最終更新日:2025/7/11

国土防災技術(株)

  • 正社員
  • 既卒可

現在、応募受付を停止しています。

業種

  • 建設コンサルタント
  • 建設
  • 建築設計
  • 専門コンサルティング
  • 商社(建材)

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

地球環境保全の総合コンサルタント。国土防災技術の仕事はこんなに面白い!

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若手社員の挑戦と成長の軌跡

土と水と緑に関する技術を追求する地球環境保全の総合コンサルタント「国土防災技術株式会社」。前橋・宇都宮・長野支店で活躍中の若手社員3名に入社理由や仕事内容、やりがい、今後の目標等についてお話を伺った。

■関東支社 前橋支店 K.Nさん 2021年入社/地球環境科学部卒(写真左)
■関東支社 宇都宮支店 M.Tさん 2022年入社/理学部卒(写真右)
■関東支社 長野支店 N.Iさん 2023年入社/農学部卒(写真中)

若手は語る!

「酷暑を乗り切るためのポイントは、ペットボトルの飲み物を凍らせて持っていくこと。夏の現場では、冷たい飲み物があるというだけですごく嬉しいんです」(K.Nさん)
「大学で地質学を学んでいたとはいえ、若手のうちから国の業務を担当するとは思ってもみませんでした。挑戦を通して能力を引き出してくれる会社です」(M.Tさん)
「探究心があって、自然が好きであれば、学生時代の専攻分野を問わず活躍できる会社だと思います。文系出身でバリバリ仕事をしている先輩もたくさんいます」(N.Iさん)

学生時代の専攻は実にさまざま。充実の研修を経て、やりがいある仕事へ

■学生時代の勉強内容、入社理由は?
【K.Nさん】学生時代は地球環境科学部で、地下水の起源や流動経路等に関する研究に取り組んでいました。企業研究では大学で学んだ知識を活かしたいと思い、建設コンサルタントを志望。当社を選んだ理由としては、土や水、緑という多彩な観点からアタックを掛けることができるのが大きかったですね。

【M.Tさん】私は理学部で地質学を専攻。研究室では微化石(顕微鏡を使わないと観察できない数ミリメートル以下の大きさの化石)が岩石になるまでの過程について研究していました。大学の講義をきっかけに、地すべりや土砂崩れなど「斜面防災」に興味を持ち、この分野を強みとしている当社への入社を決めました。

【N.Iさん】もともと自然やアウトドアが大好きだった私は高校卒業後、農学部に進学。森林が持つ多面的機能、例えば林業や生物多様性・砂防など、森林科学について幅広く勉強していました。「自然に関わる仕事に携わりたい」「デスクワークだけでなく、現場を踏査して知識やスキルを身に付けていきたい」と思い、当社への入社を決めました。

■これまでのキャリア、仕事内容は?
【K.Nさん】入社から約2年間は秋田支店、入社3年目からは前橋支店で、山の斜面や地下水の状態を確認するためのボーリング調査等、斜面防災のための現場調査に携わってきました。秋田支店では高速道路の橋梁部のコンクリート粉を採取して塩分濃度を確認し、融雪剤によるサビの発生しやすさを調査するなど特殊な仕事も経験。最近は調査に加えて設計業務に携わる機会も増えてきています。

【M.Tさん】入社以来2年余り、宇都宮支店で仕事をしています。周辺エリアの地質の性質上、地すべりに関する業務は少なめで、道路橋や砂防堰堤など、構造物を建設する際の基礎調査に携わることが多いです。件数はそれほど多くありませんが、落石調査や道路の切土のり面の老朽化調査など、多彩な現場を経験できています。

【N.Iさん】入社1年目は新入社員研修からスタート。当社の事業内容や地形図の読み方、ボーリング調査の基本を座学で学び、現場研修に参加。長野県内の地すべり現場に入り、現場踏査からボーリング調査、モニタリング、解析に至る一連の流れを1週間で経験しました。研修終了後は長野支社に配属。夏季は地すべりの現場調査を行い、積雪期にあたる冬季はデータの解析、報告書の作成に携わっています。

若手のうちからチャレンジングな仕事にトライできる環境が魅力!

■大変だったエピソード、嬉しかったエピソードは?
【K.Nさん】夏場の現場踏査は毎年大変ですが、なかでも印象に残っているのは集水井(地下水を集水し、排水するための井戸)調査のために、重さ10から20キログラムの孔内カメラをかついで、急斜面を含めて数キロメートルの道のりを歩いたこと。一方、嬉しかったのは、秋田支店にいた頃、大雨災害によって河川が氾濫した地域の調査から設計に携わり、復旧に貢献できたこと。「これからも頑張っていこう」と思いました。

【M.Tさん】非常に高い精度が要求される、国からの受託業務を担当したことですね。フィードバックと修正を何度も繰り返し、仕上げていきました。難しさゆえの面白さを感じることもできましたし、若手のうちからチャレンジングな仕事を担当させてもらえたのは嬉しかったですね。

【N.Iさん】大変だったのは、ボーリング調査を行っている途中でゲリラ豪雨に襲われたときですね。嬉しかったのは、自分なりに創意工夫して作成した報告書を、上司や先輩に「わかりやすい!」と褒めてもらえたこと。フォーマットはありますが、自分の意見やアイデアを反映することが奨励されているんです。

■仕事をする上で意識していることは?やりがいを感じるのは?
【K.Nさん】普段から意識しているのは、広い視野を持って仕事に取り組むことです。自然環境が相手ということもあり、現場では想定外の事柄を含め、本当にいろんなことが起こります。マニュアルに縛られていては気付くことができない部分がたくさんあるんです。やりがいは、災害からの復旧や地域の防災・安全対策に貢献できることですね。

【M.Tさん】仕事をする上で意識しているのは、いかにして成果物の精度を高めるかということです。複数の文献を読み込み、比較検討をした上で、しっかりとした根拠に基づいた報告書をつくることを心掛けています。地質学の知識や経験をうまく活用して、満足のいく成果を上げることができたときには大きなやりがいを感じられますね。

【N.Iさん】大切にしているのは常に向上心を持って仕事に臨むこと。「こんなもんでいいか」ではなく、常に「もっと上」を見据えて、知識や技術に磨きを掛けています。わからなかったことがわかるようになったとき。上司や先輩に提案できるようになったときなど、自らの成長を実感できるのが一番のやりがいです。

専門的な知識を持ったスペシャリストのもと着実にレベルアップ!

■国土防災技術の魅力とは?
【K.Nさん】幅広い分野の事業を手掛ける当社ですが、専門的な知識を持ったスペシャリストと一緒に仕事ができることがいちばんの魅力だと思っています。別の支店や関東支社で活躍している先輩と一緒に仕事に取り組む機会もあり、とても勉強になります。メリハリのきいた働き方を実践できるのも良いですね。

【M.Tさん】わからないことに直面したときに、その分野のスペシャリストに気軽に相談できるのは本当に助かりますね。家族旅行に対して一人当たり1万円の補助金が支給される「家族旅行補助」など、充実した福利厚生も大きな魅力です。

【N.Iさん】ベテラン社員との距離感が近く、現場への移動時間や飲み会の席など、さまざまな場面で気軽にコミュニケーションを取れることですね。社員皆が活躍できる環境が整っているのも魅力。時短勤務制度やテレワークを活用して、仕事と子育てを両立している社員もたくさんいます。

■今後の目標は?
【K.Nさん】入社4年目ということで、若手の中でも中堅に近い年次に入っていきます。今後は後輩社員にとっては“相談しやすい先輩”として、上司にとっては“仕事を任せやすい人材”として、両者の「つなぎ役」を果たしていきたいですね。また、これまでは調査業務のスキルアップに励んできましたが、今後は設計がメインになってくるはずです。資格取得を含めて勉強を積み重ねていきます。

【M.Tさん】今後は“主担当”としてメンバーに指示を出し、現場を動かしていくために必要な知識、技術を身に付けていきたいと思っています。将来的な目標としては「地質のスペシャリスト」になることです。そのためにも、学生時代に学んだサイエンスとしての地質学の知識を基盤に、地質に関する工学的な知識にも磨きを掛けていきたいと考えています。

【N.Iさん】入社2年目ということもあり、上司や先輩に確認してもらわなくては不安な場面がまだまだ少なくありません。自分の技術力に自信を持って業務に取り組むことができるよう、知識と経験を積み上げていきたいと思います。

学生の方へメッセージ

企業を研究する段階で、既に業界を決めている方もいれば迷っている方もいるでしょう。迷っている場合は積極的に会社訪問することをお勧めします。現場で働く先輩社員の声には、仕事に対するリアルな思いが含まれています。それに共感できるなら研究を進めるべきですし、違和感があるなら別の業界を見た方がいいでしょう。ミスマッチを防ぐためにも、向き不向きの判断は早めに行う方がいいと思います。

当社を研究している多くの学生さんは、地球環境の保全に関心がある方々です。ゼネコンを含め同様の事業を展開する企業は数多くありますが、注目していただきたいのはその内容。手掛ける分野や事業の強みが企業ごとに違うからです。当社の中心事業は斜面防災ですが、対象は治山・林道、河川・砂防・海岸、地盤環境、環境・緑化など多方面に及びます。具体的にやりたいことが見つからなくても、興味に応じて活躍できる場面があります。

事業の将来性にも目を向けてください。現在の当社は防災事業が中心ですが、今後はインフラ整備を中心に事業分野の拡大を検討しています。近年は道路や橋梁、建物など社会資本の老朽化が進んでいるので、社会資本のメンテナンスが重要になるからです。国土を守りたい方、社会貢献したい方、防災や自然保護に寄与したい方は、あらゆる事業分野から防災を考えてほしいです。

管理本部 総務部

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同社のマスコット「ドパサウルス」を手にする総務部の工藤さん。「先輩や同僚は気さくで優しい人ばかり。とても働きやすい環境です」

マイナビ編集部から

事業の一環として地すべり防止工事を手掛ける企業は数多く存在するが、コンサルタントの立場から国土保全・自然環境保全を行う会社は意外にも少ない。斜面防災分野を中心に調査・計画・設計を行う国土防災技術は、業界でも数少ない地すべり防止のスペシャリスト集団だ。斜面防災以外の分野でも数多くの実績を残しており、お客さまである国や地方公共団体からの評価も高い。近年頻発している豪雨災害や地震の多い国土を考えると、防災関連事業の市場にはまだまだ拡大の余地があると言えるだろう。行政も防災に力を入れており、多額の予算を投入している。加えて民間企業もBCP(業務継続計画)を積極的に推進中。メンテナンス事業など、同社が民間需要を視野に入れているのも納得できる話だ。

3名の取材を通じて見えてきたのは、マニュアルにはない挑戦を続ける大切さということだ。若手のうちから様々な経験を得て技術を磨き、地球環境保全のプロフェッショナルとして着実に成長を続けていることが今回のインタビューからも明確に伝わってきた。

苛酷な災害現場に立ち会うこともあるので決して楽な仕事ではないが、同社の社員は皆、自分たちの行動や技術で自然環境を再構築することに誇りを持っている。「社会のために役立つ仕事をしたい」「自分たちの手で自然環境を守りたい」という方は、ぜひ同社を企業研究の一社に加えていただきたい。

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集中豪雨等、斜面災害が発生すると、即時に各地の専門技術者と若手社員が結集して緊急対応。仕事を通じて人とのコミュニケーションはもちろん、自然との対話も求められる。

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