最終更新日:2025/4/14

(株)ギオン

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 物流・倉庫
  • 食品
  • 陸運(貨物・バス・タクシー)
  • 専門コンサルティング
  • サービス(その他)

基本情報

本社
神奈川県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

学びの機会が多く、働きやすい職場環境。若いうちから物流の最前線で成長できる!

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先輩社員が語る“仕事の魅力と難しさ”

食品や工業製品をメインに、全国各地の拠点で国内物流を支えているギオン。二人の若手社員と現場経験豊かなマネージャーを務める先輩社員に、仕事の醍醐味やキャリアステップについてお話を伺った。

■ 梁川 芙実子さん
事業本部 川崎センター
2021年入社/生物産業学部地域産業経営学科卒

■ 佐藤 慎平さん
事業本部 営業企画部
2022年入社/経済学部経営学科卒

■ 鶴見 健司さん
事業本部 首都圏西センター
物流管理マネージャー
2009年入社/政経学部経済学科卒

先輩社員の仕事風景

「会社訪問では実際の倉庫業務を見学。フォークリフトの正確で絶妙な動きに感動しました」と話す梁川さん。2年間で倉庫管理の基礎をしっかり身に付けた。
2年目に入り、お客さまと直接話す機会が増えてきた佐藤さん。上司や先輩がサポートしてくれるので、失敗を恐れることなくチャレンジできる。
「部下の成長が、会社の成長につながる重要な要素です」と語る鶴見さん。自分が育てた部下が、前線で活躍しているのを見るのが何より嬉しいという。

優先順位を考え、工夫を凝らして最適なハンドリングを実現!(梁川さん)

大学時代は北海道のキャンパスで、農業や地域資源の活用について勉強していました。食べることが好きなので、就職活動では食品関連の仕事を軸に複数の業界を検討。その中でも、食品物流という仕事の安定性と、リサイクルの中間処理や公共施設の運営など多様な事業を手掛けているという点に惹かれ、ギオンへの入社を決めました。

入社後は川崎センターに配属となり、倉庫管理業務に就いています。担当しているのは冷温帯の倉庫で、午前中は入荷物の検品業務が中心。午後は出荷関係の業務に携わり、作業員さんの割り振りや荷物の仕分け、出荷などの業務を行っています。
1年目は倉庫内の実務作業を通じて仕事を覚える段階でしたが、2年目からは徐々に仕事内容がスケールアップしています。いま担当しているのは、マテリアル・ハンドリング(機械を使った移動作業)を導入した自動倉庫。たまにセンサーが異常を検知して機械が停止することがあるのですが、そんな時に現場へ駆け付け、対応するのも私の役割です。

印象に残っているのは、初めての繁忙期にあたる1年目の夏。次々と入荷される冷凍食品やアイスクリームを前に、私は頭の中がパンクしそうになっていました。夏までの3ヶ月で仕事の段取りは理解したはずなのに、現場の動きについていくことができない。そんな時、助けてくれたのは周囲の先輩方です。「仕事に優先順位をつけてみよう」と助言をいただき、心がけて行動してみると、ミスなく時間内に入荷を終えることができたのです。それからは自分で優先順位をつけて、周囲の動きを見ながら行動することを心掛けています。

倉庫業務の醍醐味は、入出荷の手順や作業員さんの割り振りなど、自分で工夫できる範囲が広いことです。荷物や人の動きをよく考え、パズルを解くようにシミュレーションする。実際の動きがそのとおりになったときの感動は大きいですね。「やった! 自分の判断は正しかった」と、うれしさが込み上げてきます。倉庫業務は忙しい仕事ですが、活気があって人情味のある人も多く、やりがいのある仕事だと感じています。

1年目から経験した難易度の高い仕事。挑戦することが成長につながる(佐藤さん)

私の就職活動は、大学3年生の夏に参加したギオンのインターンシップから始まりました。内定をいただいたのは当社と大手化学メーカーの2社。化学メーカーは規模が大きく知名度もあり、なんとなく自分の将来像が見えていたことに対し、ギオンは成長途上にあり、事業内容も多角的。自分の将来像や今後の展望を考えたとき、決まったレールに乗るのではなく、自分の力で人生を切り拓ける環境でチャレンジしていきたいと感じ、最終的に当社に入社しました。

入社後の1カ月間は、複数の倉庫を回って現場の仕事を経験。その後、現在の営業企画部でOJTがスタートしました。当社の教育体制の特徴は、年の近い先輩がトレーナーとして、マネージャーがメンターとして新人をサポートする独自の教育担当者制度。私の場合は取締役である営業本部長からも直々に仕事を教わっているので、新人としてはとても恵まれた環境だと思います。

所属する営業企画部では特定のお客さまを対象に、大型案件の新規提案や改善提案を行っています。私はまだ新人なので、先輩のサポート的な業務が中心。提案資料づくりや議事録の作成、お客さまからのメール対応、見積りの作成などを任されています。珍しいところでは、今年の春から稼働する新しい物流センターの業務フローづくりを担当しました。
入社前は仕事内容をまったく想像できなかったのですが、今は少しずつ営業職の全体像が見えてきたような気がします。期待していたとおり、毎日が挑戦の連続です。

忘れられないのは、当社としては珍しい不動産仲介的な仕事を経験したこと。倉庫の空きスペースの貸し出しに関する契約で、お客さまとの商談、金額交渉、書類作成など、難しい仕事を一つひとつ担当していきました。上司に相談しながらではありますが、基本的な部分は自分一人で進めて行き、1週間後、無事に成約した時は感無量でした。先輩が感心しながら、一緒に喜んでくれたのが印象深いです。このように、若手にも多くの裁量を預け、早いうちに難易度の高い仕事に挑戦させてくれるところが当社の魅力だと感じています。

3年目に入った今年は、今までより主体的に動くつもりです。どのような仕事でも先回りして行動し、着実に成果を出していきたい。知識が足りなくても、社内には学びの機会が豊富にあるので心配していません。挑戦を通じて成長し、大型案件を獲得することが私の目標です。

幅広い経験が糧となる! 現場を知り尽くした“頼れるマネージャー” (鶴見さん)

私は入社から今年で15年目を迎えます。センターやステーションなどの拠点勤務を中心に現場でイチから仕事を覚え、マネージャーに就任しました。1年目は神奈川県の大野台センターで生花業務とチルド食品の入出庫業務を経験し、続く神奈川第二センターではドライ食品とフローズン食品を担当。入社時からすぐに食品の保管・配送時の保存温度指定となる「常温」「冷蔵」「冷凍」の3温度帯全てを経験でき、成長への足がかりとなりました。その後の川崎センターではコーヒーチェーンの商材管理を担当。さまざまな業務を経験することで、リーダーへのキャリアアップを果たしました。

キャリアの転機になったのは、首都圏西センターに配属されたこと。担当するお客さまが新拠点を立ち上げることになり、そのスタートアップに携わったのです。私はこの時にチーフを任され、作業員の採用や教育を担当。多忙な日々ではありましたが、新しい拠点をつくり上げる仕事には大きなやりがいを感じました。さまざまな課題を乗り越え、新倉庫が稼動した時は、言葉に表せない感動があったことを覚えています。

その4年後、今度は本社の営業企画に異動となりました。作業着からスーツに着替え、新規のお客さまを営業訪問する日々。現場一筋でやってきた私は、まるで新入社員のような気持ちでした。そんななか、新たにご縁があったスーパーチェーンのお客さまから、新しい倉庫の立ち上げと運営を依頼されたのです。かつての実績が評価されたのでしょう。1年ぶりに現場復帰が決まった時は、本当にうれしかったですね。

そして現在は、以前自分が立ち上げに携わった首都圏西センターにマネージャーとして再び戻ってきました。これから注力したいことは「人材育成」。社員の今後のキャリアを考え、業務の幅を広げ様々な経験をさせたいと思っています。
また、職場では今までの経験に基づく判断が多く、どこか職人気質な体制が残っています。新しく入った社員でもわかるようしっかりと言語化し共有することで、属人化していた業務を標準化させなければなりません。そういった環境を整えるためにも、今の社員の育成が非常に重要であり、マネージャーとして取り組んで行きます。

学生の方へメッセージ

当社は早くから人材育成に力を注いできました。新入社員の育成は、3年間の長期にわたり成長度合いに応じたプログラムを用意。3年目の研修が終わった後もチーフ研修などの階層別研修を通じ、成長する皆さんへのサポートを続けます。私たちが皆さんに期待しているのは、8~10年後に管理職となって組織をマネジメントしていただけること。OJTで身に付けた経験だけでなく、メンバーを生かし、チームをまとめるマインドを学んでいただきたいのです。

その具体例として注目していただきたいのが、10年前に設立した社内大学の「祇園塾」。今はベーシックまたはマネジメントの各コースを1年かけて学び、物流の専門知識やポータブルスキルを身に付ける形になっています。その内容も、外部の現役社員によるワークショップや、自分の考えを言語化するライティングセミナーなどユニークで効果的なものばかり。各コース20名の選抜制ですが、若手社員の参加希望も多いですね。

待遇面では、物流業界の平均年間休日数は108日ですが、当社ではより働きやすい環境を作るために115日から120日に改善しました。今まではこの業界が好きだから入社したという社員が多かったのですが、これからは多様な志向を持った方々に選ばれる企業を目指したい。今後も目に見える形で改善を図っていく予定です。
(人事部部長/須藤 亮平さん)

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「私たち人事部の役割は、主体性を持ち、自走できる人材を育てること。そのため、制度づくりと環境改善には特に力を入れています」と語る須藤さん。

マイナビ編集部から

ギオンは神奈川県に本社を置く総合物流企業。食品や工業製品、機密文書などを中心に、トラック輸送を軸にした幅広い分野の国内物流を手掛けている。その特徴は生産者と消費者を結ぶ「動脈物流」と、廃棄物をリサイクルする「静脈物流」の両事業を展開していること。同社のような「循環型総合物流企業」は意外に少ないと感じるので、環境意識の高い方にも注目してほしい。

今回の取材を通じて印象に残ったのは、旺盛な成長意欲を持つ若手社員が多いことと、社内にその成長を支える教育環境が整っていること。社内大学を持つ企業は少なくないが、同社の「祇園塾」はその内容が非常にユニークで効果的だ。月に1、2回の授業を通じ、将来の幹部候補生として多種多様なスキルを習得することができる。人材の育成を現場任せにしない姿勢は、同社が長期的な視点で将来を考えている証だろう。倉庫や運送などの現場業務が中心になる業種において、専門知識を深める機会に恵まれる点も大きな魅力といえる。

物流は人々の生活に欠かせない基幹産業。時代が進んでも商品のリアルな移動がなくなることはない。加えて同社は環境リサイクル事業や健康施設の運営事業も手掛けており、こちらも生活に密着している点に強みがある。一方で、ITを導入した現場改革にも積極的だ。進化を続ける同社で、物流業界に新たな風を吹き込んでほしい。

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神奈川県を中心に全国90以上の拠点を展開する株式会社ギオン。創業から60年を迎え、「積極果敢」をモットーに物流業界に挑戦し続けている。

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