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最終更新日:2025/4/28
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部署名生物化学研究所
仕事内容消化器系疾患検査試薬の開発
2016年の入社直後より、消化器系疾患検査試薬の開発チームに配属され、カルプロテクチン検査試薬の新規開発に携わりました。カルプロテクチンは、罹患者が世界的に増加している炎症性腸疾患(IBD)や潰瘍性大腸炎のマーカーとして注目されている物質です。配属当初は検査に関する知識が少なく、製品開発についても分からないことばかりでしたが、経験豊富な先輩社員が根気強くご指導してくださったので、データ取得などを中心にチーム内での役割を徐々に増やすことができました。そして試薬設計から製造現場への移管、薬事承認申請まで経験し、2020年には発売(※)まで至りました。現在は、チームの中心となって、既存試薬の改良に取り組み、さらなる性能の改善を目指しています。※「OC-カルプロテクチン‘栄研’」新発売に関しては、 2020年10月2日付のニュースリリース(https://ssl4.eir-parts.net/doc/4549/tdnet/1887373/00.pdf)をご覧ください。
健康や暮らしに関するものづくりに携わりたいと思い、当初は化学メーカーや食品メーカーを中心に就職活動を行っていました。しかし、企業研究を進める中で、臨床診断薬業界を知りました。特に栄研化学は健康診断で用いられる便潜血試薬や尿検査試薬など様々な製品で高いシェアを占めていることを魅力に感じ、予防医療の面からで多くの人々に貢献できるのではないかと考えました。また、学生時代は実家暮らしだったため、研究所がある栃木県で一人暮らしをすることに不安を感じていました。しかし、採用担当者の方が面接の中で、社員の居住地区や、会社の部活動、周辺に住む社員の休日の過ごし方など、業務以外のことについても気軽に答えて下さいました。個人的には一人暮らしになったとしても、定期的に家族と交流できる場所で働きたいと考えていたため、実家との距離なども含めて検討することが出来ました。就職活動の中で、そこまで聞いて下さる企業が他になかったのでありがたかったです。このように社会人として仕事だけでなく、生活を送る上での自分の姿を具体的に想像することが出来たため、当社への入社を決めました。
試薬開発において、発生した現象を化学的な視点で捉えられることです。開発中の出来事ですが、たった1日で試作品の反応性が落ちてしまったことがありました。当初は試薬側の原因ばかりを追究したのですが、途中で視点を変えて検討を重ねた結果、容器の材質が試薬成分を吸着していたことが判明しました。この原因を受けて、容器の材質を変更し、吸着阻害成分を試薬に加えたことで、試薬の反応性を高く維持することに成功しました。問題に対するベストな解決方法を迅速に判断できるよう、化学だけでなく、様々な視点を持ち合わせた開発者として、これからも成長したいです。
多くの知識や技術、経験を持つ開発者になることです。例えば、試薬は対応するどの臨床検査機器と組み合わせても仕様通りの性能を出せるようにする必要がありますが、試薬が持つ物理特性(比重、粘度など)や装置の特性(撹拌速度、反応容器の材質など)の両方を考慮する必要があります。そのため開発後期は、パラメータの調整に非常に苦労しましたが、試薬と装置の関係について学ぶことができました。その他にも、試薬が製造現場で安定的に再現性高く生産できるよう、試薬の性能に影響を与える要因を統計的な手法を用いて検証に取り組みました。今後も、自分の専攻分野に捉われず、様々な力量を習得し、何事にもチャレンジし続けていきたいです。また、検査を受ける患者さんにとって「良い製品」を開発することも、私にとっての目標です。現代医療は発展しているとはいえ、検査法があっても早期発見が難しい病気や、痛みや検査費用が負担となる病気が世の中には存在します。こういった問題をクリアし、価値ある「良い製品」を開発することが、世界中で暮らす人々の健康や暮らしを守ることに繋がると考えています。【2020年当時投稿】