最終更新日:2025/1/8

国際測地(株)

業種

  • 建設
  • 建築設計
  • サービス(その他)
  • 専門コンサルティング

基本情報

本社
東京都

取材情報

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国や自治体の元請けとして公共測量を手掛ける、表彰多数の実力派!

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基本測量からドローン、3D点群測量まで、若手が幅広く活躍!

国際測地は従業員数40名弱にして、国土交通省案件を数多く手掛けている。ドローンやレーザースキャナーなどの最新技術も駆使し、都市計画やインフラ整備、災害復興などの礎をつくる測量の魅力をうかがった。

■奥村 秀昭さん
代表取締役/2008年入社

■S.J.さん
技術部 技師/2011年入社

■K.A.さん
技術部 技師/2020年入社

国際測地の魅力をご紹介!

「当社の社員はみんな測量が好きで、なかには測量歴50年以上のベテランも。ベースになるのは情熱であり、一つずつの積み重ねが社会貢献につながる仕事です」(奥村代表)
「少人数の会社なので、社員同士の距離が近く、『こうしたほうが効率的』という意見があればどんどん提案できます。現場主導で動けるので、働きやすいですよ」(S.J.さん)
「2~4名のチームで測量を行いますので、コミュニケーションが大切になります。先輩たちはフランクで話しやすく、どんな質問にも応じてくれるので安心です」(K.A.さん)

【奥村代表】9割が官公庁案件。毎年の受賞歴が測量技術の高さの証です!

当社の仕事の実に9割が、官公庁案件です。国土交通省(国交省)の国土地理院や関東地方整備局、東京都、千葉県、近隣の市区町村などから直接受注し、都市計画や災害対策、河川・道路整備などの指針となる測量を幅広く手掛けています。

そのなかでも国交省案件が多くを占め、中小規模でありながら国レベルのプロジェクトに多数携わっています。近年頻発している自然災害からの復興事業においても、当社の測量技術が生かされています。2019年に東日本で大きな被害をもたらした令和元年台風19号の際には、被災地の復興に力を注ぎ込みました。

国や東京都の案件は入札方式で、発注先の業者は価格だけでなく、提案内容、実績、成果品の品質などの総合評価によって決定されます。そうした行政の厳しい評価基準に照らして、当社が継続して受注できているということは、高精度な測量技術や対応力を有している証だと自負しています。

また、ドローン、地上レーザースキャナー、SLAMなどの最新技術を活用した3D測量に積極的に取り組んでいることも、当社のような中小規模では珍しいと思います。その実績が認められ、2019年には国交省大臣から「i-Construction大賞」をいただきました。今後は先端技術の活用を推進することとあわせて、測量を通して蓄積されるデジタルデータを行政のさまざまな施策に活用できるよう、検討・提案を進めていきたいと考えています。

というお話をすると、学生の皆さんは最先端の面ばかりに興味が向かうかもしれませんが、測量の仕事は決して派手ではなく、日々の地道な業務の積み重ねによって成り立っています。例えば、基準点や道路の境界などを測る際には、印となるコンクリート杭を一つずつ手作業で打ち込みます。そうした作業も重要な仕事であり、それらを併せて全てが「測量」なのです。

当社の仕事は公共性が高く、多くの人々の暮らしの基盤づくりになくてはならないものです。その自負や誇りを胸に、これからの世代を担う皆さんには、最新技術を取り入れていく柔軟性やチャレンジ精神とともに、どんな仕事も疎かにせず、一つひとつを丁寧に積み重ねていくひたむきさや熱意に期待しています。

【S.J.さん】災害に強い河川づくりに貢献。レアな場所に行けることも魅力!

学生時代に測量を学んだ私は、「1km分の水準測量を達成!」というような、チームで協力して成果を積み上げていく面白さに触れ、当社で測量技師としてのキャリアをスタートしました。

入社1~2年目は先輩のアシスタントとして、機材の操作方法や現場での作業手順、データの扱い方など、基礎をしっかりと固めることができました。3年目から少しずつ現場の一部を任せてもらえるようになり、今のように計画や社外調整を含め、プロジェクト全体を担当するようになったのは、入社8年目の頃からです。まだ若手のうちから、そうした責任あるポジションを任せてくれるのは、少数精鋭の当社ならではだと思います。

現在担当しているのは、国交省の案件です。多摩川流域の地形や堤防の形状などに変化がないかどうかを定期観測するという仕事で、流域の整備の指針となるデータを収集しています。行政の方々との、発注内容やご要望を確認する打ち合わせから始まり、効率よく確実に進めていくための計画を策定し、承認を得た上で、現場での測量をチームで進めていきます。

現場ではドローンを使って上空からダイナミックに地形を測ることもあれば、小舟に乗って川の上から地道に測量を行うこともあります。多摩川流域を川面から見渡すというのは、なかなかできない貴重な経験。以前に、東京都の有人島として最南端に位置する青ヶ島を訪れ、用地測量を行ったこともあります。そうしたレアな場所に踏み入れられることも、この仕事の面白さのひとつです。

そうやって収集したデータをもとに図面データを作成し、成果物として納品します。行政ではそれらをもとに防災ハザードマップの作成や堤防補強といった河川改良工事の検討を行います。災害に強いインフラをつくるための指針となるのですから、責任の大きさとともに、社会に貢献するやりがいを強く感じています。

多摩川流域の測量については、昨年度も私が担当し、国交省関東地方整備局より「局長表彰」を授与されました。綿密に工程を組み、効率と品質を両立できたことを高く評価していただきました。今年の担当分についても確実に成果をあげ、毎年コンスタントに表彰されるようにと意気込んでいます。そのためにも、チームで力をあわせ、計画に沿ってコツコツと前へ進めていきたいと思っています。

【K.A.さん】仕事の成果が地図としてカタチに。その達成感が気持ちいい!

高校生の頃から地理の授業が大好きで、地理学科に進学しました。私もS.J.さんと同じく、大学では仲間と一緒に測量する楽しさにのめり込み、測量を仕事にしようと決意しました。なかでも当社を選んだのは、基準点測量、用地測量、ドローン測量、3D点群測量など、さまざまな測量に携われることに魅力を感じたからです。加えて、職場体験や面接の際に、お会いする社員の皆さんが穏やかな人ばかりで、話しやすい雰囲気に安心感を覚えたことも、「ここで働きたい」という後押しになりました。

私が主に携わっているのは、国交省や自治体から受託した道路台帳の作成です。基準点測量や道路敷地調査などを行い、そのデータをもとに道路平面図や敷地構成図、地下埋設物台帳図を作成していきます。チームで現場に足しげく通い、役割を分担して地道に測量を進めていく日々。その成果が地図という目に見えたカタチに結実するたびに、押し寄せる達成感。それが私にとって何よりのやりがいで、頑張ったご褒美のような感じですね。

入社前からやりたいと思っていた3D点群測量についても、入社2年目の昨年、早速携わるチャンスを掴みました。S.J.さんのもとで行った多摩川流域の定期観測です。基準点を設け、地上レーザースキャナーで360度レーザーを照射し、オフィスに持ち帰ってシステムに取り込み、収集した3D点群が堤防や河川周辺の家屋の形状まで忠実に描き出したときには、「すごい!」と感動ものでした。

2D/3Dにかかわらず、地道な測量の仕事が詳細に反映されることが、地図づくりの面白さだと思います。しかも、その地図が都市計画や道路管理など公共分野に役立つのですから、社会的意義が大きな仕事に携わっているという誇りも感じられます。

入社後はトータルステーション、水準測量、レーザースキャナー測量などについて研修を受け、先輩のもとで基本技術から吸収することができました。今もスキルアップに励む日々ですが、3年目の今は地図作成のスピードもあがってきたと感じています。これからもいろんな案件に携わりながら技術を磨き、ゆくゆくは計画段階から効率的な作業工程や測量手法などを提案できる技術者になることが目標です。

企業研究のポイント

企業研究では会社の実績をチェックする方も多いと思います。その際には現状の数字だけでなく、会社としての成長意欲も視野に入れて検討してみてください。最先端の技術など新しいことを取り入れてチャレンジしているか、それとも現状維持を重視した経営をしているかが見えてくるでしょう。どちらが良いというわけではなく、それぞれの傾向を見て自分にはどちらが合っているだろうかという視点を持つことをおすすめしたいのです。

当社は従来の測量の仕事も行いつつ、最新設備を使った測量もできる、この両輪があることが強みのひとつ。人によっては、10年くらい仕事をしてみて初めて自分の向き不向きに気付くということもあります。そんな場合でも日々の業務を続けていくなかで、自分に合う分野、業務を選んでいける環境があります。

また建設コンサルタント、測量と一言で言っても会社によって得意分野や扱っている案件の傾向は様々です。パソコンに向かいコツコツとデータをまとめていく働き方もあれば、屋外に出て現場で測量をする働き方もある。その違いをよく見ることも大切です。
最近は機材の進化により屋外業務の体力的な負荷がかなり削減されています。働く環境は今後、さらに整備されていくでしょう。確かなデータを採取し、社会に役立てたい意欲がある方にはぜひ、企業研究をしてほしいですね。
(推進部 部長 K.S.さん)

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若手とベテランの垣根がなく、フランクに相談しあって仕事が進められる。先輩たちの心強いフォローを受けながら、早くからやりがいのある官公庁案件に携われる環境だ。

マイナビ編集部から

国際測地が担う測量の約9割が国土交通省や都道府県、市町村などの依頼による公共案件だという。国の仕事を請け負うには、高い測量技術が欠かせない。同社は安い価格で仕事を受けるのではなく、適正な金額で確かな技術を提供している。それにより従業員は厳しい条件下で仕事をする必要がなく、安心して丁寧に責務を全うできるのだろう。
一つひとつの案件を大切にし、測量の技術はもちろんのこと、現場の安全管理も含めてよりよい結果を出していく。全ての社員がそのために緊張感を持ってそれぞれの役割に向き合いつづけてきた結果が、現在の評価と実績として現れているのだ。

取材では最新機材の導入に積極的だという話題も多く出ていたが、これは正確なデータ取得という目的に加え、作業効率を上げていくという狙いもある。また単なる測量データの取得だけでなく、そのデータを活用するためにも新しい技術が欠かせないそうだ。最近では複雑な森林解析などにも着手している同社。クライアントのニーズに素早く応えるための環境を整えている。

土木や砂防、森林などについて学んできた学生にとっては、その知識や経験、視点が生かせる仕事であり、その他の分野の学びも活用できるチャンスは多い。また若い世代ならではのITスキルや情報活用のアイデアも求めているそうだ。社会貢献度の高い分野で、個性と専門性を磨きながら成長できる環境だと取材を通して感じられた。

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確かなデータ、良い成果物を出していくことを第一に、さまざまな機器や技術を駆使して日々の業務に挑んでいく。社員同士、互いを尊重し適度な距離感で切磋琢磨する社風だ。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2025に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2026年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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