最終更新日:2025/3/1

(株)土木技術コンサルタント

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 建設コンサルタント
  • 専門コンサルティング

基本情報

本社
北海道

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

自分の目で現場を見て判断し、最善策を考えていく醍醐味。イメージ力も活きる仕事です

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若手社員が語る「建設コンサルタントの仕事は、ココが面白い!」

道路や橋など、北海道内の公共事業に係わる調査・設計に広く携わっている土木技術コンサルタント。ここでは若手技術者たちに、現在までの仕事内容ややりがい、社内環境などについて広く語っていただきました。

■橋本 健太朗さん(写真左)
技術部 技師/2023年入社

■片桐 美貴さん(写真右)
技術部 技師/2021年入社

■田中 健士郎さん(写真中央)
技術部 技師/2024年入社

どんな時に仕事のやりがいを感じますか?

「工事が終わった後の現場を見る瞬間です。1年目に測量の補助作業に入った道路の工事が最近次々と完成しており、綺麗になった道路を見るたびに嬉しくなります!」(橋本)
「点検作業の開始から4~9ヶ月間かけて無事に報告書を納品できた瞬間には、毎回大きな達成感がありますね。最近は自分主導で動かせる案件も増えてきました!」(片桐)
「ドローンの操縦技術を活かして、先輩たちの案件で役立てた瞬間です。『空撮が欲しいから田中君一緒に行ってくれる?』と声をかけてもらえることが嬉しいです!」(田中)

3DCGソフトの習得にもチャレンジしながら、設計業務の経験を積んでいます!/橋本さん

土木の仕事に興味を持ったのは、この業界で働く父の影響です。幼い頃から現場や建物を見る機会が多くあり、高校・大学と土木の分野を専攻しました。就職時には、地元である帯広市内のゼネコンや建設コンサルタントを広く検討しましたが、インターンシップの際に職場の雰囲気の良さにひかれたこと、そしてOBの先輩たちの存在に安心感を覚えたことが当社への入社を決めた理由です。

大学での専門は河川系だったので、当社の主力である道路や橋梁の知識は、入社後に学びを重ねてきました。新人時代は、作成された図面が発注者の規格に合っているかを確認する作業の手伝いからスタート。多くの図面を目にしたことで、誰にとっても見やすく、理解しやすい図面作成ができる技術を身に付けようという思いが芽生えました。

図面作業の合間には、道路構造物の現地調査にも赴く機会があり、北海道の隅から隅まで回りながら、広く道内で仕事ができる当社の醍醐味も実感しましたね。経験豊富な上司が若手社員のために現場見学会なども定期的に開いてくださり、工事中にしか見られない橋の裏側など、いろいろな現場の様子を見られたことも大変勉強になりました。

1年目の終わりから2年目にかけては、3DCGソフトを使った動画作成にも挑戦しました。上司から本を借りて独学でソフトの使い方をマスターし、安全な工事の進め方について、発注者に説明するための動画資料を作り上げたのですが、社内でも前例のないことを形にできた手応えは大きかったです。

2年目になってからは、設計業務にも携わっています。現地調査をして損傷具合を把握し、時には測量業者さんにも依頼して地形の把握も行いながら、長寿命化対策の設計を進めていくというのが主な案件の流れです。橋梁の補修に詳しい上司のもとで学んだ後、今月からは道路の擁壁に詳しい上司に付いており、「この案件を通じて、擁壁の計算や土圧計の測定、処理ソフトの使い方などを教わろう」という気持ちで日々励んでいます。

具体的には、道路の下に排水路として設置する「道路横断管」の洗掘(せんくつ)対策の設計になり、現在は「どの種類の管が適切か」を資材商社の方と検討している段階です。商社の方は経験の浅い私のために、絵に描きながら丁寧に説明してくださりますが、少しでも知識を磨き、口頭でもやり取りができるようになることが直近の目標です。

維持管理のベースとなる仕事にやりがいを実感。点検作業のエキスパートを目指して/片桐さん

地元・帯広にある工業高校の土木科に進学。学ぶ過程で、インフラの維持管理ができる仕事に興味をもち、建設コンサルタント会社への就職を志望しました。アクティブな仕事は自分に向いているだろうという思いもありましたね。当社に決めた理由は、道路構造物の点検を行っていること、人が優しい社風にひかれたからです。また、この会社の土木技術者の一員になりたいという思いで入社を決めました。

1年目は橋梁の補修設計を手掛ける部署にて、基礎的な知識を習得。2年目からは、入社時からの希望だった点検業務に就きました。点検業務は十勝管内の案件が中心で、現地に赴き、必要な箇所の点検に取り組んだ後、会社に戻って資料化するというのが主な業務の流れです。特に春から秋にかけては多くの現場に足を運びますが、現場には必ず2人以上で入る決まりで、まずは上司の業務補佐という立場で仕事を覚えていきました。最近は後輩と現地に出向く機会もあり、教える側も少しずつ経験しています。

点検業務は、インフラ施設の長寿命化を進める上で最初の重要なパートだと理解しています。自分たちが判断したことが、維持管理や補修工事を進める上でのベースとなることを考えると、やりがいは大きいですね。

点検作業は決まった手順で行いますが、ひび割れ一つをとっても材質や場所によって考え方が異なり、判断は容易ではありません。損傷の判断は、現地で何千枚という写真を撮影し、会社に戻ってその整理をしながら、一つひとつ行っていきます。「なぜこれはこういう判断になるのか?」と探究心を持って向き合ってきた結果、最近は自分で判断できるものも増えてきました。現場に足を運ぶほど、判断できる目が養われていく実感がありますね。

一方で、資料化の作業効率化は成長課題です。納品時の資料は何百ページというボリュームになり、完成まで時間を要するのが目下の課題です。正確さとスピードを両立できるようになり、まずは点検業務のエキスパートになることが目標です。再来年くらいには技術士の資格も取得したいですし、業務を1から10まで自分の手でこなせる管理技術者を目指していきたいです。

待遇面やワーク・ライフ・バランスが取れる点にも非常に満足しています。ほぼ定時に帰社でき、カレンダー通りの働き方ができているので、休日の活動として近々、社会人吹奏楽団に入ろうかと検討しています。

広く道内を見られる楽しみも。コミュニケーション力も活かしながら成長したい/田中さん

私は札幌出身ですが、静岡にある大学の海洋学部へ。海に興味があり、周りとは違う道に進んでみたいと思ったことが進学した理由です。しかし大学の授業で海岸測量を経験したことをきっかけに測量や調査の仕事に興味を持つようになり、北海道に帰って測量や調査の仕事に就こうと方向性を定めました。「せっかくなら地元以外の街で活躍してみたい」という思いから帯広にある当社にも注目し、面接で「ここだ!」という直感が働いて即決しました。学生にも丁寧に対応してくださり、今でも嬉しかったことを覚えています。

入社後は希望していた道路設計の部署へ。道路のアスファルト部分だけではなく、道路の横にある法面、道路の下にある排水管まで含めた広い知識が必要なので、現在進行形で勉強中です。土木の専門用語も難しく、毎日のように新しい言葉を聞いては調べての繰り返しですね。

いろいろな先輩の案件に部分的に参加しながら経験を積ませてもらっていますが、「帯広の森」の園路設計の測量はかなり印象に残っています。手付かずの森の中での測量で、3週間、雑草や虫との戦いでもありました。また、道内最南端のえりも町に一週間の出張をしたことも印象的です。今まで訪れたことがないタイプの町で調査中も発見が多く「さまざまな場所に行ける面白い仕事だな」とこれからが楽しみになりました。

工学部出身ではないので一から学ぶことも多いですが、大学で学んだ計算方法や発表資料の作り方などは役立っています。多くの人と関わる仕事なので、ガソリンスタンドのアルバイトで身に付けたコミュニケーション力も活かせていますね。また、個人的に強みにできているかなと思うのは、ドローン操縦の経験があったことです。社内で操縦できる人が限られているので、今後もさまざまな案件で役立っていけたらと思います。幅広い業務経験を積み、一人前の技術者に成長していくことが目標です。

土木の世界に入ってみて意外だったのは、現場にも社内にも怖い人がいないことや、残業が少ないことです。現場調査の日も効率よく作業して、予定より早めに帰社できる日は少なくありません。オフィスワークの日も、勤務後にスポーツジムに通うなど余裕を持って働けています。社内は真面目で穏やかな雰囲気の人が多く、中には「こういう大人になりたいな」と密かに思うような人間的に尊敬できる先輩もいて、とても良い環境で働けています。

学生の方へメッセージ

建設コンサルタントは一見、難しそうな仕事に見えるかもしれません。しかし、社会を支えるインフラに興味があり、新しいことを勉強するのが好きな人なら、学部を問わず、この仕事に向いていると思います。当社には知識ゼロで入社し、一人前に成長した社員たちもいますし、教えてくれる存在も周囲に大勢いるので、あまり心配せず検討してみてほしいですね。経験も知識も豊富な社員が揃っていますが、皆穏やかで謙虚な人たちなので、今いる若手社員たちも気兼ねなく質問しながらのびのびと育ってくれています。現地に足を運ぶ機会も定期的にあるので、自分の目で見ながら、現場の理解を深めていけると思います。

また技術や知識だけではなく、誠実な対応や姿勢も強みになる仕事。当社が担当するのは設計までのフェーズですが、施工完了までしっかりと責任を持って対応する人材が揃っています。後の工程に余裕を持たせられるよう、納品期日よりも前倒しで設計資料を提出したり、施行中に予想外の障害物が出てきて設計変更が必要になった時には迅速に対応したりといった姿勢が、発注元からの信頼や継続的な受注に繋がっていると自負しています。工事の大小に関わらず一つひとつの案件に手を抜かず、こだわりながらモノづくりをしてみたい。道内の国道や高速道路、橋などの設計に携わってみたい。そんな思いに共感を覚える方には、ぜひ当社の門を一度叩いてもらえたら嬉しいです。(田中社長)

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建設コンサルタントは、イメージ力も大切な仕事。その現場ならではの課題を発見し、技術的な検討を行って最適解を見つけていく。その過程自体にやりがいがあるのだという。

マイナビ編集部から

北海道帯広市に籍を置きつつ、広く道内を舞台に設計・点検・測量などを手掛けている同社。点検や測量などは外部業者に任せ、設計だけを手掛けている建設コンサルタント会社もあるが、同社には自主独立の精神が根付く。なんでも自分たちで手掛けられるようになり、知見やノウハウを社内に蓄積させようというのがモットーだ。全員で技術議論ができる会社を目指していきたいと田中社長も語っていたが、次世代を担う技術者育成への思いは強い。土木系出身者に限定している同業他社は少なくないが、同社は意欲を最重視し、いろいろなバックグラウンドを持った人材を受け入れている。向上心や常に謙虚に学び続ける気持ちがあれば、経歴は気にせず検討してみるといいだろう。

社内にはさまざまな得意分野を持つベテラン社員たちが揃っているが、一方で育成環境や穏やかな職場風土にひかれた若い世代も毎年入社しており、20代の層も厚い。近い世代で切磋琢磨し合いながら成長したいという人にも良い環境だろう。オン・オフもしっかりと切り替える社風で、自分の時間を大切にしたいという人にもマッチする印象を受けた。

今回取材した3名は、個性豊かな社員の方々だったが、地域のインフラを担う一員としての責任感や、モノづくりに対する純粋な興味は共通していると感じた。申し分のない社内制度・環境も整っており、社員たちの姿に親和性を感じる人に心から推薦したいと思える企業だ。

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同社は総勢50名強だが、中には育児と両立している技術者もいるとのこと。子どもの行事参加のために気兼ねなく休暇を取得できるなど、公私の両方を大切にできる環境だ。
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