最終更新日:2025/3/7

興栄工業(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 設備工事・設備設計
  • 建設
  • ビル施設管理・メンテナンス

基本情報

本社
神奈川県

取材情報

事業について伝えたい

鉄道に特化した設備工事のプロフェッショナル集団。社会インフラを陰から支え続ける

PHOTO

経営トップが語る興栄工業(株)の強み、将来の方向性

駅舎や駅ビルなどの給排水衛生設備、空調設備工事で多くの実績を残す興栄工業(株)。会社を率いる山本代表に、同社の特色やこれからの方向性、未来を担う人材に期待することなどについて語っていただいた。

山本 毅一郎
代表取締役
1993年入社

興栄工業の仕事の最前線

休日も仕事について考えてしまうという山本代表。ゴルフに出掛けることもあるが、プレーを楽しむ以上に、社外の人脈作りの場として有効活用しているそうだ。
施工管理者は施主や元請けとの打ち合わせも多い。作業をしてくれる協力会社も含め、さまざまな人との対話で仕事が成り立っている。
図面の作成も仕事の1つ。専門的な技術や知識は入社してから指導してくれる。少数精鋭の組織だけにサポートもキメ細かいのが安心材料だ。

豊富なノウハウをもとに、鉄道の設備工事で活躍し続ける!

私ども興栄工業(株)は鉄道関係の建築設備工事を得意とする企業として、JR東日本グループの案件を中心に、首都圏の鉄道会社から幅広く案件を受注。得意としているのは、上下水道などの水回りを中心とした給排水衛生設備工事で、非常に多くの実績を残しています。また、快適な空間を維持するのに欠かせない空調設備の管工事にも力を注ぎ、スプリンクラーや消火栓といった鉄道の安全を陰から支える消火設備も数多く手掛けてきました。

鉄道会社の設備というと駅舎をイメージする人が多いかもしれませんが、それ以外にも実に多彩な設備が存在しており、駅に付随した商業施設、車両基地、発電所・変電所など枚挙に暇がありません。給排水や空調に不具合が生じると、こうした施設を快適かつ安全に利用できなくなってしまうだけに、その工事に携わる当社の役割は極めて重要なものとなっています。

これまでに新設から改修・メンテナンスまで、さまざまな案件を手掛けてきましたが、本社のある横浜市及び神奈川県下の主要駅では、何らかの形で設備工事に関わることができています。また、東京駅の大規模改修工事に携わったり、今まさに進んでいる新宿駅の改修にも施工管理者を送り出しています。直近では横浜駅構内の老朽化した水道管のリニューアル工事がスタートする予定で、当社では設計・計画から携わり、円滑な工事のあり様を探っています。配管をすべて取り換えることになるので、おそらくは10年スパンでの工事となるでしょう。神奈川県内には古い駅舎も多いだけに、横浜駅をきっかけに更新案件が続いていくと予測しています。

従業員20名余りの小さな会社ながらも、こうした大掛かりな工事を任せられているのは、長年にわたって鉄道工事のノウハウを積み重ねてきたからにほかなりません。工事のために電車を止めることはできないので、日中は大勢の乗客が行き交う中で作業をする必要があり、安全を確保するためにも非常に多くの制約を受けながら工事を進めています。深夜に工事をするという手はあるものの、鉄道が完全に止まるのはわずか4時間ほど。短時間で必要な工事を行い、100点の成果を残すためには、入念に段取りをつけ、当日も手順通り滞りなく進めることが重要です。高度な専門性が問われるからこそ、経験値のある当社には小さいながらも多くの依頼が寄せられているのです。

施工力を高めるために、人材の採用と育成に力を注ぎたい

従来は給排水衛生設備工事が主体だった当社ですが、近年は駅周辺の再開発が進み、駅ビルや複合ビルの工事が増えてきているのに合わせ、空調工事の受注を増やしていく計画を打ち立てています。また、横浜のみならず、東京にも営業所を構えていますから、首都圏全般の案件をくまなく獲得して、さらなる成長を果たしていきたいと考えています。

こうした目標を達成するためには人材の力が欠かせません。多くの優秀な人材を採用し、確かな教育を施していくことで、会社としての施工力を高めていく所存です。ここ数年は毎年、新卒を採用してきましたが、必ずしも建築系学科出身者ではなく、まったくの異分野から挑戦している若手も少なくありません。入社してから外部の研修、鉄道会社独自の安全研修、資格の取得に向けた勉強サポートなど、学ぶべき場所を多数用意していますので、素直に吸収していく姿勢があれば、経験ゼロからでも問題なく成長を遂げられるはずです。

新人に関しては最初の半年間は研修期間としており、社内外の各種研修を受けながらじっくりと基礎を学んでもらいます。現場に出るのは秋以降のこと。先輩の背中を追いかけながら工事の雰囲気を体感してもらった後、2年目からようやく補助役として本格的に施工管理に臨むことになります。当社では長い準備期間を設けていますが、鉄道工事は安全がより厳しく求められる上に、お客さまから寄せられる要望もシビアですので、知識を着実に身につけた上で送り出しています。

いつでも、どこでも学べるようにと、直近ではeラーニングシステムを導入しました。既存コンテンツのみならず、当社ならではのカリキュラムもミックスすることで、刻々と変化する鉄道や設備工事のルールをいち早く吸収できるように支えています。しかし、知識だけではなく、対人能力が必要な仕事でもあるのが施工管理という仕事です。鉄道会社やその関連子会社であるゼネコンなどとの連携はもとより、設備工事の実作業に携わる作業員とコミュニケーションを取る場面も非常に多いだけに、現場経験を通して人と関わる力を磨いてほしいですね。臆せずに人と対話できる人材であれば、おのずと成長できる環境だと考えています。

現場には嘘偽りが通用しないからこそ、真っすぐな姿勢で仕事に向き合う

施主と打ち合わせをした上で施工図を描き、資材などの準備をして指示を出し、すべてが問題なく進むように支える。これが施工管理者の大まかな仕事の流れとなります。自分自身はもとより、作業員、駅構内を行き交う乗客の全員に怪我があってはなりませんから、何よりも安全を第一に進めることを私たちは意識しています。そして、10年、20年先でも、安定して水と空気が利用できるように、確かな品質を実現するという視点も不可欠。責任が重いからこそ、やりがいも非常に大きいのだと思っています。

私自身も経営者となるまでは長く現場に立っていました。横浜駅やJRと私鉄が交わるターミナル駅の再開発、横浜市内の鉄道の延伸工事などにも携わり、JR関連の病院の工事に携わったときは、鉄道とは異なる建物の安全へのこだわりを身につける貴重な機会となりました。

プロジェクトによっても異なりますが、1つの案件で3~4年の長い歳月を要するケースも少なくありません。私自身、いずれの現場もそこには“リアル”しか存在しないと感じてきました。目の前に“モノ”ができる以上、嘘偽りは通用しませんから、真っすぐに突き詰めていく姿勢が何よりも重要なものとなります。よく“段取り八分”と言われますが、私たちの肌感覚では“段取り十分”。徹底して計画を練り上げていけば、おのずとより良い設備ができ上がるはずです。

今後も設備作りの醍醐味を社員たちに味わってもらえるように、それぞれの成長をしっかりと支えていくとともに、仕事に対して没頭できる職場環境作りにも励んでいます。勤怠アプリを導入して労働時間を厳密に管理し、さらにはスーパーフレックス制を採用したことから、月単位での労働時間の総量を守れば、その範囲内で自由に1日の勤務時間を決めることができます。例えば、打ち合わせがある1時間だけ勤務して、翌日深夜の集中工事に備えるといったことも可能です。

休日は年間134日を付与。鉄道工事の場合、乗客の多い年末年始やゴールデンウイーク、夏休みは作業ができないので、その分、長期間の休みが取りやすいという面もあることが充実した余暇の提供につながっています。ワークライフバランス面もいっそう強化することで、安心して働ける場所作りに勤しみたいですね。

学生の方へメッセージ

学生と接していると「入社前に建築の勉強をした方が良いですか?」と質問を受けることがよくあります。確かに建築未経験者にとって、知識がない状態というのは不安に感じるかもしれません。しかし、鉄道まわりの設備工事は専門性が高く、専門学科出身者でも知らないことがある世界となっています。だからこそ、入社後にしっかりと学べる場を整えているので、目の前の学生生活を謳歌することに集中してほしいですね。

当社の新入社員は入社後、施工管理者からスタートしますが、将来的には現場を究めるだけではなく、設計や営業といった仕事に転じることも可能。本人の意志と資質に合わせ、柔軟にキャリア形成を支援していきますので、進みたい道に関しては遠慮なく声をあげてほしいと思います。

これからも社会が大きく変化していく中では、自分自身を成長させていくという視点が、ますます重要なものとなっていくはず。仕事もプライベートも両輪で楽しめるように支援しますので、これから入社するみなさんは全速力で駆け抜けながら、いつまでも成長し続けてほしいですね。
(山本代表)

PHOTO
この3~4年は継続して新卒を採用している。学生と年齢の近い先輩たちも生き生きと活躍しているだけに、安心して挑戦できることだろう。

マイナビ編集部から

興栄工業(株)は鉄道会社の関連設備の給排水衛生設備や空調換気設備の工事を得意とする専門家集団として、神奈川県を中心とする首都圏一帯で長きにわたる実績を残し続けてきた。民間の住宅系の設備工事も手掛けているものの、案件の9割は鉄道会社関連となっており、豊富なノウハウを蓄積し続けている。

山本代表の話にもあったが、近年は老朽化した駅設備を更新する案件が数多く舞い込んできているそうだ。日本の各種インフラは高度経済成長期に作られたものが多いが、それらを闇雲に壊してしまうのではなく、今後何十年と使い続けるため、リニューアル工事が盛んに進められている。鉄道まわりの各種設備も例外ではなく、首都圏の学生が使用することも多いであろう駅のあちこちで工事が行われているのを見かけるはずだ。そうした中で、鉄道という特別な空間での工事実績を多く有している同社のもとには、おのずと多くの依頼が寄せられることになるだろう。

建築以外の学科出身者であっても、十分に成長できると山本代表は話してくれた。従業員数20名余りの組織だからこそ、一人ひとりの成長度合いを把握しやすいから、自信をもって受け入れていることがうかがい知れた。社内コミュニケーションも円滑で、社員同士がチームの枠を超えて話し合っている姿も日常茶飯事に見受けられる。不安なく技術を身につけられる環境がここには広がっていると感じる取材だった。

PHOTO
長年にわたって鉄道にかかわってきた興栄工業(株)。鉄道というインフラを長く使い続けるには設備工事も定期的に行わなくてはならず、案件も安定して発生している。

トップへ

  1. トップ
  2. 興栄工業(株)の取材情報