最終更新日:2025/4/9

松田産業(株)

  • 正社員
  • 既卒可
  • 上場企業

業種

  • 商社(鉄鋼・金属)
  • 非鉄金属
  • 環境・リサイクル
  • 商社(食品・農林・水産)
  • 化学

基本情報

本社
東京都

取材情報

採用活動について伝えたい

社員一人ひとりが輝ける会社へ、充実した教育研修で生涯にわたるキャリアを支援

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採用担当者3名が、研修やキャリア、期待する人材像を語る

世の中のニーズを的確に捉え「コロンブスの卵」的発想から異業種混成の商社へと成長してきた松田産業。同社の人事部から3名が登場し、創業の理念に基づく人材観、教育研修制度、成長の道筋などを語っていただいた。

熊谷 直哉さん/人事部 人材開発課 課長/2003年入社
吉澤 佑介さん/人事部 人材開発課 課長補佐/2006年入社
石田 あおばさん/人事部/2018年入社

人事部メンバーのプロフィールを紹介

熊谷さんは貴金属事業の営業に長く携わり、一時は総務部で社長秘書を経験。2018年からは福岡営業所の営業所長を経て、22年より人事部人材開発課課長に就任した。
吉澤さんは食品事業部で14年、営業として魚や肉の加工品における新規商流の開拓に従事。2019年より人事部人材開発課に異動し、採用計画や研修内容の充実に努める。
石田さんは入社後、約6年間採用や研修の新卒者窓口を担い、現在は人的資本経営や女性活躍推進を主導。「当社には企業理念に共感し、愛社精神を持つ人が多いと感じます」

「地球資源の有効活用」で大企業パートナーに成長。前向きな姿勢とコミュニケーション力は大切(熊谷さん)

当社は「地球資源を有効活用し、業を通じて社会に貢献すること。」を企業理念として、80数年、「資源」をテーマにビジネスの仕組みを構築するなかで、社会貢献の実現を目指してきました。「モノから価値へ」という考え方のもと、社員の「創意」と「挑戦」を大切に貴金属・環境・食品の3分野を多角的に展開し、次世代ビジネスの創出にも挑んでいます。

私はかつて貴金属事業の営業を長く経験し、社長秘書業務や営業所所長などを経て、人事部課長へとキャリアを伸ばしてきました。貴金属の営業といっても、金属材料を半導体材料などとしてお客さまへ提案するだけでなく、使用済み貴金属を回収・精製、つまりリサイクルの提案や解決策提示など入口から出口までを担当。取扱アイテムも金や銀、白金、パラジウム、ロジウムと非常に多く、学ぶべきこと・知るべきことはたくさんありました。ただ自由な発想とアイデアでお客さまにどんな価値を提供するか、どんな循環サイクルを築くとお客さまとの間にWin-Winを築けるか、そこを考え大企業を中心としたお客さまとの間に信頼を結べるのは醍醐味で、ビジネスを構築できるやりがいはひとしおでした。

そのためには常に「地球環境を守る」思いと「お客さまのために」を考えながら、世界情勢や貴金属の相場、政治・経済・文化まで、あらゆることにアンテナを高く掲げ、吸収する姿勢が大切。それによって身に付く知識は全て自分の糧になりますし、混沌とした時代の先を読んで「次なるビジネス」を考え、先陣を切り開けることにもつながります。

そういう意味で学生の皆さんに期待したいのは、どんな問題や困難が立ちふさがろうと前向きに考える姿勢と挑戦心です。事業に関する知識や技術は充実した教育研修プログラムを組んでいるので、入社後で大丈夫。お客さま先で一緒にニーズやシーズを拾う姿勢、チームでの仕事が好きな方も大歓迎です。
コミュニケーション力とは単に話す・伝える力だけでなく、人の話を聞くヒアリング力を含みます。聞く姿勢が根底にあれば、お客さまの意向をくんだ上で周囲が納得する提案力につながります。常に前向きかつ素直な気持ちで真正面から仕事に取り組める方や、困難や壁があってもチームで乗り越え、挑戦を続けようという考えがある方は一緒に成長しましょう。

新入社員教育をはじめ、生涯の学びとキャリアを支援。問題解決型の人材育成に注力(吉澤さん)

私は14年ほど食品事業部で営業として働き、現在は人事部人材開発課で採用や教育研修などを担当しています。世界の動向とお客さまニーズを読み、新規のお客さまや商流を開拓。世界各国にある協力工場や物流ネットワークを生かす形で魚や肉の加工品、野菜等をお客さまに提供することで、食の資源活用とお客さまに役立つ点がやりがいになりました。

当社はどの事業も若いうちに大きな裁量をもって仕事ができますが、教育研修の充実によって社員の学びや成長を支援しているのも大きな特徴です。熊谷が語る人材観につながる学びの機会が豊富で、部署の壁を越えて切磋琢磨できる環境も社員の成長を支えています。

まず入社後1カ月の新入社員研修ではビジネスマナーや企業の歴史・事業を学び、先輩社員から仕事の大変さ・やりがいを聞いて仕事をイメージしていただきます。合わせてグループワークも実施。「新規事業を起こすなら」などのテーマで議論・発表するなかで、同期意識も芽生えていきます。
その後は配属となりますが、5~6月までは専門研修として、配属された部署ごとに営業所研修や工場研修などを行い、併せてOJTで先輩から仕事を学んでいきます。教育方針は指導ではなく、自ら考えて動くことが基本。フィードバックを受けたら、次に生かすことで成長曲線は高まります。なお入社2年目までに、フォローアップ研修を3回行います。
その後は階層別研修、テーマ・目的別研修、専門研修などから随時、自分に必要なプログラムを受講。営業職ならば中堅社員向けに営業力強化研修があるほか、部署方針の立案や人材育成のスキルを高めたい管理職に向けた目標管理研修など数多くのプログラムがあります。さらに、自己啓発支援として語学や簿記などの資格取得や知識習得も支援。

これらの研修を通して社員はそれぞれの部署でスキルや問題解決能力を身に付け、並行してヒューマンスキルやコーチング力も成長させてきます。特に研修を行うだけでなく、取り組み結果を発表。どう行動が変わったかなどアセスメント(評価・査定)まで行って、成果を確認できるのも大きな特徴です。また、年に2回の人事考課があり、一人ひとりの頑張りを評価。ポジションやチャンスも得やすい環境で、自らキャリアを切り開けます。今後も社会情勢の変化に柔軟に対応しながら自ら課題を設定し、周囲を巻き込み目標を達成できる人材を育成していきたいと思います。

新卒者とは研修時にも面談を重ねて、納得する形で配属先を決定。その後のキャリアも長く応援(石田さん)

松田産業は大学の合同企業説明会で知りました。人事担当者が学生一人ひとりに寄り添って会社の説明をし、相談にも対応してくれている点で、親身な人が多い印象を受けたことが入社の決め手になりました。研修期間中に面談が何回かあり、そこで私の特性を考慮してくれた結果、人事部人材開発課の配属となりました。

入社後の新入社員研修は、社会人としてどう仕事と向き合えばいいか、モチベーションを切らさず長く活躍する地固めの期間と捉え、自らの考えをアウトプットする力とマインド面の充実を図っています。そのため講義形式だけでなく、グループワークにおける話し合いやフィードバックを大切に、学生から社会人へうまく意識が切り替えられるようプログラムを作成。ここで新入社員は社会人として頑張ろうという覚悟ができていくと感じます。

また、研修中に2、3回人事面談があり、私たちと新入社員がしっかり話し合って、その人らしく活躍・成長できるフィールドはどこかを探ります。希望はしっかり聞きますが、その理由を確かめることを大切にしています。最初の希望と違った部署に配属になったとしても、しっかり話し合った上での決定なので納得感をもって仕事に励むことができるでしょう。

配属後は専門研修やOJTが始まりますが、人事部では2年間で3回のフォローアップ研修を実施し、社会人としてのスキルアップや目的意識の継続ができるよう支援しています。
その後は各事業部で自分の能力を生かす人が多いですが、社員の意向や適性をその都度把握し、適材適所に努めています。長年同じ部署で頑張りつづける人もいれば、営業から管理部に進む人、技術から技術営業に進む人もいます。また階層別研修とは別に、人事部では30代、40代、50代社員向けにキャリア研修を行い、振り返りと今後の方向性を考える一助にしてもらい、それぞれが望むキャリアをバックアップしています。

役職者となるのは実力だけでも、年功序列だけでもありません。数字的な評価と同時に、結果を出すために頑張ったプロセスや後輩への育成力など多角的な評価に努めています。
当社の事業は地球資源に関わるため、世の中の根底を支えながら地球規模での貢献実感が得られる点で大きなやりがいがあるでしょう。今後も社員一人ひとりと向き合い、会社の動きとそれぞれの歩みをリンクし、目指す成長を柔軟に支援していけたらと考えています。

学生の方へメッセージ

学生時代はいろいろなことに興味を持ち、そのときしかできないことに打ち込んでください。視野を広く持つと同時に、勉強・部活・バイトなどに打ち込んだ経験・エピソードがあればアピールを。面接では用意された言葉より、その人の内から出た本心が響きます。学生時代にやってきたこと、なぜやろうと思ったのか、コロナ禍で活動しにくい状況にどう立ち向かい、何を工夫したかなども語ってみてください。(熊谷さん)

当社の事業や仕事に関しては、入社後に学ぶことが圧倒的に多いのが実情。ただ教育研修やOJTから学べる機会は多いので、その下地となる好奇心と挑戦意欲に期待したいと思います。当社の仕事やプロジェクト内容は経済新聞やネットなどを通して世界に発信されるなど、世界に影響力が及ぶことを実感する機会も多いはず。自らお客さまの課題解決の推進役となっていくなかで、コミュニケーション力や成長意欲が生かせます。(吉澤さん)

当社の柱とする貴金属・環境・食品各事業は理念を同じくしながらも、商流も違い、それぞれ異なるバックグラウンドの社員が集まっています。高卒から大卒、大学院卒、それぞれのキャリアから自分の考えや意見を発信。違う個性や価値観をぶつけ合い切磋琢磨するなかで、新たなものが生まれる可能性も大きいといえます。研修時にも多様な出会いと新たな学びがあり、面白く刺激的な仕事人生が送れるフィールドだと思います。(石田さん)

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新卒者からベテランまでキャリアの相談に乗り、親身な支援に努めている皆さん。普段から対話を重ね、採用活動と研修の充実によって一人ひとりが輝く会社を目指している。

マイナビ編集部から

企業のSDGs(持続的な開発目標)への貢献に注目が集まる昨今だが、松田産業は写真フィルムの感光材から銀のリサイクルを思い立ち、マヨネーズ作りで廃棄されていた卵白をつなぎにすり身をつくるなど、資源の再利用や循環型社会の到来を予見するような事業に早くから着手。「地球資源の活用」をテーマに、87年にもわたって持続可能な社会を切り開いてきた会社だ。貴金属、環境、食品と異業種混成の商社だが、創業エピソードを聞くなかで、それぞれ根底には同じ理念が流れていることが感じられた。エコビジネスの先駆者であり、SDGsに向かうリーディングカンパニーといっても過言ではない。

現在、貴金属資源は半導体や電子部品に多く使われているし、モノづくりから生まれる廃棄物も大量にある。その間を循環させるため、近年もレアメタルの精錬・精製や、リチウムイオンバッテリーから各種貴金属や元素のリサイクルにも注力してきた。さらに食資源の安定供給は人類普遍の課題であり、同社の長年の貢献度は計り知れない。

取引先も名だたる大企業が名を連ねているほか、リサイクル・リユースは国が絡む大事業にもなる。商社パーソンはかつて企業戦士といわれたが、同社は「人こそ宝」と考える風土。採用した社員の力が発揮できるよう、教育とキャリアを支援してくれる体制が心強い。事業内容と社会貢献がイコールで結ばれる同社で、新たな価値創出に挑戦したい人におすすめしたい。

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新入社員研修をはじめ年間100日以上の研修が開催されるため、同期意識が強まるのも同社の特徴。配属が分かれたとしても、情報交換や切磋琢磨を続けられる環境がある。

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