今回、ご紹介させていただいた汎用機のオペレータやテレビ局の回線送信技術部だけでなく、世の中には数多くの「教えてくれる学校がない専門技術」を必要とされる仕事があります。学校で教えていないのですから、知識や経験がないのは当たり前のこと。自分が興味のある仕事を見つけたら、臆せず挑戦してみるとよいと思います。
そのときに大切なのは、知識がゼロであることを恥じないこと。職場の先輩たちも育てるつもりで迎え入れているはずですから、わからないことは何でも質問して、疑問を疑問のままにしておかないように心掛けるとよいと思います。どんな仕事を選んだとしても、理想と現実は違います。自分が持っている常識だけにとらわれず、臨機応変に対応するという心構えがあれば、必ず成長していくことができるはずです。
企業研究では、自分が学生時代に学んだ知識を生かせる会社を対象とする方も多いと思うのですが、見たことも聞いたこともない仕事を探してみるのも面白いものです。その分野を極め、スペシャリストになることができれば、決して替えのきかない重要な存在として活躍することができるはずです。以上のようなことも参考にしていただきながら、企業研究を進めていただければ幸いです。
フジテレビ(回線・送信技術部) 南山 浩一