最終更新日:2025/4/2

伸興電線(株)

  • 正社員

業種

  • 非鉄金属
  • 化学
  • 機械

基本情報

本社
香川県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

多種多様なケーブルを製造する電線メーカーとして事業を拡大中!

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香川県から全国各地へ。通信インフラを支えるモノづくり

試行錯誤を繰り返しながらモノづくりと向き合う鶴身さん。スポーツで磨いた力で営業活動を行う瀧さん。製品づくりの最終工程を担う多田さん。会社の第一線で活躍する3人に、仕事の魅力などについてお聞きしました。

■品質保証部 技術課
鶴身 利一(写真右)
2017年入社/電気情報工学科卒業

■市販営業部
瀧 三千宏(写真中央)
2021年入社/スポーツ教育学科卒業

■製造部 シース仕上班
多田 勇樹(写真左)
2019年入社/電子機械科卒業

ここも会社の魅力

「入社前、電線メーカーというと堅いイメージがありましたが、いい意味でギャップを感じています。入社してみると、先輩も上司もいい人ばかりでした」と鶴身さん。
「社長との距離も近く、先輩や上司とも話しやすい雰囲気。アットホームな社風で、何かあると手を差し伸べてくれます。拠点や部門を超えた交流も盛んです」と瀧さん。
「製造部門では気さくで明るい人が多く働いていますね。質問に対して丁寧に教えてくれる先輩ばかり。風通しがとても良く、聞きづらいなんてこともありません」と多田さん。

試作から完成まで手掛けるおもしろみ。経験を重ねることで成長できる【品質保証部/鶴身】

実家の近くにある当社のことは以前から知っていて、電線やケーブルに関する事業を展開する当社なら、学校で習得した電気の知識が活かせると思い、入社を決めました。地元・香川県で働きたいという考えもあり、見学会でOBの先輩方から直接話を聞く中で、転勤なく働き続けられると感じたことも入社の決め手の1つでしたね。品質保証部の技術課では、新製品の設計・開発や既存製品の改良、お客様からのお問い合わせ対応などが主な仕事。お客様が求める性能水準を満たしつつ、コスト削減につながる改良を行う一方で、製品の用途や仕様に関するお問い合わせにも迅速に対応する必要があり、専門的な知識が求められます。電線メーカーとして数多くの製品ラインナップを持つのも当社の特徴であり、着実にお客様のニーズに応えられる技術を備えているのが大きな強みです。

技術課の業務では基本的に何度も試作を重ね、満足できる評価を得るまでトライ&エラーを繰り返します。製品化までのプロセスは長くて2~3カ月。すぐには上手くいかないこともありますが、改良に改良を重ね、何とか製品化まで漕ぎつけたときは嬉しいですね。試作を繰り返す中で導き出した自身のアイデアがコスト削減につながるとして課内で採用されたこともあり、試作段階で保留にされていた案件を引き継ぎ、自分なりに問題点を克服したこともありました。答えが出るまで妥協することなく、粘り強く試作を続けることは大変ですが、努力が報われた瞬間に感じられる喜びは大きなやりがいとなっています。

材料メーカーから提案された新素材を使用する機会も多く、いろいろな経験を重ねながら技術や知識を磨けるのも当社の魅力です。試行錯誤する中、上手くいかなかった原因がわかるのも嬉しいこと。まだまだ勉強途中の私にとって、やり方次第で新しい理論や材料の知識をどんどん吸収できる環境は非常にありがたいです。「これはこういうことだったのか」と点と点が線でつながり、理解が深まる瞬間にも自身の成長を感じています。先輩や上司のレベルに少しでも早く追いつき、電線のプロフェッショナルとしてお客様から信頼される存在になることが今の私の目標です。そのためにも、いろいろな案件に挑戦し、製品や素材、設備などの知識を増やしてアイデアを発信しながら、お客様の潜在的なニーズにも応えられる新しいモノづくりができるようになりたいと思っています。

若手の成長を喜んでくれる職場が自慢。自分流の営業スタイルを築きたい【市販営業部/瀧】 

学生時代はスポーツに打ち込みたいと県外に出ていましたが、家族や友人の近くで働きたいと思い、地元に根差した企業を探していました。当社は香川県に本社を構えつつも、全国に取引先を持つ電線メーカーだということや、リーダーシップあふれる尾崎社長の人柄に惹かれたことが決め手となり入社を決意しました。お客様から各種ケーブルの注文を受けるのが営業の主な役割で、当社では新規開拓よりもルート営業の方を行うことが多いです。取引先の多くは電線問屋であり、ケーブルの卸売を手掛けるお客様が中心です。オフィスビル1棟を建設するにも多くのケーブルが使用され、案件の進捗状況により数量が増減することもあるため、お客様と密にコミュニケーションを図りながら確認し合うのも大切なこと。会社の顔としてお客様と接しているという責任感やプライドを持ちながら仕事に臨んでいます。

仕事の中で嬉しかった出来事は、「お客様が瀧君の成長を褒めていたよ」と上司から教えていただき、さらには上司が「僕も嬉しいよ」と一緒に喜んでいただけたこと。若手の成長を後押ししてくれる上司がいるからこそ、頑張ろうと思えるのも当社の魅力です。やりがいを感じる瞬間は、規模の大きな案件を受注できたときです。自ら積極的に案件がないかお客様にヒアリングし、新規の受注につなげられるのも嬉しいですが、自分の頑張りが売上という数字に表れたときの達成感は非常に大きなものです。案件の規模が大きいほど物件の完成には年数を要するため、長期間、お客様の要望に沿って商品をお届けし続けることは大変ですが、その分だけ社会に貢献しているのだという実感も強く感じられます。

商談相手の方との年齢が離れていることも多く、最初は手探りで進めていましたが、少しずつ関係性を築けるようになったことで自身の成長を感じています。これからの目標は、今以上に営業スキルやテクニックを学び、最前線で活躍する営業マンになることです。お客様と会話を膨らませながら、より良い関係性を築けるようになれたらと思っています。現在は、先輩方の営業スタイルから多くを学び、吸収できるよう励んでいるところです。営業である以上、自ら積極的にアプローチをしていくことが大切だと感じているので、尾崎社長をはじめ、先輩や上司に刺激を受けながら日々精進していくつもりです。

製造工程の最後を任せられるやりがいと責任。シース工程のプロフェッショナルへ【製造部/多田】

IT化が急速に進む時代、ケーブルはなくてはならないものだと感じ、安定して仕事ができる会社だと思い当社を選びました。地元・香川県に根差し、社会インフラを支えられる仕事がしたいと思ったこともこの会社を選んだ理由です。入社前までは、地場中小企業だと想像していましたが、実際は全国規模の電線メーカーだと知り驚きました。国内の大手通信会社や電力会社をはじめ、多くの会社で私たちの製品が使われており、品質や技術が求められる電線業界で社名が知られていることを誇りに感じています。

製造部では様々なサイズのケーブルを生産しており、LANケーブルは比較的細い部類ですが、消防用ケーブルの場合だと、曲げることも難しいほど太いサイズもあります。各製造工程を担当する社員は、工程設計書に記載された製品の指示書をもとに機械を調節しながらモノづくりを進めています。中でも、私が担当するのはシース工程と呼ばれる工程であり、最後の仕上げとして製品表面を加工する業務に従事しています。黒色や灰色、青色などで色付けされた表面の被覆材には、ケーブルの製品名やサイズ、製造年などが分かるように小さなアルファベットや数字が記されます。製品表面に印字された文字が欠けているだけで、性能的には問題が無くとも不適格になるため、その時点で市場には出せなくなります。各工程からバトンをつないできたモノづくりの最後で失敗すると、その分だけ損失が大きくなることから、常に緊張感を持って仕事に取り組んでいます。

ここ数年は新人教育を任されるようになり、自分自身も中堅社員として少しずつ評価されてきたのではないかと感じます。また、工業系の学校を卒業しているため、機械や電気の回路がわかることも個人的な強み。設備のメンテナンスを行う際には、学生時代に習得した知識が役立っており、学校で勉強したことを仕事にしっかり活かせています。ビルやマンション、商業施設などの物件に自社の電線やケーブルが納入され、完成に至ったときには、自分たちがモノづくりを通じて社会や街のインフラを支えているのだと強く実感できます。今後の目標は、シース工程に10台以上ある機械をすべて扱える程のプロフェッショナル人材になることです。それぞれの機械の使い方や特徴をおさえたうえで、最適な人員配置を考えられるリーダー的な存在となることが私の理想です。

学生の方へメッセージ

企業研究では、「自分と企業の相性」や「自分が何をやりがいにしているのか」などを考えることからスタートしてみてはいかがでしょうか。私自身の経験談を申し上げますと、大学時代は学業に打ち込んできたという経緯から、その自分の頑張りを中心に企業へアピールを行いました。ですが、当時を振り返ってみると、どの企業に対しても学業での実績を強調してしまったのは上手いやり方ではなく、相手企業に合わせて強調する要素を変えることが重要だったと今になっては思います。企業が求める社員像をイメージし、それに対して自分がどのような能力を持っていて、企業にどのような貢献ができるのかを考えてみるなど、自己分析を重視してほしいと思います。

また、一般的に有名な企業、待遇や条件のいい企業などを中心に企業研究を進めがちだと思いますが、どんな企業に入ったとしても、困難や辛いことにぶつかることがあると思います。それらを乗り越えるためには、仕事のやりがいが重要だと考えています。繁忙期やトラブル対応の際には仕事に追われる日々を過ごした経験もありますが、やりがいがある仕事だったからこそ苦しい時期を乗り越えられたように感じます。周囲の人の体験談を参考にするのも大切だと思いますが、最終的には自分自身が何をしたいのか、何をやりがいにしているのかを考えた上で企業研究を進めていくと後悔が少ないと思います。

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「待遇や条件だけで選ぶと、仕事のやりがいが見出せず、困難を乗り越えられないこともあるでしょう。まずは、自己分析を進めてください」と社長室の尾崎さん。

マイナビ編集部から

大手通信企業や電力会社をはじめ、全国の電設資材卸売業者に向けて同軸ケーブルやLANケーブル、計装用ケーブルなど、多種多様な製品を提供する伸興電線(株)。設計から製造まで一貫体制を持つ高度な技術力が評価される同社では、近年、環境に配慮したエコケーブルを提供しており、売上拡大に向けた新製品の設計・開発を進めているところだ。

取材では、全国の業者との取引を通じて得られた利益が地元・香川県に還元され、地域社会の発展に貢献できることが誇りだと話す先輩たちに仕事のやりがいや会社の魅力を教えていただいた。印象に残ったのは、全員が口を揃える働きやすい職場環境だ。明るく和気あいあいとした和やかなムードが漂う職場には、面倒見の良い先輩や上司が多く働いており、わからないことがあればすぐに聞ける雰囲気がある。さらに、産休育休制度では取得実績を有しており、年間休日は125日。有給も取りやすく、残業は月平均10~20時間と少ないため、プライベートの時間をじっくり持つこともできる。「私も休日は家族とともに登山を楽しむなど、自然の中でのレクリエーションを楽しんでいます。一方、自己研鑽のための時間を持つことも可能。次世代の幹部候補育成に注力する社内では、外部講師を招いたリーダー研修も実施しています」と社長室の尾崎さん。国内有数の電線メーカーで社会インフラを支えるやりがいを感じられる会社だ。

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部門を超えて助け合える社風はもちろん、自分らしく働ける職場環境も同社の魅力。仕事のやりがいも働きやすさも手にしながら自分らしい人生設計を描ける会社に違いない。

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