最終更新日:2025/4/20

ナルックス(株)

  • 正社員

業種

  • 機械
  • 精密機器
  • 重電・産業用電気機器
  • 半導体・電子・電気機器
  • 商社(機械・プラント・環境)

基本情報

本社
東京都、大阪府
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原子の衝突を制御する研究

  • 匿名希望
  • 早稲田大学大学院
  • 設計開発部 材料設計課
  • 光学薄膜の研究

会社・仕事について

ワークスタイル
  • 最先端技術に触れる仕事
  • 研究をメインにする仕事
  • 高収入を得られる仕事
現在の仕事
  • 部署名設計開発部 材料設計課

  • 仕事内容光学薄膜の研究

この会社を選んだ理由。面白い企業に行きたかった

面白い企業に行きたかったからです。私は学生時代の研究である程度満足感が得られていたので、企業を探す際に事業内容には特にこだわりを持っていませんでした。研究を行うことに対しては自分なりに区切りができたので、分野に拘らず面白そうだと感じるところにいきたいと思っていました。ただ、友人の話や就職活動を通して、自分は大企業には向かないと感じていたので中小企業をメインに就職活動を行いました。いくつかの候補がある中でこの会社に決めた理由は、「色々あって面白そうだ」と感じたからです。加えて光が対象となる事業だったので物理を使う機会があるのではないかとも思ったからです。対象が広く様々な産業分野に関わる仕事ができそうだと思い、そこが気に入りました。


光学薄膜の研究。原子の衝突を制御する

私の仕事は光学薄膜の研究開発です。メインとなる業務は、成形されたプラスチックレンズに対する薄膜の設計成膜手法とその評価に関する研究開発です。ここでいう薄腹とは厚さが1μm以下のものを指します。レンズでは光路のコントロールを行っていますが、反射率 透過率の制御はできません。そこで薄膜を成膜することによって反射率・透過率のコントロールを行い顧客の要望を実現しています。薄膜には光学特性を満足する以外にも負荷のかかる環境でも剥がれない耐久性や導電・撥油撥水などの機能特性、さらに耐摩擦性などの機械特性も合わせて要求されるようになってきています。これらの要求を満足するために、薄膜材料・成膜方法・最適な設計の検討や検証も行っています。光学薄腹は原子層(10~100ナノメートル)を一層、二層、三層と積層して作製していくのですが、薄膜とレンズの密着性を高めるために、原子の積み方(成腹方法)、レンズの洗浄(薬液、プラズマ等)、イオンアシストなどに関する研究を行っています。また密着のメカニズムを知るために積層の瞬間(原子の衝突の様子)を見てみたいと思っていますので、


上記の続きです

AFMやSEM、STEMを組み合わせて単分子・単原子の動的観察の研究に取り組もうと思っています。そこで新たな何かを発見できるのではないかと思っています。
また、不良が発生した時の原因追究のために分析法の研究も重要です。非常に薄い対象を分析するので、単に分析を行うのではなく、効果的な分析方法を明確にすることが必要になります。応力分析等もその一つですが、効果的な分析が可能となる既存の分析手法の組み合わせを研究中です。併せて、安定的にかつ効率的に生産できるプロセスの開発も行っています。このように基礎研究から技術開発、評価 分析、生産技術開発と比較的広い業務範囲を手掛けています。
また成膜手法の選択肢を増やす為に、新たに導入する装置の検討を行っています。装置メーカーの方々から情報を頂き、性能や成膜方法、得手不得手などを比較しています。また現有の装置との比較も行い、新規装置の優位性の確認も行っています。さらに実際に装置メーカーの工場へ出向き検証・評価のサンプルを作成して評価も実施しています。新規装置を導入することで、試してみたいことが多数出てきていることが面白いと感じています。


皆さんへの就職活動のアドバイス

相手の言っていることを正しく理解して、自分の考えていることを正確に伝える努力を惜しまないことが大切だと思います。その為には、相手の立場に立って考えるように意識することが重要です。相手の質問の意図は何かを考えたり、自分の文章は理解しやすいものなっているか見直す等を意識することがコミュニケーションを円滑にする上で大切なことだと思います。背景や考え方の異なる人達と協力して仕事をすることになるので、自分の中での当たり前に頼るようなコミュニケーションは改めるようにした方が良いと思います。


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