最終更新日:2025/4/24

(株)ケイラインビジネスシステムズ【川崎汽船グループ】

  • 正社員

業種

  • 情報処理
  • ソフトウエア
  • 通信・インフラ
  • 商社(ソフトウェア)
  • サービス(その他)

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

ワールドワイドな物流を、ITの力で支えていく

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世界の物流を支えるダイナミックな仕事に挑む

川崎汽船グループの情報通信システム分野を担うケイラインビジネスシステムズ。ベテランから中堅、1年目の新人と立場の異なる3名の社員たちのキャリアから、世界の物流を支える仕事の醍醐味を浮き彫りにする。

◆川尻 可惟さん(写真右)
企画開発グループ 第1チーム
ライフデザイン学部人間環境デザイン学科卒
2023年入社

◆原田 幸佑さん(写真中)
プロジェクト統括グループ
経済学部経済学科卒
2012年入社

◆金光 展子さん(写真左)
プロジェクト統括グループ グループ長
生産工学部生産工学科卒
2002年入社

会社の雰囲気は?

「黙々とPCに向かうのがIT企業だと思っていましたが、当社は業務中も会話が活発で、和気あいあいとした明るい空気の中で仕事することができています」(川尻さん)
「社員数100名の会社なので、全員の顔がよく見える組織となっています。若い人達の新しい発想で、社内が活性化してきました」(原田さん)
「役職者も“さん付け”で呼ぶのが当社のスタイル。下からの意見も上に通しやすく、挑戦したいと声を上げれば本当に実現する可能性が高くなります」(金光さん)

【川尻さん】1年目の新人の挑戦。教えられる側に立つために、自分を高めたい

私は大学時代、建築やプロダクトデザインについて学ぶ学科に所属していました。といっても理系ではなく、大きく分ければ文系に位置付けられる学科ではあるのですが、さまざまな観点から講義を受ける経験を通してモノづくりに喜びを感じるようになりました。就職活動では未経験でもモノづくりの最前線に立つチャンスがあるIT企業を志望。当社に関してはたまたまマイナビで見つけたのですが、川崎汽船グループに関係するITシステムを開発しているということを知り、島国の日本にとって欠かせない重要な業種のITを担うことで、多くの人の暮らしを支えられる社会貢献性の高さが入社の決め手となりました。

入社してからは約半年にわたる新人研修を通して、ITの基礎を身につけていきました。前半は外部機関でプログラミング言語のC#について学んだのですが、正直、初めて知る物事ばかりで挫折しかけてしまいました。その後、本社に戻ってきてからはOJTを通して再度、言語を学習。先輩が近い場所にいたので質問しやすかったですし、外部研修で学んだことをもう一度繰り返すことで知識も定着するようになり、だんだんと視野が広がっていく自分がいました。

9月後半には本格的に業務に入り、まずは川崎汽船の業務システムの画面に関して、設計から開発、テストまでのすべての流れを短期間ながら丸ごと手掛けていきました。先輩の助けなしにはとても完成まで導けなかったものの、なんとか形にできたのは一つの自信となりました。そこからは他の機能の画面を作ったり、先輩たちの開発した機能のテストに携わったりしながら知見を広げていくことで、4月の段階に比べれば格段にできることが増えている自分がいます。

苦労をして作ったシステムが無事に稼働している様子を見ると、微力ながらもモノづくりにかかわれた事実に充実した思いを覚えます。とはいえ、そのシステムがどういう仕組みで動いているのか、正確に把握しているわけではありません。さらに勉強に勉強を重ね、理解を深めなくてはならないと痛感させられています。2年目になると後輩が入ってくることになりますが、そうなると教えられる側だった私も教える側にも立つことになるだけに、気を引き締めて自分を成長させていくつもりです。

【原田さん】グループの未来を担う大型案件にチャレンジ

現在、所属しているプロジェクト統括グループは、システム開発の前段階である要件定義をメインに行う部署として位置づけられています。ユーザーである川崎汽船がシステム化したいと考えている案件に対して、ITに精通している立場からその実現に向けて企画を整理していくのが仕事の第一段階。開発が始まると、スケジュールの管理を行い、ユーザーへの質問対応窓口となるなどして現場を支援します。システムが形になった後は、品質向上のためにテストを実施し、本番稼働に向けてユーザー、開発部門、運用部門と調整を行いつつ、プロジェクトの完了まで責任を持って携わります。

私は開発畑の出身で、コンテナ船や自動車船のシステム開発に関わることが多かったです。3年ほど前に現在の部署に移り、現在は、ある大型プロジェクトの立ち上げに全力を注いでいます。川崎汽船では船舶のエンジン性能や使用する燃料の量、位置情報などを把握するシステムを用いています。現状は外部ベンターが作ったソリューションを活用しているのですが、これを川崎汽船グループで内製化していくことを目指しています。

内製化の目的は、プログラムの改修を素早く行えるようにすることと、社内の他のデータやシステムとの連携を容易にすることです。また、現行システムについてユーザーにヒアリングを行い、より使いやすいものへと進化させることも目指しています。当社内はもとより、川崎汽船本体でも重要プロジェクトとして位置づけられているだけに、経営陣からの意見も寄せられるなど非常に多くの関係者がいます。

自分が携わるようになったこの半年間はすべてが手探り状態で、様々な意見の調整と共通理解の形成に奔走してきました。確かに困難も多いですが、経験豊富な先輩方のファシリテーション能力や形のないものを具現化するスキルを目の当たりにし、大いに刺激を受けています。

当面の目標は、現在の担当プロジェクトを完了させることです。形になるのに少なくともあと1年はかかる予定ですが、無事に完了させるべく、挑戦し続けるつもりです。また、プロジェクト案件と並行して、開発マシンの管理も担当しています。昨年はクラウド移行を実施し、大幅なコスト削減を達成しました。このように、ITに多角的に関わることができることも当社の仕事の魅力の一つだと思います。

【金光さん】2回の出産を経て管理職に。ユーザーにとって頼れる存在を目指して

入社してからの約10年間、私は開発部で川崎汽船の営業部署が用いる船の運航管理や収支管理などのシステの開発に取り組んできました。最初はメンバーの一人でしたが、経験を重ねていくにつれてユーザーとの打ち合わせに同席し、上流工程となる仕様の打ち合わせにも関わっていくようになりました。IT未経験で入社した私でしたが、開発の仕事は、ユーザーが業務で困っていた事を自分が関わったシステムによって、「作業が楽になった」などの喜びの声を聞くことができるので、その声がやりがいに繋がっています。

開発部署所属中、1年半にわたって出産育児休暇を取得しました。前例となる女性の先輩がいらっしゃったので不安はありませんでしたし、会社が手厚くフォローしてくれたのがありがたかったですね。復帰後は開発から企画調整に異動。川崎汽船のユーザーが業務で困っている点を聞き出し、問題点を浮き彫りにして既存システムの変更内容や新規機能の要件を整理した上で、開発担当者に繋げていくのがその役割となります。

異動当初は経理・会計系システムを担当していました。システムの修正、新規機能構築時の打ち合わせでは、ユーザーの業務を細かく教えてもらい、理解することが大切です。解決策については専門用語をなるべく使わず、フロー図、画面イメージを資料化するなどして、理解しやすい提案を心がけてきたつもりです。

2回目の出産育児休暇を取って復帰してからは、一時期は運用を経験し、再び企画調整業務に携わることになりました。メンバーが担当している案件を把握し、必要に応じてサポートを行えるよう、常に状況把握を行っています。メンバーに担当を割り振りつつも、初期段階では私も積極的に関与しながらバックアップしています。長く企画調整にいますので、私が培ってきた経験を少しでも共有できるように努めてきました。

私たちの提案にユーザーが好反応を示してくれて、それがシステムとして形になり、無事に稼働した後、「助かったよ」と声が寄せられたときが何よりのやりがいです。「困ったらKBSさんに相談しよう」という声が聞こえるのも本当に嬉しいですね。ITは今なお新技術が続々と誕生している世界。ユーザーのニーズに沿った技術をいち早く取り入れつつ、ユーザーの要望をうまく引き出し、提案できる人材を育て続けたいですね。

学生の方へメッセージ

■適性テスト対策は早めに始めておきたいところ。私自身が就活生だったとき、思いのほか頭を悩ませる問題が多かったので、もっと本気で対策しておけばよかったと後悔しました。業種業界を絞っておけば適性テスト対策もしやすいので、早めに自分の行きたい方向を見出しましょう。当社の場合、周囲の先輩たちが気軽に支えてくれる社風ですから、文系出身の人も思い切って挑戦してほしいですね。
<川尻さん>

■一般的に企業が求める能力として協調性、主体性、コミュニケーション力などが挙げられますが、自身のことは正直よくわからないという方も多いのではないでしょうか。そういった資質はもちろん大切ですが、まずは「プログラムを書きたい」「ITに携わりたい」という強い気持ちを持つことが大事だと思います。当社ならIT未経験でも全く問題ありません。きっと活躍いただけると思います。
<原田さん>

■今でこそ管理職となった私ですが、大学時代はシステム開発を学んだわけではありません。それでも私の若手時代から教育制度が整えられており、ゼロからのスタートでも問題なくステップアップしていくことができました。さらに、開発から運用、企画調整まで、様々な業務経験が可能なため、エンジニアとしての可能性が大いに広がります。多様な物事に興味を持てる人、コミュニケーションが得意な人にはぜひ興味を持ってもらえると嬉しいです。
<金光さん>

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ベテランから新人までが同じ目標に向かって働いている同社。お互いを思いやり、支え合いながら、川崎汽船グループの業務を支える重要システムを形にしている。

マイナビ編集部から

海運業大手の川崎汽船グループのIT戦略会社であるケイラインビジネスシステムズは創業以来、グローバルな物流網を支える多角的なシステムに関して、企画から開発、テスト、保守、運用までを総合的に担ってきた。上流から下流まで幅広く対応しているだけに、社員たちにとってはエンジニアとして厚みあるキャリア形成できるメリットがある。

既存の社員の多くはIT未経験のまま飛び込んでいるという。入社後半年にわたる新人研修、約5年間という長い目で見た教育プログラムなど、人が育つフィールドはしっかり整っているから、学部学科を問わない学生に扉を開放しているのだ。グローバルにネットワークを広げる川崎汽船のITは、操作画面に英語が用いられているケースも多く、ITの技術のみならず、英語力を有する人材も活躍している。まさに多様な可能性を持つ人材が花を開かせることができる会社である。

ITの力が物流にますます欠かせない存在となった今、ユーザーが気付かない課題を自らいち早くとらえ、解決策を能動的に提案していく、海運ITのプロフェッショナルを目指す同社。文字通り、デジタルサービスを提供するプロフェッショナル集団に飛躍するためにも、これから入る若い力には大きな期待が寄せられている。

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千代田区三番町に本社オフィスを構える。ITを通して自分の新しい可能性を開拓するべく、出身学部学科を問わない人材が集っている。

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