最終更新日:2025/3/1

カワサキモータース(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 輸送用機器(船舶・航空・宇宙関連など)
  • 自動車・自動車部品
  • 機械
  • スポーツ・レジャー用品(メーカー)
  • 重電・産業用電気機器

基本情報

本社
兵庫県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

仕事とプライベート。バランスを取りながら、キャリアを重ねていける環境が魅力

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仕事と家庭。2人の先輩が語った「私なりの工夫」とは?

質実剛健なモノづくりで、ユーザーの支持を集めるカワサキモータース。この会社には、生活スタイルに柔軟に対応した支援体制が整っている。仕事と育児の両方に奮闘する社員に、その実態をうかがった。

■S.K 2008年入社 写真(左)
 企画本部 生産企画部

■K.H 2011年入社 写真(右)
 企画本部 コーポレートソリューション総括部 情報システム部 システム企画課

先輩たちのオフ

古い映画に魅力を感じ、昔の名作の鑑賞を楽しむ。また、コーヒーが好きで、子どもたちとおいしいコーヒー豆や神戸のスイーツを探すのが楽しみとのこと。(S.Kさん)
旅行好きで、ヨーロッパや南米など数多くの国々を訪問。また、ヘビやトカゲなどの爬虫類も飼育しており、子どもと一緒にふれあう時間を大切にしている。(K.Hさん)

【S.Kさん】ほどほどを意識して、無理なく働けるよう工夫。制度、同僚の声かけも大きな力に

私の場合、初任配属は海外営業の部署でした。アジアを中心とした地域を対象に、3年半にわたって営業を担当。その後は工場勤労を担当する部門に異動し給与、人事などの仕事を経験。次に、カワサキモータースの人事に移って人事や労務の仕事を中心に、人事全般の仕事に携わってきました。2017年冬に第一子の育休を取り2019年春に復職、復職と同時に現在の部署に異動し、2021年春から第二子の育休に入りました。

現在所属している生産企画部には3つのチームがあり、その中で私の所属チームが手がけているのは主に設備投資関連の案件です。具体的には、設備投資予算の管理を行い、製品の開発設備や生産設備の導入予算の割り当てや投資可否を判断しています。当社は海外にも生産・販売拠点があるので、これらの拠点もあわせて全体の予算統括を行っています。この仕事に携わった当初は、仕事と育児の両立に慣れるまで色々な苦労がありました。そんな中でも新しい部署の皆さんは私を温かく迎え入れてくれ、「働きやすいようにしてね」「気兼ねなく休んでね」と声をかけてくれたことがとても心強く、今でも仕事と育児の両立を支えてくれています。

育休明け初年度は1時間の時短勤務をし、子どもの朝の準備と保育園の送迎は夫に任せ、お迎えと夕食の準備は私が担当しました。今は二人ともフルタイムなので臨機応変に役割を交代したり、リモート勤務を活用したりしています。そんな中でも子どもの体調不良や警報発令による休校は避けて通れず、その時に重宝しているのが会社の積立休暇制度です。これは、余った有給休暇を最大60日まで積み立てられ、育児や看護を理由に時間単位で利用できる休暇制度で、夫が出張で不在の時の保育園送迎にも利用していました。それから、指定保育園を1時間単位で安く利用できる福利厚生制度があるので、病院に行きたい時などに利用しましたね。

仕事と家庭の両立にあたりいつも心がけてきたのは、細かいことを気にしすぎないということですね。何事もほどほどでいい、やりすぎないという気持ちでいることが案外大切だと思います。住まい選びにおいても、どちらかに負担が偏らないよう夫の職場と私の職場の中間点を選びました。買い物はネットスーパーを活用したり、食洗器や衣類乾燥機、ロボット掃除機といった家電製品を取り入れたりして、家事の時短に努めています。

【K.Hさん】家族の助けが望めない状況。補助金、公的支援を活用しながら仕事と子育てを両立してきた

今年で13年目を迎えましたが、これまで一貫して情報システム部で仕事をしてきました。入社後にまず取り組んだのは生産や物流、営業などの社内業務に使用されるシステムの開発でした。1回目の育休を取得するまで、7年間にわたりこの仕事に取り組んできましたね。その後、職場復帰を果たしてからは、オーストラリアの子会社向けのシステムを担当。そして、2回目の育休が明けたタイミングで、データサイエンスのチームの立ち上げを任されました。DX、AIの導入に取り組む一方で、従業員向けのIT教育も担当しています。

現在私が取り組んでいる仕事を一言で言うなら、注目されている「データドリブン」の推進ということになるでしょうか。つまり、収集データに基づいて、業務に必要とされる意思決定やアクションを行おうというものです。これにより、熟練スタッフの勘や経験値に頼っていた部分をデータ分析に基づいて処理することが可能となります。当社のようなメーカーでは、企画、生産、販売といったあらゆる局面での導入が期待されています。当然、仕事においてはこれまでと異なる全く新しい知識が必要となり、社外で行われているセミナーに積極的に参加したり、データサイエンスに詳しい友人から情報収集したりして知識の幅を広げるよう日々勉強です。

一方、プライベートでは2人の子供にも恵まれましたが、夫は海外出張が多く、1人目、2人目の妊娠中も海外出張中でした。また、実家は東京にあるため気軽に頼ることができません。そこで工夫したのが、ベビーシッターやファミリーサポート制度の活用でした。ファミリーサポートとは、自治体から派遣されるボランティアの方の助けを借りることができるという制度で、1時間あたり数百円の料金で利用することが可能でした。また、民間のベビーシッターをお願いする際も、会社の福利厚生制度で安く利用できたり、内閣府から支給される支援金を活用したりすることで、費用の大部分を賄うことができました。このように、いろんなサービス・制度を上手に活用することで、家族の助けが望めないような状況でも育児と仕事を両立することができています。

【お二方より】入社までの経緯とこれからの目標 について

■入社までの経緯

【S.Kさん】私自身、自社製品をとても誇りに思っていますが、もともとバイクが好きだったというわけではありませんでした。カワサキが長い歴史の中で私たちの生活を支え、その歴史の中で変化を続けてきたことに大きな魅力を感じました。また、「モノづくり」の世界では人の手でしか作り上げられないものがまだたくさんあり、人の手が必要とされる仕事がカワサキにもあることを知って志望しました。さらに、働く人の人柄に惹かれたことも大きな理由です。学生にも分け隔てなく真摯に向き合う社員の姿から「人を大事にする」社風や空気感が伝わり、ここで働きたいという気持ちが強くなったのを覚えています。

【K.Hさん】大学では機械工学を専攻していたため、周囲は自動車やバイク、飛行機が好きな方が圧倒的に多かったです。そういった環境から、私も自然と興味を持つようになり、自動車、二輪、重工業を志望するようになりました。東京出身なので、なぜ神戸に?と聞かれることも多いのですが、機械工学出身で製造業となると工場勤務となるので、元々都内への就職は考えていませんでした。日本全国どこでも候補だと考えて幅広く会社を見ていました。様々な会社説明会や実際に会社に訪問していくうちに、風通しの良い雰囲気や先輩社員の方々の熱意に惹かれ、当社(当時は川崎重工業(株))で働きたいなと思う気持ちが強くなり、第一志望として学校推薦で入社しました。

■これからの目標

【S.Kさん】これからの展望については、当面今取り組んでいる業務を突き詰めていきたいですね。まずは、この分野で一目置かれる存在になるくらい、専門的な知識を蓄えていきたいと思います。その後は、経営判断に寄与しつつ、後輩の育成・指導も行えるようになりたいです。もちろん、これからも仕事と家庭の両方を大事にして、子どもたちとの時間を充実させたいですね。

【K.Hさん】2人の子供は4歳と6歳になり、上の子はもう小学校に入る年齢です。小学生ならではの壁にぶつかることもあると思いますが、家族全員が健康であることを願い、自分なりに乗り越えていきたいと思っています。仕事面では、目下進めている新しいプロジェクトを成功させたいです。今後、AIやIoTを活用した製品はますます一般化していくと思うので、自分が立ち上げたチームで成果を出していくことに力を注ぎたいですね。

学生の方へメッセージ

【S.Kさん】就活は、自分が企業を選ぶ一方で、その企業に選ばれなければ成立しませんので、時には辛いこともあると思います。そこで大切にしてほしいのは、自分の可能性を自分で決めつけないということです。とにかくたくさんエントリーしてトライしてみると、自分では考えたこともない評価を周りからもらえるかもしれませんし、意外な展開が広がっていくこともあると思います。技術者のイメージが強い当社ですが、文系社員が活躍できるフィールドも多数あり、家庭と両立しながらも自分次第でキャリアアップを目指せる会社です。育児に限らず制度も充実しているので、長く働きたい方に自信をもっておすすめします。

【K.Hさん】ゼロからイチを生み出すプロセスが好きで、今回の新たなチームの立ち上げに抜擢されたのも、その資質を見ていただいたからかもしれません。学生さんに言いたいのは、何事にも完璧を求める必要はないということ。私の場合はゼロからイチを作り出すのは得意ですが、そこから満点にもっていくのは苦手です。会社にはそこが得意な人もいて、いろんな人が協力して業務にあたるので心配する必要はありません。さらに、出産や育児などのライフイベントを経験しながらも、着実にキャリアアップしていくことのできる環境が当社には整っています。みなさんにも、安心して飛び込んできて欲しいですね。

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仕事と家庭の両面で、充実した社会人生活を送る先輩社員。公私のバランスを取りながらキャリアを高め、やりがいを実感できる環境が用意されている。

マイナビ編集部から

今回、取材させていただいたのは、すでに10年以上の勤務歴をもつ2人の社員。それぞれ、2児の母として仕事と育児を両立させてきた。育児をとりまく環境は異なっているが、社内制度を利用し、業務の第一線で活躍し続けている。
お二方とのやりとりから浮かび上がったのは、同社の充実した社内制度である。たとえば、小学校卒業まで1日の所定労務時間を最大3時間まで短縮することができる「短時間勤務制度」や、子どもが満3歳になるまで休業できる「育児休業制度」だ。
その他にも、「子育てレスキュー制度」という制度もあり、病児・病後児対応や出張・残業対応など、就労を目的として会社が定めた保育事業者のベビーシッターサービスを利用した場合、費用補助を行うとのこと。
こうした会社の取り組みについて、お二方にうかがったところ「育児に限らず、世の中の流れに合わせていろんな制度を考えてくれる」「社会のニーズと隔たりがない福利厚生がある」という言葉が返ってきた。会社や公的機関が用意してくれている制度に加え、自分なりの工夫を凝らしながら仕事とプライベートを両立させている姿だった。

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兵庫県明石市にある、同社オフィスの入るビル外観。伝統の二輪車製造を中心に水上バイク、オフロード四輪車製造など「モノではなく、幸せを売る事業」を展開している。

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