最終更新日:2024/10/1

(株)上野製作所

業種

  • 重電・産業用電気機器
  • その他電子・電気関連
  • 設備工事・設備設計

基本情報

本社
福岡県

取材情報

記事で読む社会科見学

電力の安定供給で人々の暮らしを支え、地域の安全と発展に貢献

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社会インフラに密接に関わる仕事が私たちの誇り

電力供給などインフラ事業に携わる社会貢献度の高さや会社の安定性に惹かれて入社した3人の先輩に、事業と社会の関わりやその仕事のやりがいについてうかがった。

生産技術部 品質管理課
佐藤 和哉(写真左)
2010年入社/福岡大学工学部電気工学科卒業

生産技術部 技術課
野田 悠太(写真中央)
2012入社/佐賀大学理工学部電気電子工学科卒業

生産技術部 技術課
藤村 昌平(写真右)
2014年入社/福岡大学工学部電気工学科卒業

会社のココも魅力

「優しい先輩ばかりで、いつ質問しても丁寧に教えてもらえます。不明点があっても聞きやすいですね。仕事以外のことも含め、何でも相談しやすい職場です」と佐藤さん。
「案件の進捗状況を見ながら定時で上がるなど、自分で仕事をコントロールできる環境です。月残業時間の平均は10時間程度。平日もゆっくり過ごせています」と野田さん。
「年間休日に加え有給も取得しやすく、プライベートも充実。家族との外出や休養に充てたい時に有給を利用しています。しっかりリフレッシュできています」と藤村さん。

「社会インフラを手掛けるものづくり企業で、人々の暮らしを支え、安全を守る喜びを実感」/佐藤

ものづくり企業で働きたいと考える中で、電力関係の仕事に携われる魅力や安定性に惹かれ、当社を志望しました。実際、私たちの暮らしに電気は必要不可欠です。就活当時は、太陽光発電事業が盛んに伸びている時期で、右肩上がりで事業拡大している勢いを感じていました。その電力を維持するためにも、将来的にさらに進歩していく業界だと感じたのも志望理由の1つです。とはいえ、入社したばかりの頃は工具の使い方や専門用語など、何も分からない状態でした。製造部門に配属され、図面の読み方を覚え、ようやく1人でつくれるようになったのは入社して2~3年後でした。そこから、現在の品質管理に異動。製造が完成した装置に間違いがないかなど、正確な確認作業を覚えるためにさらに2~3年を費やしたと思います。

私たちが手掛けるのは、電力を各家庭に送るための配電線を保護する制御盤です。落雷などにより、配電線に異常があった地域を遮断、問題がないかを自動で検出し、送電するまでの制御盤を製作しています。もちろん、災害が発生しないのがいちばんですが、万が一配電線や送電線関係に落雷があって停電した後、電気が復旧すると自分たちの仕事が世の中の役に立ったと実感できます。電力をつくるだけでなく、その安全を守るためのものづくりだからこそ、やりがいもひとしお。また、田んぼに水を送るためのゲートや水害を防ぐために小さな川から大きな川に水を流すポンプを動かす操作盤の製作にも携わっています。浸水などの水害を防ぐとともに、地域農業に貢献するなど、人々の暮らしに役立てる喜びがあります。

品質管理の仕事は覚えなければならない事項が多く、毎日が勉強の連続です。変電所や発電所では内容が異なりますし、発電所でも水力発電所や火力発電所などで異なります。変電設備にもさまざまな制御盤があるため、1つひとつの積み重ねが大切です。そんな中、上司から「この案件なら一人でできるだろうから任せるよ」と言ってもらえると嬉しい気持ちになります。私が目標にするのは、どんな事案にも柔軟に対応できる技術者になること。今後もいろいろなことにチャレンジして経験を積み、多くを見聞きし、対応力を磨きたいと思っています。

「地域に根ざし、電気関係の仕事で長く働きたいと志望。社会インフラに携わるやりがいがここに」/野田

大学で専攻した電気関係の仕事に就きたい、さらに地元・佐賀の近くで働きたいと考えていた私。就活当時、大手電力会社を主要取引先に持ち、配電盤を主に製造している会社だと知りました。配電盤を組み立てるより、図面を書く設計業務を志望していたため、ぜひ当社で働きたいと思いました。

現在は、設計部門で配電盤や各種操作盤の電気回路設計に携わっています。配電盤の構造的な図面製作やソフト面のプログラミングに携わることもあります。私たちが設計しているのは、発電所や変電所で使われる配電盤や、ダムや河川に設置されたゲートポンプの開閉を行なう操作盤など。各家庭に電気を届けるのは大手電力会社さんの役割ですが、電気系統の安定供給を守るための制御盤に当社の高度な技術が生かされていますし、ダムや河川にあるゲートの操作盤を通じて地域農業を守り水害や浸水を防ぐなど、仕事を通じて電気や水に関する社会インフラを支えられるのが私たちの仕事のやりがいです。

実際に装置を納めた現場に向かい、自分が設計した盤を見る機会もありますが、発電所や変電所、ダムなどさまざまな場所できちんと稼働しているのを確認できた時は嬉しいですね。自分の技術が社会で生かされていると感じられる瞬間です。一方、社歴が浅い頃に設計した盤を見ると、昔との力量差を感じるときもあります。知識や経験を重ね、1人でできなかった仕事ができるようになると、自分の成長を実感できます。仕事の醍醐味を深く知り、本当の意味で面白いと感じられるようになったのは入社5~6年目から。新しいものづくりをどんどん任されるようになると楽しさが増します。難しい案件ほど、やり遂げた時の喜びは格別なものがあります。

「電気に携わる会社」でいちばんに思い浮かぶのは、電力会社だと思います。ただ、その電力会社の発電所や変電所には、当社のようなメーカーが納めた盤があり、私たちの技術で設備を支えていると言っても過言ではありません。制御盤がなければ電力の安定供給は成り立たず、その一部を支える仕事は私たちの誇りです。大手電力会社をはじめ、お客様から指名で依頼を受ける場合もあります。「上野製作所の〇〇さんにお願いしたい」と頼られる先輩が多くいることも当社の強みだと感じています

「できる範囲が広がる中で、自身の成長を実感。将来は大規模プロジェクトを任される存在へ」/藤村

就活で重視していたのは、職場の雰囲気の良さ。当社を訪ねた時、会社の人と話しやすい雰囲気があり、職場環境の良さに惹かれたのが入社の大きな決め手です。また転勤なしで地域に密着しながら働ける環境にも魅力を感じました。入社後は製造部門で経験を積み、現在は設計部門に所属しています。

当社は制御盤などを製造する会社として、大手電力会社や官公庁、一般企業など、多岐にわたる業界と取引を重ねています。私自身が手掛けるのは、制御盤の図面製作。社内で製造するにあたり、どのような仕様が求められているのか、どんなものづくりが最適なのかを考えながら取り組んでいます。大手電力会社であれば変電所や発電所、一般企業であれば工場の制御、そのほかにもダムの水門や河川のポンプを管理する操作盤など、さまざまなものづくりに携わります。電気の安定供給を行なう発電所は社会インフラとして重要な存在ですし、ダムや河川のポンプゲートは、水害を防いで地域農業を守るために必要なもの。その装置を動かすのに欠かせない制御盤や操作盤をお客様のニーズに合わせてつくり、実際にその盤を動かすことが地域社会や人々の暮らしの支えとなるため、大きなやりがいにつながっています。

入社6年目の河川ゲートの案件では、自分自身でプログラムを組み設計した制御盤が実際に動いた瞬間、大きな達成感が得られました。直近では、発電所にある発電機を更新するための制御盤の改修や点検に携わったり、発電機をイチから動かしていく試験に対応したり、今まで以上に広い範囲で力を発揮でき、自分自身の成長を感じることができました。そんな当社の強みは、お客様から「上野製作所さんは対応が早い」と喜ばれること。社会インフラを担う事業が多いからこそ、トラブル対応を最優先する社風があります。私自身の目標は、お客様の誰もが正しく理解できる図面の製作です。また、資格を取得して仕事の領域を広げたいとも考えています。めざすのは1級電気工事施工管理技士。大掛りな工事に必要な資格を取得し、大規模案件を任される存在になりたいと思っています。

企業研究のポイント

電気を専攻しても将来の道はさまざまです。まずは、設計や製造など、どんな仕事があるのか見て欲しいですね。自分が興味を持つ会社について深く調べながら、さらにやってみたいと思える仕事を見つけてもらえたらと思います。当社の企業研究を進める人には、機械から電気まで幅広い知識を学べる環境をアピールしたいですね。小規模だからこそ、一連の仕事の流れを学べる強みや魅力もポイントにして欲しいと思います。
(佐藤)

この業界をめざす学生さんの中には、電気関係を学んだ学生さんも多いと思います。電気関係の資格試験は1年に1度の場合が多く、学生時代に取れる資格があれば、後々プラスになると思います。また、当社の企業研究ではホームページにさまざまな内容が掲載されているので、ぜひ参考にして欲しいと思います。さらに、機会があればインターンシップへの参加もお薦めします。それ以外でもOB・OGの話を聞くなど、積極的に情報を集めてみてくださいね。
(野田)

企業研究では、さまざまな会社を見て欲しいと思います。その中で気になる企業や分野をピックアップし、さらに詳しく見ていきながら、面白そう、やりがいを感じられそうと思える企業を見つけて欲しいですね。一方、休みの取りやすさなども気になると思います。休日がどれくらいあるのか、転勤の有無、月平均残業時間など、数字的なデータの確認もお薦めします。
(藤村)

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「ものづくりの魅力はもちろん、設計から製造、据付まで一連の工程を経験できるのも当社の強み。その点にも注目してください」と先輩たちは口を揃える。

マイナビ編集部から

1936年、国内炭鉱向けの電気盤製造の会社として創業。創立89年目を迎える同社では、電力インフラ事業に向けた制御盤装置やダムや河川事業に関係する操作盤装置などの設計・製造・据付を一貫して手掛けている。大手電力会社や官公庁と取引を重ね、社会インフラ事業と密接に関わる同社だけに、事業を通じて社会貢献できる会社である点は同社の魅力の1つになるだろう。また、今回のインタビューでは、20~30代の若手技術者が伸び伸び成長している様子がうかがえた。「会社を継続していく上では、社員の誰もが安心して働ける環境が重要だと考えています。電気に興味があり、社会に貢献しながら自身のスキルアップを図り、福岡に根ざしながら長く働きたいという人に最適な環境。今後も自由闊達に意見を述べ合う社風づくりに力を注いでいきます」と話してくれたのは、5代目・上野茂一代表。発電所や変電所、水力発電所をはじめ、各方面のインフラ施設から頼りにされている同社だけに、その高度な技術やノウハウをベテランから次世代に継承していくことが当社の使命だと上野代表は語る。社会が機能するために必要な電力の安定供給を支え、ダムや河川のゲートやポンプの動作環境を整え人々の暮らしや安全を守る“やりがい”や“誇り”を感じながら、福岡に根ざし人生設計できる環境がここにある。

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社会が正常に機能するためにも、人々の暮らしの安全安心を守るためにも欠かせない事業を展開。顧客ニーズに応じた最先端の盤づくりで力を発揮できるのが同社の強みだ。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2025に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2026年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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