最終更新日:2025/3/1

ファスフォードテクノロジ(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 半導体・電子・電気機器
  • 精密機器

基本情報

本社
山梨県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

山梨から世界へ。半導体製造装置のボンディング技術で、半導体需要に応える仕事

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高品質なものづくりを担う仕事の本質とは

身近な機器の多くに内蔵されている半導体製造に欠かせないダイボンダ装置の開発を手掛けるファスフォードテクノロジ。制御・機械・ソフトウエアという主要開発部門の3名に、仕事内容ややりがいについて聞いた。

阿部 隆貴さん(写真:右)
ボンダシステムセンタ 先端技術開発PJ
2021年入社/工学部電気電子工学科卒

佐々木 海人さん(写真:左)
ボンダシステムセンタ 設計部 設計グループ
2021年入社/工学部応用化学科卒

石川 雄大さん(写真:中央)
ボンダシステムセンタ ソフトウェア設計部 第2設計グループ
2017年入社/工学部電気工学科卒

多忙な技術者の1日

「仕様の検討を済ませた後、午後から取りかかる電気設計がメインの仕事。打ち合わせも頻繁に入るので、思考を柔軟に切り替えて取り組むことが大事です」(阿部さん)
「メールチェックや打ち合わせ以外はCADを使って設計するのが毎日の仕事。毎朝必ず一杯のコーヒーを自分で淹れて飲むのが仕事に向かう原動力です」(佐々木さん)
「午前中は設計、午後はレビューから実装、夕方からテストが毎日の流れ。装置の動作仕様を決める作業は重要なので、頭脳明晰な午前中に設計作業に没頭します」(石川さん)

先進機能を実装する新機種の制御を開発中。妥協のないものづくりに感動(阿部さん)

当社には高校時代に縁があり、日立グループから独立した当初から知っていました。需要の高まっている半導体の根幹を担う装置を設計・開発をする企業ということから、地元山梨の高校と長野の国公立大学で学んだ電気電子工学の知識を十分に活かせると思い志望しました。会社説明会での先輩社員や採用担当者の応対、オフィス内や面接時の雰囲気からより一層当社で働きたいという気持ちが強くなり入社を決めました。

新人研修では、グループ会社の同期入社のエンジニアとメカ・エレキ・ソフトの3人1チームを組み、チーム対抗の実習を半年間行いました。内容は実装機を開発設計し、製作、デバック、発表を経て性能を競うものです。残念ながら上位入賞はなりませんでしたが、3つの部署が連携し装置の開発・設計に必要な技術、プロセスについて学ぶことができました。

業務としては電気制御の設計・開発を担当しています。電気制御はハードウェアとソフトウェアをつなぐ役割を担っており、私は装置全体が問題なく稼動するよう、回路設計や各種ケーブル設計を主に担当。新機能を搭載する場合などは要素開発も行います。現在は先端技術開発PJという部署に所属し、数年後に製品化予定の新機種ダイボンダ制御部の開発・設計を担当しています。先進のIoT機能を実装し、さらなる高速・高精度化を実現予定です。開発では思い通りにならないこともありますが、実装に向けて最後まで考え抜き品質向上のため日々試行錯誤を重ねています。

大学時代の教授が大手メーカー出身で厳しい指導者でしたので、入社後も厳しい環境に身を置くことになると覚悟をしていました。しかし実際に働き始めると先輩社員や上司に相談しやすく、のびのびチャレンジできて、とても働きやすい環境です。とはいえ、ものづくりには一切妥協せず、品質向上に向けて他部署の技術者とも真剣に議論する様子は、高いシェアを誇る高品質なダイボンダ装置を製造し続けている理由の一つだと感じます。自身も知識や技術を身に付け、会社に貢献できるよう日々精進しています。

エンジニアはものづくりを通じて世の中の困り事の解決に関与できる存在であり、目の前の課題に対してしっかりと考えて行動することや、課題解決につながる周囲とのコミュニケーション能力が必要だと考えています。現在の目標はさらに知識やスキルを向上させ、より良い装置を設計開発できる技術者になることです。

見通しの良いワンフロアで連携しやすい開発環境が気に入っています(佐々木さん)

大学では無機化学、セラミックスの研究などに従事していました。検査装置など多くの機械を取り扱うなかで、スマートフォンなど身の回りの電子機器に不可欠な半導体の製造装置の開発に関心を持ち、具体的にどういった仕事があるのかを調べた上で入社しました。

現在はダイボンダ装置の設計グループに所属し、主に既存装置の改修を担当しています。お客さまから寄せられる不具合や改善などの要望に対し、不具合の原因を究明し、動作の改善や部品の強度向上、軽量化といった改善策の検討を進めます。軽量化した部品一つ交換するだけでも装置全体のパフォーマンスに影響を及ぼすことから、制御やソフトウエアの開発部署と連携して、解決を図ります。装置の改修については、次機種の開発に役立てられるよう、改善箇所を他部署にも情報共有しています。

機械については大学時代に学んでいなかったこともあり、知らない単語に立ち止まってしまいます。自分で調べて納得しないと前へ進めない性分なので、他人よりもスキル習得のスピードが遅いことは自覚しています。ただそうして習得した知識は自分のなかに確実に積み重なっていき、以前と同じような不具合の事案に対しても改善策をスムーズに導き出せたときは自身の成長を実感できます。

入社して良かったことは、オフィスが明るくきれいで、気持ち良く働けること。こういうことって案外大事です。ワンフロアで見通しの良い開発環境のおかげで、手が空いていそうな技術者に声をかけて相談に乗ってもらったりと、他部署と連携しやすく作業効率が確実にアップしています。プライベートでは2人の子どもがいるので、2人分の手当が支給されるなど、手厚い福利厚生制度もとても助かっています。

一つひとつの開発工程に責任を持って取り組み、次工程に受け渡した後もしっかりとフォローしていく姿勢も当社のものづくりで誇れるところです。企業理念に掲げている「SPEED」は単に仕事を早く進めるだけでなく、仕事も早く着手しようということ。技術者一同早期の着手を心掛けており、納期や品質を維持することに活きていると思います。

当社の製品は海外の工場でも多く使用されており、海外からの問い合わせも頻繁にあります。迅速かつ的確に対応できるよう英語のオンライン講習で語学力強化の最中。自分の知識やスキルの幅をさらに広げて、より信頼される技術者を目指します。

ソフトウエアの開発リーダーとして、新規参入分野の製品開発に挑む毎日(石川さん)

大学では電気工学について学び、地元の山梨で企業研究を進めるなかでダイボンダ装置の開発を手掛ける当社のことを知りました。自宅からも近く、世界規模のものづくりにチャレンジできる機会もそうそうないと思い、入社を決めました。

当社の開発部門全体でも技術者は160名程度と比較的小規模のため、全ての開発工程に目が届きます。取引先の工場を見学する機会に恵まれましたが、当社のダイボンダ装置が数百台並ぶ様子は圧巻でしたね。理想的な開発環境が当社にはあります。

私は現在、装置を動かすためのソフトウエアの開発部署に所属しています。実際の機械の動きやモーターの性能次第で想定通りの動作にならないことも多々あります。細かい調整を重ねながらの開発が求められますが、ものづくりならではの楽しさがあります。開発リーダーとしてチームを率いる立場にいますが、ソフトウエア開発に際してものづくりの現場が間近にあることは大きなメリットがあります。原因不明の動作不良など壁に当たったら実際の機械の動きを再確認するよう指導したり、配属直後の新人に機械の動作を見せることでソフトウエアの役割を即座に理解できるなど、そのメリットは様々です。

当社では現在、半導体チップの電極端子をプリント基板に直接つなげて設置するフリップチップボンダ装置の開発を進めています。半導体チップを180度裏返して設置する工程が新たに加わるのが従来のダイボンダ装置と大きく異なる点で、当社が新規参入する製品です。当社の独自技術を駆使して正確かつ高速処理を目指すなど、後発メーカーならではの強みが活かせるよう、全社一丸となって新製品の開発に取り組んでいます。

半導体チップを裏返す動作や、基板上の配線と端子を正確に接続する工程が加わるだけに、ソフトウエアの役割もより複雑な制御かつ処理の高速化と難題も山積みですが、革新的な新製品を世に送り出して半導体製造業界を驚かせたいですね。新しい装置の開発に携われることは技術者として大きな喜びです。開発は長期間に及びますが、段階を踏んで装置ができ上がっていく様子をつぶさに見ることができるのは、仕事のモチベーションにつながっています。新しい装置の開発にも柔軟に対応できるような知識やスキルを習得し、自分自身がさらに成長できることを願っています。

学生の方へメッセージ

企業研究では視野を広げて、より多くの業種や企業について調べてみてください。多種多様な会社から、自分が会社に何を求めているのか、どういう仕事に就きたいのか、プライベートを含めどのような人生設計を立てているのかを見つめてほしいと思います。就職活動中は会社の知名度や給料を優先しがちですが、後々後悔しないためにも、自分が働きやすいこと、自己実現できる会社なのかという面も大事にすることをおすすめします。
(阿部さん)

働きやすさを大切にするのなら、将来のキャリアプランも視野に入れ、福利厚生制度にも目を向けて比較検討することも企業研究では有効です。私自身、二児の父親として子ども手当はとても助かっています。10年先、20年先と遠い将来のことまで今から考えるのは難しいかもしれませんが、企業研究の早い段階で各種制度について理解を深めておくと、会社選びに迷った際など判断材料の一つになると思います。
(佐々木さん)

企業研究の際は、自分が働くことになる職場やつくることになる製品は絶対見ておいたほうが良いと思います。職場見学ではオフィスでやり取りをしている社員など社内の雰囲気もよくわかり、会社選びを進める上での重要なポイントになります。ちなみに当社の場合はダイボンダ装置が実際に動くのを見てもらうのが一番です。チップが素早く正確に設置される様子は驚くこと間違いなしです。
(石川さん)

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ウェハから半導体チップを取り上げて、プリント基板上に正確に設置するダイボンダ装置。ファスフォードテクノロジの製品は世界でも高いシェアを誇る。

マイナビ編集部から

半導体製造においてウェハから切り出した半導体チップ(ダイ)を電子基板に貼り付けるダイボンディング工程を担うのが、ファスフォードテクノロジの手掛けるダイボンダ装置だ。同社の製品は、国内はもとより世界の半導体メーカーの製造現場で重宝されている。薄いビニール袋と同等の極薄かつ板ガラスのように力をかけるとすぐに割れてしまうダイを、ストレスをかけずにピックアップし、決められた位置に寸分の狂いもなく正確に設置する装置の動作は、その速さや正確さといい圧巻の一言だ。

そんな世界でも高いシェアを誇る製造装置が、山梨県から生まれている。正門を入ってすぐ右手に富士山を臨むファスフォードテクノロジは、あらゆる部署が見通しの良いワンフロアにまとまっており、技術者たちがホワイトボードを前に活発に議論している。別棟ではダイボンダ装置が続々と製造されている。明るく働きやすい環境で最先端のものづくりが実践されていることを実感できた取材だった。この会社なら、様々な人の役に立つ、世界のものづくりに貢献できる仕事ができる。挑戦する価値は大きいだろう。

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見通しの良いワンフロアで明るく働きやすい開発部署のオフィス。忙しそうなときは様子を見て声をかけるなど臨機応変に対応できる。

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