(株)田中工務店

当社はコンパクトな集団なので、早い段階で責任ある仕事に取り組めるのではと思い入社を決意。実際、私の場合は入社4年目にして所長に抜擢され、主体的に工事を動かすようになっていました。また、私は京都で生まれ育ち、社会人になっても京都で過ごしたかったので転勤がない点にも惹かれましたね。これは入ってから分かったことですが、幅広くいろんな物件を手がけられるところも、当社の魅力と言ってよいでしょう。先輩方によるバックアップがしっかりしているので、入社当初から工事の全体像を見るというやり方で、どんどん新しいことを吸収することができました。

これまで、現場をあずかる所長として保育施設、住宅、集合住宅、事務所ビルなどを担当してきました。さらに、これまで担当した物件のメンテナンス工事を行なったり、社内で推進しているDX活動にも参加したりしています。最も思い出深かった工事は、保育園の建設ですね。すべてにおいて子ども目線で作っていくことが要求されるので、貴重な経験を積ませていただくことができました。子どもの動き、背の高さなどを考えながら造り込む作業は、慣れないうちは難しかったのを覚えています。さらに、小学校や体育館などの大規模な公共施設、京都らしい町屋の改修工事においても、貴重な経験を積ませていただきました。

やはり、何も無いところから造っていくところに、この仕事の醍醐味があると思います。入社1年目、足場をはずして建物の全容を見た時の感動は、今もはっきり覚えています。さらに、当社の場合は1年以内で完成する物件が多いので、タイプの異なる建物に次々と取り組める点も、魅力の一つではないでしょうか。また、所長になると協力会社の方ばかりでなく、施主さまと直接、お話をする機会も多くあります。こうして、いろんな人と接することができることも、やりがいに結びついていると思います。たとえば、会社経営をされている施主さまからは、会話を通じて仕事に対する姿勢など多くのことを学ばせていただきました。

これからは、自分自身の技術向上だけでなく、後輩たちの指導やDX活動を通して、会社全体の業務効率を上げていきたいと考えています。目下、当社ではペーパーレス化や現場へのタブレット導入などにより、より円滑に仕事が進められる環境づくりに取り組んでいます。たとえば、現場事務所には設計図や積算資料など膨大な書類が置かれているわけですが、これらをネット上に保管すれば、管理部門との共有もスムーズに行われるわけです。また、根っからモノづくりが好きなので、これからもDIYを楽しんでいきたいですね。現在の住まいも、購入した一戸建てに自分で手直しを加え、少しずつ住みよいカタチに作り変えてきました。

私の企業研究は、もう20年以上前のことなので、大変だったということしか覚えていません。まずは、自分の現状を客観的に知ることから始めたように思います。その上で、多くの企業について調べ、自分に一番合っていると思えるところを選び出せば良いと思います。私も、ハウスメーカーや大手ゼネコンなど、さまざまな企業を訪れました。大切なのは、理想やネームバリューばかりにとらわれず、心から「ここだ！」と思える企業と出会えるまで、粘り強く探し続けることです。自分できっちり調べ、納得するまで取り組めば、入社後、少しばかりのギャップがあっても納得できると思います。また、苦しいことがあっても、後ろ向きになることはないでしょう。