最終更新日:2025/4/23

(株)ナガオカ

  • 正社員
  • 上場企業

業種

  • 機械
  • 環境・リサイクル
  • 機械設計

基本情報

本社
大阪府

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

エネルギーと水。限りある資源を未来につなぐナガオカの技術

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舞台は世界。グローバルで認められる技術が当社の強み!

理系学部で学んだ知識とスキルを活かし、世界で活躍できる仕事がしたい。そんな野心を胸にナガオカを選んだ2人の先輩社員たち。
ナガオカの技術を強みに、国内外で成功を重ねるエンジニアの仕事を紹介します。

■高原さん
2012年入社
経営企画室

■石橋さん
2015年入社/工学部 工業化学科卒
エネルギー事業本部 エンジニアリング部

■西村さん
2011年入社/環境科学部 環境生態学科卒
水事業本部 環境プロジェクト部

学生の皆さんへメッセージ

技術、環境、海外。ナガオカの仕事を語る上でこれらは決して外せないキーワード。どれか一つでも関心があれば、ぜひ当社を企業研究の選択肢に加えてみませんか?(高原)
大学の同期は大手に就職しましたが、私は規模や知名度より技術を誇る当社を選択。ものづくり、そして世界を相手に仕事ができるやりがいを大いに噛みしめています。(石橋)
オーストラリア留学で学んだのは水問題の解決策だけでなく、世界で戦うにはタフな姿勢が必要だということ。どんな場でも自分の意見を発する重要性を学びました。(西村)

「ナガオカスクリーン」を原点に、エネルギーと水、2つの分野で成長中

ナガオカは「ナガオカ・スクリーン」を核に、エネルギーと水にかかわる装置を生み出すメーカーです。スクリーンと聞くと映画の銀幕を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、もう一つ「網」という意味があり、私たちが手掛けるのは後者。一般的な金網に比べ、目詰まりしにくく、大きな開口率・高温/高圧/高腐食に耐えうる強度が認められ、エネルギー分野の最重要装置に採用されています。それが1975年に販売開始された『スクリーン・インターナル』という製品で、石油精製や石油化学、肥料プラントの心臓部である反応塔内で、原油や天然ガスを変化させ、触媒をサポートする役割を担っています。プラントでは、生み出される原料の生成プロセスが重要であり、プロセス・オーナー(プラント建設において基本設計・特許などの使用権を持つ企業)がその中核を担います。プロセス・オーナーは、性能保証のため、プロセスに関わる機器サプライヤーを選定・認証しています。認証サプライヤーは日本ではナガオカ1社のみ。世界でも当社を合わせて3社ほどしか存在していません。

そんな『スクリーン・インターナル』の技術を水分野に展開したのが、1980年に販売開始した『取水用スクリーン』。取水には色々な方法があり、川や井戸(地下水)、川底の浸透水(伏流水)を取る方法があります。その際、地下水や伏流水を、安定的かつ効率的に取水する方法はないかという声に応えたのがナガオカです。『取水用スクリーン』を用い、井戸の側面から水を取る「コレクター」は浅井戸に、さらに川底からの大量取水を実現する「埋渠(まいきょ)用スクリーン」などを独自に開発。『取水用スクリーン』は国内1,000以上の取水用水井戸プロジェクトに採用され、官公庁や浄水場設計のコンサルティング会社が使用する、「水道施設設計指針」にも掲載。長年の実績と高度な技術は国レベルで認められています。1997年には、地下水を取水するだけではなく、地下水に含まれる特定の不純物を、薬品を使わずに水道水質基準まで処理できる『ケミレス』の製造販売をスタート。その他にも、地下水に溶け出した揮発性の化学物質を除去する『エアシス』、取水の技術を応用した『ハイシス』の開発、展開を行っています。

では、ここからはそんなストーリーを持つナガオカの製品に最前線で携わり、エネルギー事業と水事業それぞれの分野で活躍する先輩2人の仕事秘話を覗いてみましょう。

《エネルギー事業》エンジニアリングから高度な要求に応える開発まで多彩に活躍!

私は入社以来、エネルギー事業本部に籍を置き、石油精製プラントの最重要装置である『スクリーン・インターナル』に携わっています。最初に配属された設計課ではものづくりの起点となる図面作成に携わり、その後、工場内のものづくり全般をコントロールする生産管理課へ。入社6年目から現在のエンジニアリング部に異動になり、プロジェクトマネージャーとして幅広い役割を担っています。

私の仕事は大きく3つあり、1つ目が受注前の営業サポートです。営業担当者が持ち帰った引き合いに対し、技術的な観点から納期やコスト、原価などを割り出し、見積作成のサポートを行います。2つ目が受注後のプロジェクトマネジメントで、設計や生産管理、調達など社内のほぼすべての部署とやり取りしながらプロジェクト全体の管理を行い、滞りなく出荷させるまでが私の役割。このほか、技術の窓口としてお客様からの問い合わせにも応じます。3つ目が開発案件で、『スクリーン・インターナル』の新規開発や既存製品の改善にも携わっています。特にプロジェクトマネジメントにはイレギュラーがつきもので、予測できない事態にいかに対応できるかが腕の見せどころ。以前、港で保管していた出荷直前の製品が台風による高潮にさらされ出荷できなくなった時も、司令塔として再製作依頼や物流手配などを迅速に進め、なんとか納期に間に合わせることができました。イレギュラーはないに越したことはありませんが、荒波を乗り越えるたびに成長を実感できるのもやりがいです。

現在取り組んでいるのは、『スクリーン・インターナル』のさらなる精度向上を目指した開発案件です。精度や品質へのお客様の要望はどんどん高くなる一方なので、それをクリアする製品を生み出すのが私のミッション。ハードルが高ければ高いほどものづくりに懸ける思いが強くなり、必ず実現してやるという情熱が仕事へのモチベーションになっています。これまで設計、生産管理と特化した仕事に携わってきましたが、これから目指すのは過去のスペシャリスト経験を強みとするゼネラリスト。それも広く浅い知識を持つ人材ではなく、広く深い知識を持つゼネラリストへと成長したいと思っています。当社は今、新卒採用に力を入れているので、新たに入社する人材とともに部署を越えたオールナガオカでより良いものづくりを行い、日本、そして世界に貢献したいと思っています。(石橋)

《水事業》技術を知る営業として、水という社会インフラを世界に広げるやりがいを実感

私は、大学生のときにオーストラリア留学で環境について学び、世界中で水に関する問題が増えていることを知ったのが、水環境や水インフラに興味を持ったきっかけです。ナガオカを志望したのはこうした仕事に携われるのはもちろん、若手のうちから幅広い仕事を任され、海外で活躍できる環境があることにも魅力を感じたからです。

入社後、水事業本部に配属された私が最初に携わったのは、『取水用スクリーン』や水処理装置『ケミレス』の設計・開発です。『ケミレス』とは当社が開発した安心安全な水処理装置で、薬品を使用せずに地下水を飲料水の基準まで処理できるのが特長。地下水には人体に有害とされる鉄・マンガン・アンモニアが含まれていることがあり、従来は薬品を用いてこれらを除去していましたが、環境負荷が高いことが課題となっており、これを解決する製品として『ケミレス』が生み出されました。

私は国内での開発や他社との共同開発、アメリカやU.A.E.・タイ・マレーシアでの実証実験などに携わった後、環境営業部に異動。現在は“技術を知る営業”として、国内外での提案活動やプロジェクトマネジメントに携わっています。これまで携わった案件の中で最も印象に残っているのはマレーシアでのプロジェクトですね。水道が整備されていない地域に対し、従来の水処理装置とは異なる『ケミレス』の魅力を伝えるところから始め、最終的には取水から水処理まですべてをナガオカに任せてもらい、浄水場建設を実現することができました。完工までに約4年かかった長期プロジェクトでしたが、海外のインフラ構築に役立てたこと、マレーシアという初めての国・地域を知り、そこでビジネスを成立させられたこと、世界に類を見ない自社の技術や『ケミレス』という自社製品を認知してもらえたことは私の財産だと思っています。

現在は国内営業が中心で、食品工場で使われる水や農業用水などのご相談に対応していますが、また海外プロジェクトに挑戦したい思いもあります。そのために、自分に課しているのが「APECエンジニア」の資格取得です。昨年取得した「技術士」の資格とともに、アジア太平洋地域の国や地域で認められる国際的なエンジニアリング資格を取得し、グローバルでの仕事の幅をより広げたいと思っています。(西村)

学生の方へメッセージ

「業界研究」「企業研究」のゴールは、自分が働きたいと思える企業を見つけること。それにはまず自分を知ること、即ち「自分研究」が大切です。この画面に登場した2人の先輩は理系学部で学んだ知識やスキルを活かせる環境を求め、ナガオカの門を叩いてくれました。

当社は大企業ではありませんが、手掛ける仕事やその影響力、ニッチな分野での高度な技術、海外とビジネスをするダイレクト感は、他の企業と比べても引けを取らないと自負しています。

企業研究でもキーワードは、「なぜ」です。皆さんが「社会に出てやりたい事はなんなのか、それはなぜか」、「なぜ自分はその会社に興味を持ったのか」、その答えになる軸を明確にすることです。仕事を通じて成長でき、皆さんの成長が会社の飛躍を後押しする。そんなやりがいを味わえる環境に少しでも興味があれば、ぜひナガオカの企業研究にも取り組んでみてください。
(経営企画室 高原)

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「入社すぐから幅広い仕事にチャレンジでき、責任ある役割を任せてもらえる。これはナガオカで働く魅力の一つ。皆さんも世界を股にかける仕事で活躍しませんか!」。

マイナビ編集部から

コア技術である「ナガオカ・スクリーン」を軸に、エネルギー事業と水事業に携わるナガオカ。エネルギー事業では石油精製や石油化学プラントの分野で使用される最重要装置『スクリーン・インターナル』を生み出し、いまや同製品は世界65カ国に広がっている。一方、水事業では『スクリーン・インターナル』の技術を応用した『取水用スクリーン』や水処理装置『ケミレス』に続き、有害物質を除去する『エアシス』、海水を取水する新技術『ハイシス』の開発に成功。限りある資源を有効活用する同社の技術は、国内外の環境負荷軽減に大いに貢献している。

また、同社の『スクリーン・インターナル』が採用されるプロピレン・プラントでは、その生産過程で水素が副生され、その活用が期待されており、ナガオカの技術はひいては新エネルギーの創出の下支えにも役立っているといえるだろう。今後もさらなる技術開発を通じ、日本そして世界の未来に貢献するのが同社のビジョン。規模や知名度では大手企業に劣るかもしれないが、グローバルで認められる高度な技術はどんな企業にも引けを取らない、オンリーワンの稀有な存在だと実感させられた。

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国際水協会(IWA)の技術コンテストで2010年、2012年、2014年の3回連続受賞を達成!世界初の快挙はナガオカの名を世界に知らしめるきっかけになりました。

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