最終更新日:2025/3/1

社会福祉法人蒲生野会

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 福祉サービス

基本情報

本社
滋賀県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

利用者さんとまっすぐ向き合い、より良い支援を実現したい

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この支援を地域、国、世界を変える最初の一歩にするために

日々の取り組みは小さなことの連続かもしれないけれど、その先に必ず大きな進化がある。蒲生野会にはそう信じ、利用者さんと真摯に向き合う先輩職員がたくさんいます。一人ひとりの熱い思いを、ぜひご一読ください。

■山田 拓実さん(画像中央)
障害者支援施設あかね 生活支援員
2021年入職

■西村 瑠夏さん(画像左)
障害者支援施設あかね 生活支援員
2020年入職

■岡崎 立教さん(画像右)
障害者支援施設あかね 生活支援員
2019年入職

あかねの魅力はココ!

「あかね」は上司とも距離が近いので本音で意見交換できるのが魅力です。これからも職員みんなで協力して、より良い施設にしたいですね。(山田さん)
早いもので、入職してから5年が経ちました。プライベートな話もできる職員との距離の近さ、本音を言い合える利用者さんとの関係性、すべてがあかねの魅力です。(西村さん)
支援する側、される側という線引きをせず、利用者さんに求めることは職員自身も実践する。そんな意識が浸透しています。利用者さんから学ぶことは多いですよ。(岡崎さん)

自ら考え行動できる!利用者さんのために試行錯誤できるからおもしろい

大学進学をきっかけに地元を離れて大阪へ。関西の金融機関に就職して3年間勤務しましたが、仕事にやりがいを感じる一方で厳しさも実感していました。そんななか、アルツハイマー型認知症を発症した祖父の死をきっかけに転職を決意。私は在宅介護から施設に移り、10年後に穏やかに最期を迎えた祖父の姿を見て福祉に興味を持ったので、最初は高齢者福祉を考えていましたが、目に留まったのが当法人です。経験不問であることに加え、仕事の苦労なども隠さずに説明してくださった人事担当者に好感を持ち、入職を決めました。これまで障害のある方と接する機会は少なかったですが、入職前にしっかりと説明を受けていたので特に不安はなかったですね。

私は入職以来、「障害者支援施設あかね」の生活支援員として利用者さんの生活全般をサポートするほか、季節の行事やお祭りなどのイベント、余暇活動や創作活動、サークル活動の企画運営も担当しています。生活支援では利用者さんが「あかね」でわが家のように寛いでいただけるよう心がけ、各種活動では普段とは違う表情を引き出せるよう意識しています。大切にしているのは、利用者さん本人が何を求めているかを考え、いかに楽しく過ごしてもらえるかを追求すること。直近で印象に残っているのは、30年近く「あかね」に入所していた方の地域移行支援です。グループホームに移ることで環境が大きく変わってしまうと心配していましたが、体験時の利用者さんは本当に楽しそう。自由度が増す環境を受け入れ、表情もどんどん明るくなっていきました。つい最近、約1年をかけて移行を終えたのですが、利用者さんもご家族もとても満足されていたのがうれしかったですね。

未経験から福祉の世界に飛び込み、現在4年目ですが、楽しく続けられるのは自由度高く働ける環境があるからだと思っています。「あかね」にはいろいろなことに挑戦できる雰囲気があり、みんなで試行錯誤しながら利用者さんにとって何がいいかを探っていける。そんな働き方が私に合っているのだと思います。今後は社会福祉士の資格取得を目指しており、現在は2026年2月の試験に向けて勉強中です。学んだ知識を現場で生かしたいと頑張っています。
(山田さん)

利用者さんの生活背景を知り、できること・知っていることをもっともっと引き出したい

福祉系短大の専門学部で介護の基礎を学び、実習で初めて「障害者支援施設あかね」を訪問しました。特養などの高齢者施設は知っていましたが、障害のある人と接するのはこれが初めて。語弊があるかもしれませんが、「この人たちはできることもあるけれど、いろいろと生きづらいことがあるだろうな」と感じたのが本音です。私はその後、他の施設の実習にも参加しましたが、ここが一番おもしろい、ここで障害者支援に携わりたいと思い、当法人への入職を決めました。「あかね」は利用者さんと職員の関係がとてもフラットで、利用者さんはきちんと自分の希望を口にしますし、職員もちゃんと可否を伝え、相手が納得するまで根気強く説明します。「できない」や「待ってて」と結論だけを言うのではなく、根拠を加えて、なぜできないのかを説明するところも私が「あかね」を好きな理由です。

私は障害者支援施設の生活支援員として利用者さんの生活全般、主に食事や入浴の介助を行っています。人には誰しも自分のルーティーンがあり、お風呂に入ってからごはんを食べたい時もあると思うので、私はできる限り利用者さんが自分のタイミングで食事や入浴ができるよう心がけています。きっとこの気持ちは利用者さんに伝わっていて、伝わっているからこそ「今日はごはん、ゆっくり食べたいねん」と心の内を教えてくれるのだと思っています。

立場的には私が利用者さんを支援する側ですが、暮らしの知恵などは私よりずっと詳しい人もいて「これはこうしたらいいんだよ」と教えてもらうこともしばしば。私はそんな場面に出会えることがとてもうれしくて、これがやりがいになっています。これからもその人の生活背景を知り、施設に入所するまでにどんなことがあり、何を経験してきたのかを引き出すことに注力したいと思っています。また、やっとコロナ禍が落ち着き外出できるようになったので、利用者さんの希望を叶えるのも目標の一つです。外食したい、イルミネーションを見たいなど、季節を感じられる出来事を楽しみにしている利用者さんと一緒にいろいろなことを体験したいですね。
(西村さん)

できないことをできるよう職員みんなで工夫する。障害者支援は子育てとも似ている

心理学部を卒業後、いろいろな仕事を経験しましたが、ご縁があって当法人で働くことになりました。大学で学んだ精神医学や発達障害に関する知識を生かせたらという思いはありましたが、絶対にこの業界、この法人でなければという強いこだわりはありませんでした。しかし、実際に「あかね」で働くようになると、学問として学んだ知識だけでは解決できないことが次々と起こり、それがこの仕事にのめり込むきっかけになりました。

「あかね」で暮らす利用者さんの多くは20代で入所され、もうすぐ還暦間近という方がほとんど。昔はできていたことができなくなり、施設のバリアフリー化などを考えなければならない時期が来ています。「できないことを、どうやってできるようにするか」を考えるのが私たち生活支援員の役割で、私はどこか子育てと似ているなと感じています。子どもの場合は成長に応じて工夫を凝らしますが、利用者さんの場合は加齢に応じた工夫が必要。普段の利用者さんの様子をじっと見て、いつもと違うなと感じた瞬間から支援を変えていくことに私はやりがいを感じています。例えば、通常、笑顔は良いものとされますが、普段あまり笑っていない人が笑顔の時は注意が必要です。ポジティブな感情以外でも笑顔になることを経験上知っているので、普段とは違うことを察知するまなざしが重要。そして、これを一人でするのではなく、職員同士が連携し、情報共有しながら支援をつないでいくのがおもしろいところ。申し送りに記載するだけでなく、利用者さんの食器を変えたり、衣服を変えたり、お互いにサインを出し合いながらより良い支援を探り実践していくことに喜びを感じています。

私はこの仕事はできないことをあげつらうのではなく、できることを拾い上げるものだと思っています。利用者さんだけでなく、職員に対しても同じスタンスで接し、足りないところがある職員がいればお互いに補い合えばいいというのが持論。なぜなら、経験の有無や長さだけでその人の意見を図るのではなく、みんなが同じ目線で意見を交わせる職場をつくりたいと思っているからです。また、特に若手職員に対しては彼らがやってみたいことをサポートしたい。「あかね」にいる若手はやりたいことがたくさんある人が多いので、意欲ある人材が働きやすい環境をつくるのも私の役割だと思っています。
(岡崎さん)

学生の方へメッセージ

私は人を豊かにできるのは、お金やモノではなく人だと思っています。取るに足らない些細なことも、それを誰かと一緒にすることで途端に楽しく、おもしろくなる。障害者支援という仕事はまさにこれで、利用者さんが何かをできるようになると自分もうれしくなりますし、職員同士が連携して利用者さんを支援すること、それがうまくいくことがとても楽しい。そんな喜びが施設内でどんどん広がり、利用者さんのご家族や自分の家族にも連鎖していくと感じています。

今、私たちが蒲生野会や「あかね」で実践していることは小さなことかもしれません。でも、この小さな積み重ねが地域を変え、国を変え、世界を変えるきっかけになるかもしれないと私は固く信じています。人やその人生、ひいては自分自身の人生も豊かにできる障害者支援という仕事の魅力に気付いてほしいですね。そして、そんな魅力ある仕事を蒲生野会で一緒に取り組みましょう。
(障害者支援施設あかね/生活支援員 岡崎 立教)

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ベテランから若手まで誰もが同じ目線に立って利用者さんのことを考え、意見を発信できるのが蒲生野会の魅力。お互いを認め、リスペクトする風土が根付いています。

マイナビ編集部から

1987年の開設以来、30年以上にわたって地域の声に耳を傾け、ともに歩んできた蒲生野会。「ひとりぼっちをつくらない」をスローガンに、東近江エリアを中心に施設入所支援から短期入所、居宅介護、放課後デイサービス、就労相談支援まで幅広い事業を展開。現在は児童発達支援の準備を進め、乳幼児から高齢者まで生涯を通じて途切れることのない支援体制を目指している。

福祉系の専門学部出身者から一般学部出身者まで幅広い人材を採用している同法人は、新人・若手への教育体制の充実が魅力の一つ。新人研修はもちろん、階層別の近隣6法人合同職員研修を入職1年目、3年目、5年目に実施し、施設内にとどまらない交流を図っている。入職5年目の西村さんはつい最近、研修に参加し、同期の活躍に刺激を受けたと教えてくれた。また、介護福祉士や社会福祉士などの資格取得支援制度も整っており、入職4年目の山田さんは支援制度を活用して社会福祉士に挑戦すると夢を語ってくれた。

特に印象的だったのは入職6年目の岡崎さんの言葉だ。「利用者さんに対しても職員に対しても、あらを探すのではなくいいところを伸ばしたい」と話してくれた。こんな温かい考え方を持つ人材が施設の中核として職員を引っ張っている。この環境の魅力を確かめに、ぜひ一度、蒲生野会に足を運んでもらいたいと感じる取材だった。

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生活支援員は利用者さんの生活を支えるのが仕事。「私たちが自宅でゆっくり寛ぐように、一人ひとりのペースに合わせた支援を行いたいと思っています」。
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