最終更新日:2025/5/8

トレンディワールド(株)

  • 正社員

業種

  • 福祉サービス
  • 幼稚園・保育園
  • 教育

基本情報

本社
千葉県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

“つながる療育支援”を支える社員たち。トレンディワールドの仕事の魅力、やりがい

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無資格・未経験から、療育支援部長・管理者・相談支援専門員へ

千葉県千葉市と山形県東根市を拠点に、小規模保育事業や障がい児通所支援事業、障がい福祉サービス事業、ベビーシッター事業等を手掛ける「トレンディワールド(株)」。同社で活躍中の社員3人にお話を伺った。

療育支援部長・放課後等デイサービス チャコ千葉教室
伊藤実佳子さん(2012年入社)

児童発達支援 チャコ千葉教室 管理者
宮澤京子さん(2008年入社)

つながる療育支援センター 施設長・相談支援事業所あかり 相談支援専門員
高橋美由紀さん(2015年入社)

社員が語る働きやすさとスキルアップ

「会社近くの小学校に通う息子を終業まで待機させてもらったり、幼稚園のときは迎えに行ってもらったりと、会社の支援もあって仕事と家庭を両立できています」(伊藤さん)
「管理職の仕事をしながら保育士試験に挑戦し合格できました。受験料は会社に負担してもらえます。より幅広い視点から療育を考えられるようになりましたね」(宮澤さん)
「とても働きやすい職場です。基本的に残業はありませんし、子どものことで休まなければならないとき、職員の皆さんにフォローしてもらうこともあります」(高橋さん)

新卒で入社し、療育支援部長へステップアップ。療育支援では目線、息遣いにまで気を配る(伊藤さん)

学生時代に妊娠・出産を経験した私は、当社が運営していた認可外保育施設に息子を預けながら大学に通いつづけていました。これが私と当社の最初の出会いだったのです。そんななか、大学が夏休みに入ったある日、当社のマネージャーに「うちでバイトしない?」と声を掛けてもらって、療育支援の仕事に関わることになりました。私はもともと障がい児教育に興味があって、大学でも同分野を専攻していたのですが、「こんな福祉サービスがあったんだ!」と感動。障がい児の療育支援にのめり込み、大学卒業と同時に正社員として入社することにしたのです。

入社後は、児童発達支援・放課後等デイサービス事業を運営する「キッズルームチャコ千葉教室」への配属となりました。当時はメンバーも少なかったので、「当社の療育支援はどうあるべきか」など、仲間と徹底的に議論しながら支援に当たってきました。チャコでは、子どもたちの行動をつぶさに観察しながら、集団音楽療法や一斉学習などの集団活動を臨機応変に展開していきます。なかなか輪の中に入れずに困っている子どもがいれば、集団活動に参加できるよう、子どもの体の動きはもちろん、目線や息遣いなど、ちょっとした変化を捉えてサポートするように心掛けています。

3、4年前からは現場の仕事に加え、療育支援部長も務めており、ほかの教室の支援員の相談に乗る機会も増えてきました。支援員とコミュニケーションを取る上で大事にしているのは、相手の思いや教室の状況をしっかりと汲み取った上でアドバイスを行うこと。また、私のアドバイスが正解とは限らないので、考え方を押し付けるのではなく一緒に悩み、試行錯誤を重ねながら一緒に解決していくスタンスを大切にしています。また、何でも気軽に相談できる雰囲気をつくるため、日頃から支援員さんと同じ目線に立って話すように心掛けています。

療育支援の仕事のいちばんの魅力。それは、小学校入学前から高校卒業までの長期にわたり、子どもたちの成長を見つづけられることだと思っています。最近は私が入社した頃に小学校低学年だった子どもが、高校卒業を目前に控えるまでになってきました。一人でも多くの子どもたちが、就労移行支援・自立訓練サービスを提供する「チャコアカデミー千葉」に進むことができるよう全力でサポートしていきたいと思っています。これが現時点での私の目標です。

無資格・未経験から管理者へとキャリアアップ。“つながる療育支援”の実践(宮澤さん)

高校生の頃は幼稚園の先生になるのが夢だったのですが、当社に入社するまでは子どもと関わる仕事をしたことはありませんでした。ちょっとした縁がきっかけで、40歳のときにパート社員として当社に入社。青春時代の夢がかなうことになりました。はじめのうちは小規模保育事業を運営する「キッズルームチャコ千葉園」で、未就学の子どもの保育やベビーシッターの仕事を担当していましたが、息子が高校生になり手が離れたこともあって正社員に昇格。さらに、介護職員初任者研修の資格取得を機に、児童発達支援・放課後等デイサービス事業を運営する「キッズルームチャコ千葉教室」へ配属となり、現在は同教室の管理者を務めています。

「チャコ千葉教室」では、障がいのある未就学の子どもを対象に児童発達支援サービスを提供しています。具体的には、当社の掲げる療育三本柱「身辺自立」「集団適応」「学習支援」に沿った療育支援を実施。外で歩行トレーニングをしたり、食事の場面ではお箸やフォークの正しい持ち方ができるように一緒に練習したり。学習面では就学前に自分の名前が書けるように練習するなど、さまざまな形で“つながる療育支援”を実践しています。大切にしているのは積極的に褒めること。子どもの自己肯定感を養い、何事に対しても自信を持って、前向きに挑戦できるようにサポートしています。障がいには個人差がありますので、同じ年代の子どもとむやみに比較するのではなく、一人ひとりに合った療育を実践。子どもたちの日々の成長が私たちにとっての喜びであり、やりがいにつながっています。

管理者の重要な仕事の一つに支援計画の作成があります。半年間の成長を保護者さまに報告し、新たな支援計画を一緒に組み立てていくのですが、その際に心掛けているのは、保護者さまの「これはうちの子にはできないだろう」という思い込みをなくしていただくことです。子どもの可能性は無限大ですから、いろんなことに挑戦し自信がつけば、どんどん伸びていきます。だから保護者さまには子どもの挑戦を見守っていただくようにお願いするのです。私たちの思いを受け入れていただくためにも、日頃から保護者さまの気持ちに寄り添い、信頼関係を築いていくことを大切にしています。5年後、10年後に「チャコに通わせて良かった」と思っていただけるような児童発達支援を実践していきたいと思っています。

看護師から相談支援専門員へ。目指すは療育支援のプロフェッショナル集団(高橋さん)

もともと山形市内の大学病院で看護師として働いていたのですが、夫の転勤や出産育児をきっかけに退職。大学病院の同期の紹介で当社の存在を知り、2015年に東根市の放課後等デイサービス「キッズルームチャコ東根教室」の支援員として入社。正職員になるタイミングで相談支援事業所「あかり」に配属となり、現在に至るまで「相談支援専門員」として働いています。

「相談支援専門員」というのは、障がいのある方やそのご家族の相談を受けて、地域の福祉サービスを利用できるようにケアプランを作成したり、関連機関との連絡調整を行ったりする職種で、介護業界のケアマネージャーのような役割を担っています。具体的には、障がい福祉サービスを受けるのに必要な受給者証を発行する地方自治体のほか、小学校や保育園、これらを管轄する教育委員会、児童相談所などと連絡を取り合い、調整を進めていくのが私のミッションです。ケアプランには、「集団の中で落ち着いて活動できるようになりたい」「身の回りのことは自分でできるようになってほしい」「成功体験を積み重ねながら、自信を持って活動できる場所がほしい」といった、利用者さんやご家族の希望を落とし込んでいきます。東根市は山形県内で唯一、人口が増加していて、子育て世代が多いこともあり、毎月5件程度のご相談が寄せられます。一件ずつ丁寧にヒアリングを行い、対応するように心掛けています。

また、2018年からは相談支援専門員の仕事に加え、同年12月に開所した「つながる療育支援センター」の施設長を務めています。同センターでは、未就学児を対象とした児童発達支援、中高生対象の放課後等デイサービス、18歳以上を対象とした自立訓練、就労移行支援、保育所等訪問支援といった障がい福祉サービスを提供しており、計34名が支援に当たっています。各現場のリーダーとコミュニケーションを取りながら施設全体をマネジメントするのが私の役割。ご本人やご家族から「施設に通うことによって成長できた」「通わせて良かった」というお話を伺えた時には、大きなやりがいを感じられます。利用者の皆さんの成長に寄り添いつづけることができるのは、この仕事ならではの喜びですね。今後の目標は、職員全員が「療育支援のプロフェッショナル」として、施設を利用する方々に誠実に向き合っていけるようになることです。地域に信頼いただける施設でありたいと思っています。

学生の方へメッセージ

『会社選びは絶対に一人でやる』『友達や周囲の状況に流されない』『気になった会社には必ず足を運び、現場を見る』企業研究のポイントは以上3点に尽きると思っています。会社選びは自分の人生を決める第一歩。自分の進むべき道は自らの責任で決めるべきですし、ここで自分なりの生き方を見つけることができれば、その先の人生は後悔のないものになっていくのではないでしょうか。正直な話、一社目で失敗したって全然怖くありません。「自分の決定が全て」という姿勢と覚悟を持ってください。

第3のポイントの『気になった会社には必ず足を運び、現場を見る』ですが、現場に足を運んだら職場の雰囲気や社員の人柄をしっかりとチェックしましょう。そして、事業内容や給与水準、福利厚生、人事担当者の印象など、あらゆることを考慮した上で、最後は自分のフィーリングに合った会社を選ぶようにしましょう。ここにくるまで一人で考え、一人で行動してきたあなたには、納得のいく選択ができるはずです。勇気を持って決断していただきたいと思います。
(代表取締役社長 斉藤玄樹さん)

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「当社で活躍しているのは『素直で健康、思いのある人』です。理念や思いを共有できる方であれば、無資格未経験からのスタートでも、存分に活躍できますよ」(斉藤さん)

マイナビ編集部から

千葉県千葉市ならびに山形県東根市を拠点に、小規模保育事業や障がい児通所支援事業、障がい福祉サービス事業、ベビーシッター事業等を手掛ける「トレンディワールド(株)」。同社の社員3人にお話を伺って特に感銘を受けたのは、コミュニケーション力の高さだった。保育や障がい福祉サービスの仕組みなど専門的な内容について伺っても、筆者のような門外漢にもわかりやすい言葉で、理路整然と教えてくださり、自分の考えや思いについても実に明晰に語ってくださった。ふだんから言葉のチョイスや、話す順序を工夫し、訓練をしていなければ、こうしたコミュニケーションを取るのは容易ではない。これだけでも子どもやその保護者との日頃の会話で培われた、同社の職員コミュニケーションスキルの高さを垣間見ることができるのだが、もっと感激したことがあった。それは、お三方ともに自らの仕事について本当に楽しそうに話してくれたこと。単純に「この仕事が好き」ということなのかもしれないが、その背景には、働きやすい環境でやりがいのある仕事ができているという充実感、子どもたちのため、そして地域社会のためになくてはならない仕事に取り組んでいるという“誇り”があるのではないか。今回の取材を通して、そんなことを強く感じた。障がい福祉サービスに興味のお持ちの方、誇りの持てる仕事に取り組みたいという志ある方に、ぜひ企業研究してほしい会社である。

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本社は千葉市中央区院内。小規模保育園の「チャコ保育園」、児童発達支援・放課後等デイサービス事業の「チャコ千葉教室」も併設されている。
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