最終更新日:2025/5/1

(株)ニシカワ

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 精密機器

基本情報

本社
山形県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

人を大切にする社風と技術力が、高精度の製品づくりを支える、山形のものづくり企業

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部品加工、組み立てに情熱を傾ける若手・中堅社員のメッセージ

機械系を学び、ものづくりに没頭する若手社員、異なる専攻、地元外から製造現場に飛び込み、今では現場のマネジメントを担う中堅社員。仕事について伺うなかで見えてきたのは、一人ひとりを大切にする風土でした。

【写真右】
三川工場機械課 柴田 ちなさん(2021年入社)

【写真左】
三川工場組立課 佐藤 啓太さん(2011年入社)

【写真左】
鶴岡工場機械課 川口 聡留さん(2011年入社)

未来の後輩へのメッセージ

「学校は機械系でしたが、仕事ではわからないことばかり。それでもやさしく教えていただき、覚えて来られました。知識がなくても興味があれば大丈夫ですよ!」(柴田さん)
「仕事をするなかでは、大変さを感じることもあります。でも、そんな時こそ成長のチャンス。しっかりフォローしますので向上心を持って取り組めます!」(佐藤さん)
「おもしろそうという興味で私は入社を決めました。専攻と違う分野でも、やってみたい仕事があれば研究してみてください。ちなみに当社は見学、大歓迎です!」(川口さん)

自分が作業工程を考えた製品がかたちになる喜びを感じつつ、無駄のない作業の工程づくりを目指しています。

遊んでいるおもちゃを分解したり組み立てたり。小さい頃からそうしたことが好きで、いつしか、ものづくりに興味を抱くようになっていましたね。そして、本格的に学びたいと思い、高等専門学校の機械科に進学。精密機械から大型の鋳造部品まで、幅広いものを加工する技術を保有していることと、地元の企業であることに惹かれ、当社で働きたいと思って入社。まだ上司の力を借りることもありますが、担当業務についてひと通りのことはできるようになってきました。

私の仕事は、当社で技術サポートと呼ばれる業務です。三川工場の機械課という部門に所属し、製品をつくるための前段階にあたる役割を担っています。具体的には、お客さまからいただく製品の完成図面を3Dデータに起こし、それをもとに実際のカタチにしていくにはどの種類の機械を使うか、どんな工程で作業をすればいいか、といったことを設定し、加工機を動かすためのプログラムを組む仕事です。この工程がなければ製品づくりに取りかかることができません。

もっとも、最初から今の仕事に就いたわけではなく、入社当初は1年ほどNC旋盤のオペレータをしていました。NC旋盤というのは、コンピュータを搭載した加工機です。プログラムで稼働する、ものを削るための刃の動きなどを知らなければサポート業務はできないので、まずはその現場を学んだ、というわけです。それでも、技術サポートの仕事を始めた頃は、プログラムを組んで動かすと加工機の刃の長さが切削部分に届かないといったこともあり、経験の大切さを実感。そうしたなかで、自分が3Dデータをつくり、作業工程を考えた製品がかたちになったものを目にする時はうれしいですね。

日々の業務のなかで、私が担当した部分について「こうすると、もっとよくなるよ」などと、すぐにフィードバックがもらえるので、スキルアップに結びつけやすいんです。仮にミスをしても、叱られるというのではなく次は失敗しないようにアドバイスをしてもらえるので、安心して業務に取り組むことができます。上司も先輩も、とにかくやさしいですね。業務知識をさらに高めつつ、現場のオペレータさんが無駄な動きをしなくて済むような作業の組み立てをできるようになることが、今の目標です。
【柴田ちなさん】

関東の大学で学び、Uターン。専攻とは異なる分野でのスタートを支えてくれたのは上司・先輩の指導でした。

私は、柴田さん(上)と同じ三川工場に勤務していますが、所属は組立課という部門です。その名のとおり、機械課で加工した部品を組み立て、製品に仕上げることが仕事。私が主に担当しているのは画像測定器という製品。画像測定器は、対象物の映像を画像処理して形状や寸法を測る装置で、電子機器部品の製造などに使われます。その組み立てから測定・調整・検査を行い、製品として出荷するまでを担当しています。

完成した画像測定器の性能を確認する検査作業・測定作業などはパソコンを使って行いますが、組み立ては基本的に手作業。ネジを締めるといった動作さえほとんど経験がありませんでしたが、身体を動かし、何かをつくるということに今は楽しさを感じています。入社から13年が経ちましたが、組み立て作業を経て、製品が完成した時の達成感は変わりませんね。最終的に、お客さまのところへ行く=世の中に出るものを製造しているという誇りを感じられることにやりがいをおぼえています。

上司も工場長もよく「自分の買った新車に傷がついていたらどう思う?」という話をされます。これは、私たちがつくる製品も同じで、部品加工から製品の組み立てまでを一貫して手がける当社の仕事の最終段階を担う立場として、汚れも傷もつけないよう、細心の注意を払って繊細に組み立てを行うことを常に意識しています。最近、私は現場のマネジメントを任されるようになりましたが、一番に考えていることは品質の安定化です。製品に不備があると、お客さまに迷惑をかけてしまいます。そうした製品を出さないために、課員全員が品質管理に意識を持ち、意見を出し合い、改善を進めていく風土、環境を整えることを目標としています。

私は関東の大学に進み、地元に戻って当社に就職しました。Uターンしたいという強い気持ちがあったわけではないのですが、母が当社で長く働いていたことから興味をもち、企業説明会に参加しました。そこで、独自のものづくりに取り組む企業ということを知り、関心を抱いたことが入社のきっかけですね。大学の専攻は化学。まったく違う分野でしたが、上司・先輩にとてもやさしく指導いただき、指摘をする際にも相手の気持ちを考え、必要なことを的確に伝えるという姿勢に導かれて、今日までやって来られました。自分も後輩に同じような接し方をしたいと思っています。
【佐藤 啓太さん】

地元を離れ、大学進学でやってきた山形。興味ある仕事と出会い、環境にも惹かれてこの地で働くことを決意。

友人に誘われて参加した山形県内の企業の合同説明会で当社と出会いました。大きなマシニングセンターで、巨大な金属を削ったり、穴を開けたり。製品に仕上げるまでを手がけていることに興味を持ったことが入社のきっかけです。私の出身は広島県。大学進学で、山形県に来ました。学んだ分野は高分子化合物(プラスチック)で機械系とは異なりますが、当社の事業内容に加えて、大学生活をとおして実感した、山形の環境の良さ、暮らしやすさに惹かれたことも入社の理由の一つです。

入社後は、まさに企業説明会で惹かれたマシニングセンターを使って金属加工を行うオペレーターをしばらく担当。その後は、そのマシニングセンターを制御するプログラムの作成をはじめ、受注した製品の製造工程を設計する仕事を主に行っています。新規に受注した製品の場合は、当社が保有する機械のどれを、どんな順番で使い、どのように加工すれば精度が出せるかといった検討を行うほか、製造にかかるコストを算出し、見積りの作成も行います。

専門的な知識が求められる仕事ですが、日々の実務をとおして自然に業務スキルを身につけていくことができました。部品加工は、多様な機械を使った作業をスムーズに連携させ、チームワークよく業務を進める必要があります。そのため、各機械の担当者同士はお互いに声かけを行い進捗を確認し合うなど、とてもコミュニケーションの良い職場です。わからないことがあっても聞きやすいので、一人で悩むといったことも皆無ですね。

私が勤務する鶴岡工場では、半導体や液晶の製造ラインの一翼を担う露光装置の重要部品を製造しています。納品後には見えなくなってしまう製品もありますが、自分の作成した見積りで受注が決まり、製造過程で発生する課題をクリアして完成品にまでもっていけた時の達成感は格別ですね。その製品がなければ半導体はつくれない、そんな想像も大きな自信につながります。私も同期の佐藤さん(上)のように、現場のマネジメントを担うようになりました。コミュニケーションが活発なだけでなく、後輩や新人でも意見やアイデアを自由に発信し、共有できる職場づくりを目指し、より高品質な製品づくりに貢献したいと思っています。
【川口 聡留さん】

学生の方へメッセージ

「ふれあいとコミュニケーションを大切にする、鶴岡・三川の100年企業」。これは現在、ラジオで放送している当社のCMです。人間関係を大切にし、新人は何でも聞きやすく、上司・先輩はその気持ちに寄り添ってフォローする。そんな会社であることを目指しています。
新人をフォローするということでは、先輩が仕事のことからプライベートのことまで相談にのる「ブラザー&シスター制度」を導入しています。働いていれば、悩みや心配ごとはつきもの。いつでも気軽に相談できる場を設けることで、安心して働ける環境をつくるという目的があります。
社員を支えてくれるご家族にも会社のことを理解していただこうと、毎年「家族感謝デー」というイベントも実施しています。社員のご家族、ご両親などに会社の思いを伝え、職場を見学してもらうことで社員の働きぶりを知ってもらい、安心していただくというのが狙いです。
当社が求めているのは、CMのキャッチフレーズにもある人と人とのふれあいを大切にできる方。たとえば、思うように動いてくれない人に対して、その人のスキルや考えを汲み取り、必要なフォローをしながら一緒に仕事に取り組むことができるような方なら大歓迎です。豊かな人生を送ることができ、働いてよかったと思ってもらうことが、当社の最終目的だと考えています。そんな私たちの社風をぜひ一度、実際に見に来てください。
【代表取締役社長 西川 俊行】

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真摯に仕事に取り組んで起きたミスなら、きっと本人の糧になる。当社ではそう考えています。繰り返さないことは大切ですが、ミスを恐れずに積極的に取り組んでください!

マイナビ編集部から

1918(大正7)年に板金業からスタートし、その後、精密機械などの製造を始めて現在に至るニシカワ。手のひらサイズの小型部品から、人の背丈を超えるサイズの大型部品にまで対応できる加工設備と技術を持っていることが特徴。特に大型部品の平面精度の高さには定評がある。加工から完成品の組み立て、発送までを一貫して手がける工場はそう多くないといい、同社の強みとなっている。

創業から100年を超える会社。同社では早い時期からCI(コーポレートアイデンティティ)を導入して旧来型のものづくりからの変革の旗印としたほか、企業理念は社員の皆さんと理念制作委員会を作り一緒に作成されており、全員参加の経営を実践している。そこには、いつでも自分の考えを発信でき、仲間とともによりよい職場づくりに取り組んでいける環境があると取材を通して感じられた。

入社後は各職場を回り、基礎知識を身につけるためのトレーニングが行われる。配属された各職場では教育計画を立案し、明確なスキルマップのもとで指導が行われるので、成長を目指しやすい。「人生の1/3は、会社で過ごします。しっかりと技術を身につけつつ、楽しく、満足して働いてほしいですね」と西川俊行社長。何よりも人が大切、という言葉に、安心して働ける現場が想像できた。

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最新鋭の設備を保有し、精密部品から大型鋳物部品まで製造。機械加工、平面研削、塗装まで一貫して生産できることが特徴の、100年以上の歴史を誇るものづくり企業だ。

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