最終更新日:2025/4/7

ビークルエナジージャパン(株)【日産グループ】

  • 正社員

業種

  • 自動車・自動車部品
  • 半導体・電子・電気機器
  • 精密機器
  • 重電・産業用電気機器
  • 機械

基本情報

本社
東京都、京都府

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

リチウムイオン電池の品質・生産性を追求し、自動車産業と地球環境の両方に貢献!

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技術系・事務系3人の社員、それぞれの仕事とやりがいに迫る

日産自動車グループの一員として、車載用リチウムイオン電池の開発・生産を行っているビークルエナジージャパン。3名の社員の方に、仕事内容ややりがいを中心に話を伺った。

●Y.Iさん/2018年キャリア入社(技術系総合職)<写真中央>
モノづくり技術本部 第三生産技術部 スループロセス・IoT課

●H.Tさん/2023年キャリア入社(事務系総合職)<写真左>
事業統括本部 生産計画部 生産計画課

●Y.Iさん/2023年キャリア入社<写真右>
人事総務本部 人事部 採用教育課

仕事のやりがいや会社の魅力

京都事業所の生産ラインに関わり続け、現在は生産工程の画像検査に貢献しているIさん。「ITや光学系の知識を活かして撮像解析を行い、不具合を見つけ品質を守っています」
毎月の生産計画立案とその実行に貢献しているTさん。「市場分析から需要と供給のバランスを取り、制約条件を考慮のうえ再調整するなど舵取りできる点がやりがいです」
持ち前の対話力を採用の仕事に活かしているIさん。「各部門と内定者の架け橋となること、社員がイキイキと働ける環境づくりがやりがいです」

ITや光学の知識を活かし、生産工程の画像検査に貢献。品質を守る責任と使命の重さがやりがい(Y.Iさん)

私が所属するモノづくり技術本部は、リチウムイオン電池のセルやモジュール製品、パック製品など、すべての製造ラインに関わっています。その中でスループロセス・IoT課は、生産過程で得たビッグデータの見える化を図ることで、日々の数値や変化点を割り出し、大きなトラブルを未然に防ぎ、生産をスムーズにする役割を担っています。スループロセスとは工程の中に隔たりをつくらないという意味があり、ITを駆使してスムーズな生産活動に寄与するのがミッションといえるでしょう。

私は現在、生産工程の画像を駆使した検査を担当しています。生産工程の複数箇所にカメラを設置し、映し出す撮像を分析することにより、生産状況と品質の確認をすることが主な役割です。例えばロボットでハンドリング作業する画像を分析して何か異常があればその原因を究明し、改良・改善に当たります。特に材料が変わった場合にはトラブルが発生しやすく、撮像データからその変化を察知することで、不良品が流れていかないように努めています。

当社に入社して間もない頃、京都事業所の新規開業に伴い、ラインの立ち上げに参加しました。そのときに培った知見・技術が貴重な財産となり、現在の仕事に活かすことができています。大変だと感じる面は、自身の仕事が品質保証に関わっているため、不良品を絶対に流してはならない、責任ある業務という点です。日頃から気を引き締めて仕事に臨むとともに、不良品となる前に異常の原因を分析してトラブルを事前に防ぐことを意識しています。
業務では、カメラによる撮像を分析、NGモードをいかに顕在化させるかがポイントになるため、学生時代に学んだ光学系の知識が役立っています。他にもスループロセス・IoT課では、WebやITの知識、リチウムイオン電池の設計開発や製造では、電気や化学的な知識を活かすことができます。入社後も、研修制度や先輩から専門知識を学ぶことができるので、安心して成長していける環境が整っていると思います。

モノづくり技術本部は設計開発や製造との連携が重要であり、生産を側面から支える役割を担っています。私の今後の目標は、AIを駆使した画像評価方法など、新技術を貪欲に吸収して今以上にスキルアップすることで、会社の生産活動に貢献していくことです。当社は若い力を伸ばしていく環境があるので、未来に価値あるモノづくりを一緒に支えましょう。

生産工程を熟知し、機械台数や人員調整によって生産性アップを果たす。適格な予測で会社に貢献(H.Tさん)

私は、以前メーカーで生産計画を担当していたことから、その経験を活かせる仕事を求める中で、当社と出会い入社しました。当社の主力製品であるリチウムイオン電池製品について学ぶため、入社後は現場実習として約3週間、基礎的な知識を習得。初めに生産工程全体に関する知識を身に付けたことで、その後の業務にもスムーズに溶け込むことができました。私はキャリア入社ではありましたが、新卒入社の方も同じように安心して学ぶことができる環境が整っている会社だと感じています。

現在は京都事業所にて車載リチウムイオン電池をはじめ、電池の集合体ともいえるモジュール製品に関する全体の生産計画に関わっています。特に私は月割りの生産計画を立てるのが役割。国内外の拠点すべてを視野に入れて毎月の生産計画を立て、1ヶ月にこの量を作るにはこの機械・この部品、また人員が必要になるという予測を割り出しています。

仕事で難しいと感じる点は、制約条件を考慮する必要があることです。在庫はできるだけ持たないようにするのが重要であり、需要に対して適切な量を作ることが必要ですが、機械の台数や部品調達、人員がうまく手配できない場合があります。無理な生産をすると、当社の利益はマイナスになってしまうため、適切な量を適切な時期に出荷できるよう生産調整を行っています。
市況分析した上で計画を立て、ある程度自分の読み通りにいき、需要と供給のバランスがとれた月には大きなやりがいが得られます。ですが、毎月順調にいくとは限らず、日割り生産量の再調整や、他部署に掛け合って人員の調整を図るなど、苦労を強いられるときもあります。それでも、周りに協力してもらいながらうまく生産の舵取りができ、課題を乗り越えたときの達成感は何とも言えない喜びです。

今後は、自身の視野を広げて他部署とのコミュニケーションの機会を増やすことで、より緻密な生産計画を立て、自分のプレゼンスを高めていきたいと考えています。ハイブリッド車を中心にリチウムイオン電池の需要は日に日に高まっており、将来性の大きさも励みになっています。
当社は、歴史の浅い会社ということもあり、若手社員の意見を積極的に取り入れる社風があります。上司や先輩も成長を見守ってくれているので、若くして裁量のある仕事にチャレンジしたい方は、ぜひお待ちしています。

新入社員と当社の良き架け橋となり、事業拡大や社内活性化に貢献したい(Y.Iさん)

私は現在、人事部の採用教育課で新卒採用と中途採用の両方を担当しています。業務では、社内各部門と連携し、どのような職種・どのような人材が会社に必要なのかをヒアリング。求人サイトの企画選定からエージェントへの依頼、取材・撮影の段取りや掲載原稿の確認などを行っています。その後は、応募者の中から書類選考し、1次面接を実施。各部門の採用担当者と連携をとりながら選考を進めることを心がけ、内定通知書の送付までを一貫して担当しています。
現在の業務は昨年度から携わっていますが、応募者と部門担当者、双方の希望が一致し、内定が決まったときや、入社後も当社の社風になじみ、イキイキと働く姿見ることができたときには、大きなやりがいを感じています。次年度の採用活動も軌道に乗せて、当社に合う人材のマッチングに努めていきたいと考えています。

当社は階層別研修などの教育制度が充実しており、今後は新入社員向けの集合研修の整備を検討しています。また、役員や先輩社員と交流の機会が持てる座談会の設定など、新入社員が入社後スムーズに当社に溶け込める体制づくりを進めているところです。
大手グループ会社として設立されたこともあり、福利厚生が充実しており、例えば完全週休2日制のほか年間有給休暇は最大24日の取得が可能。カフェテリアプランでは年50,000ポイントを利用することができます。また、社宅や各種手当の支給も完備。「社員一人ひとりが心身ともに、毎日元気に働くことができる環境づくり」を推進しており、社員の健康維持・増進、ワークライフバランスの実現に取り組んでいます。

当社は自動車業界の発展や地球環境への貢献という、価値ある事業を展開している会社。私自身の今後の目標は、採用活動を通して、若い世代の方に当社の事業の魅力を広く伝え、一人でも多くの方に当社へ興味を持っていただくことです。各部門と学生や求職者の方との良い橋渡し役となり、当社の事業拡大や社内活性化に貢献していきたいと考えています。

社長そして採用担当者から、学生へのメッセージ

若い方には、まず自分の理想と現実とのギャップを語って欲しいと思います。そのギャップを埋めるにはとことん考える姿勢が大切で、粘り強く思考を積み重ねて試行錯誤することが理想実現のカギになるでしょう。また、他流試合としてグローバルに戦いを挑むような気持ちにも期待したいです。競争に「勝ち」「負け」はつきもの。社会は競争ばかりではないですが、自分なりに目標(勝敗のライン)を設定。そこに達したか達しないかを自分の物差しとして、奮起することが大切。また、未知なるものに好奇心や探求心で挑んでみることも大きな財産になります。私自身も海外に出たことで、日本の良さ・価値を再発見しました。自分の軸をしっかりと持った上で、まだ見ぬモノづくりにぜひ挑戦してください。
(代表取締役 取締役社長 CEO/池内 弘さん)

自分の意見をもって発信し、主体的に行動できる方、社内外と信頼関係を築いて協調性をもってチームをリードできる方、こうした方とぜひお会いしたいと思っています。就職活動では自分の強みと弱みを分析し、そこから適した企業や職種を絞っていくことがおすすめです。自分の弱みが、あるところでは強みになりうることもあります。また、過去に自分が夢中になった出来事を思い出すことも、良いきっかけになります。車が好き、モノづくりが好き、電気が好き、そんな方は当社の事業や社風にマッチするでしょう。
(採用担当/Y.Iさん)

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「当社は今後も大きく伸びていく可能性のある会社です。専門分野に特化するだけでなく、オールマイティな仕事を通して成長曲線も加速するでしょう」と採用担当のIさん。

マイナビ編集部から

リチウムイオン電池は繰り返し充放電することができる二次電池で、身近ではスマホやPC、家電にも利用されているが、ビークルエナジージャパンは自動車の電動化に欠かせない車載用リチウムイオン電池をメインに開発・生産している会社だ。現在、ハイブリッド車への供給がメインながら、今後は電気自動車への流れ(EV化)が加速するのは必至。
地球環境問題への関心が高まり、CO2削減やSDGsが求められる今後に、大きな期待と注目が集まっている。
同社は日立グループ時代から長く車載用電池の生産で貢献してきた経緯があり、さらに2022年11月に日産自動車グループの一員となったことでさらなる成長が見込まれ、持続可能社会の実現に貢献できるフィールドの広がりは大きな魅力だろう。

今回、同社を牽引する池内社長やキャリア入社の方々にも話を聞かせていただいたが、若いうちの失敗や挫折を前向きに捉え、常に目の前の課題を改善し、新たなモノを創ろうという姿勢、大きな裁量を持ちリーダー候補となれるやりがいが伝わってきた。
事務系総合職は文系でも挑戦可能であり、技術系総合職は電気や化学、機械、ITなど、様々な角度から製品開発や生産技術に貢献できる。バッテリー寿命や航続距離を伸ばすためのアイデア発出、創意工夫ができる余地もまだまだ大きい。将来性豊かな会社で技術力や提案力を鍛えることは、自身の可能性を無限大に伸ばすことにもつながるだろう。

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開放感のあるオフィスフロア。茨城県佐和、京都、岐阜に工場があり、東京本社と広島が営業拠点。採用拠点は京都で、事務系と技術系両方の仕事ぶりを見ることができる。
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