最終更新日:2025/5/9

(株)ワイヤーテクノ【合同製鐵グループ】

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 金属製品
  • 非鉄金属

基本情報

本社
大阪府

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

少数精鋭ならではの柔軟性と合同製鐵グループならではの安定性を両輪に成長

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暮らしや産業を支える伸線メーカーの仕事とは?

私たちの暮らしや産業を支えるさまざまな製品のもととなる鉄線を製造するワイヤーテクノ。その製造工程や品質を担う若手社員2名に、仕事内容ややりがい、今後の目標、同社の魅力についてお話を伺いました。

■薮下 直樹さん
加賀工場 製造部製造課
2022年入社/金沢工業大学 工学部卒

■塩見 真佐史さん
加賀工場 品質管理課
2014年入社/金沢工業大学 工学部卒

仕事内容ややりがい

鋼材の種類や求められる要件によって、設備を細かに手動で設定することもあり、奥深さを実感。毎日、新しい技術や知識を吸収できるのが楽しいです。
「品質の番人」として、合格、不合格を見極めるのが私の仕事。仕上がった製品の最終検査に加え、他部署と連携して適切な設備管理の追求にも尽力しています。
一人ひとりが自身の仕事に主体的に取り組めることに加え、部門を超えた協力体制があるのが当社のよいところ。いろいろなことに挑戦でき、伸びしろも大きいです。

新しい技術や知識を吸収でき、毎日が新鮮で楽しい!

大学では携帯電話のアンテナについて研究をしていて、携帯電話に関連する会社などを中心に就職活動をする中で、店舗マネジメントにも興味が湧き、ドラッグストアに就職しました。順調にステップアップをし、店長も務めるようになったのですが、もともと技術を学ぶのが好きだったこともあり、「やはり、ものづくりに携わりたい」と転職を決意しました。仕事内容が面白そうだったことに加え、地元で働けることにも魅力を感じて、ワイヤーテクノに入社しました。

加賀工場では、製鉄所から線材と呼ばれるコイル状のスケール(酸化被膜)の付いた状態の素材を入荷し、塩酸で洗い落とし、伸線、焼鈍して、ボルトやネジ、ナット、ファスナーなどの材料となる冷間圧造用鋼線を主に生産しています。こうした工程の中で、私は入荷した線材を伸線するまでの工程を主に担当しています。入社前は、職人が手作業で一つひとつ削り出すのかと思っていたのですが、実際には機械であっという間に寸断されていくということがわかりました。また、強度を落とさずに伸ばす技術の高さにも改めて驚きました。
鋼材ごとに扱い方が異なり、なかには手動で細かに設定をしなければならないものもあります。現場でわかりやすく指示を出すことも大切で、過不足なく説明する力の習得にも力を入れています。指示出しがうまくいき、伸線したきれいな鋼材が次々と出来上がっていくのを見ることが、やりがいになります。そして何より、これまで知らなかったことや技術に触れられることが楽しく、毎日新鮮な気持ちで過ごせています。

まだまだ部分的な工程しか担当していないため、これからは焼鈍などにも携わり、関わることができる工程を広げていきたいです。そしていずれは、工場全体の動きを把握して、状況に合わせて適切な行動がとれる人になっていきたいと思います。
(薮下さん)

ワイヤーテクノの品質を守る重要なポジションだからこそ責任もやりがいも大きい

就職活動では、ものづくりに携わりたいという思いに加えて、大学生活4年間を金沢で過ごし、石川県での暮らしが気に入ったことから、県内で働ける企業を探していました。そして見つけたのが、加賀市に工場を有するワイヤーテクノでした。工場見学に行った際に、少数精鋭で皆が協力しながら働く様子を見ることができたことも、入社の決め手になりました。

私は入社以来、一貫して品質管理を担当しています。サイズはもちろんですが、鉄線の硬度や引張強度などを検査して、顧客が要求する品質条件に合致しているかどうかを確認することが私の役割です。合格、不合格の判断をする「品質の番人」としての責任感を胸に、常に見落としをしないように集中して行うようにしています。
新人時代は、何もかも初めての経験だったために、手間取ることが多かったです。例えば、検査は湾曲する鉄線を真っすぐにする、いわゆる“検査用サンプル”をつくるところから始まります。しかし、最初はなかなかうまくできなくて、先輩社員の方にいろいろとアドバイスをいただくのですが、やはり最後は数を重ねてコツをつかむことが大切になるため、検査法の習得には時間がかかります。それだけに一発で結果を出せるようになった時には、自身の成長を感じることができました。

年数を重ねるにつれて、担当する仕事の幅も広がり、作業スピードも上がっています。サポートメンバーに対して検査の仕方について教えたり、検査結果の発行に関する手順書の整備、また最近では他部署の方と一緒に設備の適正な管理について取り組むこともしています。
今後も品質管理に求められるスキルの向上に努めて、後輩ができた際には「困った時に頼れる先輩」になっていきたいです。またこれまで以上に他部署との連携を深めて、「ワイヤーテクノの品質を守る」というミッションを果たすために、いろいろな角度から取り組んでいきたいと思います。
(塩見さん)

実際に働いてみてわかったワイヤーテクノの魅力とは?

自分のペースで落ち着いて考えて仕事ができる環境なので、段取りの精度も上げやすいと感じています。なかなか自分から先輩に対して積極的に聞くことができない性格ですが、先輩や上司の方から気さくに話しかけてくれて、いつも助けられています。上司は担当する工程だけではなく、空き時間には設備の管理にも積極的に携わりつつ、時間内に仕事を終えるというエキスパートです。私もそんな上司を見習って、いろいろな人や工程に携われるようにしていきたいと刺激を受けています。
また、完全週休二日制で週末にゆっくり休めることや、大型連休もあり、働きやすい環境も整っています。残業も私の場合、月に多くても5~6時間でプライベートも充実できています。
(薮下さん)

少数精鋭のため、社員一人ひとりの裁量権も大きく、責任感や使命感を持って仕事をできることが、成長につながっていると感じています。また、新入社員だった私を指導してくれたのは、勤続10年以上の経験豊富な上司で、いろいろなアドバイスをしていただき、とても心強かったです。入社から10年経った今も私の上司で、一貫した指導を受けられていることは、大きなメリットだと思います。
工場内でのコミュニケーションも良く、提案もしやすい環境です。最近では製造や設備の担当と連携することも増えてきているのですが、それぞれ自分の仕事に真剣に取り組み、よりよいものづくりにかける熱を感じます。時には議論がヒートアップすることもありますが、改善につながる提案もしやすく、知識やスキルが身につくにつれて活躍できる場も広げることができるのが、当社のいいところだと思います。
(塩見さん)

学生の方へメッセージ

どのような環境で働きたいのか、何を重視するのかは人によって違うと思いますが、規模の大小に関わらず、自分に合う職場や環境かを吟味することが大切です。
少数精鋭のよさは、一人ひとりの声が届きやすく、意思疎通がしやすいこと。どういう状況下も把握しやすいですし、自分がやりたいことや改善につながる提案なども通りやすいと感じています。しっかりと経験を積む、スキルを上げるということは当然必要になりますが、そうすることで活躍の場を広げていけるのが当社のよいところです。(薮下さん)

まずは、自分がどういうことをしたいのかをしっかりと考えることが大切です。そうしないと途中で軌道修正する必要が出てくるなど、回り道をすることになります。ただ「自分のしたいこと」というのは、必ずしも「今、自分ができること」の延長線上でなくてもいいと思います。初めてのことでも、何度もしていくうちにできるようになるものです。怖れずに、「自分のしたいこと」にチャレンジしてみてほしいと思います。
また、職場見学など、実際に働く場所を見る機会があれば、積極的に参加することをおすすめします。働くイメージを具体的につかむことができ、とても参考になると思います。(塩見さん)

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加賀工場では冷間圧造用鋼線を主に製造し、毎月2,000トンを出荷。これがボルトやネジ、ナット、ファスナーなどに加工され、暮らしの中のさまざまな場面で使われている。

マイナビ編集部から

鉄線や亜鉛メッキ鉄線、冷間圧造用鋼線、バーブドワイヤなど、さまざまな製品を製造しているワイヤーテクノ。これらを元にフェンスや住宅資材、農業資材、漁業資材、さらには電化製品や自動車部品へと加工されたものが、私たちの生活はもちろん、多様な産業を支えている。
インタビューを通じて、少数精鋭で一人ひとりが裁量権を持って働ける環境に加えて、よりよいものづくりのために部門の垣根を超えてタッグを組む、高い志と一体感を感じられた。また、ワークライフバランスがとれて、プライベートも充実でき、勤続年数が長い人が多いのも特長だ。
それには、ワイヤーテクノが東証プライム上場企業である合同製鐵のグループ会社であることも大きい。寮や社宅を利用できるほかに、自己研鑽のための通信教育環境も整備されていて、会社が費用を負担してくれる中で、資格取得に励む人も多い。2021年4月からは定年年齢が65歳に引き上げられるなど、長く働き続けられる条件がそろっている。
腰を落ち着けて技術を学び、エキスパートと言われる人になりたい、多様な産業や暮らしに役立つ仕事をしたいという人には、ぜひ注目してもらいたい。

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月に数回、各工場の社員全員が集まる会議を行うほか、納涼祭、忘年会など、社員同士の交流機会も多く、日ごろからコミュニケーションをとりやすい環境。

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