最終更新日:2025/4/24

コンピュータ・ビジュアルシステム(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 放送
  • 情報処理
  • 通信・インフラ

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

日々の仕事を通じて技術と経験を身に付け、テレビやITなどの業界で活躍しています

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高度な専門技術で活躍する先輩社員たち

テレビ放送技術サービス事業、テレビ番組・ビデオ制作技術事業、コンピュータサービス事業を展開するコンピュータ・ビジュアルシステム。そんな同社で活躍する先輩社員からお話を伺いました。

AGS事業所
井上 淳さん/1999年入社

フジテレビ(回線・送信技術部)事業所
南山 浩一さん/1995年入社

コンピュータ・ビジュアルシステムはこんな会社です

「お客さま先に常駐しているため、会社との接点はそれほど多くありませんが、サポートをしっかりしてもらっていることで安心して働くことができています」(井上さん)
「ほかの会社では出会うことができないような、専門性の高い仕事を経験できるのが当社の魅力。さまざまな可能性が広がるはずです」(南山さん)
コンピュータ・ビジュアルシステムは数多くの取引先から高い信頼を集めている企業。それぞれの専門性を追求しながら、長く安心して働きつづけることができる。

ミスが決して許されない、金融機関の汎用機のオペレーションを担当しています/井上さん

私が専門学校時代に学んでいたのはアプリケーションを使ったグラフィックデザインや動画編集の基本的な知識。就職難の時に社会に出ることになったため、採用のニーズが高かったIT業界に狙いを絞り、出会ったのがコンピュータ・ビジュアルシステムでした。IT業界を目指してはいたものの、当時の私の知識は授業で画像系のアプリケーションを使ったことがあった程度。自宅にはパソコンもない状態でした。正直なところ、かなりの不安を抱えながら、現在の部署に配属されることが決まりました。

私が配属されたのは、あるSI企業が保有するデータセンター。金融機関からお預かりしている汎用機と呼ばれるコンピュータを操作するオペレータとして働くことになったのです。汎用機というのは現在のようなパソコンが普及する前から使われてきた大型のコンピュータ。非常に信頼性が高いため、トラブルが許されない業界では今でも使われています。

オペレータの仕事は、管理部門が定めたスケジュールのとおりに汎用機に指示を出し、計算処理を行わせること。コマンドと呼ばれるプログラムのようなものを入力して操作するのですが、パソコンのように「誰もが使いやすいように」と工夫されたシステムではありませんから、未経験者の私には仕組みも使い方も全くわかりません。同じ現場に配属された自社の先輩社員から、それこそつきっきりで操作方法だけを教えてもらい、仕組みや理屈は日々の業務を通じて、少しずつ理解していったような形です。

何とか一人で仕事がこなせるようになったのは入社2年目を過ぎた頃。その後は同じ施設に設置されている高速プリンタの操作や、汎用機のより難易度の高い使い方をマスターしながら、仕事の幅を広げてきました。汎用機は金融機関の心臓部ともいえるものだけに、操作を間違えるとニュースで報道されるぐらいの大事件になってしまいます。私自身、若手時代には何回もの「ヒヤリハット」を経験しながら、技術や知識を身に付けてきました。未経験からの挑戦だっただけに、仕事を覚えるまでには苦労があったのも事実。しかし長く経験を積むことで汎用機のオペレータという高い専門性を持った技術者に成長できました。日々の仕事を通じて、社会の役に立つことができていることに、大きなやりがいを感じています。

テレビ局に送られてくる映像素材を送受するために、回線の確保や管理を手掛けています/南山さん

私は情報系の大学院の出身。テレビ業界で働いてみたいと考えていたため、学校の就職課の紹介を受けて、コンピュータ・ビジュアルシステムに入社しました。その後、私が働きつづけているのはフジテレビの社内にある回線・送信技術部という部署です。この部署が行っているのは、地方局や中継の現場、海外のテレビ局などから送られてくる映像素材を、どの回線を使って送受信するかを決めて、管理すること。回線には通信キャリアが敷設した専用線もあれば、衛星通信もありますし、中継の現場ではマイクロ回線と呼ばれる特殊な無線通信もあります。状況に合わせて最適な回線を選択し、届けるべきところに確実に届けないと、番組放送は大変な混乱に陥ってしまいます。そのため私たち回線送信技術部が瞬時の判断で回線の使用を予約し、映像素材を他のセクションに届けているのです。

もちろん、こんな仕事があること自体、配属された当初には全く知りませんでした。そのため、最初のうちは同じ会社の先輩社員の仕事ぶりを見せてもらいながら、数多くの専門用語を学び、技術や知識を身に付けていきました。この仕事は学校で教えるほど汎用的な技術ではありませんから、新人は誰もが全くの未経験で配属されてきます。そこから頑張って成長できるかどうかは、本人のやる気と会社の教育次第。わからないことだらけで苦労もしたのですが、憧れだったテレビ局で働くこと、放送を支える重要な仕事に就けていることが楽しくて、あっという間に二十数年の歳月が過ぎていったという感じです。

二十数年の中では大きな技術革新も数多くありました。アナログ波からデジタル波への移行もその一つですし、最近では携帯電話の技術を活用し、中継車を使わなくても取材の現場から映像素材を送ることのできる、携帯回線を使用したモバイル中継装置も登場しています。こうした最新の技術に常に対応しつづけていくことが求められるのも、私たち専門技術者の宿命のようなもの。新たなことを学びつづけるのは大変ですが、大きな楽しみでもあったりします。

テレビのニュースで緊急速報が流れたりするとき、その映像素材を受け渡ししているのは私たち回線送信技術部のスタッフ。テレビという文化を支えるための一助となる仕事ができていることに、大きなやりがいを感じています。

学生の方へメッセージ

今回、ご紹介させていただいた汎用機のオペレータやテレビ局の回線送信技術部だけでなく、世の中には数多くの「教えてくれる学校がない専門技術」を必要とされる仕事があります。学校で教えていないのですから、知識や経験がないのは当たり前のこと。自分が興味のある仕事を見つけたら、臆せず挑戦してみるとよいと思います。

そのときに大切なのは、知識がゼロであることを恥じないこと。職場の先輩たちも育てるつもりで迎え入れているはずですから、わからないことは何でも質問して、疑問を疑問のままにしておかないように心掛けるとよいと思います。どんな仕事を選んだとしても、理想と現実は違います。自分が持っている常識だけにとらわれず、臨機応変に対応するという心構えがあれば、必ず成長していくことができるはずです。

企業研究では、自分が学生時代に学んだ知識を生かせる会社を対象とする方も多いと思うのですが、見たことも聞いたこともない仕事を探してみるのも面白いものです。その分野を極め、スペシャリストになることができれば、決して替えのきかない重要な存在として活躍することができるはずです。以上のようなことも参考にしていただきながら、企業研究を進めていただければ幸いです。

フジテレビ(回線・送信技術部) 南山 浩一

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地方局や中継先、海外から送られる映像素材の送受信を管理する回線送信技術部。ニュース速報の放送などでは欠かすことのできない重要な役割を果たしている。

マイナビ編集部から

コンピュータ・ビジュアルシステムは、1974年の創業以来、テレビ放送技術サービス事業、テレビ番組・ビデオ制作技術事業、コンピュータサービス事業という3分野に事業を展開し、着実な成長を続けてきた企業だ。テレビ局やSI企業など大手からの高い信頼を獲得し、私たちの暮らしに欠かすことのできない専門技術を持つ人材を輩出しつづけている。今後も社会情勢の変化に応じて取引先が必要とする人材の育成を続けながら、組織の拡充を続けていく計画だという。

同社が手掛ける事業には、大学などの教育機関では指導していない専門技術が必要となるものも少なくない。また充実した福利厚生制度などを整え、客先に常駐して働く社員をしっかりとサポートできる体制を整えているのも同社の大きな魅力だ。

幅広い技術領域を持つ企業だけに、自分が本当にやりたい仕事を探しながら、成長を続けていくこともできる。市場価値の高いスキルを身に付け、スペシャリストとして活躍したいと願う人材にとっては、大きなチャンスと出会える環境といえるだろう。知識ゼロからスタートして、第一線で仕事を続けている人が多い同社。その背景には先輩社員や会社からの手厚いバックアップがあると感じられた。

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金融機関など、ミッションクリティカルな業務が求められる企業で使用される汎用機。その操作を担うオペレータは、高度な専門知識を身に付けることのできる仕事だ。
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