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最終更新日:2025/3/26
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仕事内容【製造管理】
小学生の頃、友達が飛行機や車に夢中になる中、私は道路に興味津々。「黒い表面の下は、どうなっているんだろう」という素朴な疑問が、その始まりでした。虫や動物は図鑑を見れば分かるけど、道路は違います。調べれば調べるほど新しい発見があり、見えない世界への好奇心がどんどん膨らんでいきました。その後も道路への興味は尽きることなく、どこに行っても、道路の様子を観察するようになりました。この興味は進路選択にも影響し、工業高校の都市工学科へ進学。建築や橋梁、道路について幅広く学び、特に道路舗装の分野に深い関心を持つようになりました。
就職先は、「工業高校での学びを活かせる職場」に決めていました。日本道路を知ったのは、学校に届く求人票からです。「日本」という社名に、スケールの大きさを感じて調べるうち、斜面舗装などの特殊工法の存在を知り、技術力の高さに感銘を受けました。ただ、父が建設会社で働いていたことから、業界特有の働き方への不安もありました。しかし、見学会で知った働き方改革の推進が、数字の成果に表れるほど取り組まれていることに、安心感を抱きました。父も「工業高校に進学してくれたことが何より嬉しい。あとは好きな道に進めばいい」と背中を押してくれ、迷いなく入社を決めました。入社後も、こうした思いは変わっていません。むしろ、予想以上の発見ばかりでした。技術面で挙げれば、環境に配慮した合材の開発では業界をリードする状況でしたし、私の知っていた技術は、ほんの一部だったんです。また、働き方についても、1年目からしっかりと休暇が取得でき、プライベートも大切に過ごせる環境でした。
品質管理担当者として、プラントの管理を一人で任されたことです。近くに専門性がマッチした先輩が居らず、同じ県内のプラントで働く先輩に何度も電話で相談しながら、一つひとつの課題を乗り越えていきました。「こういう配合を試すにはリスクをどう設定したらいいのか?」「温度管理のポイントは?」など、基本的な疑問にも丁寧に対応していただき、実践と確認を繰り返す日々を送りました。わからないことがあればすぐに電話をかけ、時には先輩の現場に出向いて教えていただくことも。そうやって約2年間、試行錯誤を重ねた結果、なんとか自分1人だけでも仕事を進められるようになりました。この経験から学んだのは、一人で抱え込まず、誰かに相談することの大切さです。今では製鋼所向けの特殊合材開発など、新しい挑戦にも取り組めるようになりました。技術の習得には時間がかかりましたが、諦めずに続けてきて本当に良かったと感じています。
現場訪問で「使いやすい合材だ」と評価していただけることが、日々の品質管理の励みになっています。合材の品質を安定させるため、毎朝8時に出荷される合材の温度と見た目をチェックし、外気温や運搬距離に応じて最適な出荷温度を設定します。寒い時期や運搬距離が長い場合は、温度低下を防ぐため二重にシートをかけるなど、状況に応じた工夫を凝らします。出荷時は、1日何百トンという大量の合材を何種類も手配していきます。お客様に届ける重要な部分なので緊張する仕事です。最近は、環境に配慮した合材の開発にも力を入れており、ペットボトルを再利用した舗装材は、スーパーマーケットの駐車場などで採用されています。使用したペットボトルの本数を看板で表示し、お客様の環境貢献のPRにも活用していただけることは、品質管理の新しいやりがいとなっています。
印象深かったのは、製鋼所向けの特殊合材の開発です。通常より厳しい品質基準が求められ、私にとって大きな挑戦となりました。1回目の施工では気温が低すぎて合材の温度が保てず、施工に支障が出てしまいました。2回目は、現場での待機時間が予定より長くなり、温度が低下。再び失敗を経験しました。そして3回目。これまでの失敗を活かして、より綿密な温度管理と施工計画を立て、成功にこぎつけました。お客様にご満足いただけたときの喜びは今でも忘れられません。現在の職場では私が一番若く、50歳以上の方が多く在籍しています。品質管理の知識は着実に身についてきましたが、プラントの修理やメンテナンスについてはまだまだ学ぶことが多いと感じています。プラントでの若手社員が少ないという現状もあり、後輩たちに向けて、自分が吸収した知識や技術を伝えていく存在になっていきたいです。