最終更新日:2025/4/13

東京エアポートレストラン(株)

  • 正社員

業種

  • 外食・レストラン
  • 空港サービス
  • 給食・デリカ・フードビジネス

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

“空港ラウンジ”という特別な空間で、自分を磨きながら、接客のプロフェッショナルへ

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羽田空港のラウンジ最前線~2024年入社組の現場報告

社会人として、ラウンジスタッフとして、緊張しながらデビューした2人。温かく、強力なサポートのもと、1年目から大きな成長を遂げている彼女たちの入社理由、仕事、仲間、そしてこれからへの思いとは――?

吉川千尋さん
2024年入社 外国語学部中国語専攻
T2 POWER LOUNGE NORTH

清水璃子さん
2024年入社 文学部国際文化専攻
SKY LOUNGE SOUTH

プライベートも充実

「オフの日はテレビを見てゆったりしたり、友達と遊んだり、実家に寄ったり。一人暮らしデビューをしたのですが、とても楽しくて気に入っています」吉川さん
「ご飯を食べる、散歩する、海に行く、高尾山に行くなど、よく出かけています。友達と一緒にいること、自然に触れることが好きです。リフレッシュできます」清水さん
<お二人より>シフト通りの勤務で残業が少なく、有休もとりやすいです。勤務後にそのまま海外へ飛び立つスタッフもいます。仕事とプライベートを両立しやすい環境です。

くつろぎの“空間”を提供する、付加価値のある仕事。日々、嬉しい場面に出会えます。――吉川さん

私は就職活動において、アルバイトの接客経験を活かせる仕事で、自分が興味を持てる企業にしたいと考えていました。そのなかで、空港ラウンジは飲食提供を通して“空間”そのものを提供する、他にない仕事でした。多数の店舗が並ぶ羽田空港の活気の中、清潔感があり上質で落ち着いたラウンジの雰囲気に惹かれ、付加価値のある接客に興味が湧きました。
また、当社は日本空港ビルデング(株)のグループ会社であり、羽田空港の歴史と共に歩んできた会社です。将来も安心して続けられる企業環境にも惹かれました。

入社後は、新入社員研修を経て、ラウンジでの実務研修へ。OJTでも常に丁寧なサポートを受けています。たとえば受付研修では、無意識のうちに流れ作業になりがちな私に対して、丁寧な受け答えになるような声の張り方、身振り手振りを抑えて落ち着いた態度に、など、アドバイスも具体的。わかりやすくて実践もしやすいです。入社当初は焦ることも多くて、バタバタしていた私ですが、「落ち着いて対処できるようになったね」という先輩の言葉は嬉しく、成長を見守ってもらえている心強さを感じています。

ラウンジを利用されるお客さまは、ファミリーからご友人同士、ご夫婦まで、年齢もお子さまからご高齢の方までとさまざまです。それぞれ過ごし方もさまざまですが、みなさまにくつろいでいただけるよう、例えば活発なお子さまには絵本をお渡しするなどして、ラウンジ全体の雰囲気にも気を配っています。
具体的な業務には、ホールの管理、フリードリンクのカウンターの管理、受付業務があり、私は、“一つひとつの作業を丁寧に”するよう心掛けています。
たとえば、テーブルを片付ける際には、他のテーブルにも細かく気を配りますし、お客さま一人ひとりにご挨拶しています。目を合わせてご挨拶していると、笑顔も多く返ってきます。また、「喫煙所はどこですか」「飲み物のセルフサービスの利用の仕方は?」などの質問もいただきます。帰り際に「ありがとう」「ごちそうさまでした」と笑顔をいただけることは大きなやりがいにつながっています。もっともっと役に立ちたいという思いが強まっていく、そんな仕事に出会うことができました。

「日本の丁寧な接客を味わえたよ」と、英語での感謝の言葉も。力が湧いてくる環境です。――清水さん

コロナ禍の影響で大学時代に留学を実現できなかった私にとって、空港はワクワクする場所。海外への興味を持ち「空港で働きたい」と考え、出会ったのが当社です。ラウンジは高級感を感じられる特別な空間であり、貴重な接客経験を得られるチャンスそのもの。どのようなお客さまが行き来し、どのようなスタッフが働いているのかに興味が湧きました。
ワーキングホリデーも視野に入れつつ始めた就職活動でしたが、今振り返れば、社会人としての責任感を持って仕事に取り組んでいることは、貴重な経験です。当社への就職は、自信にも繋がりました。

入社後の新入社員研修で特に役立っているのは、言葉遣いです。また、ラウンジ業務を想定したロールプレイング練習も十分にあったため、現場にはスムーズに入ることができました。配属後のOJTは、先輩が常に横で付き添ってくれて、「いつでもなんでも、何回でも質問してね」と万全の体制です。シフトに応じて、異なる先輩のサポートを受けるため、その先輩の個性や強みを学び、日々、刺激を受けています。

ラウンジを利用するお客さまは、7割がアジアや欧米などの海外からのお客さまです。訪日観光客が中心で、ご夫婦、お子さま連れ、大人数のグループなど、多種多様です。
そのため、英語でのコミュニケーションには難しさを感じます。リスニング力は着実にアップしていますが、会話力は「もっと適切な表現ができたのでは」というもどかしさがあります。私はその都度、調べたり、英語が堪能な先輩に質問したりして、わからないことはその場で解決するよう努めています。次第に対応できることも増え、一歩一歩成長していく手応えを感じています。

接客で大切にしていることは、業務を正確に丁寧に行い、その上でプラスαをご提供することです。お客さまのご要望のなかには、100%叶えられないこともあります。その際、できないことを伝えるのではなく、「こういうことなら可能です」という選択肢を提案できると、多少なりとも役に立つことができます。限られた時間内で行動するのは難しいことですが、帰り際に「あなたの笑顔が良かった」「日本の接客の素晴らしさを知ったよ」というお客さまの言葉は、私の原動力。がんばる気持ちが湧いてくる環境を嬉しく感じています。

Q&A 社風やワークスタイルは? そして目指すものとは?

◆吉川さん
初めて配属先で挨拶した時は緊張しましたが、先輩全員に優しく迎えてもらえてすぐに馴染むことができました。一方で、シフト制のワークスタイルに慣れるまでには3カ月位かかりました。早番時は遅刻しないよう緊張していましたが、次第に早起きにも慣れて、今では仕事上がりの友達との約束が楽しみになりました。空港でのシフト勤務は、プライベートでも便利です。先輩にはシフトを調整し、国内外に旅行に行く人もいます。新しいライフスタイルもいろいろ追求できそうです。

今後は私自身も先輩として頼ってもらえるように成長したいと考えています。私にとって先輩は憧れの存在です。業務においてイレギュラーな状況――たとえば、お子さまの具合が悪くなった時には、ご本人とご家族への気遣いはもちろん、まわりのお客さまにもご負担にならないよう、的確に他のスタッフに指示します。
またその一方で、急遽私が忌引休暇をとった際も、「気を遣わずにゆっくり休んで。任せてね」と、心情まで察して快く対処してくれました。

◆清水さん
台湾、中国、東南アジア、そして日本とメンバーも多様性のある職場です。初日から「来るのを楽しみにしていたよ」と積極的に声をかけてくれて、ウェルカムな雰囲気に嬉しくなりました。勤務中はきっちりと働き、休憩時には楽しく雑談をして、メリハリをつけて働いています。
シフト制のワークスタイルは、3カ月位でコントロールできるようになりました。なにより嬉しいのは、シフト通りの勤務で残業がないことです。私自身、22時半に勤務を終えて深夜便で韓国旅行へ、というオフの過ごし方も恒例になりつつあります。有休も取りやすいため、先輩方もアメリカへ、アジアへなど。心身ともに健康に、オフも満喫できる環境です。

私の目標は、自信を持って業務を行えるようになること、先輩方のように、後輩にも正確に教えられるようになることです。
先輩は常に冷静・的確で、それはお客さまに対してのみではありません。メンバーのバックグラウンドや、得意・不得意も把握して、柔軟にマネジメントをしています。早番が不得意な場合は考慮してシフトを組んでいますし、私は夜勤の回数は少なめで徐々に慣れていけるようにという配慮を感じています。尊敬できる存在が身近にいる、この環境こそ魅力です。

学生の方へメッセージ

◆急がないことも大切です(吉川さん/写真左)
自分に合う仕事や企業を探す大切な機会とはいえ、うまくいかないことが続くことはあるものです。そんな時には、就職活動からいったん距離を置くことも選択肢の一つ。ぜひそんなゆとりをもって、取り組みましょう。
実は私は当初、ブライダル業界を考えて活動していました。思うようにいかず精神的に疲れてしまい、いったん就職活動から距離を置いて、思い切り友人と学生生活を楽しみました。その後再開した時には“自分が大切にしたいことはなにか”という原点に戻り、「人と関われる仕事を」と切り替えることができました。大切だからこそ、ぜひ急がずに取り組んでください。

◆優先順位を整理しましょう(清水さん/写真右)
自分の希望・理想がすべて叶う仕事や会社はないものです。優先順位を整理することが大切です。
ちなみに、私の場合は「人間関係が一番大切」と考えていました。そんな私にとって当社は、説明会での2名のスタッフ同士の掛け合いが自然体で魅力的でした。人事を含め、出会う方々が笑顔で目も輝いていると感じたのです。
私はもともと「第一印象」を重視しています。本音も見えますし、自分に合うか合わないかもわかりますから。表情やしぐさ、清潔感、その人となりもそうですし、説明会や会社の雰囲気にも印象があるものです。ぜひ自分の感じたものを信頼して、判断材料の一つにしてください。

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お客さまの安心やくつろぎを支えるために、言葉遣いや立ち居振る舞いも基礎から学ぶ。外国語や手話など研修制度も充実。上質な世界観のなかで自分を磨くことができる。

マイナビ編集部から

羽田空港ターミナルビルの建設に始まり、管理運営を担う日本空港ビルデング(株)。その一大グループにおいて、開業当初から飲食業を展開するのが東京エアポートレストランだ。羽田空港の国内・国際線ターミナルのラウンジを運営し、安心と安らぎ、くつろぎのある空間を提供している。盤石の経営基盤のもと、将来にわたって必要とされる役割を担い、安心して勤められる環境がある。

接客サービスという視点でも、空港ラウンジは特殊な場所だ。食事や商品などの「モノ」が評価の要因とはならず、お客さまがくつろげる「空間」、それを支えるスタッフの「サービス」が重視される。利用客の目的は、「仕事をしたい」「静かに休みたい」「会話を楽しみたい」など多種多様であり、その対応力も問われ、かつ全体の雰囲気を維持・高めていくというマネジメント力も必要となる。2024年入社のお二人が「先輩は憧れの存在」と語る背景には、それらを実現しているラウンジスタッフの業務品質の高さがある。

なにより印象深いのは、「先輩一人ひとりが優しい」「明るくてウェルカムな雰囲気」といった言葉に込められた“人の魅力”であり、“社風の温かさ”だ。高級感があり、一見敷居の高いように思われる空港ラウンジ。プロフェッショナルなスタッフ達だが、その絆は固く、どんな方でも安心して働ける環境だ。公私ともに充実しながら、お互いを高め合っていける環境は何よりの魅力である。

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1955年に設立し、羽田空港の歴史と共に歩んできた実績のある東京エアポートレストラン。国内・国際線のラウンジを運営し、「旅の思い出に残るラウンジ」を目指している。

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