最終更新日:2025/3/14

エミック(株)

  • 正社員

業種

  • 機械
  • 精密機器
  • 輸送用機器(船舶・航空・宇宙関連など)
  • 半導体・電子・電気機器
  • 機械設計

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

風通しの良い環境のもと、好きな仕事に打ち込む社員たちのホンネに迫る

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自由で活気に満ちた社風の中で、のびのびと成長する社員たち

カスタム製品に強みを持ち、常に高い次元の顧客満足を追求し続けるエミック。同社の社員たちは、会社のどこに魅力を感じているのか? 各分野で活躍中のお三方に仕事の面白さ、社内環境などを語っていただいた。

■花島 宏幸さん(2023年入社)電気設計
■長澤 航太さん(2023年入社)機械設計
■奥藤 太志さん(2019年入社)機械製造

先輩たちのオフ

【花島さん】好きなものはクルマ、バイクと写真撮影。ドライブ、ツーリングに出かけて風景撮影を楽しむ。また電子工作も好きで、趣味でオーディオアンプを作ることも。
【長澤さん】休日の楽しみは、好きな料理をして過ごすこと。最近は、特に肉料理にはまっており、大きな肉の塊を焼きながら、黙々と食べることが至福の時間と語る。
【奥藤さん】休日になると以前はサッカーをよくしていたが、2児のパパとなった今、子どもと遊ぶことが多い。庭で一緒にボールを蹴ったりして、楽しく過ごすとのこと。

【花島さん】充実した待遇に満足。意見が通りやすい環境が、挑戦心をかきたてる

学生時代はメカトロ、制御系を専攻しプログラミングには、特に力を入れていました。また、社会に出てからは、一貫して電子回路設計の仕事に携わってきました。前職で製品開発に携わり、振動試験の仕事を手がけたことがきっかけで、エミックの業務に興味を持ち始めました。装置が動いているようすが面白く、もっと知りたいと思ったのです。当社を選んだのは地元が沼津でもあり、近くにエミックの支社があったためです。

現在、私が担当しているのは、振動試験装置を動かすアンプ(電力増幅器)の開発です。アンプとは、試験装置に供給する電力を制御する装置で、流す電力を変えることで振動の強弱をコントロールすることができます。最近では、自動車や産業機器等の振動試験に用いる、大型の装置を開発することが多くなってきています。また、その他の民生品についても、トラック輸送する際に振動がかかるため、振動試験が必要となってきます。当然、大型の装置を動かすためには、より大きな力に対応した電力増幅器が求められてきます。しかし一方では、装置自体の小型化も追求していかなければなりません。エミックとしても、こうしたパワーエレクトロニクス関連の仕事は初めて手がける分野だったため、大電力の制御についてイチから勉強しながら、仕事に取り組んできました。そして、入社2年目ながら昨年1機種を完成させ、現在、2機種目の開発が進行中です。

やりがいの源は、チャレンジさせてもらえる環境があるところです。開発費等もしっかり与えられるうえ、説明する機会も設けていただき、提案等も聞き入れてもらえることが多いですね。会社全体として、画期的な装置を作ろうという強い意欲を持っています。
また、待遇面にも非常に満足しており、休日休暇も充実していると思います。なにより組織が身軽で、意見が取りやすい環境が嬉しいですね。

これからも、技術者として新しい情報・技術をキャッチアップしながら、それを製品に反映させていきたいと思います。当然、競合先も常に製品のブラッシュアップを図ってきますが、絶対に勝つんだという気持ちで取り組んでいます。性能、価格、品質を徹底的に追求し、エミックの存在感を高めていきたいと思います。

【長澤さん】カスタム品の設計に手ごたえ。BtoB企業の技術者として、プロを納得させる仕事に取り組む

大学では機械を専攻し、いわゆる四力(=機械力学・材料力学・熱力学・流体力学)と呼ばれる分野を中心に学びました。当社の業務に関連した、いわゆる振動分野については正直なところ得意ではありませんでした。しかし、そこに敢えて挑戦してみたい気持ちもありました。なにより魅力に感じたのは、BtoBの会社として開発、製造、アフターサポート、受託試験までをトータルに手がけている点でした。

エミックでは、導電型の振動試験器を多く手がけています。これは、導電性の材料を使って振動を検出し、その振動の大きさ・周波数を計るという仕組み。試験を行う対象物の大きさ、重さを考えて装置を作っていくわけですが、最近は大型装置に対する需要が高まってきていますね。たとえば航空宇宙産業向け製品、EV自動車の測定に用いられる装置などについては、機械構造はもちろんのこと重さ、運搬方法まで考慮して開発を進めなければなりません。また、振動試験器を置く場所についても検討し、建物にダメージを与えないよう振動吸収を考慮しなければならないのです。クルマ1台を載せることのできる試験器となると、1トン以上もの対象物を載せることができるからです。

機械設計を学んで設計職を希望する場合、大まかに機構設計と構造設計の2つに分かれると思います。当社の仕事は構造設計がメインとなるので、この分野に挑戦したい人にとっては、お薦めの会社と言えますね。
当社に入って、良いなと感じているところは、お客さま毎に製品をカスタマイズする仕事が多いことです。量産設計ではない、一品受注のモノづくりに取り組めます。また、BtoBの会社なので解析技術者、設計者など専門性の高い人に向けた設計ができる点にも、面白さを感じています。また、エミックには和気あいあいとした、話しやすい雰囲気がありますね。

振動試験装置も、年々、いろんなものが開発されてきます。最近では、温度・湿度を変えた上で検査を行える装置も出てきていますね。試験装置についての知識をさらに深め、そうしたものにも挑戦していきたいと思います。たとえば、次世代のエネルギーとして注目されている液体水素などは、マイナス200度にも達します。今後、こうしたお客さまの求める試験環境に対応した装置への需要が、ますます高まっていくものと思われます。

【奥藤さん】自ら計画し、組み上げる。大きな裁量を持ってモノづくりの醍醐味を実感

エミックを知ったのは、友人の紹介からでした。組み立ての仕事と聞き、自分もやってみたいと思ったのがきっかけです。私自身、子どもの頃から何かを作ることが好きだったので、ここなら、楽しく働き続けられるだろうと思いました。

希望どおり、担当することになったのは製造の仕事でした。そして最近では、大型装置の組み立てをメインで手がけています。振動試験器は、大別すると垂直器と水平器の2種類があります。大まかな製造工程の流れとしては、まず大きなプレートに銅線を組み込んでいくところから始め、その後、機械の可動部を組み付けていきます。バネや電力の流れる動力線の配線なども行います。コイルなどの大きな部品にはクレーンを使いますが、ほとんどが手作業でできる仕事となっています。入社当初、もちろん何も分からない状態でしたが、上司や先輩方が丁寧に教えてくれました。今ふり返っても、無理なく仕事を覚えることができたと思います。1つの装置を完成させるまでは、概ね2~3週間を要します。出荷が重なると、2~3台もの装置を同時に作り込んでいくこともありますね。

仕事のやりがいは、自分でやっている、作っているという感覚が持てるところです。日々、手を動かして組み上げていく仕事なので、モノづくりの実感がダイレクトに味わえるのです。製造業のなかでも、このように1から10まで自分1人で仕上げていくことのできる仕事は、そんなに多くないと思われます。また、一台一台の装置がカスタマイズされた製品なので、大きさや構造などが異なります。変化に富んだ仕事ができる点にも、面白さを感じています。
一方、仕事の進め方についても、個人の裁量に委ねられている部分が多いですね。納期を守ることができれば、あとは自分のペースで仕事を配分し、計画的に進めていくことができます。また、休みも取りやすく、上司からも「家族優先でいいよ」と、言っていただいてます。平日に休みをもらって、家族旅行なども計画しやすい環境です。

今後の目標は、新人の育成に力を注いでいきたいと考えています。目下、2人の後輩を指導していますが、改めて人に教えることの難しさを痛感させられています。1人で動けるようになるまで、概ね3年はかかると言われる仕事です。少し時間はかかりますが、できるようになると、仕事がますます面白くなってくるでしょう。

学生の方へメッセージ

【花島さん】興味ある業界、企業が見つかったら積極的にコンタクトを取って、実際に働いている人の話を聞くことをお勧めします。そこから、よりリアルな就業イメージをつかむことができるでしょう。実際の雰囲気、合う合わないといった感覚的なところは、やはり現地を訪れてみない限り分からないと思います。また、OBOG訪問からも、ネット情報だけでは得られない、その会社についてのリアルなイメージが伝わってくるでしょう。

【長澤さん】振動試験への関わり方にも、いろいろあると思います。試験をしてもらう側の企業なのか? 当社のように試験を実施する側、あるいは装置を作る側なのか? 振動試験の仕事をめざす方は、そこを見極めた上で企業研究を行ってみてください。また、試験装置を作るメーカーも非常にたくさんあります。業界の展示会などに足を運び、各社の違いについても詳しく調べてみるとよいでしょう。

【奥藤さん】企業研究にあたっては、まず、自分自身が「何をやっている時が楽しいか?」を考えると、良いヒントになると思います。私の場合、手を動かして作ることにこだわり、この仕事を選びました。また、どんな人と一緒に働くことになるのかについても、しっかりチェックしておくべきでしょう。私自身、とても良かったと思っているのは、部署の雰囲気がとても温かいことです。気持ちよく働ける環境なら、仕事がますます面白くなるでしょう。

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人事担当の親谷さん「当社では、6年間在籍すれば最大40日の有給休暇を付与。年5回くらいは絶対に有休を使うよう指導し、バランスのとれた働き方を推奨しています」

マイナビ編集部から

今回、エミック三島事業所を訪問して伝わってきたのは、その温かな社風だった。どの部署を訪れても、気軽に声をかけ合い、のびのびと仕事に取り組む社員の姿が見られた。中小規模の会社における魅力の一つは、まさに、こうしたフレンドリーな、ある種ファミリー的な社風にあると言えるだろう。事実、社内の雰囲気について尋ねてみても「部署間の隔たりを感じることも少なく、誰にでも気軽に話しかけることができる」という声が多かった。
そんな同社では、仕事以外の交流も活発に行われているとのこと。たとえば、年1回のペースで行われる懇親会は、大いに盛り上がるとのこと。ちなみに昨年は、東京湾のクルーズ・ディナーを楽しんだとのことである。このほか、有志が誘い合ってソフトボールなども楽しんでいるようだ。
一方、仕事の進め方や割り振りについても、風通しの良さを感じさせる証言が得られた。たとえば、なんらかのプロジェクトを動かす時など大手企業ではチームが編成され、役職・年次に応じたタスクが決められていくのが一般的だ。しかし、同社では挑戦してみたいといって手を挙げた人には、積極的に仕事が任せられていく。当然、若くしていろんなことにチャレンジする機会も、大きくひろがっているのだ。みずからの意見、やりたいことを発信していくことができる人。積極的に名乗りをあげ、挑戦を楽しめる人にとっては、このうえない環境が整っていると言えよう。

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自分から何かを発信すること。手を挙げて、挑戦することを尊ぶ同社。堅苦しさがなく、若手がざっくばらんに話し合いながら仕事に取り組める環境も、魅力の一つ。

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