最終更新日:2025/3/19

新谷建設(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 建設
  • 建築設計
  • 建設コンサルタント

基本情報

本社
北海道

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

多くの人と協調しながら現場を動かして、一つのものをつくりあげていく喜びがある!

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土木、建築の現場を動かす若手社員の視点と仕事に向かう姿勢

工事の工程、品質、安全、予算を管理して現場を取り仕切る施工管理技術者。高度な知識と技術が求められる仕事に取り組む3人の若手社員に、その想いや目標を聞いた。

■学生時代の職業体験で魅力を感じて建設業の世界へ
土木部
小野 隆誠さん(2020年入社)

■型枠大工の父親の影響で建築の仕事に興味を抱く
建築部
船水 栞奈さん(2022年入社)

■ものづくりが好きで建設業へ、スキルアップを目指す
建築部
千葉 隆汰さん(2021年入社)

仕事の魅力、やりがい、うれしかったこと!

「工事が終わる頃、忙しかった時間を思い出しつつ、きれいに仕上がった構造物を目にすると、達成感を感じます。毎回つくるものが違うので、常に新鮮です。」(小野さん)
「入社1年目ながら、自社の社屋の壁・床のほか、備品にも私の考えを採用していただけたことがうれしかったですね。特に建築部の仕上げは自慢できます!」(船水さん)
「何もない更地に設計図通りに建物ができていく様子に今も感動を覚えますし、作業員さんとタッグを組み、一緒に完成させていく過程におもしろみを感じます。」(千葉さん)

決壊や土砂崩れを防ぐため何年もかけて実施される河川工事に関わり、責任と大きなやりがいを感じています。

学生時代の職業体験を通して建設業に興味を持ちました。土木工事の現場で大きなボックスカルバート(箱型のコンクリート構造物)の設置を見学し、作業にも触れさせていただくなかで、たくさんの人と重機を使ってものづくりをしている現場を「おもしろそう!」と感じたんです。新谷建設で働いていた先輩が、そんな私を見て実際の現場に誘ってくれた際には、職業体験の現場よりも広く、規模の大きな仕事だったこともあり、ぜひ、ここで働いてみたいと思ったのが入社の動機です。

実際に現場に入り、重機で何万立米という土を動かす迫力に驚きながら、1、2年目は記録用の写真を撮ったり、作業の安全を守るための書類をつくったり、施工する位置などを決めるための測量を担当。また、現場の作業員さんと話をして、打ち合わせの仕方を学んでいきました。わからないことが多いなか、工事の段取りを正確に伝えることや、作業員さんからの意見を踏まえた調整が必要なことに難しさを感じましたが、仕事終わりにその日の対応を振り返り、どうすれば的確に、効率的に工事を動かせるかを考える日々でした。

現在、河川敷を掘削して川幅を広げるとともに、地盤を補強して豪雨による決壊や土砂崩れを防ぐ護岸工という工事の現場で工程管理・品質管理などを行っています。具体的には、大型の土嚢づくりや、川の水をせき止めて工事ができる状態にする仮締切という工事の指示を出し、掘削を実施してその断面にブロックを張り付けるなど。およそ660mにわたって河川敷を改修する工事ですが、これだけで完結するわけではなく、何年もかけて安全な川にしていくという工事を行っています。責任も大きいですが、その分、大きなやりがいも感じますね。

入社4年目に入り、最初は右も左も解らないまま話していた作業員さんと別の現場で再会した時に「以前とは見違えたよ」と言っていただき、いろいろ聞いてもらえるようになった時は成長を感じます。当社の上司はことあるごとに、「仕事は楽しくやろう!」と話していて、実際に現場はとてもいい雰囲気だと思いますし、社員や作業員さんとも話しやすい環境です。現場では日々、小さなトラブルなども発生しますが、そのなかで工程・安全・原価の管理を行いながら、無事故無災害で現場を納めて帰ってくる上司のようになることが今の目標です。
(小野さん)

自社の社屋の内装工事で私の意見を採用いただき、1年目でものづくりの楽しさを実感することができました。

建設業の父の影響もあり、小さい頃から建築に興味を抱いていました。幼稚園の頃は、コンクリートを流し込むための型枠をつくる大工である父のユニック車(クレーン付きのトラック)の助手席が私の特等席だったんです。次第に建設業界への憧れが強くなり、学生時代は建築を学びました。設計の仕事にも関心をもちつつ、現場でものづくりを動かす施工管理の仕事を選ぶなかで、当社と出会いました。

父の仕事を間近でみていたので、現場の雰囲気や朝が少し早いことなどは想像どおり。違和感なく現場に入ることができました。一方、当社と現場の作業員さんは仕事を任せる・受けるという立場の違いがあるため、事務的なやりとりをイメージしていましたが、実際はとてもフランクな関係です。技術的なことを教えてくれたり雑談することもあるほか、娘や孫のような感覚で接してくれて可愛がっていただいています。現場に馴染んで頑張ってほしいという気持ちが感じられるので、うれしいですね。

私が入社した2022年は、ちょうど当社の新社屋が建設されており、それが最初の実務経験となりました。施工管理の仕事について学んでいくなか、内部の床、壁など内装の色決めという大きな仕事も任せてもらえたんです。一般的には、建築の設計士が行う仕事ですが、自社の建物ということもあり、私の意見も取り入れていただきました。自分が考えたものが、かたちになるという喜びを感じましたし、すごく嬉しかったですね。2年目の現在は、当社の事業の一つである建築物の解体現場の段取りや安全管理の書類作成などを担当。新たな知識を身につけています。

施工管理技術者として、自分自身のスキルを磨くと同時に、新しく入ってきた後輩のサポートにも取り組んでいます。建築用語が多い上司との会話をフォローしたり、現場についても昨年、自分が撮った写真を見せながら、段取りなどを飲み込みやすいように工夫しています。後輩にはどんどん育ってほしいと応援していますし、個人的には大きな現場を担当して技術者の活躍を引っ張っていきたいと思っています。
(船水さん)

工程の先を読んで段取りした結果「やりやすかった!」と作業員さんに言われたことがうれしかったですね。

私が現在、施工管理を担当しているのは道営住宅の新築工事です。比較的大きな現場で、建設に必要な資材の発注や、施工図と実際に施工された現場の整合性の確認、工程写真の撮影などを行っています。仮に、工事に齟齬などがあれば上司に確認し、作業員さんに修正をお願いするなどして、現場を動かしていきます。工事は後半戦に入っており、竣工時に提出する施工記録の書類や撮り溜めた写真の整理など、仕上げに向けての作業が進行中。大変さもありますが、作業を通して重要な業務スキルを磨いているところです。

技術力や知識はもちろん、施工管理業務を行う際に必須となるのが、現場の作業員さんとのコミュニケーション。私は人とやりとりすることがあまり得意な方ではありませんでしたが、作業内容を指示したり、作業員さんの質問に答えたり、施工方法に関する要望などを聞き、それに対して作業方針の判断を積み重ねていきました。最初は本当にわからないことばかりでしたが、それでもどんどん働きかけ、話をしていくなかでコミュニケーション力も上がってきたと感じています。

施工管理の仕事をする上で、私が意識しているのは、常に先を考えるということ。次はどんな工程か、どのような工事が行われるのかを先読みして把握し、予め必要な資材の発注をかけたり、現場の段取りを進めたりしています。できるだけ上司に指示される前に「これはやっておいた方がいいな」ということに気づき、進めるように意識しています。先に段取りしたことに作業員さんから「すごくやりやすい」などと言ってもらえることが、うれしいですね。

現場では品質を保ったり安全を確保したりするため一定の緊張感はありますが、和気あいあいと仕事をしています。上司は作業員さんと常に親しくやりとりをしていますし、作業員さんもやさしく、気さくな方ばかり。そのため、環境面で大変さを感じたことはこれまでありません。今はまだ、上司に確認しなければわからないこともありますが、少しでも早く自分一人で現場を動かせるようになることが今の目標です。
(千葉さん)

学生の方へメッセージ

企業研究を行う際に着目すべきポイントとして、福利厚生に関する制度も大切な要素でしょう。募集要項には必ず福利厚生の内容が記載されていますが、一次情報だけではわからない運用や考え方もあることを知っておいてほしいと思います。

たとえば有給休暇について、入社初年度は年間6日、それ以降は10日といった記載を多くみかけます。それが厳格に運用されることは当然と思いますが、当社の例をあげると、ケースに応じて柔軟な対応を行っています。病気などで療養が必要になった場合は、有給休暇の規定に関わらず給与を支給しながら治療に専念できるようにしたり、がんの治療を行い、職場復帰した社員もいます。

扶養手当をはじめ、生活を支援する制度も募集要項ではうたわれていますが、そうした制度を設けている企業の思いや考え方にも触れることができればベターでしょう。当社では配偶者のほか、子どもについては在学している限り、大学院まで同じ手当を支給していますが、これは仕事を支えるためでもあります。現場には常にさまざまな危険も潜んでおりますが、金銭面など生活に不安や悩みをなくし、少しでも安心して働けるということを重視しています。

制度の運用や企業の思いは、募集要項だけではなかなか分かりません。第一歩として、会社見学会に参加し、考え方などに触れることがとても大切です。
(専務取締役 若林さん)

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仕事だけでなく、常にコミュニケーションを図り、誰もが安心して働ける環境づくりに取り組んでいます。見学会ではそうした雰囲気も感じてみてください。

マイナビ編集部から

1927(昭和2)年、旧国鉄の土木工事の請負で創業した新谷組を発祥に50年に設立された新谷建設。73年には建築工事に参入し、土木・建築を両輪とする建設会社となって現在に至る。売上高の7割を占める土木工事に関しては、官公庁(国・北海道)からの発注による公共事業がほぼ100%。国の工事では、売上高・利益、資本力、技術力の総合評価で与えられる企業の格付けにおいて著しく、大型工事を多く手掛けている。旭川市では圧倒的な存在感を放つ企業であり、新市庁舎や空港の国際ターミナルといった工事でJV(共同企業体)を率いる立場を担っている。

同社の企業理念は、「ひたむきに 豊かな社会と 人々の幸せを 創造する」。建設業を通じて、地域や人々の生活を豊かにし、幸せを実感できる社会づくりに貢献する、という思いが込められているが、同時に社員が働きやすい環境であることが今回の取材から伺えた。「仕事は楽しくやろう!と、いつも上司が言っていて、現場の雰囲気づくりに気を配ってくれます」という入社4年目の小野さんをはじめ、「上司はもちろん、作業員さんとも話しやすく、雑談もしばしば」(船水さん)、「職場のコミュニケーションがよく、和気あいあいと仕事に取り組んでいる」(千葉さん)と口を揃えている。安心して仕事に向き合える環境があるからこそスキルを磨きやすく、それが人として会社としての技術力の高さにつながっているのだろう。

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河川・道路・農業など幅広い分野の土木工事と、学校・病院・福祉施設など多様な建築工事を手がける同社。3Dデータによる重機操作など、ICTにも積極的に取り組んでいる。

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