最終更新日:2025/6/6

(株)日建

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滋賀県

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仕事・キャリアパスについて伝えたい

何もないところから、まちの風景をつくる仕事。その醍醐味を深掘り。

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技術者3人の本音レポート「同じ現場は二度とないから面白い!」

土木・建築の各分野で現場管理に携わる技術者たち。その活躍ぶりと成長の奇跡から、業界・仕事の魅力を掘り下げます。

(写真左から)
濱田 昌良さん
建築部
2021年キャリア入社

村田 浩輔さん
土木部
2012年キャリア入社

甲斐 健さん
土木部
2008年キャリア入社

これが私の仕事術

現場でのコミュニケーションを重視。積極的に声かけし、作業員の体調などにも気を配りながら、事故やトラブルの防止に努めています。(村田さん)
安全第一。現場の作業員を守るためにも、安全についての注意事項は細かく伝えるようにしています。(甲斐さん)
現場での空気づくりも建築施工管理者の重要な役割。自分から積極的に声かけし、作業員同士の良好なコミュニケーションを築くようにしています。(濱田さん)

土木工事にひとつとして同じ現場はない。だから、何度やっても面白い。

私が所属する土木部では、道路・河川・ダムといった公共の土木工事のほか、宅地造成などの民間事業の工事も手掛けます。現場の施工管理者としての私の仕事はさまざま。工程作成、原価管理、現場事務所の設置、協力会社との打ち合わせ、材料の手配などの事前準備のほか、現場の進行管理や安全管理、測量や進捗状況の撮影などもおこないます。また、中間検査、完了検査など発注者による検査にも立ち会い、共に品質をチェック。関連する書類作成なども行い、最終的な引き渡しまでトータルに現場を管理します。

どんな案件も、まずは現場に出向くことから始めます。図面と現場の状況を照らし合わせ、設計図通りの施工ができるかどうかを見極めるのです。立地や環境によって現場の条件は千差万別。設計図と実作業にズレが生じることもあります。そういう箇所は、現場の条件に即した仕様に図面を修正するのも、私の仕事。より高い精度で、効率よく安全に工事を進められるように準備します。

最近、私が携わっているのは、河川の護岸工事です。河川を広げ、ブロック積みの護岸を整備。関連する周辺道路の整備も行う大きなプロジェクト。何もないところから少しずつ土地の形状が整い構造物が出来上がっていくのを毎日、間近で見られるのが、この仕事の面白いところです。自分の段取りで作業が順調に進むと気持ちがいいし、うまくいかず別の手段を考えるなど試行錯誤するのも、やりがいを感じる場面。特に河川工事の現場は、雨による増水の影響を受けることが多々あります。水中ポンプで水を汲み出したり、天気を読んで作業を一時中断するなど、現場の管理者として状況判断し、適切な対応ができるよう心掛けています。

手掛ける案件によって、工種や施工条件は多種多様。類似の工事でも、まったく同じ現場はひとつもなく、毎回新しい経験ができるのが、この仕事の魅力でもあります。今後はコンクリート技士の資格も取得し、より規模の大きな現場を取り仕切れる土木施工管理者を目指します。
(村田さん)

土木工事の現場で欠かせない測量を担当しながら、現場管理の経験を積んでいます。

土木施工管理技士1級取得を目指しながら、先輩社員が管理する土木工事の現場で経験を積んでいる毎日です。現在、主に担当しているのが測量業務。測量とは、図面通りに構造物を施工するための位置を確定する作業。私たちが手掛ける土木工事の場合、専門の技術者による地面測量が終わった段階で現場に入ります。そして高さや座標などのデータを測定し、橋脚などの構造物を設置する正確な位置を確定するのです。

どんな現場も、まず測量が終わらないと作業は始められません。また、少しのミスでも大きな誤差が出てしまうので、後々の工事スケジュールや進め方にも影響を与えてしまいます。どのタイミングで測量すると全体の作業がうまく進むのか、どのように丁張をかける(木杭や水糸を用いて、構造物の大きさや形状を仮に想定すること)とイメージを共有しやすいか、などを自分で考え実践していくことにやりがいを感じています。

印象に残っているのは、ある橋梁工事の現場。橋台(橋の両端を支える構造物)設置のための測量を初めて経験しました。橋台は橋梁の両端に設けられ、取り付け道路と橋梁を接続する役割も担います。形状が複雑で、図面を見ると高さなども非常に細かく設定されていました。どのように測量を進めていけばいいのか見当がつかない部分もあり、現場の作業員に相談し、細かく打ち合わせをしながら作業を開始。先に建ててもらった型枠を基準に高さや座標を測定し位置を合わせるという作業を何度も繰り返し、なんとかやり遂げることができました。この経験を次の現場でも生かしたいと思います。

現場の風景が日に日に変わっていく。それを見られるのが、この仕事の面白いところです。着工前は何もなかった土地に基礎ができ、構造物が建ち、やがてまちの風景として地域に馴染んでいく。自分が携わって作りあげたスポットとその景色がどんどん増えていくのは誇りです。今後は工程組みや管理も覚え、一人で現場を回せるようになるのが目標。先輩技術者から多くを学び、成長をめざします。
(甲斐さん)

マンションなどの建築現場をトータルに管理。建築分野での総合力を身に付けられる仕事です。

当社に入社したのは、大きな建築物の現場管理をトータルで担当できることに魅力を感じたから。例えば規模の大きなゼネコンなどでは、業務が分担されその分野の専門性を深掘りしてキャリアを築いていくイメージですが、当社の場合はコンパクトな組織なので、一人で全てを担当し総合力を養っていけます。入社後は既存の建築物の修繕など小さな現場からスタートし、先輩のもとで経験を積みながら徐々に任される仕事も増えてきました。

現在、関わっているのはマンションの建設現場。規模は大きくありませんが、2棟の建築を近隣の異なる現場で同時に進行していく複雑なプロジェクトです。近隣住民の方への説明会の開催、図面確認、見積作業と予算管理、工程管理、現場での安全管理など、基本的な業務だけでも2倍。さらに、搬入や作業に関わる車両も倍になるので、その運行管理や現場の整理にも労力がかかります。

やりがいを感じるのは、ビル建築のすべてを見られるところ。作業が進んでいくにつれ、土木、建築、設備、内装とさまざまな分野の技術者と関わりながら、それぞれの役割や工程、作業の手順を覚えることができます。自分の知識が増えることがうれしいし、それを基盤にトータルで現場を管理できる力を身に付けられるのが魅力です。

現場は建築施工管理技士補として、先輩社員のもとで実務経験を積んでいます。いずれ建築施工管理技士1級資格を取得し、大きな現場も一人で管理できるようになるのが目標。また、ディベロッパーや設計事務所の担当者などに、より良い資材や工法の提案ができるような人材になりたいと考えています。そのためには、建築資材や内装についての知識もどんどんアップデートしなければなりません。現場での経験を通して多くを学び、引き出しを増やしていきたいです。先輩たちの仕事ぶりを見ていると、その知見の深さに驚かされることばかり。そして、当社がそれだけ多種多様な案件、現場を手掛けているのだと実感します。
(濱田さん)

学生の方へメッセージ

どんな業種、企業にしろ、現場を見ることは大切です。会社の雰囲気、仕事の内容、現場環境などを見るほか、実際に働く先輩社員と話し、キャリアパス、職場の人間関係など、気になることを聞いてみてください。本当に知りたいことを率直に尋ねれば、きっと本音で話してくれると思います。会社の規模や知名度だけで絞り込むのではなく、本当に自分のやりたいことが出来る会社かどうかに注目してほしいですね。

例えば土木・建設業の場合、社会貢献活動に取り組んでいるか、地域に根付いているかも優良企業を見極めるポイントだと思います。当社は、地元の小学校でキャリア教育につながる取り組みを行ったり、学校教材に掲載されるなど、地域とのつながりを大切にし、信頼を獲得しています。
(人事担当:長谷井さん)

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土木・建築の現場をトータルにマネジメントする知識・スキルを身に付けられます。

マイナビ編集部から

公共の土木工事、商業施設やオフィスビル、マンションなどの建築案件などを幅広く手掛ける(株)日建。本社のある滋賀県を中心に近畿エリアで存在感を示している。近年は東北にも営業所を開設し、東日本大震災の復興工事にも貢献。積極的でスピーディーな行動で事業エリアを広げ、成長してきた。今回取材した3人の技術者たちも、河川工事、橋梁工事、マンション建設などの現場で経験を積み、管理者としての知識・スキルを磨き、それぞれの活躍を大いに感じた。

同社が特に力を入れて取り組んでいるのが、社内改革だ。就業規則の見直し、人材育成プログラムの構築などに取り組み、働きやすく着実にキャリアアップできる職場環境、社内体制を整えてきた。滋賀県の「ワークライフバランス推進企業」「女性活躍推進企業」にも認定されている。社長がめざすのは、土木建築業界を「給与・休暇・希望・カッコいい」の4Kにすることだと言う。その言葉通り、働きやすさを次々に形にしていく同社は、有言実行の優良企業といえるだろう。

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高い技術力と提案力で建設業をリード。積極的な行動で事業展開し、企業としての進化をめざす。

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