最終更新日:2025/3/18

社会福祉法人偕恵園

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 福祉サービス
  • 外食・レストラン
  • 専門店(食品・日用品)

基本情報

本社
神奈川県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

地域密着で高齢者・障がいのある方をサポートする「偕恵園」で働く魅力

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高齢者介護、障がい者支援の場で成長する先輩職員たちに密着

横浜市内で知的障がい者の福祉サービス事業所とグループホーム、特別養護老人ホームを計26カ所運営している偕恵園。現場で利用者を支援している若手職員3名に、仕事のやりがいや今後の目標についてお話を伺った。

相馬 聖蘭さん(写真左)
特別養護老人ホーム「椿寿」/看護職/2021年入社

細川 勇輝さん(写真中央)
生活介護事業所「偕恵いわまワークス ぷらねっと」/支援員/2021年入社

山口 晏奈さん(写真右)
生活介護事業所「偕恵シグナル 辻のあかり」/支援員/2023年入社

先輩職員の横顔

病院から転職してきた相馬さん。看護を通して入居者さんの心穏やかな暮らしの実現に尽力している。自宅で飼っている小鳥に言葉や芸を教えながら遊ぶ時間が至福の時。
自宅の近くに偕恵園があったことを機に入職を決めた細川さん。利用者さんと楽しむことに重きを置いて業務に取り組んでいる。サッカーが好きで、試合観戦が趣味。
人と関わることが好きな山口さん。業務中は利用者さん目線で考えるよう努めている。休日は趣味のゲームや漫画を楽しんだり、自主製品の一つ・編み物を研究したりしている。

【相馬さん】入居者さんのより良い暮らしを叶えることが老人ホームの役割

前職は病院で看護職に従事していました。病気を治すためのサポートが看護職の役割ですが、病気が治った後も中長期的にサポートしたいとの気持ちが高まり、転職を決意。病院以外にも視野を広げようと老人ホームを探しているときに見つけたのが当施設です。偕恵園が掲げているスローガン「目配り・気配り・心配り」には、「見えない人の目に、聞こえない人の耳に、物言わぬ人の言葉に」というメッセージが込められています。この考えに共感し、入職を決めました。

現在は、特別養護老人ホーム「椿寿」で看護全般を行っていますが、入所して間もない方や病院から戻られた方の生活介助も一部お手伝いしています。老人ホームは入居者さんにとっては生活の場。ご家族からご自宅でどのように過ごされていたのかなどを伺って、以前の生活に極力近いかたちで過ごしていただけるように日々取り組んでいます。

入居者さんのより良い生活を実現するためには、介護士や管理栄養士など他職種との協力体制が欠かせません。入職当初は思うように報連相ができず苦労することもありましたが、他職種で話し合う機会を設けて連携できるように努めています。当施設は入居者さんのためにみんなで頑張ろうという気持ちが強く意見交換しやすい職場なので、積極的に自分の考えや意見を伝えられるようになりました。自分から主体的に働きかけられるようになったのは成長できた点だと感じています。

入職して感じるのは、入居者さんやご家族との距離の近さです。前職と比べると、入居者さんとご家族の関係性がわかるようになるくらいお話する機会が増えました。また、具合が悪い入居者さんが回復している過程をうれしそうに見ているご家族の姿を見ると、入職前に掲げていた中長期的なサポートができているように感じます。これからも看護職としてできることを最大限に行いながら、入居者さんがご自宅で過ごしているような感覚で生活できるよう努めていきます。

【細川さん】利用者さんの楽しむ姿を見たときがやりがいを感じる瞬間

大学では法律学科を専攻していましたが、就職活動では特に業界を絞らずに見ていました。偕恵園は自宅から近いこともあって興味を持ち、施設見学をすることに。入職を志望した理由は雰囲気の良さです。見学したのは入所施設でしたが、入居者さんがのびのびと過ごしている姿が印象的でした。施設内の和やかな雰囲気が自分に合うと確信し、入職を決意しました。

入職後は、障がいのある利用者さんが通う生活介護事業所「偕恵いわまワークス ぷらねっと」に配属となり、私は生産活動と余暇活動を担当しています。生産活動とは、利用者さんが知識や技術、協調性や社会性を身に付けることを目的にした作業のこと。当事業所ではボールペンの組み立て作業やTシャツのスクリーン印刷を行っています。利用者さんが作業に取り組みやすいようにサポートしたり、材料の発注・事前準備をしたりするのが私の役割です。余暇活動はレクリエーションのようなもので、利用者さんと手話ソングやフラダンス、散歩を一緒に楽しんでいます。

いつも心掛けているのは、利用者さんと一緒に楽しむスタンスでいることです。自分も楽しんだ結果、利用者さんも楽しそうにしているというのが理想的だと感じます。とはいえ、同じ立場にならないように気を付けています。いくら距離が近くても私は支援する立場。敬語を使うことはもちろん、どんなに場が盛り上がっていても、作業が始まったら集中して取り組めるように切り替えるなどメリハリのある雰囲気づくりを意識しています。

入職前に見学した入所施設は重度の障がいがある方が大半でしたが、現在の施設は自立している方が多く、お一人で来られる方もいらっしゃるので配属当初は驚きました。さまざまな利用者さんがいるからこそ、一人ひとりに合わせた支援の必要性を感じています。先日受講した研修では、障がいに応じた支援を学び、新しい視点で支援活動を行う重要性を実感しました。これを機に、もっと知識を蓄えて幅広い支援ができるようになりたい気持ちが高まっています。いろいろな支援活動を行えるように、社会福祉士や介護福祉士の資格を取得して、自分から提案できるようになることが今後の目標です。

【山口さん】生活支援は利用者さんの立場になって考えることが大切

福祉系の大学に進学した私は、卒業後も福祉業界で働きたいと考えていました。福祉法人が集まる合同説明会で知ったのが偕恵園です。職員同士の会話や学生への対応から雰囲気の良さが伝わり、「私も仲間に入れてほしい」と思い志望しました。

私が所属する「辻のあかり」は、20名の知的障がいのある利用者さんが通う生活介護事業所。1階では喫茶店を運営し、利用者さんと一緒にコロッケなどの調理・販売を行い、2階では外注作業の請負や自主製品を制作しています。午前は利用者さんの作業を支援し、午後は体操や散歩を行うのが1日のスケジュールです。
利用者さんと接するときは、常に利用者さんの気持ちになって考えるように努めています。利用者さんと同じ目線で物事を見れば、気づくことも多いと思うからです。日々の積み重ねが実り、利用者さんとの距離が縮まったり、私に心を開いて相談してくれたり、何より利用者さんのできることが増えたりするとうれしいですし、やりがいを感じますね。また、自分の接し方で利用者さんがどんなリアクションを見せてくれるのかをよく分析すると、たくさんの学びを得ることができます。利用者さんと接する時間は発見が多いので、比例して学びの数も多い毎日を過ごしています。

利用者さんの中には、気の長い方もいらっしゃれば気分の変わりやすい方もいらっしゃいます。いつもはニコニコしながら「山口さん」と声を掛けてくださる方でも、翌日になると機嫌が良くないこともしばしば。配属当初は戸惑いましたが、利用者さんの状態をよく見るようになってからは、その時々に適した接し方ができるようになり、以前よりも成長できたように感じます。

当事業所はみんな仲が良いので相談しやすく、先輩たちはいつも気にかけてくれます。ありのままの自分で働ける職場だといって差し支えないと思います。また、「辻のあかり」の喫茶では地域住民の方とも交流でき、日々楽しく過ごせています。これからも人との関わりを大切にしながら、利用者さんに楽しんでもらえる場づくりを頑張っていきたいです。そして、困ったときは頼られる存在になることが今後の目標です。

学生の方へメッセージ

当法人は、横浜市内で障害者の入所・通所施設、グループホーム、特別養護老人ホームの運営を通して、知的障害のある方、高齢の方への福祉サービスを提供しています。

皆さんにお伝えしたいのは、福祉サービスは、人が人を支える、人で成り立つ仕事ということ。利用者さんのサポートは判断とケアの繰り返しで、先進の技術が発展しても、それらは人にしかできないからです。障害者支援も介護も利用者さんの生活や人生を支える仕事ですから、当然大変な場面はあります。その中でも、日々たくさんの「ありがとう」を聞きながら、やりがいを感じてほしいと思います。

また、仕事はチームワークが欠かせません。利用者さんへのより良い支援のために、新人からチーフやベテランまで、職員どうしが助け合い、学び合い、意見を言える関係を大切にしています。お互い支え合いながら成長できる風土が偕恵園の魅力と言えます。

当法人の特長は、複数の施設を運営しているからこそ、職員一人ひとりの力を発揮できる場所があることです。キャリア形成の希望に応じて他施設への異動も可能です。また、資格取得支援制度や若手職員が集まる機会も作っており、職員の成長を後押しする体制も整備しています。人を支える仕事はスキルだけでなく人間力も高められ、ご自身の人生を豊かにします。人としても成長したいと思う方は当法人で活躍できると考えています。

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「偕恵園では、人に対する思いやりのある方、相手のことを理解しようと努める方、そして、プラス思考で行動する方を求めています」(事務局 上原さん)

マイナビ編集部から

横浜市内で生活支援と高齢者介護の両面から人々の暮らしをサポートしている偕恵園。知的障がい者を対象とする福祉サービス事業所やグループホーム、特別養護老人ホームを運営しており、設立以来むやみに規模を拡大せず、地域に根ざして事業を行う姿勢が利用者とご家族の信頼を集めている。地域交流も盛んで、今回取材した山口さんが所属する喫茶「辻のあかり」や、同法人に隣接する県立四季の森公園内にて運営している売店「ともしびショップ」には多くの地域住民が訪れている。文字通り地域に密着した社会福祉法人と言って過言ないだろう。

取材中も笑顔が絶えず和やかな雰囲気で、同法人の明るい風土が伝わってきた。事業所内はもちろん、事業所を超えた交流もあるとのこと。お祭りなどの行事には別の事業所職員が応援しに行くことも多く、協力し合う姿勢が根付いている。職員同士の距離は近く、プライベートでも休日に一緒に出かけたり、食事に行ったりなど人間関係は良好。働きやすい職場だと確信した。

生活支援も高齢者介護もチームワークが要の仕事。業務中に意見が食い違っても相手の意見を尊重し、利用者の方の個性に合わせて接するなど歩み寄る姿勢が欠かせない。周りと歩幅を合わせ、みんなで成長したい気持ちがある人は活躍できる環境だろう。

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利用者さんが主体となって運営する生活介護事業所 偕恵シグナルのカフェスペース。近隣住民のご来店も多く、地域社会と交流する場の1つとなっています。

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