最終更新日:2025/4/25

日鉄スラグ製品(株)【日本製鉄グループ】

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 鉄鋼
  • 環境・リサイクル

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

身近な環境資材を扱う面白さ、そして働く環境の良さが私たちのモチベーションです

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鉄鋼スラグに関わる仕事を徹底取材!先輩社員インタビュー

日本製鉄グループの一員として、鉄鋼スラグの製造・販売を担っている日鉄スラグ株式会社。人事、営業、技術のそれぞれの部門の社員たちに、同社の仕事内容や働く環境について広く語っていただきました!

■ 正保 ひろみさん(写真左)
本社 社長付き 人事担当
2016年入社

■ 内山 元希さん(写真右)
九州事業所 八幡地区 八幡営業部 プロジェクト営業室
2019年入社

■ 吉野 友以奈さん(写真中)
和歌山事業所 技術部 品質保証室
2021年入社

先輩の一日

「説明会の準備や開催、面接の対応など、毎日色々な採用業務を担っています。多くの学生さんとスケジュール調整を図る過程では前部署での経験も役立っていますね」正保さん
「建設資材の代理店や納品先の現場、市役所など色々な場所に出向いています。社内の技術部や他拠点との連携も含め、報・連・相がとにかく大事な仕事だと感じます」内山さん
「普段は品質試験の試験指示書や試験成績表を作成するオフィスワークをしていますが、製品が使われる現場に出向き、自分たちの手で試料採取を行うこともあります」吉野さん

働きやすさ抜群の当社の魅力を発信し、未来を担う人材を迎えたい/正保さん

私は前職の経験があるのですが、当社に来てまず驚いたのは、こんなにも労働基準やルールをしっかり守っている会社があるのだな、ということです。社員の意見を反映した制度改善が継続的に行われており、例えば年間休日数の増加やフレックスタイム勤務の定着など、働きやすさが年々向上しています。

入社後にまず担当したのは、内部統制室の仕事です。会社が自律的に事業活動を展開していくにあたり、各部署が社則・法令・ルールなどを逸脱せずに業務を遂行しているかをチェックしている部署で、親会社が実施する社内モニタリングや業務評価にも対応していました。リスクを見つけて指摘する立場ならではの大変さはありましが、会社をより良くしていけることにやりがいを感じていましたし、各事業所との調整を通じて段取り力も磨かれたように思います。

昨年末から採用業務を兼任し、4月からは本格的に専任となりました。採用は10年後、20年後の当社の未来をつくる可能性を秘めた方々を迎える仕事なので、やりがいは非常に大きいです。前部署では過去の事例に向き合うことが多かったですが、採用は会社の未来をつくる仕事。面接で回を重ねるごとに自分の考えをしっかりと話せるようになっていく学生さんの姿を見るたび、成長の伸びしろの大きさにも驚かされています。

会社の仕組みづくりを行っていくことが、私自身の現在の目標です。入社してくれた人たちが「長く働き続けたい」と思える会社になるようなサポート体制も作っていきたいですし、広く当社を認知いただけるような動画コンテンツの制作など、色々なことを実現できたらと構想しています。

当社は社名から専門性が高い会社というイメージを持たれがちですが、営業や管理部門では文系出身の社員が多数在籍しています。技術的な知識がなくとも、コミュニケーション力で動かしていける仕事も多いので、あまりハードルを感じることなく検討してみてほしいですね。大勢の人と協力して進める仕事が多いことは確かなので、積極的に質問をしながら人の話を聞こうとする姿勢があれば、一人前に成長し、活躍していけると思います。

「意義ある仕事ができた」という手応えを胸に、関係各所との調整力を磨いています/営業部・内山さん

出身地である福岡でワークライフバランスを大切に働けることに加え、鉄鋼スラグに将来性と安定性の両方を感じたことが入社理由です。SDGsにも貢献できる上、鉄鋼業は生活を支えており、鉄鋼スラグは鉄の製造時に副産物として発生するため今後も絶対に必要とされるだろうと思いました。

入社してまず感じた当社の営業職の特徴は、関係者が多いこと。建設土木資材の代理店さんに提案したり、自治体官庁に製品紹介に出向いたり、現場で製品を活用している工事業者さんに次回工事の情報や使用用途を伺いに行ったりと、日々さまざまな場所に顔を出しています。

また、鉄鋼スラグは鉄鋼生産時に生まれる副産物なので、需給調整が欠かせません。お客様が必要な量を必要な時に出せるよう保管ヤードなども作って対応はしていますが、需要が逼迫すれば各地の拠点に問い合わせて応援をもらったり、逆に在庫過剰になれば新しい販路を開拓したりと臨機応変な対応力も必要です。

定常的に納入する製品は定期的に品質試験をしていますが、非定常案件は、その都度、技術部が品質試験を行ってからの納品になり、スケジュール管理の力も必要です。

一番印象に残っているのは、親会社である日本製鉄と共同で行った大規模プロジェクト案件です。合計で30万トンを遠隔地に収める必要があり、八幡事業所だけではなく他事業所と共同で納入することとなりました。各拠点の技術部で品質試験をしてもらい、需要に対する在庫化や運搬時の船会社の手配まで担当しましたが、関係各所と密に連絡をとることで大きな問題なく無事に終える事ができ、本件を通じて大いに調整力が磨かれた実感があります。

仕事のやりがいには事欠きません。普段、運転をしていて「この道路には、うちの製品が含まれているのだな」などと実感する場面も多いですし、天然資源の代替品で「販売すればするほど環境保全につながっている」と思うと、自分の仕事の意義も感じやすいです。

先輩たちに相談すれば具体的にアドバイスをもらえる職場なので、大きな仕事にも不安なく励めています。よりいっそうの製品知識を磨き、先輩たちのように後輩に頼られる存在になっていくことが、今後の目標です。

知れば知るほど面白い鉄鋼スラグの知識を磨き、エキスパートを目指したい/技術部・吉野さん

幼い頃からモノづくりが好きだったことから工業高等専門学校に進学し、広く学ぶ過程でコンクリートに興味を持ちました。「身の回りに沢山あるけど、想像以上に色々な種類があるのだな」と面白みを見出し、この分野の知識や興味を活かせる仕事をしようと決意。当社はその条件を満たしていただけでなく、出身地である和歌山県にも拠点があるという点にも惹かれ、志望しました。

技術部では、製造後の製品の品質に問題ないかを確認する品質保証業務を主に担当しています。普段は試験担当者に試験指示書を出し、戻ってきた試験結果を成績表にまとめるオフィスワークが中心です。新人時代は指示通りにこなすので精一杯でしたが、最近は教わった知識と試験の内容がだいぶ紐づいてきて、自力で判断できるケースも増えてきました。

一方で、定常的な業務に対してスポット的な案件はまだまだハードルが高いです。業務の4割ほどは案件毎に異なるスポット的な試験になり、「どの試験を行うか」から検討します。試験の選定は簡単ではなく、上司に相談しながら進めていますが、自分から積極的に質問ができるようになったことは、この1年半の大きな変化です。目指すゴールに向けたアプローチの仕方は一つではないので、いろいろな先輩に柔軟に話を聞く姿勢を心がけています。「そういう考え方もあるのだな」と学ばせてもらうことの積み重ねで、少しずつ知識が深まっている実感があります。

製品に不具合があることがわかったときには、試験等による調査を実施して原因を割り出し、対策方法を提案します。検討によって目指す品質に改善できたときには、微力ながら社内や他拠点の方々の助けになれたかな、とやりがいを実感します。

まずは5年くらいかけて、担当業務の知識や経験値を広げることが目標ですが、その後は先輩たちのように、特定の分野のエキスパートになれるよう成長していきたいです。入社後、鉄鋼スラグに関する深い知識を学べる全社的なオンライン研修も何度かあったのですが、やはりコンクリート関連が知れば知るほど面白いなと興味を感じており、極めてみたい思いがあります。

働く環境としてはフレックスタイム制度がとても有難く、私は8時~16時半で勤務し、夜は家でゆっくりすることが多いです。休日はゴルフにハマっており、社内の人とラウンドにも出かけています。

学生の方へメッセージ

就職活動では最初から業種や企業を絞り込みすぎず、「面白そうだな」くらいの興味から広くいろいろな会社を覗いてみるのがおすすめです。できるだけ多くの会社を検討したほうが、「自分と価値観が近い」「ここで一緒に働きたい」と思える会社に出会える確率も高まるはず。自分のペースで、いろいろな会社との出会いや発見を楽しみながら就職活動に取り組んでみてください。
(正保さん)

就職活動で一番大切なのは、「働く上で自分が譲れないもの」を見つけることだと思います。自分で自分の限界を決めつけず、幅広く業種や企業を探していけば、希望条件に合った企業が見つかってくると思います。私はサッカー観戦が趣味で、事前に予定を組んで休日に国内遠征に出かけることが、仕事のモチベーションになっています。理想のライフスタイルが実現できており、当社の環境に大変満足しています。
(内山さん)

技術部では土木系だけでなく、化学系や生物系など様々なバックグラウンドを持った先輩たちが活躍しています。いろいろな方面の知識が役立つ仕事なので、学部を問わず検討してみてください。「スラグって何?」というところからスタートする人も少なくないと思いますが、鉄鋼スラグは開発要素がまだまだ多く残っている資材。将来的に大発見や発明ができる可能性もあり、そうした楽しみを見出したい人にも当社は良い会社だと思います。
(吉野さん)

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『この課題はこうしたら解決できるんじゃないか』と自身で仮説を立てて、検証しながら業務に取り組める人が当社では活躍しています。

マイナビ編集部から

日本だけでなく、世界の鉄鋼業を支えている日本製鉄株式会社。その鉄鋼の生産工程で生まれる鉄鋼スラグの製造・販売を一手に担う機能分担会社が、日鉄スラグ製品株式会社だ。2014年に4社の統合・再編があり、さらに2023年に新たに2社と合併して現在の形となった。これにより全国7拠点の鉄鋼生産地のネットワークが完成。次々と算出される鉄鋼スラグの販路確保において全国的な供給体制を確立していることは、同社の強みの一つだ。

鉄鋼スラグは、道路のアスファルトの下に敷かれる路盤材の主要な材料として利用され、道路の基礎部分を形成し、強度や安定性を向上させる重要な役割を果たす。しかしその“硬い”イメージとは異なり、環境に優しく、柔軟に活用されている点はとても興味深い。土壌改良を目的に農地の肥料としても使えるだけでなく、海の環境を修復し、珊瑚など海中の植生改善につなげる力も持っている。セメント生産の二酸化炭素の排出量削減の観点からも、地球環境に非常に優しい、今後が期待される天然資源と言えるだろう。

筆者も今回初めてスラグ製品について知ったが、「こんな資材があるのか」と驚きの連続であった。事業の安定感、将来性、人の温かさ、そして働きやすさを支える制度・環境の充実ぶりも含め、さまざまな個性と魅力を持った企業だ。周りの人を大切にできる方や、穏やかな環境でこそ力を発揮できるという方とは、特に同社と相性が良い印象を受けた。

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日本製鉄グループの1社として成長中の同社。鉄鋼に関する知識の有無を問わず人材を求めている。興味を持った人はぜひ検討してみてほしい。
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