最終更新日:2025/4/23

豊前東芝エレクトロニクス(株)【東芝グループ】

  • 正社員

業種

  • 半導体・電子・電気機器

基本情報

本社
福岡県

取材情報

福利厚生・施設を紹介したい

未来を創る技術者を育むフィールドがある!

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おおらか&チャレンジできる環境が成長を後押し!

豊かな社会に必要不可欠な半導体。その製造における「後工程」を担うのが豊前東芝エレクトロニクスです。九州産の上質なモノづくりを実現する同社で、グングン成長を続ける若手2名に話を聞いてみました。

宇土 望さん/生産技術部 オプトデバイス生産技術担当/2019年入社
大塚 翔太さん/技術部 部品・プロセス技術担当/2016年入社

こんな仕事をしています!

「規格を守れば自由に作れるので、3Dプリンターを使っていろんなモデルに挑戦するのが楽しみ。製造現場との連携で、より良いモノづくりを実現したいです」(宇土さん)
「チップとワイヤーの接合に用いる超音波や熱などの要素は製品ごとに必要とする時間やタイミングが異なるため、適切なプロファイルを組み立てていきます」(大塚さん)
「コミュニケーションを大事にした充実の育成制度は魅力の一つ。関連部署のメンバーとも気さくに話せるので知識や情報の幅を広げることができます」

挑戦できる環境が実力アップのカギ!

大分県で生まれ育ち、県外の大学へ。就職するなら地元に戻りたいと考え、隣県の福岡も視野に入れて就活をスタート。そこで豊前東芝エレクトロニクスの存在を知りました。工学部出身で半導体に関する知識はほとんどなかったものの、会社見学時に「予備知識ゼロでも大丈夫!」と力強く言われたことが決め手になり、思い切って飛び込みました。
もちろん、入社当初は面白いくらいに業務内容が分かりませんでした。聞いたことのない専門用語が飛び交い、見たことのない図面が並ぶ。初日から不安でいっぱいです(笑)。そんな状況でしたが、本当にゼロから丁寧に指導を受けて少しずつ成長していくことになります。当社はメンター制度が採用されており、新人は教育担当のもとでOJTを行います。分からない部分は逐一質問できたうえ、部署のメンバーからもよく声をかけてもらいました。気負わず相談・質問できる職場環境にはだいぶ助けられたと感じています。
私が所属する部署は、製品を作るための機械の設計(機械は自社製なのです!)をはじめ、生産現場での問題や課題に応じた改修などを担当。新人時代は知識も技術も拙い私に、先輩たちがどんどん挑戦させてくれたことも良い経験に。おかげで、チャレンジすることや新しい技術などを積極的に取り入れることにためらいがありません。最近では、試作用に3Dプリンターの導入を進言。すんなり通って、さらに効率的に作業が進むようになりました。自分で生み出した機械が現場で働き、製造に役立っている実感を得られるのが醍醐味。ベストはあっても正解が無く、技術の進歩も速いので、自身の学びを疎かにできない点は大変ですが、やった分だけ成長を実感できる喜びは大きいと思いますよ。
働いてみて感じた当社の魅力は、ワークライフバランスを実現しやすところ。入社してすぐに有給休暇が付くし、有休推奨日が設定されていて誰もが休暇を取りやすくなっています。入社5年目から、年休にプラスして5日間のステップアップ休暇が付与されるのもうれしいポイント。取得したら海外旅行に行くつもりです。
(宇土さん)

専攻外からでも大きな成長がかなう!

私も宇土さんと同様に、大学の工学部出身です。物資科学を専攻してリサイクル工学の研究に没頭したものの、就活ではモノづくりができる企業を志望。半導体の授業に興味をひかれた経緯もあり、豊前東芝エレクトロニクスの企業説明会に参加しました。当時の募集学科は機械科と電気科でしたが、私のような化学系の採用にも前向きな印象を受けたことや入社後に充実した研修と教育カリキュラムがあることを聞き、専攻外の業界への挑戦を決意したんです。
入社後は技術部へ。1年目は部品・部材担当として、半導体を作る部材の選定や使用する樹脂の物質評価などを担当。2年目からは現在の部品・プロセス技術担当となり、半導体を作る工程のひとつであるワイヤーボンディング(チップと基盤を金属ワイヤーで接続させる)の技術開発を担っています。当社の厳格な規格を満たすプロファイルを製品ごとに組み立て、量産運用につなげる役割です。
設計から部材の調達、シミュレーション、組み立て、技術評価など、一つの半導体を生み出すまでのプロセスはとても複雑。そのため、各工程のメンバーと意見を交わし、情報を共有しながら長い時間をかけて進めていくのですが、その分だけモノづくりに携わっている実感も大きく、やりがいを感じられます。特に、私が初めてリーダーとしてワイヤーボンディングの工程作成に関わった装置で量産されるようになった瞬間の喜びは今でもよく覚えていて、順調に稼働しているか、今でも様子を見に行くほどです(笑)。
専攻外からの挑戦でしたが、今の仕事では大学で得た知識も存分に活かせています。例えば、異物などが原因で試作に不具合が生じたとき、その異物を特定するための成分分析を行います。化学系出身の私は素性の考察が得意ですし、薬品による分解もスムーズ。周囲からアドバイスを求められることも多く、習得知識をムダにするどころか、強みとして業務を進められている実感アリ。皆さんの学生時代の知識・経験も、きっと様々な場面で活きてくると思いますよ。
(大塚さん)

技術者としての夢がふくらむ!

現在の部署のメンバーは40~50代が中心。配属当初は、年齢差によるコミュニケーションでの心配がありました。ところが皆さん、やさしくてフレンドリー。そして知識・技術が桁違いにスゴい! その中で育ててもらえる環境はなかなか無いのではないでしょうか。技術者として多くをインプットし、アウトプットできる職場だと実感しています。
私は機械設計の中でも、まだ一部分しか担当していません。今後の目標は、構想から立ち上げまでまるまる一機の設計に携わること。そのためには専門スキルをさらに磨く必要があります。上司に言われた「この仕事は一生勉強だよ」という言葉を忘れず、自分らしくチャレンジしていきたいと思います。
就活では、自分がどんな仕事をしたいか、自分に何が向いているのか迷う場面も出てくるはず。興味がある業界や企業には直接出向いて、現場を見てみるとミスマッチを減らせますよ。私もWebサイトだけ見た印象と、実際に訪問して感じた印象がまったく違うという経験をしました。自分自身の感覚を大事にしながら、働き方の価値観に合う舞台を見つけてください!
(宇土さん)

私が仕事をするうえで心がけているのは、スケジュールをきちんと管理し、報告・連絡・相談を徹底すること。これは大学時代の研究を通じて習得した姿勢です。学生のうちに体得できたのはとても大きく、今の私の礎となっています。また、仕事はチームで進めていくものですから、一人で抱え込まず、周囲に発信すること、周囲を巻き込むことも常に意識しています。
ワイヤーボンディングは非常に奥が深いので、学ぶべきことはまだまだたくさんあります。将来的には他の工程も経験し、幅広い知識・技術を身に付けていくのが今後の目標。そして、東芝グループの経営理念でもある「人と地球と明日のために」、半導体製造というモノづくりを通して新たな価値を生み出していきたいと思っています。
専攻外から入社した私が皆さんに伝えたいのは、募集科が限定されていたとしても、興味のある企業があればまずは説明会に参加して欲しいということ。大学で得た知識を活かせる会社はあっても、それだけで自分が活きるとは限りません。ですから、研修や勉強会、資格取得支援など学びに対するサポートが充実している会社を選ぶ視点も重要だと思います。
(大塚さん)

学生の方へメッセージ

当社本社機能がある福岡県豊前市は、福岡県と大分県の県境に位置しており、有料道路の利用での通勤も可能で九州北部・山口県も通勤圏内。遠方の方は社宅(借り上げ社宅)も可能。直方市にもある工場は福岡市、北九州市からのアクセスも良く、働きやすい環境になっています。
働き方だけでなく、時代とともに求められるモノも変化していきます。私たちが作る製品は、その最たるものの一つ。次代を担う技術者として、常に先を見据えて考え、行動することが大切です。若手社員の資格取得や技術向上への取り組みについては、国家検定から東芝グループのテクニカルコンテストなどを積極的に実施。成長の背中を押すのはもちろん、日々のモチベーションアップにもつながっていくと考えています。
「チャレンジして何かを達成したい」「新しい技術を生み出したい」、そんな意欲を持つ人材を待っています。そして当社には、挑戦心や向上心を刺激してくれる環境が整っています。目指すのは、若手もベテランも大いに意見を出し合いながら、ともに成長していける会社。ぜひ私たちと一緒に、未来へ貢献する仕事を手がけてみませんか。
(代表取締役 広津明彦さん)

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しっかり着実に技術を継承するのが当社のスタイル。東芝グループの強みを活かした育成環境と当社独自の育成環境が整っています。

マイナビ編集部から

1960年代以降、半導体企業による工場立地が進む九州。1973年に設立された豊前東芝エレクトロニクスは、東芝半導体事業における「後工程(製品組立)」の拠点であり、主力製品のフォトカプラは、世界売上シェア13年連続No.1を達成中だという。広津社長は自社の事業を「ニッチな世界」と話し、「だからこそ強みになる」と自信をのぞかせた。同社が手がける製品は、HV/EV自動車、産業機器、スマートフォン等の民生機器などに搭載されている。どんどん小型化・省電力化が進む中で半導体の性能を高めるためには、後工程の精度アップやそれを製造する機械装置の性能アップが重要。その点でも同社は、常に新しい技術や設備を取り入れて対応してきている。
今回、取材を行った2名は募集学科とは異なる学科からの入社。即戦力では無くとも、これまでの経験や考え方を活かして積極的に取り組む姿勢で、着実に成長を続けている様子が印象に残った。理系5:文系1の割合ということから、いろんな学部の出身者が活躍できるフィールドがあることが分かる。加えて、研修や勉強会など多彩な教育制度が整備されている点も大きな力に。豊前海にも近いおおらかな環境にある同社で、世界に誇るモノづくりの技術を極めていくのも楽しそうだ。

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最先端の技術を武器に、車載用から汎用性の高い民生用まで幅広い半導体製品を手がける。わずか数ミクロンのチップに技術の粋が凝縮されているのだ。

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