最終更新日:2025/4/28

(株)丸山製作所【東証スタンダード上場】

  • 正社員
  • 上場企業

業種

  • 機械
  • 農林・水産
  • 機械設計
  • その他メーカー
  • 商社(機械・プラント・環境)

基本情報

本社
東京都

取材情報

研修・教育について伝えたい

充実の教育・研修体制があるから、入社1年目から安心して仕事に取り組める

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社員一人ひとりの成長を力強くサポートする会社へ

農林業機械や産業機械、防災関連を中心に、多岐にわたる分野の製品を開発・製造・販売している丸山製作所。同社の教育・研修体制について、人事担当者と2023年入社の社員にお話を伺った。

石坂さん
管理本部 人事総務部 人事課 
2006年入社

宮奥さん
国内営業本部 西日本支店 名古屋営業所
2023年入社

先輩社員からひとこと

「当社はもともと消火器の製造・販売からはじまった会社です。人々の命を守る仕事にやりがいを感じられる方に、ぴったりの職場だと思います」と石坂さん。
「実際に商品をご利用になっているエンドユーザーさまの声を、お客さまを介して聞くことができることもやりがいにつながっています」と宮奥さん。
丸山製作所で好きなのは「役員を含め、上司の方々が社員一人ひとりをしっかりと見てくれるところ。真面目ながらもユーモアのある雰囲気も好きですね」と石坂さん。

【石坂さん】本社・千葉工場での研修を通して、仕事に必要な知識・スキルを着実に習得

私たち丸山製作所は、社員一人ひとりが基本的な知識・技術を習得し、各職場での仕事に安心して取り組むことができるよう、充実した教育・研修体制を整備しています。入社後は【本社研修→製品研修→ものづくり研修→製造研修→営業研修・技術研修】を経て、営業職は8月、技術職は10月に各部署に配属。研修内容に関しては以下の通りです。

【本社研修】
・本社にて約1週間実施。
・基本的なビジネスマナー、社会人としての心構え、会社の規則を学びます。
【製品研修】
・技術サービスグループの専門講師の指導のもと、千葉工場にて約1カ月間実施。
・農業機械・産業機械の分解・組立・実演を行い、ポンプやエンジンの構造を学びます。
・レポートや小テスト等を通して、製品知識の確実な習得を図ります。
【ものづくり研修】
・製造研修に備えて、各種工具の使い方を丸1日かけて学習します。
【製造研修】
・営業職は約1カ月半、技術職は約2カ月間、千葉工場の農林業用機械、産業用機械、防災用機器等の製造ラインに入り、製品の組立に携わります。
【営業研修(営業職のみ)】
・営業研修に先立って、フォークリフトやドローンの操縦や点検整備の資格、玉掛け技能の資格を取得するための研修のほか、商用バンの運転講習を実施。また、「赴任前営業研修」を通して、当社の営業の基本的な流れを学びます。
・複数の営業所を回り、所長や先輩社員の指導のもと、農協や農業機械の販売会社をはじめとするお客さま先へのルート営業や展示会に参加し、営業の基本を学びます。
【技術研修(技術職のみ)】
・約1カ月間、当社の品質管理部門や設計部門、グループ会社の生産技術部門などを回り、試作品のつくり方や3D CADの操作方法、品質検査・試験のやり方等について学びます。
・技術研修の後も、配属先で約1カ月間の研修を実施。その後に本配属となります。

以上が入社~配属に至る教育・研修の流れとなりますが、大切にしていることがいくつかあります。設計・製造・生産から販売・アフターサービスに至るまでを一貫して手掛けるメーカーとして、技術職はもちろん営業職も、自社製品やその製造現場について習熟する機会を設けているのは、その一例です。また、新入社員が配属先で困ることのないよう、上長や先輩社員に質問しやすい環境をつくるとともに、一人ひとりをしっかりとフォローするように心掛けています。

【宮奥さん】研修を通して得られた学び、気づきとは。上司・先輩社員の手厚いフォローも魅力

学生時代は理工学部で機械システム工学を専攻していました。当時はコロナ禍の影響もあり、思うような学生生活を過ごせずにいましたが、「この状況をチャンスとして捉え、やったことのないことに挑戦してみよう」と、農家のアルバイトをすることにしたんですね。この選択が、当社への入社のきっかけになりました。農家の皆さんとの交流を重ねるうちに、農業の発展に貢献したいという気持ち、そして、農業機械への興味が湧いてきたんです。選考の過程で千葉工場を見学させてもらったことも決め手となりました。工場の規模感もさることながら、会社の内側を積極的に見せてくれるオープンな社風に魅力を感じました。理工学部出身ということもあり技術職も視野に入れていましたが、最終的には「人と話すのが好き」だということで営業職での入社を決めました。

2023年4月に入社後は、新入社員研修やものづくり研修、製品研修、製造研修、営業研修を経て、現場への配属となりました。各研修の内容については石坂が話していますので、私は特に印象に残った事柄についてお話ししたいと思います。まず新入社員研修で印象に残っているのはビジネスマナー、なかでも電話応対の練習です。二人一組でのロールプレイングを通して、敬語の使い方はもちろん、自分の頭で考えて話すことの大切さを学ぶことができました。営業の基本的なアプローチや流れについて学ぶことができたこと、約20名の同期との仲を深めることができたのも嬉しかったですね。続く製品研修では、豊富な商品ラインナップを目の当たりにして「全部覚え切ることができるのか」という不安もありましたが、実機を触りながら製品に関する理解を深めることができました。また、製造研修は、一人のミスがライン全体の流れに大きな影響を与える、現場ならではの緊張感、責任の重さに気づくきっかけとなりました。

営業研修では、北陸、熊本、長野の3つの営業所で、農協や農業機械の販売会社主催の展示会に同行。特に印象に残っているのは、展示会が終わった後の懇親会ですね。上司や先輩社員との親睦を深めるだけでなく、「お客さまのニーズを上手に引き出すためには、こういう質問をするといい」といった金言をいただけたんです。モノを売ることの難しさを実感するとともに、先輩方にフォローしてもらいながら一つ一つ覚えていけば、十分やっていけるだろうという安心感を持つことができました。

【石坂さん/宮奥さん】配属後も社員の成長を徹底的にサポート

【石坂さん】フォローアップ研修や営業パーソン研修で成長を後押し

新入社員研修が終わった後は各職場の上長のもとでのOJTが基本となりますが、配属後も継続的なフォローを行い、社員一人ひとりのステップアップをサポートしていきます。入社翌年の2月には「フォローアップ研修」を実施。実際に仕事に取り組むなかで出てきた疑問や不安を解消する機会を設けています。また、これは入社1年目に限った話ではありませんが、例年11~12月には技術サービス部が中心となって「営業パーソン研修」を行い、一人ひとりのレベルに合わせて、製品や技術に関する知識の習熟を促しています。その後も、各人の等級に合わせて昇格者研修や管理職研修のほか、自己啓発制度や資格取得支援制度も整備。今後もさまざまな部署の意見を汲み取りながら教育・研修制度の改善を進め、社員一人ひとりが自らの個性や強みを発揮しながら、長きにわたって活躍できる環境を創り上げていきたいと考えています。

【宮奥さん】経営理念「次も丸山」を体現できる人材に

新入社員研修終了後の2023年8月には名古屋営業所に配属。最初の2~3週間は先輩社員に同行させてもらったり、営業所の近くに拠点を構えるお客さま先を一人で訪問させてもらったりして、ルート営業の基本を学んでいきました。そして9月には独り立ち。現在は豊田市や岡崎市など、西三河エリアの営業の担当として、農協や農業機械の販売会社への営業訪問活動を行っています。業界ルールに関する知識がまだまだ足りないこと、お客さまとのコミュニケーションに不慣れな部分もあって苦労する場面も少なくありませんが、自分の目で見たこと、体で感じたことを生かしながら、一歩一歩成長している実感があります。一方で、わからないことがあれば先輩に気軽に質問できますし、とても丁寧なアドバイスをもらえるので安心して仕事に取り組むことができています。「いつも一生懸命営業してくれるし、一台買うよ」という一言とともに受注できたときには、「頑張って資料をつくり込んでよかった」と、大きなやりがいを感じられる瞬間です。私の目標は、当社の経営理念である『次も丸山』を体現できる人材になることです。商品知識や営業スキルを徹底的に磨き上げ、お客さまとの強固な関係性を築き上げていきたいと考えています。

学生の方へメッセージ

【石坂さん】
転職が当たり前の時代になりつつあるといわれますが、“ファーストキャリア”の重要性に変わりはないと思っています。なぜなら、日本企業の多くが、新卒社員の研修に大きな力を入れているからです。社員一人ひとりの特徴や強みを考慮した、手厚い教育が受けられるのは、この時期以外になかなかありません。幅広い業種・業界を見てまわった上で、「この会社で頑張りたい」と思える企業を選んでいただきたいと思います。

【宮奥さん】
私自身もそうでしたが、就職活動をするにあたって「自分のやりたいこと」「叶えたい目標」がなかなか見つからず苦労されている方も少なくないのではないでしょうか。こうしたときに大切なのは、ちょっとした“縁”を大事にすることです。まずは、気になる会社の説明会に積極的に参加してみましょう。そして、会社の考え方や行動を“こちら側が吟味する“というスタンスで会社選びを進めていきましょう。こうした努力を重ねていくうちに、自分に合った会社に出会うことができるはずです。

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技術職だけでなく営業職として入社した社員も、千葉工場での製品研修や製造研修に参加。これも“生販一体”を強みとする同社ならではの特徴だ。

マイナビ編集部から

農林業機械や産業機械、防災関連を中心に、多岐にわたる分野の製品を開発・製造・販売している丸山製作所。今回、同社の教育・研修体制についてお話を伺って感銘を受けたのは、本社研修や製品研修、ものづくり研修、製造研修、営業研修・技術研修といった研修メニューの充実ぶりもさることながら、「人を育てるカルチャー」が組織全体に深く根付いていることだった。宮奥さんが「営業研修の一環として参加した展示会後の懇親会で、上司や先輩社員からルート営業のノウハウについて貴重なアドバイスをもらった」旨を語っているのは、その一例。研修の場だけでなく、気兼ねない会話の中でも若手社員の成長を促していこうという文化が浸透しているのだ。

また、人事課では、時代環境の変化に合わせて研修内容を絶えずアップデート。教育・研修制度をつくるだけで満足することなく、社員一人ひとりの成長に向けて改善を積み重ねている。こうした点に、筆者は明治28年の創業以来、125年以上にわたって進化を続ける同社の強み、魅力を垣間見たのである。

同社が手掛ける多彩な製品群、あるいは、農業や林業、防災等に興味関心をお持ちの方はもちろん、仕事の基礎をしっかりと身に付け、着実に成長していきたいという方に企業研究をおすすめしたい会社である。

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千葉県東金市の「千葉工場」。農林業用機械、産業用機械、防災用機器などの主力製品が開発・製造される、丸山製作所の“心臓部”のような場所である。

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