最終更新日:2025/5/1

丸茂電機(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 半導体・電子・電気機器
  • 建設
  • 建築設計
  • 設備工事・設備設計
  • その他電子・電気関連

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

照明のプロフェッショナルとして、大きく羽ばたく先輩たち

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一人ひとりの成長を、長期的スパンで見守る

舞台照明のメーカーとして、1世紀を超える歴史を紡いできた丸茂電機。技術の最前線に立つ開発、設計、テクニカルサービスの先輩たちが、どのような思いで仕事に臨んでいるのか、迫ってみた。

Y.K.さん
開発部メカニカル課
工学部光画像学科卒/2024年入社

T.S.さん
技術部設計課
工芸学部建築学科卒/2024年入社

Y.F.さん
営業技術部 テクニカルサービス課
情報通信学部通信ネットワーク工学科卒/2014年入社

先輩の横顔

高校時代からライブが好きだというY.K.さん。入社してからライブを見に行くと、照明の色合いや調光の仕方などを細かくチェックする習慣がついたそうだ。
T.S.さんはある役者さんの舞台を追いかけて観劇を楽しんでいる。大学時代は京都で過ごし、毎日のように好きな寺社仏閣巡りを満喫していた。
2人のお子さんとの時間を大切にしているY.F.さん。休日には公園や動物園に出かけながら、お子さんの成長を感じるのがかけがえのない時間となっている。

【Y.K.さん】一人前の開発者を目指し、照明の基礎を学び続ける

音楽ライブの演出に興味を持ったのをきっかけに、大学時代は光学について専攻するとともに、ステージの裏方業を専門とするサークルで照明や音響設備を触っていました。その経験が生かせる企業に就職したいと考えたところ、照明に関して開発から製造、工事までを担う当社を発見。光学の背景を生かしてモノづくりもできますし、サークルの経験も生きるだけに、これ以上ない環境だと入社を決意しました。

配属されたメカニカル課は、新しい照明器具の開発を主に専門とする部署。先輩たちはゼロから企画や設計などに携わっていますが、経験のない私は温度実験、照度の測光、制御ソフトのデバックといった試験業務を担いながら、照明器具に関する知見を広げているところです。実験と検証を繰り返し、違いが発生した場合、その根拠となるものを明確にして、改善策を探っていく。そうした中では大学で学んだ以上に深く光学等を知らなくてはならず、新たに勉強をし直す毎日です。

照明業界は白熱灯からLEDに切り替わっている時期ですが、発光原理に基づいて、LEDはソフト制御が欠かせないので、プログラミングについても身につけなくてはなりません。日々、先輩に教えてもらうのはもちろん、社内勉強会に参加したり、外部の展示会で最新技術をチェックしたりして自己研鑽を積んできました。

日常業務と並行して行われているジョブローテーション研修も有意義な学びの場となっています。1年目の新人は受注から開発、納入までの各部署の業務を定期的に経験するのですが、保守点検に同行したときには舞台の作りを間近にして視野が大きく広がりました。また、工場見学した際にはモノが形になる流れがつかめて、現場にとって作りやすい開発の仕方をイメージできました。

自分が実験と検証を繰り返した製品のいくつかは形になるまでに至っています。モノづくりに貢献できること、その結果、自分の知識が増えていることがやりがいにつながっています。今後は自分で一から照明器具を作れるくらいの力を身につけたいと思っています。3年目の先輩が設計をしているので、それくらいまでにはとイメージしているものの、なにぶん土台となる知識がなければモノも作れないと痛感していますので、まずは光学を中心とする専門性を高めることに専念していきます。

【T.S.さん】好きな“舞台”を支えられるから、モチベーション高く挑戦できる

大学時代は伝統建築について学んだ私は、卒業研究では舞台建築をテーマに選びました。もともと演劇を見るのが好きだったことからそのテーマを選んだこともあり、就職活動でもその思いを貫いて舞台建築にかかわる企業を探しました。当社は照明という切り口で舞台にかかわっていますが、建築学専攻の私にとっては異分野ではありました。しかし、面接で社長が「舞台にかかわることに何でもトライしたい」と大きな夢を語ってくれたことに共感し、ここで頑張っていこうと決心しました。

設計課の一員となってからは、照明に関する新規・改修工事をする際、必要となる系統図や配置図などをCADで描く業務に臨んでいます。最初の半年間は過去の先輩の設計のトレースやお手伝いなどを中心に担当。電気や配線は学んできたわけではないので、さすがに不安だらけではありましたが、それでも1を聞けば10を返してくれる優しい先輩たちの指導を受けているおかげで、徐々にできることが増えてきました。大学で学んだCADと同じソフトウエアを使っていましたし、図面を読み込む力などは建築学科での学びが大いに生きているとも感じています。

業務と並行して行われるジョブローテーション研修では、工場や開発、メンテナンスなどのさまざまな部署での業務を体験しています。設計は部署間でのやり取りが多い立ち位置ですから、ジョブローテーションを通して他部署の業務を理解し、人間関係を作っていく時間は、今後の仕事に生きると感じています。

10月からは本格的に設計を担当しており、まずは小学校や中学校などの比較的照明が少ない案件から手がけています。図面は誰かに読んでもらうものだからこそ、相手にわかりやすく描くのを心がけながら形にしているつもりです。振り返ると最初は何が書いてあるのかさえ分からなかった系統図も、今では大まかには1人で描けるようになっており、成長を遂げた自分がいるのも実感しています。

観劇が趣味の私にとって、好きな役者も立つ舞台を支えられるこの仕事は、非常にやりがいが大きいと思っています。今はまだ小規模な設計しかかかわっていないので、いつかは先輩の手を借りずに設計を完結させる力を身につけ、大がかりな演劇の舞台づくりにもチャレンジしてみたいです。

【Y.F.さん】有名な劇場から母校の講堂まで。幅広く文化を支える仕事

入社以来、私はテクニカルサービス課の一員として、丸茂電機が納入した舞台照明設備の保守点検、修理、トラブル時の緊急対応などに取り組んできました。主には首都圏のお客さまが中心で、国や自治体、民間などが管理する劇場、テレビ局スタジオ、学校の体育館などへ定期的に伺い、舞台照明設備のアフターフォロー・トータルサポートを行っています。

新人時代は舞台照明についての知識がなく、力不足を痛感させられながらも、面倒見のいい先輩たちのサポートやアドバイスを受けながら徐々に堂々と立ち振る舞えるようになっていきました。

6年目の頃、ある公民館から「照明設備の操作ができずお遊戯会が開催できない」と緊急電話がかかってきました。急きょ現地に駆けつけ、園児と保護者がぎっしりと入っている客席を前にしながら、どうにか対応をして無事に本番を迎えられるようになりました。なんとか自力でトラブル回避できた経験は自信になりましたし、担当者の「ありがとう」の声は心に染みるものがありました。

当社では多様な現場に設備を納入しており、都心部の有名な劇場や大型ホールでの作業に携わったこともあります。最近、作業で伺ったことがある大型劇場に観劇に出かけたのですが、照明がつかないかもしれないと思うと不安で気が気ではありませんでした(笑)。それでも私たちの作業を通して舞台照明設備が稼働し、多くの舞台で無事に本番を迎えられていると思うと、モチベーションはおのずと高まります。

また、母校である高校の講堂の修繕を手がけたときは、当時の担任の先生にあいさつして昔話に花が咲きました。出身地の文化会館のメンテナンスを担当したこともあります。誰もが知る大ホールから街に根差した場所まで手がける当社は、実に幅広く文化を支えているというのを改めて実感しています。

定期保守点検などで何度も伺う現場もありますが、単に作業をして終わりではなく、雑談でもよいのでお客さまと言葉を交わし、どういう課題があり、どのような照明を欲しているのかなどを浮き彫りにすることは意識しています。その結果、新しい機材の提案などにもつながっていくこともしばしば。私たちは次の仕事の橋渡し役でもありますから、今後は提案力にいっそう磨きをかけたいですね。

学生の方へのメッセージ

当社がビジョンとして掲げている言葉に「新しい価値を生み出していく」があります。それを実現するために社員が持つべきスピリットとして挙げているのが「思いやり」「スピード感」「実行力」「学び」「挑戦」の5点。思いやりと学ぶ姿勢を持ちながら、新しい価値の創造に挑戦していく――これを一緒に実行していただける方に、是非、入社していただきたいと考えています。

よりよい仕事をしていくためには、自律的に行動する姿勢が欠かせません。社員の主体性を会社全体で支援していく、というのが当社の企業風土。「勝手に成長していってくれ」というスタンスではなく、自律的に考え、行動できる人になってほしいという想いで、一人ひとりの成長に伴走していきます。ですから、失敗を恐れることなく、積極的に挑戦していってほしいと思います。

当社では文理を問わず採用を行っています。必要な知識は入社してから身につけていけるので、「舞台のことも照明のこともわからない」方でも、やってみたいという気持ちがあれば問題ありません。一方、光学などの専門性を究めた人も大歓迎。現在、照明は白熱灯からLEDへの転換期となっており、新しい技術へのチャレンジ精神が欠かせないものとなっています。技術の専門家として大きな変化の先頭に立ちたい人も歓迎いたします。

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企業理念は「PATCH THE FUTURE!~つなげる~」。かかわる多くの人の想いをつなぎ、明るい未来を創造していくという決意をここに込めている。

マイナビ編集部から

舞台・スタジオの照明器具および調光装置の専業メーカーである丸茂電機は、スポットライトなどの照明器具の研究・開発・製造・販売はもとより、照明設備工事やメンテナンスの実施に至るまで、舞台照明に関するトータルソリューションを提供している。舞台照明メーカーとしては一番の老舗であり、100年を超える伝統も有している。業界における照明の定番ブランドだから、営業で初めて訪れても会社のことをよく知ってもらえていることが多いという。

関東大震災の復興の際には歌舞伎座に国産初の調光器を導入した実績があり、今も歌舞伎座の照明は同社が手がけているという。ほかにも国家的な劇場、有名劇団やお笑い事務所の劇場、テレビ局スタジオなど、聞けば名前を良く知る物件もズラリとそろう。一方、先輩たちの話にもあったように、身近な学校の体育館などの照明も手がけている。これを読んでいる学生の母校にも何らかの形でかかわっているかもしれない。まさに活躍のフィールドは広範である。

開発のみならず、設備の導入工事やメンテナンスのアフターフォローまで行っていることから、顧客のニーズにきめ細かく寄り添えるのも同社の強み。入社後はジョブローテーション研修を通して開発、営業、テクニカルサービス、製造、施工管理といった幅広い仕事を経験できる。照明を学ぶ場にも事欠かないから、専門性の有無を問わず、多くの学生に注目してほしい一社だ。

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華やかな舞台を照明で彩るのが丸茂電機の使命。誰もが知る老舗劇場はもとより、地域に根差した小中学校に至るまで、多様なシーンで同社の技術が用いられている。

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