最終更新日:2025/3/27

伊藤組土建(株)

  • 正社員
  • 既卒可

現在、応募受付を停止しています。

業種

  • 建設

基本情報

本社
北海道

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

ゼネコンならではの「ものづくり」で北海道に貢献を

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若手社員が振り返る「この道」に進んだ理由

2023年5月に130周年を迎えた伊藤組土建。若手社員たちはどんな学生時代を過ごし、どんなきっかけで、社会人としてこの道に進もうと思ったのか。就活時代を振り返ってもらいながら、それぞれの思いを伺った。

JR札幌駅の南口に立つ、伊藤組土建の本社社屋。1893年に創業し、明治期の開拓時代から現在まで、北海道とともに歩んできた老舗企業だ。北海道の建設業界を支え、社会基盤整備において大きな役割を果たしている。時代の変化に柔軟に対応し続ける同社の、若手社員たちが伝えたい思いとは?

東光 祥平さん 建築部 工事課 
(北海道科学大学 工学部建築学科卒業/2020年入社)
渡邊 美麗さん 土木部 工事課 
(苫小牧工業高等専門学校 創造工学科都市・環境系卒業/2021年入社)
安藤 大将さん 営業本部 契約管理課 
(小樽商科大学 商学部商学科卒業/2022年入社)

学生時代に頑張ったことは?

東光祥平さんは大学4年間、同じ飲食店でアルバイトを続け、現場のリーダーに。指示出しなどを通して、施工管理の仕事に役立つ、人を動かす力が身についたと話します。
小学時代からソフトテニスに打ち込んできた渡邊美麗さん。今も社会人チームで活躍しています。スポーツを通してコミュニケーション能力と体力が身に付いたと語ります。
安藤大将さんは、小学3年から大学卒業まで野球を続けていました。ただ、部活が中心というよりは、バイトも遊びも勉強もこなす充実した大学生活だったと振り返ります。

建物が完成した達成感、安全に配慮した管理などを学ぶ日々。施工管理技士に加え建築士資格も目指したい。

大学の担当教授からの紹介で当社のことを知りました。創業130年という歴史をもつ安定した企業であることに加え、奨学金返済助成制度や資格手当など福利厚生・社内制度が充実していること、そして地元・北海道の会社で、地域で働けることも決め手となりました。入社4年目になりますが、学校、病院、商業施設など公共性の高い建物を多く手掛け、地域に貢献していることと、クライアントはもとより協力会社さんに対しても、常に思いやりを持って接するところが伊藤組土建の魅力だと、改めて実感しています。

建築の施工について、大学で基礎的なことは学びましたが、実際の作業については知らないことばかり。当初は先輩と一緒に現場に入り、職人さんの作業のようすを見ながら工事の手順・流れなどを覚えていくことからスタート。同時に、補助的な作業に携わり、徐々に仕事を任されるようになってきました。現場の職人さんは怖いのではないか……。当初、そんなイメージも抱いていましたが、実際には気さくで話しやすい方ばかり。職人さんに教えられながら覚えていった部分も多いですね。

施工管理の仕事のなかで私は現在、職人さんとの打ち合わせ、現場で使用する資材の発注、作業の安全管理、現場写真の撮影などを担当しています。職人さんとの打ち合わせというのは、工事をスムーズに進めるため、作業手順などを確認すること。資材の発注は、足場材の数量やコンクリートの容量を施工図から拾い出してオーダーをすることです。入社1年目でこの発注を任され、資材が予定時間どおりに届き、数量や容量にも過不足がなく、工事がトントン拍子で進んだ際に、職人さんにほめていただいて、とてもうれしかったですね。

私は、入社からこれまで、三つの現場を経験してきました。札幌市の病院、小樽市の特別養護老人ホーム、江別市の解体工事です。そのなかで、計画通りに作業が進んだ際のやりがい、工事に携わった建物ができあがった時の達成感を知ることができました。解体工事では、安全確保について細心の注意を払ったことを覚えています。現在は、実務経験3年の受験資格を得てチャレンジした1級施工管理技士試験の結果を待っているところですが、さらに、一級建築士の資格にも挑戦していきたいと思っています。
建築部 工事課 東光 祥平さん

1DAY仕事体験で感じた雰囲気の良さが決め手に。土木の力で自然災害に強い生活基盤を作り、地域を守りたい。

計画を立てるのは得意ですが、実行能力が欠けているのが私の短所(笑)。エントリーシートには良いことだけではなく、そんなダメな部分も包み隠さずに書くようにしました。もちろん強みも書きました。小学校からずっとソフトテニスをやっていたので体力があることと、塾講師のアルバイトで培った高いコミュニケーション能力です。一人一人性格もやりたいことも違う塾の生徒たちと接した経験は、今の仕事にも生かされています。よく言われることですが、学生時代のアルバイト経験は大切だと思いますね。

5年制の高専出身で、就職活動は4年生の夏休みのインターンシップ体験から始めました。道内のゼネコンにターゲットを絞り、先生や周囲の人に情報収集をする中で、伊藤組土建にたどり着きました。3月に1DAY仕事体験に参加して、会社や現場工事事務所の雰囲気の良さに触れ、「ここでならやっていける」と直感し、そのまま受験を決めました。

昨秋から、ポンプ場の新設工事に携わっています。写真管理や測量業務、安全書類の確認などが私の主な業務です。それ以前の配属先は、河川の盛り土工事と水道管工事。全て工種が異なるので、いろんな学びがあり、行く先々で面白みを感じています。作業員さんの体験談を聞くのもすごく好きですね。自分の知識も増えますし、得意のコミュニケーション力を生かして、いろんな人と会話を楽しんでいます。

建設業界で活躍する女性技術者は増えてきたとはいえ、まだ多くありません。女性技術者が集まる機会には、会社の枠を超えて、できるだけ参加するようにしています。半年ほど前は、札幌市建設局が主催する「けんせつ小町 土木施設めぐり女子ツアー」に、当社の代表として参加しました。現場見学や女性技術者との座談会を通して、土木系の女子学生に業界のイメージを伝えるイベントです。技術者を目指す方は参考になると思うので、機会があればぜひ参加してみてください。

私は3年生の時に、震源地のそばで胆振東部地震を体験しました。インフラの崩壊を目の当たりにしたからこそ、自然災害に強い施設や生活基盤を作りたいと考えています。今年、やっと2級施工管理技士の受験資格ができます。まず2級を取得して、最終的に1級を取得するのが今の目標です。

土木部 工事課 渡邊 美麗さん

契約書類を作成し、工事完成に導くのが私の使命。社会の根底を支えるゼネコンの仕事に誇りを覚えます。

商学部出身ですが、父が建設業界に勤めていた影響で、エントリーは一番身近に感じる建設業界を中心に行いました。その他にエントリーしたのは、エネルギーやインフラ、銀行などのB to CよりB to Bの企業。社会の根底を支える仕事を志望していたんです。同じように建設業界を志望していた部活の同期と情報を交換しあったり、ゼネコンに勤める先輩に相談したり。周囲の人の意見を参考にしながら企業研究を進めました。

インターンシップや1DAY仕事体験は、道内外を問わず20社以上参加しました。今振り返ると、もっと幅広い業界を見ておけば良かったと思います。それぞれの業界を知る良い機会であり、とても有意義な経験になりました。企業や社員の雰囲気に直に触れられるので、自分に合うかどうかの判断もできました。私が一番重視していたのは「人」です。かしこまった雰囲気より和やかな雰囲気の職場の方が自分には合うと思っていました。当社の1DAY説明会に参加した際、人事担当者が自分たちに寄り添う誠実な対応をしてくれたのが印象的でした。社内の人間関係の良さも伝わってきたため、迷わずに選考に進みました。

私が所属する営業本部契約管理課は、名前通り契約を司る部署です。営業職と話し合いながら契約書類を作成し、付随する約款部分に契約条件を盛り込むこともあります。工事着手にあたり必要書類の作成も行います。他部署に書類の作成を依頼することも多いので、周囲との「協働」は欠かせません。社内でのコミュニケーションが非常に活発な部署ですね。公共工事の場合は契約金額も大きいので、責任も重大です。私が初めて契約に携わった公共工事の案件は約20億円でした。ゼロを一つ間違うだけで大きな損害を出しかねません。先輩にもチェックしてもらいますが、自分でも穴が開くほど書類を見て確認作業をしています(笑)。書類を作り終えた時点で、軽い達成感がありますが、落札が決まった時の達成感や充実感は本当に大きいです。

地元に貢献したいと考えていた私にとって、当社の仕事は誇りを覚えることが多いですね。当社が手掛けた大きな現場を見るたびに、「すごいな。うちがこれを作ったんだ」と、感動します。今後は会社のこと、建設業界のことをよく理解して、ミスなく慎重に仕事を進めて契約を結び、工事完成まで導きたいと思っています。

営業本部 契約管理課 安藤 大将さん

学生の方へメッセージ

自分一人の力ではできない大きなものをみんなで力を合わせて作り上げていくこと、自分が作ったものが長く世に残り人々の役に立つこと、社会貢献につながること。それが建築業界に従事する大きな魅力ではないでしょうか。当社のようにゼネコンといわれる総合建設業をはじめ、建設コンサルタント業、型枠や鉄筋などの専門工事業、公務員など、建築業といっても職種は多彩です。一つだけではなく、できるだけ多くの職種の企業の説明を聞くことをお勧めしたいですね。同じ職種でも企業によって個性や特徴は異なります。複数の企業と出合うことでその違いに気づくこともできます。「この企業と他の企業はどこが違うのだろう」という視点を持って向き合ってみましょう。

また、企業をより深く知るために役立つのがインターンシップや1DAY仕事体験です。当社も約3時間の1DAYプログラムを用意しています。特に現場での実務体験は、オンラインや説明会では伝わりにくい現場の空気感に触れられる絶好の機会です。建設業の仕事のイメージもつかみやすくなるので、当社に限らず、ぜひ積極的にいろんな企業のプログラムに参加してほしいと思っています。

(人事部 多田 亜紀子さん)

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工事全体を管理し、協力しながらものづくりにあたるのがゼネコンの役割。伊藤組土建では「北海道に貢献できる仕事がしたい」という動機で入社する意欲的な社員が多いそう。

マイナビ編集部から

札幌の街を歩くと、ここ数年で大きく風景が変わったことに気づくはずだ。古い施設が姿を消し、新しい施設が次々にオープンしている。今は街が生まれ変わる端境期と言えるだろう。この新たな街の風景を作り出す札幌市街地再開発事業も、伊藤組土建が手掛ける事業の一つだ。1893(明治26)年に創業した同社は、歴代のJR札幌駅舎を全て手掛け、北海道新幹線延伸に伴う工事にも携わっている。また、北海道胆振東部地震の復旧復興関連工事、防災関連工事、建築耐震改修工事にも数多く関わっている。

明治から令和へと5つの時代をつなぎながら、地域のランドマークといえる建造物の建築や、大型土木工事による数々のインフラ整備で北海道に貢献している同社。選ばれ続ける理由は、豊富な実績があるからだけではない。多様化する社会のニーズに合わせて常に先進技術を取り入れ、技術力を磨き続ける進取の姿勢があるからこそ、時代の変化にも柔軟に対応できるのだろう。

同社は2023年、130周年の節目を迎えた。「責任観念、誠心誠意」という創業時からの社是を大切にしながら、資格取得に関する支援や奨学金返済助成制度などで、若手社員の活躍を後押ししている。また、働き方改革の積極的な取り組みが評価され、令和2年度に、厚生労働省北海道労働局より「ベストプラクティス企業」に選定された。次代を担う若手社員が力を存分に発揮できる環境が、歴史ある企業の中で着実に整えられている。

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地場最大手の総合建設会社として、土木・建築の両面で北海道の発展に貢献。働き方改革も積極的に推進しており、健康経営優良法人認定を4年連続で取得している。

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