裁判は国民の信頼の上に成り立っています。私たちには、一つ一つの案件に真摯に向き合い誠実に対応することによって国民の信頼を得るとともに、裁判官、書記官、事務官、家裁調査官等の多様な職種がそれぞれの役割を果たしながら率直に意見交換し連携・協働することによって国民に利用しやすく分かりやすい裁判、適正迅速な裁判の実現を図ってきたという自負があります。
現在裁判所ではデジタル化の検討が進んでおり、裁判手続の進め方やそれを支える事務の在り方は大きく変容することが見込まれますが、裁判に向き合う姿勢や各職種の連携・協働の大切さは変わりません。
私たちは、司法の一翼を担い裁判を支えているという矜持を持ち、それを背景に、周囲と協調しながら主体的・自律的に意見を表明し、より質の高い裁判の実現に寄与することが求められています。皆さんが新しい仲間として加わり、未来の裁判所を共に創造していくことを心からお待ちしています。