最終更新日:2025/4/22

名古屋特殊鋼(株)

  • 正社員

業種

  • 金属製品
  • 商社(鉄鋼・金属)
  • 自動車・自動車部品
  • 非鉄金属

基本情報

本社
愛知県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

高い要求に応える金型製作を通じて、日本のものづくりを支える会社です

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やりがいある仕事を通じて自己実現を図る

最適素材の提案をする特殊鋼商社であり、高精度加工まで対応する金型メーカーでもある名古屋特殊鋼。主に自動車部品の製造分野で活躍する3人の先輩社員に、仕事の進め方ややりがいを語ってもらいます。

左から順に
今枝 浩太郎 さん
 技術部 塑性技術課/2017年入社
吉田 将之 さん
 本社営業部/2019年入社
今井 大夢 さん
 工機部 生産2課/2019年入社

これから挑戦したいことは?

今枝さん:仕事の面白さに満足している現在なのですが、先輩がこれまで扱っていなかった金属で鍛造をする研究を進めているので、サポートしていきたいです。
吉田さん:特殊鋼について知識を深めていきたいですね。金属の性質や用途など、覚え出すとさらに先が見えてきて、毎日が発見。特殊鋼販売士の資格試験にも挑戦します!
今井さん:オン・オフともに充実させながら、「(今井に)加工できないものはない」と言われるところまで、極めていきたいですね!

長期的なビジョンを持って着実に成長を続ける【今枝】

大学が工学部で金属加工に興味をもっていたことや、自動車関連の仕事に就きたいと考えていたことから、名古屋特殊鋼を選びました。
私は設計部門の所属ですが、設計をするには加工を理解しておく必要があるため、現場研修として入社1、2年目は機械の製造に携わりました。3年目からは、自動車部品の金型設計を行っています。

お客様から「ギアのこういう部品をつくりたい」などの相談がきたら、「どんな金型であればその部品がつくれるか」を考え抜いて、設計図面に描き起こします。その図面を社内の製造部門に渡し、実際に金型を作ってもらいます。その金型を製造機に組み付けて部品を試作し、評価して問題がなければ納品となります。お客様からの仕様書に沿った設計作業もありますが、ゼロからの設計が多いのが当社の特長です。
部品づくりは単純に金属をプレスするだけでなく、多様な工法があります。金型が簡単に壊れてしまうようでは部品づくりに支障をきたすので、設計する上で強度計算は重要です。初めてプレスに組み込む金型の設計・試作を任された際、強度計算がわからず苦労しました。周りの先輩に相談したり、チェックしてもらったことを今もよく覚えています。お客様の要望をふまえ、どんな鍛造法が適しているかを的確に判断し、強度計算をしていかなければなりません。知識はもちろんのこと経験も求められる仕事なので、まだまだ勉強中です!

大手自動車メーカーの製造現場で使われている金型に携わっていたり、改善のお手伝いもしているので、現場に足を運ぶ機会もあります。もともとクルマ好きなので、関係者でないとは入れない自動車製造工場に行くのは、仕事とはいえテンションが上がりますね。来年発売予定の新車に自分が設計開発を手がけた金型でつくられた部品が用いられているので、ワクワクしています。

これまではエンジン周りの部品に関わることが多かったのですが、今後のEVシフトに合わせてEV関連部品用の金型設計・製造も動いています。ニーズに対応していくために学ぶべきことは多いですが、セミナーなどに積極的に参加させてもらえる環境なので、意欲的に知識や情報を収集しています。また、プログラミングなど設計とは直接関係のない分野も希望に応じて学ぶ機会があるのも嬉しいですね。
探求・研究するのが好きという仲間と、より良いものづくりを目指していきたいです!

世界的企業との商談を通じて自己研鑽を図る【吉田】

クルマ好きなことから、大手自動車メーカーの関連企業、それも一次下請として直に関わる企業への就職を考えていました。この要件を満たし、金型でのシェアという強みを持つ当社に魅力を感じたのが入社の決め手です。

現在は営業部で働いています。
経営学部出身の私は「特殊金属」や「金型」などの知識は入社まで全く持ち合わせていませんでした。入社1年目は生産管理部に配属し経験したことが、営業の仕事に大いに役立っています。ものづくりの工程や、どんな材料や設備が必要となるか、コストがどれくらいかかり、どのくらいの納期が必要か…といった基礎的なことを、仕事を通して理解できました。

私が担当している取引先は大手自動車メーカーで、自動車製造にあたって必要となる部品の調達など、お客様の要望に次々と対応していきます。
自動車製造の現場工場をお訪ねすることが多い仕事です。営業担当も、現場ではヘルメットや安全メガネ等を着用。加えて私が営業部に配属となった2020年春以降は、コロナ禍によって普段からマスクも着用しているため、相手の顔がわかりませんし、こちらの顔を覚えていただくのが難しいことが、営業としての現在の悩みです。積極的に挨拶をして、自分のことを印象づけられるよう意識しています。

例えば、新車のボディをつくるための金型づくり、改善に向けた新たな調達など、客先での打ち合わせの際は、技術部員に同席してもらうこともよくあります。設計や製造現場とも連携しての仕事なので、社内のコミュニケーションも重要ですね。当社は役員も役職ではなく「○○さん」と呼び、話しかけやすい雰囲気なので、わからないことや困ったことがあれば部署に関係なく相談をしています。声を上げれば誰かが必ず応えてくれる社風で、1人で悩まなくていいのはありがたいですね。

今後EVシフトが進む中で、なくなっていく仕事もあると思いますが、当社の仕事がなくなることはありません。お客様からのニーズに、より質の高い対応をしていきたいです。世界的自動車メーカーとのビジネスを通して、業務上の知識や経験だけでなく自分自身の人間力も磨かれていると感じます。
お客様の要望に+αの提案ができる営業を目指して、これからも励んでいきます!

しっかり休んで、よく考えて手を動かす【今井】

経営学部出身の私は、現在工機部で機械オペレーターとして働いています。
私が就職活動の際に重視したポイントは、オン・オフの充実と、安心して働ける環境であること。土日休みで福利厚生も充実した名古屋特殊鋼のことを知り、魅力を感じました。自分は1日中デスクに向かうより身体を動かす仕事の方が向いていると思っていたし、できればスーツを着ないで働きたい気持ちがあって、製造部門を希望しました。

現在担当しているのは、金型づくり。ラインの流れ作業ではなく、毎日違うものづくりです。
図面を読んで、どの工具を使って、どのくらいの回転数を設定すればいいかを考え、図面通りに鉄を削ります。
入社時点では、図面を読むことができませんでした。工具の名前も全くわからない状態です。はじめの半年ほどはベテランの先輩の指示のもと、作業を通して一つひとつ覚えていきました。
先輩は単に作業指示を出すだけでなく、どうするのか、何のためにするのかを細かく丁寧に教えてくれたので、技術力と共に自分なりに考える力も身につきました。

ひとつの同じ図面でも、どこからどう加工するかは、実は人それぞれ。頭を使うし、経験値も必要な仕事です。
私の場合、経験値は仕事を重ねることで格段に上がっています。先輩の指導できっちり基礎力を付けたので、応用力がはたらき、初めて加工するものであっても自分なりに考えて、すぐ対応できるようになりました。機械オペレーターとして、マシニングセンタの加工プログラム編集についても基本を理解した上で応用力を活かせるように成長しています。マシニングセンタを完璧に理解するのはまだ時間がかかりそうですが、先輩・上司に聞きやすい風通しの良い社風なので助かっています。

できることが増えれば仕事の幅が広がり、より大きな仕事を任されるようになって、やりがいも大きくなります。私も扱える機械が増え、売上にも貢献できるようになって、仕事の手応えを感じているこのごろです。

オン・オフの充実は入社前の希望通り、しっかりと休めています。思っていた以上に福利厚生も充実しています。入社1年目の社員旅行でハワイに行き、楽しい時間を過ごしました。海外に行ける状況になれば、また社員旅行ができるので、心待ちにしています。

今後は「職人技」を極め、どんな図面にも対応できるようになりたいです。

学生の方へメッセージ

「ものづくり王国」と呼ばれる愛知県において、特に優れたものづくり企業の証である「愛知ブランド企業」に認定されている名古屋特殊鋼。大手自動車メーカーの一次サプライヤであり、愛知県下の金型メーカーの中で名古屋特殊鋼グループの売上は1位を誇ります(※帝国データバンク調べ)。

100年に一度の変革期といわれる自動車業界のほか、あらゆる分野で技術革新が進む現代。当社もまた、現在の技術に汎用性を持たせつつ、新技術・新分野の開発・開拓にも力を注いでいます。いい意味で中小企業だからこその柔軟性を備え、進化に積極的な会社です。

社員ファーストで面倒見が良いのも、この会社規模だからこそ。部署や世代の枠を超えてコミュニケーションを取り、互いにフォローし合いながら、社員一人ひとりも、会社としても前進を続けています。

会社選び、仕事選びの軸はそれぞれだと思います。働きやすい環境で長期的なビジョンを持って働きたいという人には、ぜひ当社をお勧めします。

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「柔軟さがある社風。世代に関係なく互いに声を掛け合う社内です。この雰囲気の良さを、ぜひ会社見学や説明会で実感していただきたいです」と語る採用担当の長谷川さん。

マイナビ編集部から

特殊鋼商社であり、金型メーカーでもある名古屋特殊鋼株式会社。素材提案から金型製作まで一トータルでサポートできる体制を取っていることから、自動車メーカーや自動車部品メーカーをはじめ多くの企業から「頼られる存在」となっている。

3D測定技術や1ミクロン単位の精密加工を実現する高い技術力は、同社として大いに誇れる点である。しかしそれ以上に社員たちが次々と口にするのは、「社内の雰囲気の良さ」であった。一人ひとりの話からは、気負わず周囲と相談し合いながら問題解決を図っている日常の仕事ぶりが伝わってくる。先輩・後輩や部署の違いにこだわらず、自然と声を掛け合っている様子がうかがえる。
このような風通しの良さはおそらく、「社員思い」な企業風土から生まれている。
きめ細やかな教育研修体制を整えている同社は、福利厚生も充実させている。社員の育休取得といった休みを取りやすい体制づくりに加えて、若い社員が海外社員旅行を楽しみにしているなど、社員が素直に嬉しいと感じる制度があるからこそ、イキイキ働けるのであろう。

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上下のフロアが直結する螺旋階段は、あたかも企業の風通しの良さを象徴するかのよう。社員たちが常に行き交い、活発にコミュニケーションを取りながら業務を推進している。

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