(株)千疋屋総本店

女性のお客様で、いろいろなものを詰め合わせて欲しいというご要望を頂きました。
その時は、何度も見せて何度もやり直しをして、突然お客様が号泣されました。
お待たせしすぎてしまったのか、それともなかなか意に沿った仕上がりにならないことに我慢できなくなったのか困惑しました。話しをお伺いしてみると、そのお詰合せはお客様の大切な方が亡くなって、お供えするお品物だったという事でした。それを熱心に何度も作って提案してくれたことに感動し号泣されたのでした。普段、お客様は事情について特に説明はしてくれません。
だからこそ、我々はどんなときでも真摯に寄り添わないといけないのだなとその時感じました。
すべてのお客様が何かの気持ちを託したくて当社を選んでくれている事を実感した入社２年目の出来事です。