探りました。作業員の方々がミスをしないように誘導することを大切にしていました。

また、作業者の立場で業務をとらえたいと思い、フォークリフトの運転資格も取得しました。実際に乗ってみると作業者の目線や感覚がわかり、管理業務に役立つ多くのことに気付きました。現場で得た5年間の経験と知識は、この業界で働く上で大きな強みになると思っています。

2022年の7月からは、北九州物流部で海上輸送における輸入貨物の配送や通関の手配などを行っています。扱う貨物によっていろいろな法律や制約があり、私たちはそれを把握する必要があります。例えば化学品であれば、日本の消防法に準じて指定の倉庫に保管しなければなりません。戸惑うこともありますが、当社の上司や先輩は面倒見の良い人ばかりで、わからないことを聞けばすぐに教えてくれます。日々、自分の引き出しを増やすつもりで仕事を覚えています。

イレギュラーが多い仕事ですが、その中で、自分が得た知識をどんな形でお客さまに提供していくか。当社では若いうちから責任のある仕事ができるので、自分なりのサービスをお客さまに提供する面白さを味わえます。だからこそ、やり切った時の達成感、喜びは大きいです。まだ異動してきたばかりなので、まずは周囲の人の意見や仕事に取り組む姿勢を参考にしながら知識をつけたいです。スピーディーで丁寧なサービスを、お客さまに寄り添って提供できる人財になりたいと思っています。

(高木さん)

配車担当は陸運業の司令塔。多様な職種で経験を積み、人として成長したい

学生の頃は、視野や選択肢を狭めたくないとの思いから、就職活動ではさまざまな業界を見ていました。その中、面接や会社説明会などで常に学生の目線で話し、こちらの話にも親身に耳を傾けてくれる当社の姿勢が印象的でした。そういう姿勢に信頼感を抱き、3つほどの物流会社から内定をもらっていましたが迷わず当社を選びました。

現在は、東京陸運事業部で新入社員を指導しながら配車業務を行っています。当社には、セメント輸送における長い歴史と豊富な実績があり、多数の専用トラックを所有しています。配車業務では、お客さまの依頼に応じて現場や製品工場などにセメントを運ぶトラックを割り振ります。積み込みや荷下ろしのスケジュール作成、トラックとセメントの積載量の組み合わせ、走行ルートの立案なども重要な仕事ですが、私が最も重要視しているのは、ドライバーのシフト管理です。ドライバーの要望を聞き取りながらメンタル面に配慮し、不公平感が出ないように心掛けています。月に1回、ドライバー一人ひとりと面談する安全会議では、健康管理なども行っています。

やりがいを感じるのは、自分で作成した配車プランがうまくいったときですね。納入するセメントが100トンを超えるような現場では一日に10台以上のトラックが必要になり、完納まで半年や1年かかるケースもあります。このような大型の案件ではトラブルが起こる確率も高くなりますが、完納したときの達成感や安堵感は大きく、モチベーションも高まります。繁忙期などには緊急の仕事が入ることもありますが、対応してお客さまから感謝の言葉をいただくと、やはりうれしいです。

入社から1年ほど配車業務を続け、決断力が身に付いてきたと感じています。トラブル対応や、お客さまへの対応、ドライバーへの指示など、自分で考えて実行するということを繰り返して、自分の決定に自信を持てるようになり、人として成長できたと実感しています。

当社では、さまざまな業務を経験できます。今後は、輸出入関係の業務や海運業務などを経験し、出会う多くの人に刺激を受けて成長したいと思っています。

(乾さん)

学生の方へメッセージ

企業研究で大切なのは、希望を持ってワクワクする毎日を送れる会社、楽しみながら働ける会社を見つけ出すことだと思います。常識や前例にとらわれない会社、社員一人ひとりのポテンシャルを引き出してくれる会社、いろいろなことにチャレンジさせてくれる会社、先輩や上司と協力しながら成長できる会社を探すという意識で、研究を進めてください。説明会やOB・OG訪問には積極的に参加しましょう。必ず新しい発見があるはずです。会社の雰囲気を味わい、自分に適した会社を見つけてほしいと思います。

同じ業界でも、会社によって特色や強みは違います。例えば、地元に根差して事業を行っているとか、ニッチな市場で活躍している、といった点です。物流業界に関心がある方なら、主たるターゲット(お客様)がどこにあるかによっても業況が大きく異なります。海外勤務に興味がある方は、現地法人をつくって海外で事業を展開しているか、といった点にも注目すると良いでしょう。

自分の能力を過小評価せず、自信を持っていろいろな業界や業種を調べてみてください。そして、楽しみながら仕事ができる環境を見つけ、周りの協力を得て成長してほしいと願っています。
(人事部 部長/杉浦 大)

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「若手のうちから責任ある仕事を任され、スキルアップできる会社です。年に1回、自分のやってみたいことを発信する機会もあります」

マイナビ編集部から

「産業、経済の血液」といわれる物流は、私たちの生活に必要不可欠なものだ。あらゆる業界の動きを読み取り、日本と世界との懸け橋としての役割を果たせるという点が、物流というダイナミックな仕事の魅力といえるだろう。

2017年に創立100周年を迎えた東 海運は、グローバルに幅広い事業を展開する総合物流企業である。同社には、若手のうちから実力を存分に発揮できるフィールド、社員を大切な資産ととらえ、社を挙げて育てるという社風がある。実際、取材した3人は「採用過程での親身な対応から温かい雰囲気を感じて入社を決めた」と話していた。入社後も、いろいろな問題を上司や先輩のフォローで乗り越え、自分の成長を実感しているという。このような成功体験を積み重ねて自信をつけ、キャリアアップできる環境は同社の大きな魅力といえるだろう。

環境・社会・管理体制を重視するESG経営が広がり、AIの導入なども進む物流業界。東海運は業界の変化に対応するため、既成概念にとらわれず新しい物流サービスを生み出せる若い力を求めている。責任のある仕事を与えられて創意工夫し、自分の力を試せる環境だと感じた。

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大正6(1917)年に設立された東 海運。時代の変化をポジティブにとらえ、失敗を恐れず新たなサービスを生み出せる若い力に期待している総合物流企業だ。

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