最終更新日:2025/4/18

商船三井クルーズ(株)

  • 正社員

業種

  • 旅行・観光
  • 海運
  • ホテル・旅館

基本情報

本社
東京都

取材情報

事業について伝えたい

陸の仕事も、海の仕事もこんなに魅力的!クルーズの旅を支える社員2名の挑戦と成長

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クルーズを通して「夢」と「感動」を創る仕事!

■営業戦略部 デスティネーションエクスピリエンスグループ
 栢之間 政海さん(2023年入社 / 陸上籍)
■人事部
 服部さくらさん(2019年入社 /海上籍)

「にっぽん丸」「MITSUI OCEAN FUJI」を運航し、特別感のあるクルーズ客船の旅を提供している「商船三井クルーズ」。同社で活躍中の社員に入社理由や仕事内容、やりがい、働き方、今後の目標等について伺いました。

社員は語る!

「『にっぽん丸』のクルーズ旅行の寄港地観光ツアーの造成を担当しているのは、私を含めて2名。約半年先のツアーを企画しています」(栢之間さん)
「特に印象に残っているのはマダガスカルへの48日間クルーズ旅行。長期間の旅を通じてスタッフとお客様とのつながりを一層深めることができました。」(服部さん)
プライベートでは「最近、同僚と一緒に熱海旅行に出掛けてきました」(栢之間さん)「東京で生活するのは人生初。いろんな街を歩き回っています」(服部さん)

『にっぽん丸』の寄港地でのオプショナルツアーを造成!企画の可能性は無限大!(栢之間さん)

学生時代は旅行系の専門学校で、国内旅程管理主任者や総合旅行業務取扱管理者試験などの資格取得に向けた勉強や、接客・接遇サービスの勉強に取り組んでいました。卒業後は、添乗員専門の派遣会社に就職。約6年間、大手旅行代理店の国内・海外ツアーの添乗員を務め、2023年に当社に入社しました。当社への入社を決めた理由としては、学生の頃からクルーズ業界に興味を持っていたこと。転職活動のタイミングで、ツアーを造成する部署の求人が出ていたことが大きかったですね。前職で培った知識、スキルをフルに活かせると思ったんです。

入社後はデスティネーションエクスペリエンスグループの一員として、「にっぽん丸」の寄港地で開催する寄港地観光ツアーを造成する仕事に取り組んでいます。仕事の流れとしては、寄港地が決まった段階で、過去のツアー内容を参考にしたり、現地の観光協会のアドバイスを仰いだりしながら、コンセプト・テーマを決定。目的地との調整やバスやレストランなどを手配してツアーをつくり上げていきます。クルーズ船のお客様は70~80代の方がメインとなるので、安全かつ大きな負担なく移動できる動線を確保できるかどうか、レストランには椅子席があるかどうかなどを確認。リピーターのお客様のお眼鏡にもかなうようなツアーを企画しています。また、ご参加いただいたお客様のアンケートをもとに、ツアーの内容やオペレーションの改善を行うのも重要な仕事です。

地元観光協会のサポートを受けて造成した高知県の第3セクター鉄道の車両基地見学ツアー、約300名のお客様が参加される東北の夏祭りを巡るツアーなど、印象に残る仕事もたくさん手掛けることができました。普段は東京の本社で仕事をしていますが、人手が足りない場合やお客様の反応を自分の目で確かめたい場合には現場に足を運ぶこともあります。「このツアー、あなたが企画したの?とっても良かったわ」といったお言葉を掛けていただけたとき、車椅子のお客様にもツアーを楽しんでいただけたときには大きなやりがいを感じられる仕事です。離島を含め、寄港地の数だけツアーを企画することができる。これはクルーズ船を所有する当社ならではの魅力といっていいでしょう。その可能性は無限大。挑戦しがいがありますね。

海上勤務を経て本社・人事部へ。多彩な業務にチャレンジし、知見を広げられるのも魅力!(服部さん)

子どもの頃から旅が好きだった私は高校卒業後、通信制大学に通いながら鉄道会社やホテル等に勤務。2019年に当社に入社しました。当社への転職を決めた理由としては、クルーズ船への憧れもさることながら、ホームページに載っていた「おかえりなさい、にっぽん丸に」という言葉に魅かれたことが大きかったですね。ホテルに勤務していた頃も、常連様をお出迎えする際には「おかえりなさい」とお声掛けしていたので、同じようなスタンスで仕事ができると思ったんです。また、ラグジュアリーとフレンドリーの中間といいますか、バランスの取れた雰囲気も自分に合っていると思いました。

入社して約5年間は海上職(ホテルサービス部)の一員として、「にっぽん丸」のフロントデスクを担当。船内での利用代金の精算やクレジットカードの登録、内線電話でお問い合わせをいただいたお客様への対応に携わりました。お客様対応に関しては、客室設備や備品等に関するお問い合わせを受けて専門部署につなぐなど、ホテルの仕事と共通する部分も少なくありませんでしたが、船内イベントや寄港地の天候に関するご質問など、クルーズ船ならではの対応が求められる場面も。初めてクルーズ旅行に参加されたお客様に「こんなに素晴らしい旅行があったんだね」といったお言葉を掛けていただけたとき、寄港地で地元の方々の歓迎を受けるたびに大きなやりがいを感じましたね。私自身も屋久島へのクルーズに乗船した時には「日本にはこんなに素敵な場所があるんだ!」と。旅行好きにとってはたまらない仕事です。

2024年には本社から打診を受けて、人事部に異動。ずっと船乗りの人生を送っていこうと思っていましたし、今もその思いは変わりませんが、「長い人生なのだから数年くらい違うことを経験してみよう」ということで、思い切って引き受けることにしました。現在は人事部の一員として海上勤務の社員の給与計算や、入退社時の社会保険の手続き、クルーのメンタルサポート等を担当しています。海上勤務の社員の給与に関しては、乗船中の業務に対して支払われる様々な手当があり、複雑なルールが設けられています。乗組員に仕事に集中してもらうためにも各種資料・記録をつぶさに確認し、正確な仕事を心掛けています。

働く環境の魅力。今後の目標は?(栢之間さん/服部さん)

■柔軟な働き方を実践!(栢之間さん)
フレックスタイム制やリモートワークを活用しながら、柔軟な働き方を実践できるのも陸上職の魅力です。プライベートの時間も充実させることができますし、仕事と子育てを両立している社員も少なくありません。
今後は「にっぽん丸」のみならず、2024年に運航を開始した「MITSUI OCEAN FUJI」のオプショナルツアーの造成にも携わってみたいと思っています。船には“船籍”というものがあり、外国籍船は日本国内のみのクルーズはできない仕組みとなっているのですが、「MITSUI OCEAN FUJI」は外国籍の船なので日本籍の「にっぽん丸」とは大きく異なり、クルーズの途上で海外のどこかの港に必ず寄港します。現時点では韓国や台湾に寄港するクルーズツアーが多いのですが、海外の観光協会や旅行会社と連携してオプショナルツアーを造成することで、知識やスキルの幅を格段に広げられるはずです。また、将来的には、寄港地の選択を含め、クルーズ全体を企画する部署の仕事も経験してみたいと思っています。当社では年4回の人事面談を通してキャリアプランや異動の希望を伝えるチャンスもあるので、希望が持てますね。

■海上勤務の仕事の楽しみ!(服部さん)
海上での勤務スタイルは、1~3ヶ月間のクルーズ期間中は、丸一日休暇ということはなく、基本的には毎日8時間勤務。下船後に2~4週間のまとまった休暇を取るというかたちになります。ただ、ずっと船に乗りっぱなしということもなく、行く先々の寄港地で陸に降りられる機会も。私の場合は全国各地のご当地マンホールの写真を撮るのを楽しみにしていましたが、旅行貯金(各地の郵便局を訪問し、預入や払戻を行い、郵便局名の入ったスタンプを集める趣味)をしている同僚もいましたね。旅が好きで、同僚と相部屋で過ごすのが苦でなければ、本当に楽しい仕事だと思います。
陸上職に異動になった今は、栢之間と同様、フレックスタイム制やリモートワークを活用。私の場合は単身赴任で東京に出てきているのですが、週末は関西の自宅に戻り、週明けの月曜日も自宅からリモートワークをするなど、フレキシブルな働き方を実践できています。今後しばらくしたら海上職に戻ることもあろうかと思いますが、本社での仕事を通して得た経験や気づき、陸上職の社員の思いを忘れることなく、仕事に取り組んでいきたいと考えています。

学生の方へメッセージ

【栢之間さん】
社内で寄港地観光ツアーを一から造成できるのがこの仕事の魅力です。クルーズ船のみならず、旅行会社の仕事に関心がある方にも是非、企業研究をしていただきたいと思います。皆さんにお伝えしたいのは、学生時代に全力で打ち込んだことは就職活動でも、社会人になっても絶対に無駄にはならないということです。その意味でも、今、一生懸命取り組んでいることに全力を尽くしていただきたいと思います。

【服部さん】
当たり前のように思われるかもしれませんが、海上職には「船に乗りたい!」「海の上で仕事がしたい!」という人が集まっています。だからこそ、社員同士の結束力、仕事に対する熱量には非常に強いものがありますし、一緒にいると居心地のいいメンバーが揃っています。これは他の職場ではなかなか味わえない感覚だと思います。宇宙旅行までもが現実のものとなりつつある時代に、敢えて長い時間をかけて旅を楽しむクルーズ船は、これまで以上にロマンあるものになっています。こうした旅のあり方に魅力を感じていただける方と一緒に仕事がしたいですね。

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本社オフィスは港区虎ノ門。海上勤務の社員は日本全国、どこの地域からも勤務可能。会社から指定された日時・港で乗船し、一定期間、乗船勤務にあたる。

マイナビ編集部から

フラッグシップ「にっぽん丸」、2024年デビューの新たなラグジュアリー客船「MITSUI OCEAN FUJI」を運航し、特別感のあるクルーズの旅を提供している「商船三井クルーズ株式会社」。今回取材させていただいたお二人も語っているように、同社で働く魅力は、お客様お一人お一人に対して、ホテルや旅館よりも近い距離感で、長期間にわたってホスピタリティ溢れるサービス、特別な時間を提供できること。そして、世界中の寄港地で観光ツアーを企画するなど、“移動するホテル”の特徴を生かした多彩なサービスを創出できる点にある。服部さんのようにキャリアチェンジを通して、海と陸の仕事を両方経験し、広い視野を身に付けるチャンスがあるのも魅力といえるだろう。
陸上職・海上職を問わず、外国籍の社員が数多く在籍しているのも大きな特徴。英語力を発揮しながら、多彩なバックグラウンドを持った人材とチームワークを発揮して仕事に取り組むことができる。このように、ダイバーシティに富んだ組織のマネジメントを経験するチャンスがあるのも同社で働く魅力の一つといっていいだろう。クルーズ業界やホテル、旅行業界に興味関心をお持ちの方はもちろん、ビジネスパーソンとして市場価値を高めたい方にも企業研究をお勧めしたい会社である。

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明治時代から今日に至るまで一貫して客船運航を続け、日本と世界をつないできた同社。2024年から新たなクルーズブランド「MITSUI OCEAN CRUISES」を展開している。

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