最終更新日:2025/5/2

日本電計(株)

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業種

  • 商社(電子・電気機器・OA機器)
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  • 半導体・電子・電気機器
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東京都

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仕事・キャリアパスについて伝えたい

名だたるメーカーの先進的なものづくりをサポートする計測器の営業とは

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営業に携わる先輩社員2名にインタビュー

研究開発や品質管理に欠かせない計測器を、自動車、次世代電池、航空宇宙といったさまざまな分野のメーカーに提供している日本電計。同社での営業とはどのような仕事なのか。文系出身の先輩社員2名に聞いた。

京都営業所
尾崎 凱さん(左)
2023年入社 法学部卒業

三重営業所
勅使 奈緒さん(右)
2020年入社 教育学部卒業

日本電計のここも魅力

一つのメーカーに限らず、さまざまなメーカーのさまざまな開発プロジェクトに関われるのは商社ならでは。幅広い知見が得られ、好奇心も満たされます。(勅使さん)
文系出身だと「計測器」と聞いてもイメージが湧かないと思いますが、その辺りの知識は入社後に学べます。専門的なものづくりの知識を学ぶのは楽しいですね。(尾崎さん)
社内はコミュニケーションが取りやすい。自由参加の飲み会や行き先を選べる社員旅行など、仕事以外で親交を深める機会もあり、居心地の良い職場環境となっている。

計測器のプロとして、さまざまなメーカーのものづくりに関わる <勅使さん>

就職活動では、営業としてものづくりに関われる就職先を探していました。しかし、就活フェアに参加してみると、「事務職はどうですか」と勧められ、なかなか営業として検討してくれるところがありませんでした。そんななか、営業として採用してくれたのが当社です。入社後は三重営業所で計測器の営業を任せてもらっています。年次が上がるにつれ、さまざまな業界の顧客を担当するようになり、扱う商材の幅も広がってきました。

営業では自動車部品や蓄電池などのメーカーを担当しています。客先には研究開発部門と製造部門があり、前者には分析系の機器、後者には品質管理で使う電子負荷装置などを提案します。大切にしているのはスピード感です。お客様は競合よりも早く良い製品を開発しようと努力しています。そこで計測器の選定に手こずればチャンスを逃しかねない。そうならないよう、お客様の求めることを素早く汲み取って提案するよう心がけています。

さまざまなメーカーの製品開発段階に関わることが多く、最先端の技術に触れていけるのがこの仕事の面白いところです。商社ならではの情報力を生かしてお客様の開発に貢献する提案ができると、やりがいも大きいです。お客様は専門知識を持って開発に取り組まれていますが、計測器の種類に詳しいわけではありません。お客様が不可能と考えていた検査が私たちの提案によって可能になるケースもあり、そんなときには非常に喜んでもらえます。

入社当時は計測器が何かすらわかっていませんでした。最初は製品知識も少なく、お客様から問い合わせを受けても「何を勧めれば良いのかわからない」という感じ。それが今ではお客様から相談を受ければ、「こういう機器がありますよ」とスムーズに提案できるようになりました。私の目標の一つは女性営業のロールモデルになることです。女性の営業はまだ少ないですが、後輩に理想キャリアを示せるよう活躍していきたいと思います。

自らの提案によって顧客の研究開発に貢献できる <尾崎さん>

就職活動ではさまざまなメーカーの製品が扱える商社を検討していました。最終的に当社を選んだのは先進的なものづくりに関われることが面白そうだと感じたからです。馴染みのない理系商材でしたが、入社後の研修で実機に触れながら機器の役割を教えてもらい、理解が進みました。2年目から一人で営業を任せてもらっていますが、それまでは先輩にフォローしてもらいながらお客様を引き継ぐかたちだったので無理なく仕事を覚えられました。

担当している主な顧客は電池メーカーです。脱炭素の流れから注目を浴びる、次世代電池の開発に取り組む企業に、電池性能を評価するための充放電装置などを提案しています。営業はお客様に信頼してもらうことが大切。私はまだ知識が浅い一方お客様はその道のプロです。知識で及ばない分、迅速なレスポンスを心がけていますね。問い合わせには素早く回答し、こまめにフォローもする。そういったところで信頼を得るようにしています。

以前、「このバーコードリーダーがほしい」と製品を指定して注文いただいたことがあります。理由を聞くと「現状の製品の読み取り性能がイマイチで、カタログを見て良さそうだったので注文した」とのこと。私は同じ悩みを持つお客様に別の製品を提供して喜ばれたことがあったため、そのときの製品を勧めてみたところ、私が提案したほうを採用してもらえました。そんな風に自分の提案でより良い解決へ導けるのがやりがいになっています。

入社当初に比べると責任感が身についたように感じます。お客様にニーズがあっても自分の営業の仕方次第で売れる/売れないが変わるし、それによって会社の業績が変わる。そういう視点で考え、行動できるようになりました。目標は今以上にお客様から信頼される営業になること。現在は引き継いで間もないこともあり、先輩づてで注文いただくケースもあります。頼れる存在として私のことを認知してもらえるよう、頑張りたいと思います。

日本電計の研修制度や職場環境の魅力 <勅使さん・尾崎さん>

<勅使さん>
研修や勉強会が社内外でたくさんあるため、文系出身でも必要な知識をしっかりと学べます。また、専門知識を持った営業支援部門があり、提案の際などにサポートしてもらえるのが心強いです。福利厚生としては「社員旅行に家族を同伴できる」というのがあります。今年の社員旅行では、主人と一緒に有名ホテルに泊まり、美味しい料理を楽しみました。社員旅行といっても、旅行先では自由行動になるので、夫婦でゆっくり過ごすことができましたね。

評価制度については基準が明確に示されているので、仕事の成果が正当に評価され、誰にでもチャンスが与えられます。また、産休・育休制度が整っているため、男性社員で1年間の育休を取得している人もいます。私は「子どもを持ったときにどのように仕事を続けていくか」について日頃から上司と話し合っています。そんな風に相談できる環境があるので、将来のことも心配していません。プライベートも大切にしながら働いていける環境です。

<尾崎さん>
研修が充実しています。電子計測器はメーカーによる研修があるほか、ウェブでの勉強会もよく開かれています。1年目の終わりにはフォローアップ研修があり、成長できた点や課題を認識する良い機会になっていますね。普段、別の拠点で働いている同期が集まるため、横のつながりも深めることができます。

職場の雰囲気はフレンドリーで風通しが良いですね。上司や先輩が何かと気にかけてくれるので、相談がしやすいです。仕事の話だけでなく、何気ない世間話で盛り上がったりもできます。営業支援部門など、部署を越えたコミュニケーションも取りやすく、難しい仕事を一人で抱え込んでしまうようなこともありません。また、1年目から顧客を任せてもらうことも可能で、バックアップを受けつつ、早い段階から営業経験を積める環境です。

学生の方へメッセージ

<勅使さん>
「最初に入った会社で長く働きたい」と考えているのなら、企業研究の際に定着率を意識してみると良いと思います。あとは従業員数と採用人数の比率も参考になります。従業員数に対して採用人数が多ければ、辞めていく人が多いという可能性も考えられます。給料や休日などの待遇については、将来のライフプランや求めるワークライフバランスから逆算して「これぐらいは欲しい」というラインを決めておくのもおすすめです。面白そうな仕事はいろいろあると思いますが、明確にやりたいことがないのであれば、人生を軸にして就職先を選ぶというのも一つの方法でしょう。

<尾崎さん>
私は企業研究の際に、企業HPにある先輩社員のインタビューを読んだり、先輩社員との座談会に参加して実際に働いている人の話を聞いたりしながら、「どういう社員がいるのか」「どういうタイプの人が活躍しているのか」に注目していました。座談会では、日々のスケジュールや大切にしていることなどを質問しましたが、人によって視点が異なるので仕事のイメージをより立体的につかむことができましたね。周りの友人たちが内定を取っていくと「早く自分も内定を取らなくては」と焦ってしまいがちですが、周りに流されず、自分の軸を大事にして会社を選んでほしいと思います。

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営業は各分野の専門知識を持った営業支援部隊と共に進めていく。同社の営業なら、学生時代に理系の専門教育を受けていなくても先進的なものづくりに関わることができる。

マイナビ編集部から

オシロスコープなどの電子計測器は文系の学生にとっては馴染みのないものかもしれない。しかし、私たちが普段使っているようなスマートフォンなどのテクノロジー機器も、計測器を使った研究開発や品質管理なしには製品化し得ないものだ。日本電計は70年以上にわたって計測器を取り扱い、産業の発展を支えてきた。

現在は国内外にある5000社以上の計測器メーカーから機器を仕入れており、東アジア、東南アジア、インド、北米、ヨーロッパにも拠点を設けている。近年は脱炭素の流れからEVなどに使われる次世代電池の開発が世界中で活発になっているが、そうした最先端の研究開発の場にも同社から計測器が提供されている。

インタビューに答えてくれた二人はそんな同社で営業に携わっている。二人とも文系学部出身で入社当時には計測器についての知識がなかったというが、現在は第一線の研究者やエンジニアのパートナーとして彼らの仕事を支えている。実機を使った実践的な研修をはじめ、先輩や営業支援部門のサポートが成長の要因だという。

また、好奇心を刺激する仕事内容だけでなく、充実した福利厚生も魅力だ。とくに人気なのは社員旅行。複数の旅行先から行きたい場所を選択でき、同期などと旅行プランを考えるのが楽しいという。家族を同伴できる(1名まで会社が旅費を負担)のもうれしいところだ。有休も取りやすく、働きやすい環境が整えられている。

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社員旅行はまとまって行くのではなく、各自が旅行先を選択し、現地でも自由行動となる。社員同士で親交を深めるも良し、一人で観光を楽しむも良し、うれしい制度だ。

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