最終更新日:2025/4/24

二宮電線工業(株)

  • 正社員

業種

  • 非鉄金属
  • 半導体・電子・電気機器
  • 精密機器
  • 輸送用機器(船舶・航空・宇宙関連など)
  • その他電子・電気関連

基本情報

本社
神奈川県

取材情報

事業について伝えたい

高い技術力と安全性でカスタムオーダーの製品を提案し製造する、温度計測のプロ集団

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「企業は人なり」の心を大切に、人を生かし育てる環境が魅力

特殊電線というニッチな分野に特化した製品の開発・製造・販売を行い、幅広い業界から信頼を得ている二宮電線工業。その代表を務める二宮社長と若手社員のお二人に、仕事に賭ける思い、将来展望などについて伺った。

●二宮 崇さん/代表取締役社長

●S・Mさん/業務部業務管理課(2022年入社)
文学部英文学科卒

産業界を支える老舗メーカー、二宮電線工業のここが魅力!

「最も大切なのは“人”であり、社員一人ひとりの力と幸せが事業成長の原動力なのです。興味がある、やってみたいという人との出会いを楽しみにしています」(二宮社長)
「働きやすい職場環境も当社の特色。有給休暇も取りやすく、残業もほぼありません。プライベートも充実でき、ライフプランに合わせてキャリアが描けますよ」(S・Mさん)
ほとんど毎朝、全部署を回り、気軽に話をし、時には相談し合うという二宮社長。この距離感の近さが社員の発信力を育て、笑顔でイキイキと働き成長できる環境の根源だ。

さらなる発展の原動力は社員の力。社員が働きやすい環境づくりと人材教育に力をいれています(二宮社長)

当社は、熱と温度計測に関わる特殊電線の製造販売を行う専門メーカーとして、60年以上の歴史と実績を有しています。当社の特殊電線は、温度センサーのパーツの一部、つまり、熱と計測器の間をつなぐものであり、高精度な計測が可能な当社の特殊電線に対するニーズはますます高まっています。その活躍フィールドは非常に幅広い業種に及び、例えば、飲食店の厨房機器やAEDの電極パッドと本体を結ぶケーブルの一部、半導体の製造装置における温度計測のパーツとして、さらには最先端の航空宇宙産業まで、さまざまな場所で活用されています。最近では、新型コロナウイルスワクチンの保管保冷庫に使われる温度センサーとしても用いられました。

このように産業界の大手企業をはじめ社会から高い評価と信頼を得ている背景には、国内で数社しか扱っていないニッチな製品を製造していることと、高い技術力があるといえるでしょう。ごくわずかな誤差も許されない高い品質と安全性が求められるだけに新規参入が難しいのです。
また、営業・製造・本社機能を一拠点に集約していることも当社の大きな特色です。ほぼ7割がカスタマイズ製品であり、一品一様で製作することもあるため、部署間の垣根を越えてスペシャリストが集結し、意見を出し合い、時に同行し、お客様のニーズやトラブルなどに迅速に対応できる体制は大きな強みといえます。

そして、忘れてならないのが「社員の力」。これは、経営方針である「お客様第一主義」とともに、私が何より大切にしていること。私は大学を卒業後、計測機器メーカーで営業職を経験したのち、2003年に当社に入社、営業・総務を経て2016年に社長に就任しました。就任後は、「企業は人なり」という創業以来の精神を受け継ぎつつ、専門知識だけでなく人としての視野を広げる多彩なカリキュラムを取り入れた人材教育や、働きやすい環境づくりに特に力を注ぎ、社員を大切にした経営を心がけてきました。
例えば、トップダウンではなく、現場の声に耳を傾けて吸い上げる。意見を出しやすい環境づくりを行い、しっかりしたサポート体制の下、一人ひとりの「やりたい」気持ちを重視し、実現に向けた努力を応援しています。
クオリティを維持している要因は、社員一人ひとりの力。社員がやりがいを感じながら笑顔で働き、成長していくことが私の喜びであり、それが信頼や会社の成長につながると考えています。

伸び伸びと働ける環境のもとで自己研磨を重ね、自分の成長を会社の成長につなげていきたい(S・Mさん)

就職活動では業界や業種を絞らずに、積極的に説明会やインターンシップに参加していました。軸にしていたのは、伸び伸びと働ける環境があるかどうか。それは、過度なプレッシャーを感じることなく前向きに仕事に取り組み、成長したいと思っていたからです。
当社を知ったのは合同企業説明会。扱っている製品が、熱と温度計測に関わる特殊電線という非常にニッチなものであり、価格競争ではなく、品質で勝負し、社会から高い信頼を得ていることに凄さと魅力を感じました。面接では、緊張感をもって臨んだのですが、役員の方々が社員の皆さんと同様に本当に穏やかで、笑顔で私に寄り添ってくださって、居心地の良さと温かい社風に惹かれたのも入社を決めた理由です。

入社後はジョブローテーションで各部署を約2カ月間ずつ回り、仕事内容や相互のつながりなどを学びます。当初、私は総務部を希望していたのですが社長との面談で「業務部は当社で扱うすべての材料や製品はもちろん、営業部、技術部、製造部など各部署と関わるため、仕事の全体像をつかむことができるし、それぞれの社員とコミュニケーションがとれる。将来、総務で仕事をする上でも非常に役立つ部署だ」というお話をお聞きしました。私たち社員を大切に、希望を重視しながら将来を見据えた配属を考えてくださることに感激しました。

現在先輩のサポートのもと、材料の仕入れや仕入入力、完成した製品につける荷札の発行、製品の出荷か入庫かの判断、送り状の発行などに従事しています。
当社は扱う製品も多種多様で、入社当初は、全部覚えられるかどうか不安でした。そのことを先輩に相談したところ、この部署は全製品が通るので、一つひとつを実際に目で見ることもできるし、仕事をしながら自然に覚えられるから大丈夫ということを聞き、安心して仕事に取り組めたことを思い出します。
今、私が仕事をする上で大切にしているのは、私の次に仕事を担当する次工程の人がやりやすくなるような良いパスを投げること。それにはどうすればいいか、常に相手のことを考えて仕事をしてきたいと考えています。

当社は、先輩方のサポートも手厚く、若手のうちから仕事を任せてもらえますし、私たちの頑張りを応援し評価してくれます。もちろん責任は生じますが、できた時の達成感ややりがいは非常に大きく、自分自身の成長を日々感じられるのも当社の特色といえるでしょう。

熱を制して可能性を国内外に広げる特殊電線の専門メーカー。若い力や発想を生かし、新たな事業展開をめざす

当社の製品が一般の人々の目に触れる機会はほとんどなく、決して派手な仕事ではありません。しかし、さまざまな業界のモノづくりを支える大切な分野。それだけに、「こんな所に使われて社会貢献できている」という実感とやりがいを味わうことができるでしょう。
当社は創業以来、安定した黒字経営を継続していますが、さらなる活躍フィールドもめざしており、当社の3本柱である「補償導線・被覆熱電対線・耐熱電線」に加え、今取り組んでいるのはヒーター事業。原材料に熱を加えることで様々な形へと加工することができ、熱はいわばモノづくりの原点です。しかし、そのヒーターを製造する企業には後継者不足が多いという業界の背景もふまえ、当社の新たな柱として事業展開を進めています。
また、今後さらなる経済発展が期待できる東南アジアにも目を向け、マレーシアを拠点に、インドネシアなどにも製品を販売。グローバルビジネスとして力を入れていく方針です。
だからこそ必要なのは、当社の未来を担う若い力。培ってきたノウハウや技術力を継承しつつ、時代に即した思考や発想を取り入れていきたい。若い時こそ失敗から学び、成長できるチャンスです。素直さと謙虚さをもってさまざまなことを吸収し、笑顔で前向きに仕事と向き合える人をお待ちしています。(二宮社長)

当社は、営業と製造、本社機能が一体となった職場なので、部署間の垣根がなく、社員同士の距離が非常に近いフランクな社風が特色です。社内で情報共有や業務連絡を行うコミュニケーションツールがあるのですが、入社当初、いろいろな不安を感じていた時、部を超えて「見守っているから頑張って」「いつでもフォローするから、できるところまでやってごらん」などの応援メッセージをいただいた時は嬉しくて、期待に応えたいという想いが沸き上がってきました。
今、システム関係のアップデートの件を任せたいとのお声がけをいただきワクワクしています。責任をもって仕事にあたるためにも、システム関連の学びを深め、MOSやITパスポート試験の資格取得をめざしたい。
当社では先輩方が、新入社員や私たち若手の成長を望み、後押ししてくれます。時間や心のゆとりが与えられ、伸び伸びと働ける環境だからこそ、甘んじることなく前向きに挑戦し、自分自身の成長を会社の成長につなげていきたい。そして、そんな仲間が増えたら嬉しいなと思っています。(S・Mさん)

学生の方へメッセージ

企業研究を行うときには、まず会社のホームページをくまなくチェックすることから始めましょう。その際には、会社の概要や事業、仕事内容だけでなく、トップインタビューを読んで社長の想いや理念なども確認してください。また、どんなところと取引を行っているのかを見ることも大切。会社のブログやSNSがあれば、そちらにも目を通しておきましょう。すると、職場のリアルな雰囲気や、社員の様子がわかるはずです。

説明会などでは、実際に働いている社員さんの生の声に耳を傾けましょう。また、コロナ禍という未曾有の状況下における業績や対応について聞いてみると、その会社の実力がわかるかもしれません。ちなみに当社は、ニッチな業界であると同時に幅広い業界と取引を展開。そのため、世界情勢や景気の影響をさほど受けず、高い安定性を誇っています。

また、当社のような製造系の会社を志望するなら、工場を見学してみるのがおすすめ。「どういった製品を、どのように作っているのか」を知ることで、入社後に自分が働くイメージが、より具体的に湧いてくると思います。

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「熱を制して可能性を広げる特殊電線の専門メーカー」として、半世紀以上にわたって高品質の製品を世に送り出してきた同社。その製品は、幅広い業界で採用されている。

マイナビ編集部から

日本に数社しかない特殊電線の専門メーカーとして、60年以上に渡って産業界を支えている同社。超高温や超低温といった過酷環境下における正確な温度管理をサポートしている。「お客様第一主義・環境整備・重点主義」という経営方針を掲げ、他社の追随を許さない品質やサービスを創出。数々の大手クライアントとの間に、「熱と計器の間にいつもNINOMIYA」といわれる深い信頼関係を築いてきた。

少数精鋭で、経営陣と社員の距離が近い、風通しのいい社風も見逃せない。今回話を伺った二宮社長からも「社員ファースト」の想いが強く伝わってきた。創業以来の「企業は人なり」という基本理念は、今もしっかりと受け継がれている。

専門性が高い同社だが、社員の9割以上が文系出身者であり、6か月間に及ぶ新人研修など、基礎からしっかり学べる教育体制を整えている。S・Mさんは、合同企業説明会で、先輩社員として働きやすい雰囲気や成長できる職場環境など、ありのままの姿を伝えているそうだ。学生から「こんなにいい会社があるとは! ぜひ説明会に参加したい」という声を多数聞き、嬉しさとやりがいを感じているという。

実際、社員定着率も非常に高い。会社の姿勢を身をもって感じているからこそ、社員たちは自分の仕事に誇りをもち、「社のために頑張ろう」という思いで取り組んでいる。若いうちから実力を発揮したい人には、ぜひ興味を持っていただきたい企業だ。

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高い専門性と技術力で、多くのクライアントと信頼関係を築いてきた同社。盤石な経営基盤のもと、次世代の育成に力を注いでいる。安心して長く活躍できる職場環境にも注目。

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