最終更新日:2024/8/28

(株)大野ファーム

業種

  • 農林・水産
  • 食品
  • 外食・レストラン

基本情報

本社
北海道

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

大自然に恵まれた北海道十勝から、安全・安心のおいしい牛肉を全国へ

  • 生物・農学系 専攻の先輩

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北海道芽室町の大規模ファームで働く先輩たちにインタビュー

地域内循環型の土・牛・畑づくりを基盤とし、牛肉の加工販売やレストラン運営など、6次産業化にも取り組む大野ファーム。今回はそんな同ファームで生き生きと活躍する3人の先輩に仕事や生活について話を聞きました。

■田中彩菜(写真左)
6次化・総務部門
2022年入社

■松山哲太(写真中央)
農産・肥育部門
2022年入社

■渡部就(写真右)
哺育・育成部門
2020年入社

仕事をする上で心がけていることは何ですか?

総務はいろいろな情報が集まってくる部署。その中に現場で必要だと思う情報があれば、現場の仕事を停滞させないためにもスピーディに報告するようにしています/田中
生き物を相手に仕事をしていることを忘れず、些細な変化も見逃さず把握すること。餌の食べ具合や残り具合から気づけることもたくさんあると思っています/松山
命を預かっているという自覚をしっかり持つこと。中でも、餌やりや薬の投与など、仔牛に直接関わる作業は何度も確認しながら慎重に進めるようにしています/渡部

6次産業化のメリットは「おいしい」と言って食べてくださる お客様の笑顔が見えること

農業は、生まれ育った私の地元・十勝を支える大切な産業。祖父も父も農業関連の仕事に就いており、私も農業に関わる仕事がしたいと思い、大野ファームに入社しました。

入社後は、データ入力など総務部門の事務業務とカフェレストラン業務を兼任。肉牛の育成に直接関わることはないのですが、カフェレストラン業務では、当社自慢の牛肉を味わうお客様の笑顔や、「おいしい」という声に直接触れることができ、畜産農業に従事する喜びを感じています。仔牛や肉牛の育成・出荷だけでなく、精肉加工や消費者への提供まで、すべての過程に携わることで畜産の全体像も掴めますし、とてもありがたい環境だと思います。
専門用語などが多く、最初は難しいと感じた総務部門の事務業務も、経験を重ねることで知識が広がり、少しずつできることも増えてきました。また、牛への理解が深まったことでやりがいや責任感も増したように思います。入社2年目となる2023年の春からは、会計業務も任される予定です。既存の業務についてはより効率的に進めることを意識しながら、新しいことにもどんどんチャレンジしていきたいと思っています。

勤務はシフト制で、月末など忙しい時期は少し残業をすることもあります。けれども、事務部門ではフォローし合える体制ができていますし、休みの希望も伝えやすく、とても働きやすい恵まれた環境です。仕事の後に同期と食事に行くこともありますし、社内レクリエーションも盛んで、春は花見など、季節の行事をみんなで楽しんでいます。

社員の人数が少ないので実績数はそれほど多くありませんが、産休・育休などの制度を活用して仕事と家庭を両立しながら働いている先輩もいます。私も長く働き、畜産農業という仕事を通して地元に貢献できればと思っています。(田中)

畜産学コース出身でも毎日が学びの連続。成長の秘訣は既存の知識ではなく意欲です

入社から1年間、農産・肥育部門で堆肥出し(敷料の交換)や再生堆肥づくりなど、堆肥の管理を担当し、2年目の春から、飼料の加工や管理を任されています。

具体的な作業としては、ファーム内にある飼料工場で、小麦や大豆などの穀物や牧草、乳酸菌などを混ぜて飼料を作り、それを配合・給餌すること。飼料の内容は牛のステージによって異なるため、ステージに合わせて複数の飼料を作ります。牛の状態や季節によって若干の違いはありますが、1日に作る飼料の量はだいたい5,500kg。どの飼料をどれだけ作るかというのは担当者の判断に委ねられているので、今は試行錯誤しながら適量の感覚を掴もうとしているところ。飼料は多すぎても少なすぎてもダメで、朝一番で牛舎を確認したときに前日の飼料が少し残っているくらいがベストなのですが、想定通りの残り具合だととてもうれしく、ホッとします。飼料を食べた牛たちの健康状態は、毛並みやツヤ、背中の丸さなど、総合的に見て判断します。先輩の中には牛の顔つきを見ただけで状態がわかるという人もいるので、私も早くそうなれるよう知識と経験を深めていきたいと思っています。

私は高校・大学で畜産を学び、大野ファームに就職しました。同期の中には専門外の学部から入社した人もいますが、私のように畜産出身であっても、仕事となると一から学ぶことの連続で、正直、アドバンテージは専門用語がすぐに理解できることくらい。当社は研修や勉強会も充実しているので、畜産の仕事に興味があれば、他学部の出身でも積極的に挑戦してほしいと思います。

北海道での暮らしは大学時代からになりますが、車に乗るようになったのは就職してから。おかげで行動範囲がぐっと広がり、休みの日に札幌や釧路へ出かけることもよくあります。車で 15分もあればスキー場に行けるので、冬はスノーボードも楽しんでいます。(松山)

北海道の大自然を満喫しながら、仕事もプライベートも本気で楽しむ!

2020年の入社から3年間、肉牛の飼養管理や畑作業を行う農産・肥育部門で働き、2023年の 4月、哺育・育成部門に異動しました。哺育・育成部門は、生後8か月くらいまでの仔牛の哺育を担う部署で、毎朝の見回りからミルクやり、餌やり、健康観察、必要に応じた薬剤の投与などを行います。私たちの仕事には生き物の命を預かっているという大きな責任がありますし、特に哺育期は丈夫で健康な肉牛になるための重要な期間ですからプレッシャーはありますが、その分、やりがいも感じられます。哺育の仕方は1頭1頭異なり、まだまだわからないことも多いのですが、哺育と肥育の両方を経験できれば自分自身のスキルアップにもなるはずですから、これからも積極的に学んでいこうと思っています。

当社は6次産業化にも力を入れているので、丹精込めて育てた牛たちの肉を自社のレストランで提供したり、カレーなどの商品に加工してふるさと納税の返礼品として全国の方々に味わってもらったり、消費者に届く喜びも体感でき、それも大きなモチベーションになっています。

私は神奈川県の出身で、大学のキャンパスも神奈川県。就職を機に北海道に移り住みました。雪国での生活が初めてだったので、水道管の水抜きや雪道の運転など、最初の冬は大変でしたが、それも慣れれば問題なし。旅行が好きなので、休日にはふらりとドライブに出かけるなど、北海道の大自然を満喫しながらのびのびと快適に過ごしています。

都会育ちの人は特に、慣れない田舎より住み慣れた便利な都会で働きたいと思われるかもしれませんが、会社は、場所ではなく自分のやりたいことを優先して選ぶべきだと思います。少なくとも私は今、やりたい仕事ができていて何一つ後悔はありませんし、新しい場所での暮らしも楽しいものだと感じています。(渡部)

企業研究のポイント

燃料や飼料の高騰で牧場経営が年々厳しくなっているというニュースを耳にしたことがある人も多いと思います。そんな中、当社が安定した事業を継続できている理由は、大きく二つ挙げられます。一つは、循環型ファームで付加価値の高い肉牛を育て、全国に出荷していること。もう一つは、バイオガス発電やレストラン運営など、6次産業化に取り組んでいること。牛の品種にしても事業の内容にしても、一つに絞り込まないことでリスクを低減し、事業の安定化を図っているのです。学生の皆さんには、そうした事業方針やビジョンをしっかりと確認した上で、やりがいを持って長く働ける会社を選んでほしいと思います。

長時間労働がない、休みがきちんと取れるなど、当たり前の労働環境を守っている会社を選ぶことも大切です。当社では3連休や5連休も取得できるようになっており、社員たちは皆、充実したプライベートを送り、思い描いた通りのワークライフバランスを実現しています。

近年は、当社も含めインターンシップを実施する牧場も増えていますから、ぜひとも参加することをお勧めします。その際は、仕事内容だけでなく、物が散らかっていないか、においはないか…といった現地でしかわからない職場環境を自分の目で確認してください。先輩たちと直接話せる機会があれば、職場の人間関係や休日の過ごし方なども質問してみるといいですよ。(牧場オーナー 大野泰裕)

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「勉強でもクラブ活動でもボランティアでも、一所懸命何かをやり遂げた経験は必ず皆さんの役に立ちます。今しかない学生時代を悔いなく過ごしてくださいね」/大野

マイナビ編集部から

北海道・十勝平野に広がる大規模農場で、生まれたての仔牛から成牛まで、約4,000頭もの牛の一貫飼育に取り組む「大野ファーム」。畜産と畑作を両立するビジネスモデルを追求し、健康な土をつくり、健康な作物を育てることで飼料を食べた牛も健康になるという好循環農業を実現。牛舎から出る糞尿からエネルギーを作り出すバイオガス発電や加工食品の販売、レストラン運営など、6次産業化も推進し、事業を多角化することで組織の安定と拡大を図っている。
今回取材に協力してくれた3人の先輩も、農業や畜産に興味を持ち、この業界を選択したが、その中でも大野ファームを選んだのは、畜産と並行して6次産業化を推進する同社の方針とビジョンが決め手になったそう。学生時代に学んできたことやバックグラウンドは違っても、おいしい牛肉をつくるという事業の目的を正しく理解し、その上でどんなビジネスを展開しているのか、そこでどういう経験ができ、どう成長していけるのかを自分の中にしっかりと落とし込んだ上で入社を決めていたことが印象的だった。入社からこれまでの話も、まるで「やりたいことを仕事にできれば、幸せで豊かな人生が手に入る」ということを証明するかのようなストーリーで、それぞれの充実ぶりが鮮明に伝わってきた。

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20代から30代の若いスタッフも多く、活気あふれる職場環境。教育・研修制度も充実しているので、新しいことへの挑戦を楽しめる人なら必ず成長し、長く活躍できるはずだ。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2025に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2026年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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