理系出身者にとって、学生時代に身に付けた知識が、どれくらい活かせる仕事なのかという点は、とても気になるところだと思います。私の場合、機械系学科の出身だったので橋梁については全く知識がなく、入社当初は戸惑うこともありました。しかし、材料力学についての知識や図面作成にあたって必要となる製図のルールについては、大学で学んだことが役に立っています。
これから就職活動に取り組む方は、まずは大学における研究分野、授業で触れて興味が持てそうだと感じた分野から、業界を選んでいけばよいと思います。私の場合、研究室で取り組んでいたのはコネクテッドカーやダイナミックマップといった分野でしたが、最も強い興味を覚えたのは、授業で触れた鋳造技術でした。また、入社した時点でも鋳造に関する知識は、それほどありませんでした。しかし、心からやりたいと思える分野であれば、それを優先することが大切だと思います。
企業研究をしっかりしておくことも大切です。企業について詳細な知識を持っていれば、面接の場でも深い話ができますし、面接官にも良い印象を与えられるはずです。その企業だけにとどまらず、同じ業界の会社についても、しっかり調べておくと、より話が弾むと思います。