最終更新日:2025/4/11

HITOWAケアサービス(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 福祉サービス
  • 医療機関
  • サービス(その他)
  • 専門コンサルティング
  • ホテル・旅館

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

人だからこそ実現できる「ぬくもりのある介護」のため、介護現場のDX化を推進!

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大切なことは介護を変革し、人の価値を生かしたいという熱い想い

DX化によってケアの変革に取り組むHITOWAケアサービス(株)。基幹部署である「Care Innovation Team」の主任として、介護現場へのシステム導入と活用支援に取り組む藤本さんの姿を追った。

■藤本 軒遠さん(2020年入社)
事業連携部 Care Innovation Team 主任

休日の過ごし方

「現場にいた時には、お客様と対戦するためにいつでもトレーニングができるAIの将棋を始めました。今でも対戦を楽しみに待ってくださってますね。」
「通勤時やスキマ時間に生成AIでペルソナを作成し、さまざまな質問を投げかけて会話しています。今まで興味のなかったことや新たな知識を得られるのが楽しいですね。」
新しく開発した見守りシステムのセンサーの一つ。これを使用することでお客様の居室内の動きがわかり、スタッフも安心して見守り業務を行うことができる。

テクノロジーの活用で介護現場の課題を解決し、お客様とのふれあいを大切にする取り組みが魅力的でした

現代社会が抱えるさまざまな課題に向き合い、その解決に取り組みたいという思いから、学生時代は環境に関連した法律を学んでいました。日本が直面する社会課題について調べるうちに、この超少子高齢化時代の中で最優先で対応しなければならないのは介護問題だと考えるようになりました。その後、介護問題について調べる中で「改善のために必要なことはテクノロジーの活用だ」と思い、介護業界でテクノロジーを推進している企業を中心に就職活動をしたところ、積極的にDX化に取り組んでいる当社に出会いました。
当社では現場のニーズを的確にとらえてお客様の安全と安心を第一に、サービスの質の向上を図りながら介護業務の負担を軽減しています。人だからこそ実現できる一人ひとりに寄り添った介護に惹かれ、施設を全国展開していることや、入社後に介護の現場を知ることからスタートできる点にも魅力を感じて入社を決めました。

入社後の研修を終え、介護付き有料老人ホーム「イリーゼ西大宮」に配属。当施設は自立をしている方から要介護度の高い方まで入居可能なため、提供できるサービスが非常に幅広く、レクリエーションでも自分の趣味や能力を生かしたものを自由に提供できます。季節のイベントやスタッフによる多彩なレクリエーションはもちろん、日々の生活を笑顔で楽しんでいただくことが私たちにとっての楽しさでもあり、やりがいだと実感しています。

私が介護をする上で大切にしていることはお客様との距離感です。入社前は、高齢者施設にてスタッフがお客様方に友達口調で話すということをテレビなどで見聞きし、疑問を抱いていました。お客様が何でも話せて頼れる環境にするためには親しみやすさが大切ですが、馴れ馴れしい口調である必要はないと感じていました。そのため、人生の先輩であるお客様へ尊敬の心を忘れず、堅苦しくない雰囲気で丁寧語で話すとともに、相手のバックグラウンドや趣味、志向、病状などをしっかり把握。言葉や表情、仕草などにも気を配り、その方に合った声かけやサービスをするよう心がけました。「私を理解しようとしてくれている」という姿勢が伝われば、お客様方も心を開いてくれるとわかったときには、自分のスタイルを確立できた気がしてうれしかったです。介護の仕事ほど人とのつながりを感じ、人のためになっていることを実感できる仕事はないと私は思っています。

介護現場を熟知している経験と知識を生かし、DX化を活用したケアの変革にチャレンジ

入社して3年目に「介護スタッフとして現場で経験してきた成果を目に見える形で残したい」という思いから介護福祉士を取得。当社では、介護福祉士の受験対策講座や模擬試験も無料で受けられるなど、私たちの成長意欲をサポートしてくれる環境が整っているのも大きな魅力の一つです。

介護福祉士を取得した頃に「本社の事業連携部に異動し、Care Innovation TeamでDX化に取り組んでみないか」というお話をいただきました。所属していたイリーゼ西大宮は、見守り支援システムや服薬支援システム、排便検知システムなど、当社の中で最もテクノロジーが導入されていた施設であることから所属していたチームの上長と話す機会が多く、テクノロジーの導入に興味があることも話をしていました。ですが、お話をいただいた際には現場が楽しいという気持ちも強く、迷いもありましたが、「一度施設を外から見てみることでより成長できるかもしれない」と思い、異動を決心しました。

超少子高齢化社会の現在では介護需要がますます高まる中、介護の担い手の減少や在職者への負担の増加や待遇による離職率の増加など、さまざまな課題があります。Care Innovation Teamは、それらの課題の解決を図るための企画運営を行う部署であり、品質を落とすことなく介護サービスを持続的に提供するためにさまざまなシステムを導入。現場での活用支援を行うことで生産性の向上を図り、お客様やスタッフにメリットを感じてもらうために必要なテクノロジーは何か、それをどのように運用していくかの検討を行い、テクノロジーを活用したDX化でケアの変革をめざしています。

現在、私は主任として施設への各種システムの導入と活用支援を行い、そこから得られるデータを分析して改善策を講じる仕事に従事しています。定量的なデータをもとに分析して評価をすることはもちろんですが、私が常に意識しているのはそのデータが現場のすべてだと思わないこと。必ず現場の状態を自分の目で見て判断するよう心がけています。当社には「プラスワンのサービス提供を通じて、あらゆるお客様のQOL向上を実現する」という理念があります。そのために必要なのが「人の手のぬくもりのあるケア」であり、お客様とのコミュニケーションを大切に、本来の業務に私たちが注力するための要となるのが、介護現場におけるDX化なんです。

お客様とスタッフの両方の立場を考慮し、本当に現場で求められているテクノロジーの開発に取り組みたい

介護現場で活躍するスタッフの負担を軽減し、お客様にプラスワンの質が高いサービスを提供するために当社では見守りシステムや服薬支援システムをはじめ、さまざまなシステムを全国展開しています。今まではスタッフの夜間巡視によって安否確認を行っていましたが、多くの時間と労力を要するほか、お客様の睡眠を妨げるという課題もありました。見守りシステム導入後は搭載したセンサーによって安否確認や睡眠状態、離床の様子などを察知し、web上でリアルタイムに状況を確認してデータで蓄積することが可能となり、お客様の状態を正しく把握できるようになったため、ケアの質の向上につながっています。
服薬支援システムにおいても、以前はお客様への薬の渡し間違いをなくすためにダブルチェックを行っていましたが、システムの導入によりスマートフォンのアプリから情報チェックができ、一人で作業を行えるようになりました。

このようにヒューマンエラーを防止し、業務内における負担の軽減と効率化によって適正な人員配置が行えるようになったこともDX化のメリットですが、私が新たに課題として感じていることは利便性を追求しつつ、適正に運用するためにはどうしたらいいかということ。すべてのスタッフが使いやすいシステムを構築し、それを正しくわかりやすい言葉で現場のスタッフに伝えるために、自分自身がシステムをしっかり理解して問題点など現場からの声をきちんとメーカー側にフィードバックすることを常に意識しています。

介護は制度ビジネスである以上、当社ならではのサービスを展開することが難しいという面もあります。しかし「お客様3人に対してスタッフ1人」という現在の介護付き有料老人ホームの人員の配置基準が、行政の方針によって、仮に4対1、5対1になった時、スタッフが少ない状態で業務負担の増加に耐えうる仕組みをDX化によって構築し、お客様へのサービスの質を現在のレベルで維持しながら、スタッフが働きやすい環境づくりを実現していきたいです。

また、近年は介護業界の人材不足が深刻になり、介護崩壊などといわれている中で介護という仕事の本当の楽しさや、プロフェッショナルとして人から尊敬されるような職業であることを広めていきたいですね。そして、介護に対する熱い想いと確かなスキルをもって、テクノロジーを使いこなせる介護のプロフェッショナルの育成にも貢献したいです。

学生の方へメッセージ

当社では、一人ひとりの成長を応援する社風のもと、研修に特に力を入れています。新入社員研修、フォローアップ研修、各配属先でのOJT研修など多彩な研修を通して介護の基本技術や知識を習得した上で現場に配属されるため、安心して仕事に取り組むことができます。また、初めて介護に携わる人のための資格である「介護職員初任者研修」も当社の研修センターで勤務内に受講し、取得できるのも特徴ですね。

さらに、Care Innovation Teamにおいても、テクノロジーを活用して積極的にDXに取り組む介護士の育成をめざす「HITOWA CARE-REVO ACADEMY」を開講し、スマート介護士の資格支援を行っています。誰でも受講できるので、ぜひ挑戦してみてください。

また、介護現場で感じたことや多彩な経験を生かしたキャリアアップの道が開かれているのも当社の特色です。介護系の資格を取得し、スペシャリストとして現場を支える専門職、リーダーやホーム長など施設の管理運営を行うマネジメント職、専門知識を生かして人事・企画・総務などの仕事に従事する本部職など、社歴に関係なく自ら手を挙げて挑戦することが可能です。このように当社には、さまざまな経験と成長できる職場環境のもと、自分らしい生き方、自己実現が可能な企業文化があります。少しでも興味のある方は、ぜひチャレンジしてくださいね。
(藤本 軒遠さん)

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施設には「一つの家をみんなで守ろう」という連帯感や温かい雰囲気があふれています。介護業界を変えたいという熱い想いのある先輩が活躍しています。

マイナビ編集部から

「あなたに会えてよかった」と言われるサービスの実現をめざし、有料老人ホーム「イリーゼ」を中心に、全国で140施設以上を運営するHITOWAケアサービス(株)。一人ひとりに向き合った人のぬくもりのあるケアを通して、豊かで安心できる生活を提供し続けている。

この超少子高齢化社会の中で、介護サービスを持続的に提供するために介護現場の生産性の向上が叫ばれているが、同社では2019年3月に発足したCare Innovation Teamを拠点として積極的に介護現場にテクノロジーの導入を開始。本格的に介護のDX化に取り組んでいる。

今回の取材で、人とのふれあいやコミュニケーションが必要とされる介護現場にDX化は必要かとの質問を投げかけてみた。すると「むしろ逆で負担を軽減し、人にしかできないことに時間を割くためのDX化です。当社の理念である、あらゆるお客様のQOL向上を実現するために、人の手で自分の家族にしてもらいたい介護、尊厳とその人らしさを守る介護、最期まで感謝される介護を行うことが一番の目的なんです。」との言葉に感銘を受けた。テクノロジーの導入によってスタッフと顧客のいずれもが満足できる、人を中心とした介護を実現する。当社がDX化を行い、実現しようとする介護が、本来、めざすべき介護の姿ではないかと取材を通して感じた。

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介護のスペシャリスト、ホーム長やエリアマネージャーなどの管理職、現場を支える本社勤務など多彩なキャリアパスを用意し、介護の高度化に対応できる人材を育てている。

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