最終更新日:2025/3/19

大森工業(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 金属製品
  • 非鉄金属

基本情報

本社
千葉県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

千葉屈指の100年企業で安心の将来へ!環境保全に貢献するモノづくり企業!

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「亜鉛めっき」で鉄材を錆から守り、モノづくりを支える!

まもなく創業100周年を迎える大森工業。建築・土木・船・自動車などに欠かせない鉄材に亜鉛めっきを施し、耐久性を高める技術で信頼を集める。その最前線を担う営業・製造の先輩社員に、リアルな仕事ぶりを伺った

■柳葉 教行さん(写真左)
2004年入社
溶融亜鉛めっき事業部 営業次長

■中祢 洋平さん(写真右)
2022年入社
溶融亜鉛めっき事業部 製造・品質管理

先輩たちからひと言!

会社は内面がとても大事です。ぜひ積極的に会社訪問を重ね、人や職場について自分の目で確かめてください。一緒に切磋琢磨し、成長しましょう!(柳葉さん)
鉄製の建設資材に亜鉛めっきを施す千葉工場は、ダイナミックにして緻密な製造の面白さにあふれている。「キレイな仕上がりを直に見ると感嘆しますよ」と中祢さん。
幅広い視野で就職先を検討し、自分も知り得なかった可能性を見つけてください。当社を選んでくれたなら、一人ひとりに合ったフォローで成長を後押しします!(中祢さん)

めっきによって環境保全にも貢献でき、「この建物に携わったんだ」と誇れる仕事!【柳葉さん】

高層ビルや商業施設、橋、ガードレール、船舶など、さまざまな用途に用いられる「鉄」。強度の高い素材ではありますが、丸裸のままではやがて錆びに侵され、劣化が進んでしまいます。そうした鉄の天敵である錆びを防ぐのが、鉄の表面を亜鉛でコーティングする「溶融亜鉛めっき」という技術です。当社は千葉県全体においても数少ない亜鉛めっき技術を有していると自負しています。

私たち営業が行うのは、すでにお取引のあるお客様のご依頼に応じるルート営業です。鉄骨・建材メーカーのお客様に対して、まずはめっきを施す鉄材の寸法や形状、納期などを確認します。その内容を社内に持ち帰って、製造・工程チームと段取りや工程、納期などについて打ち合わせを行い、営業として進捗を確認しながら納品まで対応します。

お客様が丹精込めて作り上げた鉄製品を30年以上に渡って錆を防ぐ、それが資源を守り、環境保全にもつながるのですから、自身の仕事にやりがいを強く感じています。大型の商業施設や人気テーマパーク、大型スタジアムなど、当社がめっきを施した鉄製品は学生の皆さんにもおなじみの建物にも多数用いられており、「この建築に携わったんだ」と誇りを持てることもこの仕事の魅力です。

営業の私一人では決して完結せず、製造や品質管理など各所と連携し、特殊な加工についてもどうすれば実現可能なのかを検討します。ときにはお客様から短い納期で依頼されることもありますが、チームプレーで力を合わせて対応。そうした難しい課題を乗り越えるごとに、お客様からの信頼が深まり、私自身もコミュニケーション力や調整力を高めています。

会社の雰囲気はとてもフランク。自分の意見を遠慮なく言えて、上司や先輩に相談しやすい環境です。私は入社当初、わからないことばかりでしたが、当時営業部長だった現社長が気さくに質問や相談に応じてくれて、たくさんのアドバイスをもらいました。製造や品質管理の人たちも話しやすく、お客様からのご要望について心強く対応してくれます。

これからも現状に満足せず、お客様に対して誠実に対応するスタンスを貫きます。これまでは上司・先輩たちの立ち居振る舞いを見て吸収してきましたが、今後は後輩たちから見られる存在であることを自覚し、よりいっそう仕事に邁進したいと思います。

前処理からめっき、仕上げまで、丹念な仕事が「とてもいい仕上がり」に結びつく!【中祢さん】

当社の溶融亜鉛めっき工場でおもに工程管理と品質管理を担当し、状況に応じて製造現場にも入ってめっき加工に力を注いでいます。お客様からお預かりした鉄製品に錆を防ぐめっきを施し、付加価値をつけてお客様にお返しすること。これが、製造を担う私たちの役割です。そのために安全と品質に目を配り、工場全体でよりよい仕事を追求しています。

めっきの工程は、お客様から届いた鉄製品の受入検査から始まります。鉄の表面は思いのほか汚れが目立ち、そのままではめっきを施すことができません。形状によっては穴あけや溶接を行う必要もあります。そのため、まずは検査によって状況をつぶさに確認し、状況に応じて必要な工程を検討します。その流れは、鉄の洗浄⇒めっき加工⇒仕上げ・検査という3段階。洗浄では、アルカリ液や塩酸液を満たした槽に入れ、鉄の表面に付着した油脂類や錆などを洗浄します。鉄をピカピカに仕上げたうえで、いよいよ亜鉛めっきの工程へ。釜に入れた亜鉛は約450度の熱で溶解され、ドロドロの状態。その中に鉄を浸すことでめっきをムラなく行います。その後、冷却・仕上げを経て最終検査を行い、出荷へ至るという流れです。

めっきを行う鉄製品は、手の平サイズの部品から、鉄製の階段や手すり、重量2トンにも達する建築用の柱まで、サイズも形状もさまざまです。工場内ではクレーンやフォークリフトを使って鉄製品を運びますので、私を含め製造部門のメンバーはクレーン、玉掛、フォークリフトなど、会社の支援を受けて幅広い資格を取得しています。一生モノの技術と資格を身に付けたいという人にとって、当工場は最適な環境だと思います。

工程・品質の管理を担う私の仕事は、入口の受入検査と出口の最終検査。とりわけ最終検査は当社の品質を守る重要な砦(とりで)ですから、細心の注意を払います。隅々までめっきが行き届いているか、角にムラが生じていないかなどを厳格に確認し、必要に応じてグラインダーという工具で表面を繊細に研磨して整えます。前処理からめっき、仕上げまで、各工程のチームがリレーし、一つずつ丹念に仕上げていく日々。めっきされた鉄製品がお客様のもとに戻り、「とてもいい仕上がり」との評価をいただけると、気持ちいい達成感に包まれます。

多様な仲間が集まった職場。製造のプロへ、営業へ、海外へ、キャリアの選択肢も多彩!【中祢さん】

工場では、薬品や液状の亜鉛が高温で熱せられ、鉄がジューッとひたされます。その過程では熱気が押し寄せ、薬品のにおいがツンと鼻にくることもあります。そうしたハードな側面があることも正直なところです。しかし、私たちが担っているのは、鉄という大事な資源を錆から守るために欠かせない社会への貢献度が非常に高い仕事です。ときには鉄材を用いる建設会社の方々が当社工場を視察に来られることもあり、安全や品質への配慮が行き届いていることを納得の表情でご覧いただいています。品質管理の担当としてそうした場面に立ち会うたびに、当社が培ってきた技術に自信と誇りを深めています。

この仕事で大切なのは、コミュニケーションです。各工程を担うチームがそれぞれの仕事に協力して取り組み、かつ工程間で連携してめっきを仕上げます。その際にはこまめな情報共有が必要不可欠であり、工程管理を担う私は必要な情報を伝え漏れのないように徹底しています。工場には若手からベテランまで幅広い人たちが働き、ベトナムやフィリピン、スリランカなどから来た外国人技能実習生も技術の習得に取り組んでいます。とりわけ私が意識しているのは、こちらから積極的に声掛けすることです。技能実習生のそれぞれの母国語の挨拶を調べ、例えばベトナム出身の仲間に「カムゥン(ありがとう)」と伝えると、ニコッと嬉しそうに笑ってくれます。そうしたコミュニケーションを通して、どんなことでも相談してもらいやすい雰囲気づくりを心がけています。

学生の皆さんにとって、当社の仕事はなじみのないことばかりだと思います。少しでも興味を持っていただけたなら、ぜひ工場を訪れてほしいと思います。私の前職は営業職で、製造に関する知識も資格もありませんでしたが、入社後に一つひとつ学び、資格取得も積み重ねることができています。皆さんの目線に立ってフォローを惜しみませんので、心配はいりません。社長や上司とも距離が近く、やりたいことを伝えれば心強く受け止めてくれます。製造でキャリアを重ねる道のほか、営業にチャレンジすることも、フィリピン工場への海外赴任を叶えるチャンスもあります。

私の目標は、JIS品質管理責任者という資格を新たに取得すること。そして、当社の技術を熟知した上司からノウハウを吸収し、会社に欠かせない存在になりたいと思っています。

学生の方へメッセージ

柳葉と中祢の2人も言うように、当社が長年培ってきためっき技術はとてもニッチ。それでいて建設をはじめ社会のインフラ産業に欠かすことのできない技術であり、安定した事業運営を続けています。営業は既存のお客様とじっくりと信頼関係を育むことができ、製造では資格を取りながら腰を据えて技術習得に挑めます。

2025年1月から休日制度を改定し、年間休日が大幅に増えて122日になります。また、全社で残業の抑制にも努めるなど、ワークライフバランスを良好に保てる環境づくりを推進しています。今回登場した2名もそれぞれ2児のパパで、子どもたちと過ごす時間を大切にしていると聞きます。

千葉市内の独身寮は築浅で快適に過ごすことができ、箱根と逗子には保養所も備えています。このように福利厚生も手厚く整え、皆さんが長く安心して働けるようにサポートしています。
少しでも興味を持っていただけたなら、ぜひ会社説明会や工場見学にお越しください。私たち人事担当がどんな質問にもお応えしますし、フォローを惜しみません。入社後も気さくな先輩たちがじっくりと向き合いますので、安心してチャレンジしてください。
(人事部・鈴木さん)

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営業と製造が連携してお客様のご要望にお応えする大森工業の皆さん。「コミュニケーションが好き、チームワークが好きという方は大歓迎です」と人事部の言葉にも熱が入る。

マイナビ編集部から

大森工業の仕事は、「モノづくりを支えるモノづくり」といえるだろう。今回取材した溶融亜鉛めっき事業では、高層ビルやガードレール、信号柱、船舶、自動車、精密機械などに広く用いられる鉄材にめっきを行い、モノづくりの材料を錆から守り抜く。その他、鉄溝事業では高速道路のフェンスや建材を、製函事業では冷凍用の容器を、ファーネス事業では工業炉の製造を手がけ、さまざまなモノづくりへ資材・設備を供給する。

創業は1927年。まもなく100周年を迎える実績豊富な企業である。同社が誇る技術はニッチにして需要が高く、幅広い分野へ事業を展開しているため基盤も強固。また、社員数は約120名とお互いの顔がわかる規模感で、営業次長の柳葉さんは「相談しやすく、風通しのいい雰囲気」と、社内の雰囲気のよさを話す。中祢さんは「社員の声に耳を傾け、“こうしたい”という意見を取り入れようとしてくれる」と、2024年6月に現職へ就任した阿部社長との距離の近さを実感する。

大切な資源を長く使えるように加工し、環境保全にも寄与できる仕事。将来的にも求められ続ける技術を有し、温かい社風のもと、柳葉さんや中祢さんのように気さくに相談に乗ってくれる先輩たちにも恵まれた職場である。千葉県に根ざして安定して働き続けたいという人はぜひ着目してほしい。

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仕上がりを細かく確認し、品質を守る製造の皆さん。会社説明会では工場見学も実施され、普段は見られない金属加工の現場を目の当たりにできる。ぜひ参加してみてほしい。

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