田畑建設(株)

当社に入社前の10年、他の会社で現在と同じ土木工事の施工管理をしていましたが、県外の現場が多く、担当する現場から現場への移動という感じで、会社には1年に1回顔を出す程度でした。工事毎に現場のメンバーが変わる事が多く、直属の上司も度々変わってしまいました。会社に自分の席なんてもちろんありませんので、「我が社」という言葉がピンとこないというか「自分はこの会社で働いているんだ」という実感みたいなものがあまり持てませんでした。それに対して、当社はもっと身近な感じで、「自分の会社」と思わせてくれるような、親しみやすい雰囲気だったのが、志望した理由のひとつです。

現在は主に群馬県発注の工事を担当しています。現場代理人・監理（主任）技術者として、発注者の担当監督員と協議しながら、工事を完成させます。実際に重機に乗ったりはしませんが、重機オペレーターや作業員の方々が、安全な環境で技術を十分に発揮出来るように、様々な検討を行いながら、きちんとした品質を確保出来るように工事全体を監理する仕事です。

検査後、完成した構造物を眺める瞬間に、充足感や手応えを感じる事が出来ます。工夫したり、新しい事に挑戦したり、苦労をした事が報われるような気持ちになる事が出来る、その一瞬にやりがいを感じます。若いうちはあまり機会がありませんでしたが、表彰をもらえた時などは、さらに達成感を得る事が出来ます。頑張って良かったなと思える瞬間です。

近年、土木工事の生産性向上のためにICT施工が推し進められるなか、自分自身、徐々に新しい事に挑戦してきましたが、まだまだ道半ばです。忙しい中でも、今まで少しずつ積み重ねて来ましたので、今後もICT施工をはじめ、新しい事にも挑戦していきたいと思います。新しい技術を有効に利用出来るようになれば、仕事がスマートに効率化されて、「楽」が出来るようになり、仕事も「楽しく」なるのではないかと思っています。きちんと土曜日が休めるようになれば、今よりもゆったりと小説が読めるような時間が増えるのでは無いかと期待しています。

やりたい事がはっきりしている方は、希望が叶うように頑張って下さい。まだ、やりたい事がはっきりしていなかったり、迷っている方は、安易に決めずに、自分を見つめ直す良い機会だと思いますので、身近な人に相談しながら、じっくりと検討して欲しいと思います。