公益社団法人北海道酪農検定検査協会

私は、北海道酪農検定検査協会の根室事業所に所属しており、主に道東方面で生産された生乳（商品化される前の牛乳）の成分や細菌数など、乳質にかかわるものの検査をしています。生乳検査で最も重要なのが、毎旬行われる定期検査です。定期検査には、各農家の乳代（生乳１ｋｇあたりの価格）を決める個乳検査と、ホクレンとメーカー間での生乳取引を公正にするために行われる合乳検査があります。定期検査の他にも、個体乳検査（各農家牛一頭ごとの生乳検査）、乳房炎起因菌同定検査、PAGｓ検査（妊娠有無を確認する検査）等、北海道の生乳生産量向上を目的とした検査を行っています。

私は、学生の頃からチーズやバター、ヨーグルト、プロテインなど乳製品が大好きでした。道産の生乳は乳製品に使用されることが多く、その生産量は、年間約400万トンで全国の約半数を占めています。つまり、北海道の酪農家が国産の乳製品を担っているといっても過言ではありません。そんな北海道で、生乳生産向上に貢献できるような仕事に携われることにとても魅力を感じたため、この仕事を選びました。
公益社団法人ということもあり、給与面でも安定しています。コロナ禍の状況でも収益は安定しているため、不況に強いというメリットもあります。

私の職場は外勤がほとんどないため、外部の人との接触は多くありません。そのため、コミュニケーションが苦手な人でも安心して働くことができると思います。また、職場の雰囲気は明るく、先輩や上司も新人職員が働きやすいように配慮してくれるので、ストレスがたまることはほとんどないです。生乳の検査というニッチな仕事のため、どんな人でもスタートラインは同じです。知識がないからと言って責められることもありません。休暇もしっかりとれます。焦らず地道に仕事を覚えていけばいいので、安定した給料をもらい、プライベートを充実させたい人にはおすすめです。