何よりも大切なのは、自分の進むべき道は自らの意思で選び取るということです。学生生活とは違い、社会に出ると“卒業”といった決められた目標はありません。何もない場所に自ら「人生」というレールを敷き、その道を進むことになるからです。重要なのは「どこに向けてレールを敷くか」。レールの行き先を他人や運に任せる人生と、自ら選択する人生では、辿り着く先も大きく異なっていきます。そして、人生という壮大な旅の目的地を決める選択の第一歩が企業研究です。あなたが敷いた「人生」というレールを思い切り走ることができる風土の根付いた組織、最高の仲間のいる環境を見つけていただきたいと思います。
忘れてはいけないのは、「人生」の目標も、それを実現するのに適した環境も、一人ひとり違って当然だということです。自分の選択が他の人とは違っていたとしても、不安を覚える必要はありません。大切なのは、自分に必要な情報を自ら積極的に集めることです。多くの会社の内定を獲得して、誰よりも早く企業研究を終えることが、必ずしも良い選択に結びつくとは限りません。「この会社はなんとなく自分に合いそう」「この会社なら長く、楽しみながら働けそう」「自分にはどうも合わない」――。こうした感覚を大切にしながら、自分に合った環境を見つけてください。「疑う力」を発揮しながら、自分なりの“正解”を見つけるための行動を積み重ねていきましょう。