最終更新日:2024/11/20

金杉建設(株)

  • PHOTO

業種

  • 建設
  • 設備工事・設備設計

基本情報

本社
埼玉県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

先端技術を駆使しながら、土木工事の新しい可能性を開拓する

  • 土木・建築系学部 専攻の先輩

PHOTO

若手社員が自分らしく輝く金杉建設

ICT施工やDX化といった先端技術を駆使して土木工事を進める金杉建設。本社を構える埼玉県を中心とするエリアに貢献する同社で、施工管理の最前線に立ってきた3人の先輩に自身の歩みを振り返ってもらった。

■漆原 汰一さん
工事部
生産工学部環境安全工学科卒/2021年入社

■田中 健介さん
工事部
工学部社会環境システム工学科卒/2022年入社

■泉 良樹さん
工事部
高専専攻科建設コース卒/2023年入社

先輩から一言

漆原さんの年代から新卒が毎年4~5人入社している。「若い世代が多くなり、気軽に情報共有できるのは、右も左もわからない新人にはよい環境だと思います」
「教えてくれる先輩がそろっているのが助かっています」と田中さん。役所や下請け会社など、多くの人と関わるので、コミュニケーション力が重要な仕事だと再認識している。
失敗を恐れない姿勢。それが施工管理者にとっては欠かせないと泉さんは話す。「躊躇して動かないのではなく、積極的に行動する姿勢が成長につながるはずです」

【漆原さん】現場代理人としてステップアップ。先を見据えて行動する力が身に付く

大学では土木工学を中心に幅広く建設について学んでいた私は、企業研究の段階から地元の埼玉県の土木工事会社を目指していました。当社に関しては夏のインターンシップに10日間ほど参加したのですが、施工管理の最前線を体験できたのはもちろん、ドローン測量などのICTを有効活用しており、現場の効率化を率先して進めている点に共感したのが入社の決め手となりました。

最初の1年間は道路の迂回路を作る工事と、堤防のかさ上げ工事にそれぞれ半年ずつ携わりました。土木業界には何百種類もの工事種別(工種)が存在しますが、現場ごとに異なる工種を組み合わせて進めているので、臨機応変に覚えなくてはならないことが山積みの状態でした。先輩に一つひとつ、確認をとってその場で学びながら基礎となる部分を身につけていきました。

2年目には1年弱ほどの期間、住宅の造成工事に携わり、ここで本格的に業務に入るとともに、ICT施工にチャレンジする機会に恵まれました。ブルドーザーやバックホーといった建設機械で掘削をするとき、図面をもとにあらかじめデータを入力すると、自動的に求める高さで掘り進めてくれる技術が導入されています。以前は私たちが打った丁張(木杭)を目印に作業していただけに、ICTの力で現場がスムーズに進んでいく様子を目の当たりにすることができました。

現場代理人となったのは3年目のこと。土砂改良工事だったのですが、所長の支援のもとで、発注者とのやり取りなども私が担っていきました。知識不足を痛感させられてばかりでしたが、工事に必要な書類を揃えるなど、責任ある経験を通して、少しずつ視野が広がっていきました。

最近は大型商業施設内に水上デッキを作る基礎工事に、現場代理人として参画しています。多くの人が行き交う場所なので、細心の注意を払って作業を進めなくてはならない点が難しいところです。それでも過去、何度も工事を経験したおかげで、作業の先の先が見えるようになり、あらかじめ予測して行動する力も身に付いています。

任せてもらえる範囲が広くなり責任も重くなりましたが、だからこそ、完成したときの達成感はより大きくなりました。とはいえ、今も上司に頼っている側面もあるので、私が現場の軸となって周囲を引っ張っていけるようになりたいです。昨年には2級土木施工管理技士を取得したので、今度は1級にトライしていくつもりです。

【田中さん】責任ある立場を経験して、少しずつ成長する自分を実感

学生時代は宮崎の大学で地盤工学を専攻していました。生まれも育ちも宮崎だったので、社会に出るならば県外に行こうと、就職活動では関東の土木工事会社を調べていました。首都圏でも住みやすい地域と聞いたことから、埼玉県を中心に探していくなかで出会ったのが金杉建設です。ICT施工について、最初はよくわからなかったものの、話を聞いているうちに今後の建設業界の発展に欠かせない存在であり、業界でいち早く着手しているのが当社だと知って、ここならば確かなキャリアを積んでいけると入社を決めました。

1か月の新人研修を経て5月からは約4か月間、道路工事現場を担当しました。土木出身とはいえ実務はわからないことも多かったのですが、年の近い先輩のサポートを受けながら必死で仕事に向き合っていきました。自分の中で基礎が固まったのは、9月から約1年にわたって常駐した造成地の盛土工事の現場でした。少ない人数で何もないところから完成するまでのすべての工程に携わったので、経験の浅い私も指示を待つだけではなく、自分で考えて行動する場面が格段に増加。苦戦したところもありましたが、過去の書類を読み込んでみたり、所長に確認を取ったりしながら、手探りで物事を進めていきました。

この現場ではICT施工も採用されており、盛土の転圧管理に関して、ブルドーザーで固めた箇所をモニターでチェックする技術を用いていました。私はデータ入力等には携わらなかったものの、今後はしっかりと勉強していかねばならないと感じた転機となりました。

現在は国道の立体化を目指した地盤改良工事に携わっています。肩書きも現場代理人となり、役所対応などにも前面に立つようになりました。交通量が多い道路なので、万が一、仮設フェンスなどが倒れてしまうと交通事故を誘発しかねません。普段から何度も確認してはいるものの、夜寝るときに「大丈夫だったかな?」と不安になる日もありました。それでもなんとか無事に工事が終わり、ホッとした気持ちに包まれています。

次は反対車線で同様の地盤改良が始まります。前回の教訓を生かしてよりよい工事を進めていきたいと思っています。代理人になったとはいえ、所長のサポートを受けてばかりだったので、さらなるレベルアップを目指すべく、1級土木施工管理技士資格を取ったり、ICT施工の知識を深めるなどして自己研鑽に励みたいですね。

【泉さん】技術と知識を懸命に学び、先輩の背中に追いつきたい

徳島にある高専で土木工学を専門としてきた私は、本科と専攻科で合計7年にわたって学びを重ねてきました。就職活動では地元も考えましたが、これを機会に県外を見てみたいと、県内外の4社のインターンシップに参加。当社に関しては就職情報サイトでみつけて応募したのですが、ICT施工が強みとなっている点に他社との大きな違いを感じ取りました。その一方で従来工法もしっかりと手掛けており、既存と最先端の両方の技術に触れられる点が入社の決め手となりました。

入社してからは1か月の新人研修を通して社会人マナーやパソコン操作、測量などについて学習。その後、5月からの約4か月間は、田中さんも所属していた盛土工事の現場に配属されました。工事内容も、飛び交う専門用語も理解が追いつかずに苦労しましたが、わからないことはその場で聞き直して自分の中で落とし込むのを心がけてきました。

1年目の10月から3月までは春日部市の盛土と道路舗装工事に携わりました。先輩の手伝いをしつつ、自分で測量したり、書類をまとめたりするというのがそのときの役割。下請けの職人さんたちとのコミュニケーションにも悪戦苦闘しながら、なんとか工事の完了まで携わることができました。通行止めだった道路に舗装が完成し、無事にクルマが行き交う様子を見たときは、生活を支えているとの達成感をリアルに実感しました。

この1年間、測量を担当することが多かったのですが、『自動追尾トータルステーション』を活用することで、通常ならば2~3人が必要な作業が私1人だけでこなすなど、ICT施工の力を改めて感じました。作業はスムーズに行えたとはいえ、私自身の技術や知識はまだまだ未熟な状態です。そこで、今年から資格取得要件が緩和されて受験できるようになった1級土木工事施工管理技士の1次試験の合格に向けて勉強を開始しました。先輩たちのように現場代理人として仕事を任される存在に成長できるように頑張っていきたいですね。

また、地方出身の私にとって、寮が完備されているのは心強い限りです。2棟があるのですが、私は会社に近い方の寮に家賃月1万円で住むことができています。週休完全2日制で休みも多く、オフタイムも充実した時間が過ごせるのも当社の自慢です。

企業研究のポイント

土木業界の企業研究を行う上で、最も大切なのは「現場見学」にあります。なぜなら、現場見学を通じて、「その企業がどのような工事を手掛けているのか」を自分の目で確かめることができるのはもちろん、「先輩社員のリアルな姿」を知ることもできるからです。インターンシップなどで現場見学ができる機会を設けている会社もあるので、積極的に参加してください。できれば1Dayではなく、数日にわたって開催しているインターンシップがお薦めです。長い期間、現場を体験することで、先輩社員の仕事に向き合う姿勢など深い部分まで見えてくるので、企業理解度がより高まることでしょう。

金杉建設では、毎年、実習特化型のインターンシップを開催しています。事前に、学生さんから「インターンシップで経験したいこと」をヒアリングし、可能な限り、希望通りの経験ができるようなプログラムを組んでいます。当社は自社でICT建機を数多く保有しており、学生の皆さんにも最先端のICT建機に触れながら、現場の仕事を経験していただいています。もちろん、現場の仕事だけでなく、事務所内での書類作業を経験することもできます。このように、学生の皆さんに寄り添ったプログラムに特徴があり、マイナビの「学生が選ぶインターンシップアワード」で入賞した実績もあります。ぜひ、お気軽にご参加いただき、当社への理解を深めてください。皆さんのエントリーをお待ちしています。

PHOTO
新人に関しては入社後1か月ほどの研修を経て配属となる。年の近い先輩が数多く働いているだけに、質問等も気軽にしやすいのは心強いはずだ。

マイナビ編集部から

金杉建設では創業以来、埼玉県を中心とするエリアで、道路や河川、橋梁、上下水道など多彩な土木工事に携わってきた。最先端技術をいち早く取り込む方針を打ち立てていることから、近年、話題になっているICT施工に関しても真っ先に導入してきた。今回取材した先輩もブルドーザーでの掘削や測量などで活用していたが、それ以外にもドローンや3Dスキャナー、ソナー搭載ラジコン船舶など、他ではあまりお目にかかれない技術をすでに実用化している。インターンシップなどの会社を知る機会も数多く設けている。国土交通省が標榜するi-Constructionの先頭を走る同社のICTに触れることで、未来の施工管理業界を垣間見ると、視野も大きく広がっていくに違いない。

働きやすい職場づくりにも余念がなく、例えば、社員寮は家賃1万円の破格で入居できるという。2棟あるうちの1棟はバーカウンター付きで、先輩たちが持ち寄ったお酒やソフトドリンクを、後輩は思う存分楽しんでいるそうだ。また「社員旅行制度」として1回、10万円以上の旅行費を支給しており、家族や友人と楽しむための費用として有効活用できる。労働環境が厳格に管理されるようになった建設業界の例に漏れず、残業の抑制や有給休暇の取得なども進んでいる。メリハリをつけて働けるフィールドが金杉建設には広がっている。 

PHOTO
埼玉県春日部市に本社を構える。埼玉のみならず、周辺の北関東や都内の工事なども数多く手掛けている。工事の種類も多彩なだけに、厚みある技術が身につけられる。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2025に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2026年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

トップへ

  1. トップ
  2. 金杉建設(株)の取材情報