最終更新日:2025/4/29

社会福祉法人福知山学園

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京都府

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

名前を覚えてくれた。笑ってくれた。ただそれだけのことが、こんなにもうれしい

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それぞれの立場で、障がいのある大人や子ども、高齢者を支える

障がい者の1日をお手伝いする生活支援員、栄養面から高齢者を支える管理栄養士、子どもたちと共に過ごし、成長を見守る保育士。福知山学園で働く各職種の先輩たちに、仕事への想いとやりがいをお聞きしました。

◆赤西 達哉さん(写真左、2024年入職)
障がい者支援施設『おさだの翠光園』生活支援員
地域経営学部 地域経営学科卒

◆柴山 あかねさん(写真右、2023年入職)
地域密着型介護老人福祉施設『橘』管理栄養士
健康科学部 健康栄養学科卒

◆今次 美沙希さん(写真中央、2024年入職)
障がい児入所施設『むとべ翠光園』保育士
幼児教育学科卒

心がけていることは?

「ご利用者様がびっくりしないように行動することを心がけています。私の目線と車いすの目線は違うので、移動介助も必ず声をかけてからにしています」(赤西さん)
「介護をしている職員は日常的にご利用者様と関わり、食事に関する状況もよく知っています。他職種の仲間との連携を強め、ご利用者様の生活を支えたいです」(柴山さん)
「子どもと一緒に楽しむこと。遊び、おしゃべり、食事、着替え。できなくてもいいから、なんでもやってみること。それがその子の将来につながっていくんです」(今次さん)

【生活支援員】まだちょっとドキドキ。でもやっぱり「この仕事、好きだな」と思うんです

幼い頃から福祉に興味はあったものの、大変そうなイメージもあったので大学では福祉以外の学科を専攻。その大学でマイナビの説明会があり、福知山学園のことを知りました。福祉のことは何も知らないし、まずは体験してみようとインターンシップに参加。これがとても楽しかったんです。先輩職員がわかりやすく説明してくれたこと、ご利用者様が何もわからない私を明るく迎え、話しかけてくれたこと。皆さんの笑顔が印象的で、最後には「また来てね。約束だからね」と手を振ってくれました。不安がありつつもここで働きたいと強く思い、入職しました。

入職後は、障がいのあるご利用者様の入浴や食事などの支援をしています。最初は自分の名前を覚えてもらうことからスタート。教育担当の先輩のもとで、できることをお手伝いしながら信頼関係を築こうと頑張りました。1ヶ月くらいは毎日ドキドキ。先輩に教えていただいても、なかなかうまくいきません。2ヶ月目くらいからようやく名前と顔を覚えてもらい、半年ちょっとが過ぎた今、独り立ちを果たすことができました。今もドキドキしますが(笑)、ご利用者様の笑顔を見たり、「ありがとう」という言葉をいただいたりすると本当にうれしくて、「この仕事が好きだなあ」と思うんです。健やかに暮らしてくれていると思うと、やりがいを感じます。

入職後に受けた、全職員対象の介護福祉研修も学びになりました。別の施設で働く同僚とグループを組んで、お互いがご利用者様の役をして介助をやってみるんです。研修で改めて基本を学んだ上で、自分のやり方を見つけていくいい機会になりました。

福知山学園は知的障がいのご利用者様がメインのため、重度の身体障がいの方は少なく、身体介護よりコミュニケーションが重要な場面が多いです。集団生活でトラブルにならないよう、気持ちよく楽しく暮らせるよう気を配ることが生活支援員の仕事といえますね。独り立ちはできましたが、まだまだとも感じています。先輩だと受け入れるご利用者様が、私だとうまくいかない。焦らず、一歩一歩積み重ねてじっくり信頼を築いていきたいです。
(赤西さん)

【管理栄養士】配膳するときは、必ずひと声かけています。「おいしかったよ」の一言が一番うれしい

管理栄養士として給食会社に就職しようと思っていたのですが、大学での病院実習をきっかけに考えが変わりました。ご高齢のお母様が、障がいのある娘さんにきざみ食をつくっているところを見学させていただいたんです。その光景を見て「私も何かしたい」と福祉施設で働くことを考えるようになりました。福知山学園は、事業所ごとに調理して提供するクックサーブではなく、セントラルキッチンから各施設に配送するやり方を採用。衛生面の管理も行き届いているし、調理に時間を割くより、ご利用者様一人ひとりと向き合いたかった私にとってこの方式は魅力的でした。

現在、私は管理栄養士としての業務のほか、セントラルキッチンから運ばれた食事への調味と盛り付け、食堂での配膳にも携わっています。塩分を控える必要がある場合はおかずの量を調整するなど、身体の状況に合わせて食事を楽しんでいただけるよう工夫しています。心がけているのは、配膳するときに必ず一声かけること。たとえばソフト食の場合は魚か肉か、見た目だけではわかりません。そこで「今日は●●と▲▲ですよ」と説明をするんです。ご利用者様の「ありがとう」「おいしかったよ」という一言が、なによりうれしいですね。

全職種対象の介護福祉研修では、介護の基礎と実践について学びました。寝ているご利用者様を起こす手順、ベッドから車いすへの移乗なども職員同士で体験。初めてのことばかりで、力の入れ具合も難しいなと思いました。ご利用者様の生活が今までよりもわかるようになり、管理栄養士としてこの知識を日々の業務に活かそうと思っています。

大学までは京都市内で実家暮らし。就職して初めて一人暮らしとなり、最初はすごく寂しかったですが、2年目の今はすっかり慣れました。家賃手当や資格手当がつき、給与水準が高いのも魅力ですね。奨学金返済支援制度は同僚が使っていて、とても助かっているようです。福知山は緑が多いことに加えて、街がひらけているので気持ちよく、賑やかすぎる雰囲気が苦手な私には向いています。駅周辺にはスーパーや飲食店があって便利ですよ。内定が決まってから免許をとり、今は車で通勤しています。充実した毎日を楽しみながら、ご利用者様に笑顔で豊かな暮らしをしていただけるように頑張ります。
(柴山さん)

【保育士】「自宅で一緒に暮らす保育士」のような存在。一人ひとりに合う支援ができるのが楽しい!

別の法人で保育士をしているとき、障がいのある子に会う機会がありました。大人数ではなく1対1で接することで日々の成長がわかるのがうれしく、もっと関わりたいと思うようになりました。自宅から近いということもありますが、見学した中で一番アットホームだったのが当法人。皆さんが楽しそうに支援をされている姿に感銘を受け、福知山学園に入職を決めました。

入職してすぐに受けたのが介護福祉研修です。2024年度から始まった新しい法人内研修で、新卒入職の仲間と一緒に受けました。介護のことは知らないことばかりで、めちゃめちゃ緊張しましたが、支え方や体の使い方一つで、楽に移動させることができ、「すごい!」と感動の連続でした。学んだのは大人向けの介護実技ですが、障がい児の支援でも活かすことができており、学べてよかったです。他施設の仲間と交流できたという意味でも、私にとって有意義な研修でした。

私が勤務するのは障がい児の入所施設。朝起こして幼稚園や学校に送り出したら、児童発達支援センター『すきっぷ』で子どもたちが過ごしやすい環境を整えながら、共に過ごします。入所している子どもたちが帰ってきたら、おやつを食べたり、宿題をしたり、その後入浴、夕食、就寝というのが1日の流れです。「家で一緒に暮らす保育士」のような存在ですね。大人数を見る保育園の仕事もやりがいがありましたが、少人数で一人ひとりに合う支援を見つけていく今の仕事にさらなるやりがいを感じています。できなかったことができるようになったり、人の髪に触ってしまう子が、楽しい声かけを続けることで穏やかになったり、日常の中にうれしい出来事があふれています。積み上げたものが崩れるとがっかりしますが「まあ、いいか」というのが私のスタンス。くよくよと心が折れたままではミスにつながるので、おいしいものを食べてパッと切り替えます。 

保育士としては6年目ですが、この施設ではまだ1年目。障がい児支援に関して、知りたいことは山ほどあります。将来のことを考える余裕はまだないけれど、教えてくれる先輩がいるので心強いです。それに、大変さよりとにかく毎日が楽しいし、子どもたちがかわいい!かわいくて仕方ないですね。やりがいを感じる毎日を積み重ねて、成長していきたいです。
(今次さん)

学生の方へメッセージ

福知山学園は、働く環境の整備に力を入れています。たとえば天井走行リフトを使った「抱えない介護」もその一つ。ご利用者様にも職員にも負担の少ないやり方を模索しています。AIを搭載した見守りカメラで、普段とは違う動きをされたときにアラームで知らせる設備も導入。必要なところに、必要なときに駆けつけることができる体制が整いつつあります。

タブレットでの入力などDX化による効率化で、残業時間を減らすこともできました。2024年度にスタートした奨学金返済支援制度は、私自身も利用しており「ありがたい」とつくづく実感しています。この制度が気になって、問い合わせをしてくださる学生さんも増えています。

これからもアップデートを続けていくので、皆さんが活躍する舞台もますます広がっていきますよ。楽器の得意な介護職員が仲間を呼んで演奏を披露するなど、好きなことを支援に取り入れている先輩もいます。最近は髪色を自由にしている法人もあり「うちも変えてみては?」と意見が出ています。大変なことや不満があったら声をあげ、それを変えていく過程も楽しめる。そんな方が私たちの求める人材です。柔軟に変わっていくことができる当法人で、キラキラ輝きながら働いてみませんか。

人事担当/山田 瑞稀(2020年入職)

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「新しいこと、未知のことに積極的にチャレンジするのが福知山学園。若手の意見も聞いてもらえるので、入職されたらどんどん言ってくださいね!」(山田さん)

マイナビ編集部から

福知山学園の理事長や先輩方の話を聞いて感じたのは「支える人を支える」ことの大切さである。ご利用者様のためにという志がどれだけ強くても、その意思だけでは頑張れないし、続かない。職員もご利用者様と同様に尊重され、自分らしい人生を生きてこその支援なのだ。

同法人では十数年をかけて建物の建て替えを進め、2024年に一通りのリニューアルを完了した。ここで「よかった」と終わらないのが同法人で、完了と同時に10年後に向けた新プロジェクトがキックオフとなった。次は40~50億円という巨額の予算を投じ、古い施設の完全建て替えを実施するという。「人が好きでも、対人の仕事にはしんどさもある。だからこそ、働く環境を変えていくことが大事です」という理事長の言葉に深く頷いた。

コロナ禍で多くの福祉施設が苦境に立たされる中、福知山学園は史上最高の収益を上げ、給料の引き上げ率も過去最高を更新。働く人の権利と幸せを守り、思い切った投資をする同法人の経営戦略がこの結果を生み出し、ご利用者様の支援につながっていることが奇しくも証明されたといえるだろう。

「どの先輩も私が困っていると、すぐ飛んできてアドバイスをくれます。一人で問題を抱えてしまうことがなく、人に恵まれているなと感じます」と話してくれたのは、1年目の赤西さん。同法人には、働く人を守る環境がある。少しでも興味が湧いたなら、迷わず先輩たちに会いに行ってほしい。

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ご利用者様も職員も気持ちよく過ごせるように、建物のフルリニューアルを進めている。内装も明るいデザインで、リラックスできる(写真は障がい者グループホームの食堂)

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