最終更新日:2025/3/1

(株)ニコン

  • 正社員
  • 既卒可
  • 上場企業

業種

  • 精密機器
  • 医療用機器・医療関連
  • 半導体・電子・電気機器
  • 家電・AV機器

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

若いうちから大きな仕事にチャレンジできる成長環境がある

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開発と営業、それぞれで活躍する二人にインタビュー

光学機器・精密機器のメーカーとして名を馳せるニコン。コンシューマ用カメラをはじめ、さまざまな産業現場で使用される機器も開発している。それぞれ開発と営業に携わる、二人の社員に同社の仕事について聞いた。

Y・Mさん(右)
映像事業部 開発統括部 第一開発部 第二開発課/2019年入社

A・Tさん(左)
インダストリアルソリューションズ事業部 営業統括部 営業推進部 第一営業課/2022年入社

仕事の魅力

自分の手でカメラを作っていけるのは、カメラ好きとしてはたまらない仕事です。先々はカメラを一から企画するような仕事にも挑戦してみたいですね。(Y・Mさん)
ニュースでもたびたび話題となる半導体市場で上流の仕事に携われているのがうれしいですね。ほかの製品、ほかの市場にも詳しくなっていきたいと思います。(A・Tさん)
Y・Mさんが開発に携わった24年7月発売のZ6III。5.4Kという新しい動画サイズや連写時のブラックアウト軽減機能などを搭載、上位機種に近い性能を実現した。

最新デジタルカメラの心臓部である画像処理エンジンを開発 <Y・Mさん/開発>

学生時代は工学部の電気電子系コースでパワーエレクトロニクスの研究をしていました。大学院時代に趣味でカメラを始め、そこからカメラを作りたいと思うように。当時使っていたのがニコンのカメラだったこともあり、就職活動ではカメラメーカーのなかでもニコンを志望しました。入社以来、映像事業部の開発統括部でカメラの開発に携わっています。これまでには、Z9以降の機種の画像処理システムの設計などを手がけてきました。

私が担当しているのは、画像処理エンジンの開発と、それを使ったカメラシステムの設計です。とくに画素数や動画のフレームレート、連写機能などに関わる部分を担当しており、難しいのは、性能とコスト、発熱量などのバランスを取ること。そこは常に試行錯誤しながら開発しています。また、開発のなかでも上流工程となるので、システムのプログラミングを行うソフトウェア設計など、後工程のやりやすさも踏まえた仕様書の作成を心がけています。

24年7月発売のZ6IIIでは主担当として開発に携わり、公式発表の際には開発者インタビューの動画にも出演しました。開発者が表に顔を出すことはあまり多くはないので緊張しましたが、思いを直接伝えられる良い経験ができたと思いますね。発売後はSNSなどで購入者の声をチェックしましたが、性能について満足いただけているようでほっとしました。自分自身がカメラ好きなので、「こういう機能があったらいいな」を実現できるところに、この仕事の魅力を感じています。

今後の目標は、これまでと変わらず良いカメラを作ることです。それには、技術的に性能を上げていくという方向性のほかに、カメラユーザーの声を吸い上げてかたちにするという方向性もあります。私は主に技術のブラッシュアップを行なっていますが、市場のニーズを踏まえて企画段階からカメラづくりをしたい気持ちもあります。「こんなカメラがほしい」というのはいつも想像しているので、いつかそれを自分の手で実現したいですね。

技術者と協力しながら、お客様のものづくりをサポート <A・Tさん/営業>

学生時代はヨーロッパの社会学や歴史学を勉強していました。就職活動で検討したのは、日常生活では馴染みのないBtoB製品に関われる仕事です。ニコンは大学での説明会をきっかけに検討しました。そこでコンシューマ用のカメラ以外にも半導体露光装置や工業製品を扱っていることを知り、面白そうだと思いました。最終的に入社を決めたポイントは「人」ですね。面接官に思っていることを素直に話すことができ、ここなら自分らしく働けると思いました。

現在は営業として、半導体製造装置メーカーに対し、装置に使用される部品を提案しています。部品といっても規格品ではなく、装置ごとにカスタマイズしたものが商材となります。ですから、お客様からの「こんな部品できない?」という依頼をもとに、自社の技術者と仕様、費用、納期などの詳細を固めて提案する流れとなります。技術の話は難しいのですが、自社の技術者に要点を伝えられるよう、ポイントを押さえることを心がけていますね。

今年の春に2年越しで開発した半導体製造装置用のレンズをお客様に納入しました。大きいプロジェクトでしたが、終盤は全体のハンドリングを任せてもらうことになりました。さまざまな調整で直前までバタバタしましたが、先輩たちの力を借りて最終的に無事に納入でき、自分にとって大きな自信となりました。レンズによって高精度の半導体製造が可能になり、半導体市場全体にインパクトのある仕事ができたことがうれしかったですね。

今後の目標としては、できることをもっと増やしていきたいと考えています。例えば、今は半導体製造装置用部品のチームで仕事をしていますが、そこで開発した部品はほかの装置に使えるかもしれないし、ほかの装置用の部品が半導体製造装置にも生かせるかもしれません。そんな風に製品セグメントを越えた水平展開ができれば、相乗効果も生まれてくるのではないかと考えています。そのためにも、よりたくさんの知識を身につけていきたいです。

働く場としての、ニコンの魅力 <Y・Mさん & A・Tさん>

<Y・Mさん>
大きな会社ではありますが、若手であってもいち技術者として自分の意見を発信することができ、早いうちから主担当に携われる機会があります。早ければ2年目から主担当として開発に関わることも可能です。成長をサポートする制度としては研修もありますし、とくにOJTが充実していると感じます。相談しやすい環境で上司や先輩のバックアップを受けながら、仕事を通じて経験を積めるので、スピーディーに成長していける場があると思っています。

また、ニコンは光学機器や精密機器のメーカーとして100年以上の歴史があり、長年にわたって培ってきた技術力がありますので、機械、電気・電子・電子工学、情報や光学を学んでいる人にとっては、高度な技術力・技術的な知識を身につけていける環境だと思います。一方で、時代の流れに応じた柔軟な発想を取り入れていく風土もあるため、ワークライフバランスを意識した働きやすさもあり、仕事を楽しみながら技術的な挑戦ををしていけます。

<A・Tさん>
私は3年目で大きなプロジェクトの主担当を任せてもらいましたが、そういったケースは私に限ったことではなく、1~2年目で主担当になるメンバーも多いです。早くから自分が主体となって仕事を進められるというのは、本人の成長にもつながります。もちろん、いきなりではなく、先輩にサポートしてもらいながら徐々に任せてもらうので、そこは心配いりません。若手だけでは判断が難しい場合は、上司もサポートに入ってくれます。

営業でもある程度は技術的な知識が求められるので、そこは仕事をしながら勉強する必要があります。ただ、それも技術職に相談できる環境があり、わからないことは丁寧に教えてもらえます。私の部署では営業の隣に技術の執務スペースがあり、部署間の壁はないですね。職場の雰囲気としてもわきあいあいとした感じなので、気軽に相談することもできます。仕事のこと以外でも楽しくコミュニケーションが取れる環境です。

学生の方へメッセージ

<Y・Mさん>
ニコンは光学機器、精密機器といったものづくりの会社です。ものづくりで重要なのはアイデア。若者ならではの感性や自由な発想は、ものづくりにおいては強力な武器になると考えています。そこにニコンが培ってきた技術力が組み合わされば、良いものが生み出せるのではないかな、と。それから、もう一つ重要になるのはコミュニケーション。どんな良いアイデアがあっても、自分一人でものづくりはできません。自分の意見をいうにしても、相手に理解してもらえなければ実現は難しいでしょう。学生のうちから伝えるためのコミュニケーションの取り方を意識していれば、社会に出てからきっと役に立ちます。

<A・Tさん>
私はインターンシップの受け入れを担当していますが、参加される学生の方は意欲が高く、こちらのほうが逆に刺激を与えられていますね。グループワークを中心に3日間実施しているのですが、いろんなアイデアが出てきて驚かされます。学生のうちにやっておいたほうが良いことを聞かれることもありますが、学生のうちにしかできないことをやるのが良い、というのが私の考えです。強いていうなら、英語力を磨いておくと入社後の仕事の幅が広がります。就職活動では迷うこともあると思いますが、自分の可能性を限定してしまわずに、どんどんチャレンジして自分に合う会社を選んでほしいですね。

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同社には部署を越えてコミュニケーションが取りやすい環境があるという。製品開発においても、さまざまな職種の社員が互いに連携・協力しながら進めている。

マイナビ編集部から

世界的な光学機器メーカーであるニコン。100年以上にわたり光学技術を磨いてきた同社は、カメラ以外にも高性能のレンズを使った顕微鏡や検査機器、測定機器、レーザー加工機、産業用ロボットなど、さまざまな製品分野に開発の裾野を広げ、現在はアメリカ・ヨーロッパ・アジアなど、世界中で50以上のグループ会社を展開している。

上記インタビューに答えてくれた二人は、仕事に誇りをもっていると感じられた。Y・Mさんは同社の看板商品であるデジタルカメラの心臓部といえる画像処理エンジンの開発を行ない、Z6IIIの開発では主担当を務め、A・Tさんは大手半導体製造装置メーカーのビッグプロジェクトを営業の主担当として成し遂げた。こうした責任ある仕事にこれほど早く携われる企業は多くはないだろう。

同社が掲げる「2030年のありたい姿」は、「人と機械が共創する社会の中心企業」。機械を単なる道具から共創のパートナーに変え、人の創造性がさらに発揮される環境を作っていくという。そのための人材戦略としては、社員が成長・活躍できる環境の整備や実力・意欲重視の抜擢などに力を入れて取り組んでいく考えだ。若手であっても大きな仕事にチャレンジできる機会は今後ますます増えていくだろう。

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映像、ヘルスケア、精機、コンポーネント、デジタルマニュファクチャリングといったセグメントで事業を展開する同社。挑戦できるフィールドは広い。

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